反転=オルタナティブ 作:種電
今回、ジャンヌがかなり変ですがうちではこんな感じのジャンヌでいきますからご了承を。
プリヤの映画見てきたよ!魔法少女要素ほぼなかったよ!!
でも面白かった!
ジャンヌ・ダルク。
誰もが知っている歴史上に確かに存在した人物であり、彼女が行なった様々なことは彼女の死後に認められ、彼女は【救国の聖女】として崇められるようになった。
そう、死後である。彼女の功績が認められたの死後であった、なら生前はどうだったかというと一人の村娘であり、平和を愛し、祖国を愛し、民を愛した、ただの女性だった。
しかし、彼女は愛した祖国フランスに裏切られ【魔女】として、処刑された。
哀れである、彼女は祖国をフランスを愛し救ったのに、その彼女が祖国に裏切られ、処刑された。その時の憎悪は凄まじいものに違いないだろう・・・・だが、彼女は祖国を恨まなかった、そこにいた者たちを憎まなかった。
本来なら憎んでも恨んでもよいのに彼女は笑いながら言った。
「私は彼らを赦しました。」
なるほどと思った。あの巌窟王が彼女を聖女ジャンヌを毛嫌う理由がなんとなくわかった。
この人は聖女ジャンヌは人間として、完全過ぎる。
すべての人を憎まず、すべての人を赦し、すべての人を愛する。
これが簡単にできる人間はいない、人は多くの他人を憎むし、許さないし、愛さない、それが人間だ。
しかし、彼女はそれが出来てしまい、本来なら彼女が持つべき憎悪は彼女を信仰する
そして、聖女ジャンヌは魔女ジャンヌに歩み寄ろうとしていた。
「仲良くしましょう、同じジャンヌ・ダルクとして」
「嫌、絶対に嫌」
しかし、いくら聖女ジャンヌが仲良くしたいと思っても魔女ジャンヌ・オルタはそんなつもりは1ミリどころか、可能性すらない。当たり前だ、ジャンヌオルタはジャンヌダルクの反転した
まぁ、いつもジャンヌが寄ってくるとジャンヌオルタは心底嫌そうに「げぇー」という顔をするのをよく見るからだ。ジャンヌオルタがそんな顔をするのはアルトリア・オルタやサンタ・リリィなど仲が悪い相手か自分と関係があり、その相手がいけ好かないかのどちらかである、簡単に言えば嫌いな相手には威嚇か嫌そうな顔をするのがジャンヌオルタである。
その逆に基本的に相手を平等に接するのがジャンヌである。
ジャンヌオルタと違い、嫌いな相手や苦手な相手でもなるべく平等に接しようとするのが彼女のやり方であるらしく、面倒臭い芸術組やロクなことを考えてない四天王に変態四天王に対しても優しく接する辺り、彼女は本気なのだろう。
自分だったら、芸術組には楽しい楽しいライダーマラソン、ロクなことを考えてない四天王には対応マニュアル通りに対応し、変態四天王はヘラクレスの新しいブーメランにでもすればいいやと考えている自分とは大違いだ。
そんなジャンヌダルクとジャンヌオルタが仲良くなれるとは思わない、多分最終的には両者の意見がぶつかり合うのは目に見えた結果だ。
そうなれば、またサーヴァント同士でギスギスとした空気が生まれてしまうと考えると胃が痛くなる。別にサーヴァント同士がぶつかり合うことはそんなに珍しいことではないがやはり胃が痛くなるのは勘弁願いたい。
「まだそんなことで悩んでいたのか?」
アルトリアオルタはつまらんと言いたげにため息を漏らす。
今日も毎日、マスターのマイルームにいるのはセイバーにアルトリアオルタだ。彼女は上機嫌そうにマスターに膝の上に座っていた。
彼女曰く、ここが自分の玉座らしい。
「そんなことって言わないでくれ、こっちにとっては面倒な問題なんだよ」
「ならば、ほっとけ」
「さすがにほっとくのは・・・・」
「だが、私の案はダメだったんだろ?」
そう、そうなのだ。
前回アルトリアオルタに相談したときの死線を一緒にくぐり抜けば仲良くなれるかも?作戦をどうにか実行できた。
やり方は簡単だった、ただ単純にジャンヌオルタを煽るだけだった。
