バカとテストと青春謳歌♪   作:まーぴん

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第3話

「吉井明久です。趣味は料理をすること、特技も料理をすることかな?」

 

今、僕の自己紹介中

 

こんな感じでいいよね?

 

 

 

 

 

「たしかに吉井の料理はうまいぞ」

 

「た、食べたことがあるのか?」

 

「ああ、この前の家庭自習で少しな...それに吉井はこの学校の天才料理人だとかいう変な噂が流れているらしいぞ」

 

「それって、超高校級の料理人だとか呼ばれているあれでしょ!」

 

「じゃ、じゃあ、なんで吉井みたいな人が観察処分者なんて呼ばれてるんだ?」

 

 

ざわざわざわ

 

 

な、なんか騒がしくなってきたな

 

 

 

 

雄二「あーそのことなんだが....」

 

雄二が急に首を出してきた

 

 

雄二「明久が観察処分者である理由は別に頭が悪いとか変なやつだとか、そういったことではないからな」

 

 

「じゃ、じゃあ、なおさらどうして?...」

 

 

雄二「.................(ジーー)」

 

言っていいのか的な感じで視線を僕に向けてきた

 

明久「別に隠してることとかでもないし、気にしなくていいよ...あ、でも、名前は出さないでね」

 

 

雄二「わかった....

明久と俺がこの学校の1年の時、登校中に車にひかれそうになっていた人を偶然見つけしまってな。

....言わなくてもわかると思うが、このバカは命を投げ出して助けようとしたんだ。

なんとか助けられたが自分が車にひかれてしまったんだ...

何とか命に別状はなかったが記憶を失ってな

アホはまあ、色々あってしばらく学校に来れなくなってしまって

結果、出席回数が足りなくなってしまったわけだ

これが観察処分者になってしまった理由だ」

 

 

さりげなく

バカとかアホとか言われてたよね

 

 

 

明久「と、とりあえずよろしくね!」

 

 

 

「おう、身体に気を付けろよ!」

 

「俺に料理を食わせてくれ!」

 

「一年間よろしくな!」

 

 

うん、なんだか皆、なごみやすそうだね!

 

Fクラスも考え方を変えたらまあ、いいもんだね

 

 

 

 

雄二「さーてと、最後は俺の自己紹介だな」

 

お、やっと雄二か

 

 

雄二「ここのFクラス代表の坂本雄二だ...坂本でも代表でも好きな風に呼んでくれ

....早速皆に聞きたいんだが....カビ臭い 教室、古く汚れた座布団、薄汚れた卓袱台

それに対してAクラスは冷暖房完備の上に、座席はリクライニング シートらしいが…

...不満はないか?」

 

 

「「「大有りじゃぁぁぁぁあああ!!」」」

 

 

「同じ学費を払ってんのにここまでの差は納得できないよな!」

 

「それにここは男だらけで夢がねえぇぇぇ!!」

 

「設備の交換を要求させてくれ!」

 

 

 

 

そこから雄二は皆の不満をあおり、自分の進ませたい方向へ扇動した… そこで雄二はAクラスへの試召戦争を宣言し、それに勝つための秘策を伝えている… 説得力のある言葉で、クラスメイトもだんだんその気になってきているようだ。

うん!さすがは元神童だね!

 

 

 

 

 

雄二「それでうちの戦力はだな.....たく、いつまで姫路のスカートを覗いているんだ?」

 

康太「....................(ブンブン)」

 

「つ、土屋君!?」

 

 

 

雄二「さっきも自己紹介はしたが、改めて言っておく!こいつは寡黙なる性識者(ムッツリーニ)だ」

 

 

 

 

 

「や、やつが、ムッツリーニだと!?」

 

「やつがそうだったのか!?」

 

「お、おい、普通に考えて明らかな覗きの証拠を未だ隠そうとしているぞ.....」

 

「あぁ、ムッツリの名に恥じない行動だな...」

 

康太「..............(ブンブン!)」

 

この辺は男子ならではの世界だね

姫路さんなんて頭に?が出てるもん

 

 

 

 

雄二「そして、木下秀吉もいるぞ!」

 

秀吉「わ、ワシもか?」

 

 

秀吉は演劇なのが優れているぶん

召喚獣同士の闘いの時に有利になれるはずだ

 

それに、古典の点数は中々高いらしい

 

 

 

 

 

雄二「勿論、姫路だっている!」

 

姫路「わ、私もですか!?」

 

 

 

姫路さんはAクラスレベルの人だし

いるだけですごい戦力になるもんね

 

 

 

 

 

「Fクラスに二人しかいない女性の姫路さんと木下さんがいるなら大丈夫だ!」

 

「ああ、二人が戦力になったら最強だ!」

 

 

 

ま、まてまて秀吉のことが女で通ってるし

島田さんのこと忘れてるよ

一応女性なんだし、失礼だよ

 

 

 

 

雄二「そして、俺も本気を出す!」

 

 

 

雄二が本気を出したら、学年トップは当たり前なもんだし

チートレベルに強いのかな

 

 

「そ、そうだ、うちの代表はたしか『神童』だったらしいぞ」

 

「ってことは、めちゃくちゃ強いんじゃ!?」

 

「これは絶対に勝てんじゃねえの!?」

 

 

 

さすがは雄二

皆を簡単にのせちゃったね

 

 

「ちょっと!ウチは!?」

 

良い感じなムードを壊す人がいた

つまり、KYね

 

 

多分、このクラスの女子で自分だけが呼ばれていないことが不満....

