「僕の恋は叶わないだろう」
それは偶然や天然がうんだものでもない。
わかっていたことだった。でも、自分の気持ちには嘘は着けなかった。初めて....本当に好きになった人。自分が幸せにしてあげたいと思えた人。
もし、自分の友達が同じ人をずっと前から好きでいて、好きな人もその友達のことをずっと前から好きだったとしたらどうだろうか。それもとても重い運命という愛で結ばれているような恋だったとしたら僕はどうすればいいのだろうか?
勿論、諦めきれなかった。今でもそうだ。
でも、本当に好きだった。本当に大切にしたかったから僕は....
その場から身を引くことにした。
二人の背中を複雑な思いで見守りながらこの戦争に、親友と彼女の一番の幸せを運ぶために僕は闘う
例え、それが僕の描きたかった彼女との幸せを永遠に手放すことになっても.....
バカsaid☆
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「「サモン」(じゃ)」
Aクラス上位木下優子
言わなくてもわかる彼女のレベルは
物理
木下優子
389点
雄二「Aクラスの表の支持者だけはあるな」
木下優子は外見や性格、才能や態度といった人間の能力において、天才的な女性である。
だが、素質や実績、全てにおいて天才である彼女が天才でいることには理由があった。
努力である。
ただ、産まれたときから才能や異質があったわけではない。なぜ、そうとしてまで変わろうとしたのはわからないが、彼女は誰よりも努力をしている。
努力の天才なのである。
秀吉「相変わらずじゃの、姉上」
物理
木下秀吉
118点
弟である木下秀吉
彼にとって姉は何でもできる自慢の姉!といった誇らしい存在であるように見えるがそうであるわけではない。
羨ましくて、憎くくて、手をどんなに伸ばしても届かない架空の存在でもあるのだ。
木下秀吉にとって、この勝負は負けれない、自分のプライドをかけた勝負なのであった。
だが、現実は....
秀吉「な、なぜじゃ?なぜ攻撃が当たらないのじゃ?」
秀吉の攻撃は簡単に防がれてしまい、反撃をされている
優子「簡単な話よ。貴方の点数が低いせいで召喚獣の攻撃は弱化し、動作さえ鈍くなっているのよ。確かに貴方の召喚獣の操作のレベルは学園上位だろうし、演劇のせいか、観察にも優れているはずよ。でも、点数のせいで全く貴方の能力がいかしきれていないわ。」
秀吉「......こんなの....あんまりじゃ」
優子「これが勝負よ。勝負に価値なんて求めない方がいいわ。」
木下秀吉 死亡
優子「....私の勝ちよ」
木下優子 250点
勝負は幕をおろした
高橋「勝者Aクラス!」
A「「よっしゃぁぁぁあああ!!」」
秀吉「ワシの...考えが甘かったようじゃ...姉上」
優子「ええ。そうね。....でも、どうしても勝たなきゃいけない理由があってあれだけ勉強したんでしょ?....」
秀吉「......うむ」
優子「貴方の総合科目からしたらAクラスには入れるかもしれないし、古典だけだったら学年トップかもしれない。....たくさん努力したんでしょ?」
秀吉「......うむ」
優子「だったらよし。次は私に勝ちなさいね」
秀吉「うむ。どの科目でも姉上に勝てるようにしとくのじゃ」
優子「.....ええ。楽しみにしとくわ」
木下優子は弟に嫉妬していた。
外見、性格、才能、異質
小さい頃から弟には敵わなかった。
だから木下優子は努力した。
全てにおいて弟に勝とうとした。
だが、
自分が長年必死に努力した勉強にもすぐに追い付かれてしまった。
外見や性格は未だに弟に劣るだろう。
だから、こんな自分が有利な条件で勝ってしまったことが悔しかった。恥ずかしかった。
弟には永遠に勝てないのだろうか?
彼女は誰にも気付かれない中、独りで複雑な気持ちを抱えていた。
久保「おめでとう。木下さん」
優子「ええ。ありがとう」
工藤「楽勝って感じだったね♪」
優子「....楽勝?そんなことないわ」
工藤「え?そうかな」
優子「私は弟の召喚獣より点数が高かったにも関わらず、弟より下がった点数が多かったわ。流石は私の弟よね....」
彼女は笑いながらそういうと、どこかへ独り消えてしまった。
久保「木下さん....」
あの顔には明らかに無理があった。
秀吉「すまぬ....お主ら...」
雄二「仕方がねえよ。古典じゃないにしろ一番点数が取れていなかった物理を選ばれたんだ。お前はよくやったさ」
秀吉「....じゃが...」
雄二「俺の目標のためにお前が苦しむことはない。お前は俺のために頑張ってくれた!そうだろ?」
明久「そうだよ秀吉!後は僕達に任せてよ!
康太「......お前の努力は無駄にはしない....必ず....」
一回戦終了
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