....いや、恥ずかしいのだろう

 

 

 

雄二「逆に聞くが、どうして自分が呼ばれると思った?」

 

 

島田「ウチは数学の点なr『ああ、一応先に言っておくが、Aクラスに勝てる戦力を紹介しているのにBクラスやCクラスぐらいの戦力で呼ばれないことを不満に思って発言しているのなら口は出すなよ?まあ、さすがにそれはないとは思うが?』....ウチは数学ならBクラス並の点数があるんだからね!」

 

ダメだこりゃ...

 

 

雄二「.....お前、話聞いてたか?」

 

 

島田「どう!凄いでしょ!」

 

全く聞く耳を持ってないや

 

 

 

「な、なんか期待できなさそうだな」

 

「つーか、自意識過剰だよな」

 

「Aクラスに勝つための話をしているのにBクラスって....そりゃないだろ」

 

 

 

まあ、君たちは人のことは言えないけど

ごもっともだよね

 

 

島田「な、なによ、吉井よりは凄いわよ!」

 

なんでそこで僕と比べるのさ...

 

 

 

雄二「それはあり得ないぞ.....明久は召喚獣の操作がこの学校トップだ。

それに日本史や世界史はAクラストップクラス

家庭科なんて800点をこえるぞ!

結果、お前の何百倍も使えるが?

.....わかったらこれ以上アホな発言はやめろよ」

 

 

明久「ゆ、雄二、さすがに言い過ぎだよ」

 

 

あんなやつ知るか!という感じな素振りを雄二にされる

 

なんか、雄二は島田さんに恨みでもあるのかな?

 

 

 

 

「そうだ!そうだ!吉井さんをバカにすんな!」

 

「っていうか、800点って凄すぎるぞ!?」

 

「Fクラスは無敵だな!」

 

こんな状況で僕をべた褒めしたら島田さんがただのでしゃばりだったと思われちゃうよ

 

 

 

 

 

 

 

島田「こんな恥ずかしい思いするのは全部吉井のせいよ(ボソ)」

 

 

ま、また僕のせいにするか...

 

 

 

 

雄二「邪魔が入って言ってしまったが、明久もうちの戦力だ!『な、なんでよ!?』.....まだなんか邪魔すんのか?」

 

 

島田「じゃ、邪魔ってなによ!?

だって、吉井が戦力っておかしいじゃない!!」

 

さすがに聞いてて腹が立ってくるよね

 

 

雄二「さっきの話聞いてたか?こいつは召喚獣の操作は学年トップ!

他にも日本史や世界史はAクラスに匹敵する点数!

家庭科においては800点もとれるんだぞ?

これのどこがおかしい?」

 

 

島田「おかしいもなにもカンニングに決まってるじゃない!!」

 

 

「「「はぁ!?」」」

 

 

島田「吉井がそんな点数とれるわけないでしょうが!それにウチより凄いわけないじゃない!全部でたらめに決まってるわ!」

 

 

雄二「テメーいい加減に...『ちょっと待って』明久....」

 

 

明久「なんでそこまで僕を敵対するのさ?」

 

島田「ホントのことを言っただけじゃない!?」

 

明久「僕は君より点数をはるかにとっている..これは事実だよ?」

 

島田「嘘よ!あんたがウチより凄いわけないじゃない!!」

 

明久「『島田さんがこうだから僕はこう』何ていう風に比べないでくれよ....

別に努力をしていない人を上回ることなんて当たり前のことなんだから」

 

島田「うるさい!うるさい!吉井のくせに生意気よ!!」

 

明久「だから僕がどうだとか勝手に決めつけないでよ....不愉快だよ」

 

 

ホントに不愉快だよ

 

『ウチより凄いわけない』

『吉井のくせに生意気よ』

 

君が僕の何をわかるのさ

そもそも僕は君のなにさ?

勝手に決めつけないでよ

勝手に比べないでよ

勝手に変な意識しないでよ

 

なーんて考えていたら急に関節を締め付けてきた

 

明久「いた、痛い痛い痛い痛い痛い!」

 

島田「吉井のくせにウチに口答えなんて生意気なのよ!!」

 

明久「だから僕のくせにとかそういう決めつけはやめてよ!」

 

痛い、足が曲がりそうだ!

 

島田「うるさい!あんたはウチの物なんだから黙って『.....いい加減にしろ』(プシュー)」

 

 

 

む、ムッツリーニ...

 

 

 

 

 

康太「.......大丈夫か?」

 

明久「うん!少し足が痛いだけだよ」

 

 

なんとかムッツリーニがスタンガンで助けてくれたよ

 

 

 

 

明久「ありがとうムッツリーニ」

 

康太「.......俺も名前で呼べ」

 

え!?

 

明久「あれ?気にしてたの?」

 

康太「.......いや、気にしてはいない.....ただ、雄二や秀吉は名前なのに俺だけあだ名なのは気にする」

 

明久「あ、うん!わかったよ康太」

 

康太「.......それでいい」

 

 


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