「えー、まさか、本家に負けるのが怖いのー」と煽ったら簡単に引っかかり、何度か一緒に出撃はしてくれたが仲良くなる兆しはまったくなかった。
「はい」
「なら、いっそのこと諦めろ、マスター。」
しかし、結果は実らず、依然としてジャンヌダルクとジャンヌオルタは仲が悪い。
それでもやはりどうにかはしたいと考えてしまうのはいけないことなのだろうか?とマスターが悩んでいるとアルトリアオルタはマスターの膝の上から退き、振り返りマスターと見つめ合う形になる。
「まぁ、あの突撃女が聖処女を嫌うのはわかるがな。」
「へ?」
「私は回りくどいのは嫌いだから単刀直入に言おう、私や突撃女はマスターを信頼しているし、あ、あ、愛している。」
淡々と言うが愛している所で顔を真っ赤にし、若干言葉に詰まってしまうアルトリアオルタに可愛らしさを全力で感じながらマスターはアルトリアの話を聞く。
「しかし、あの聖処女は貴様をマスターを信用はしている。」
信用とは一般的には信頼と同じだが、信用はどちらかと言うと業務的な意味合いが多い。
銀行や投資会社などの名前で信用を使うことが多く、相手を信じて利用することが主である。もちろん、利用される相手が側もこちらを信じてされるのである金の貸し借りがこれである。
こちらは相手を信じて利用しお金を借り、相手はこちらの支払い能力を信じて貸し出すなどの業務的または商業的な意味に多く使われるのが【信用】である。
これは一般的な魔術師のマスターとサーヴァントなどの使い魔との契約は基本的に互いを信用して契約を結んでいる。
しかし、カルデアのマスターである彼はかなりの変わり者であり、一般的な魔術師ではなく、むしろただの一般人(自称)である。
だからなのか、彼は使い魔であるはずのサーヴァント達を信用ではなく心から仲間としてサーヴァントとして【信頼】し、共に戦い続けてきた変わり者である。
本来なら使い捨てのように使うべきの使い魔を信頼することは魔術師的に考えれば愚かな考えであり、サーヴァントも使い捨てるには勿体無いが信頼はせずに利用するのが一般的な魔術師である、場合には信用すらせずに道具として扱うケースが当たり前のようにあるのも事実である。
だが、変わり者でありただの自称一般人である彼は全てのサーヴァント達を仲間だと信じ頼る、そしてサーヴァント達もマスターを仲間と信じ頼り、その信頼に応えるべく己の力を振るう。かつて、とある工房の主であり芸術家であるサーヴァントは言った。
「君は魔術師として考えれば三流だし、考えが甘い・・・・だけど、君は私達サーヴァントを信頼してくれるーーーなら、それに応えるのがサーヴァントだよ、マスター君。
君は三つ星では足りない最高のマスターだ。」
その芸術家が言うように彼と契約したサーヴァント達はマスターを信頼し、信頼され、その信頼に応えるべく戦い続け、今も彼が心配で共に過ごしている。多くのサーヴァント達は現状の関係を良しとし、一部のサーヴァント達はもっと深い関係になりたいと思っている。
彼に対して、甘いだの未熟だのと言うサーヴァント達はもちろんいるがそんなことを思いながら口にし、今だに契約を続けているということは彼らは彼女らはマスターのことを気に入り、信頼しているのだ。だから、平気な顔でマスターに面倒事を押し付けたり、持ってきたりするのだ、信頼してない相手ならそこまでしないか押し付けるだけ押し付けて逃げ出すであろう。
相手を信じて頼り、相手から信じられ頼られるのが【信頼関係】である。
「マスター、貴様はどうなのだ?」
「俺はジャンヌダルクをーーー。」
ジャンヌオルタはカルデアの廊下を強く地面を踏みつけながら歩いていた、彼女は少し不愉快な気分だった。
以前にマスターにした質問に彼が即答したからだ。それは別にいい、いや、やっぱりよくない不愉快だ。
思い出すだけでも不愉快な気分が昇ってくる、それはマスターにではないーーーあの聖女様にだ。
「ーーーちっ」
別に目的もなく、不愉快な気持ちを強く廊下に叩きつけることで発散してるわけではなく、ちゃんとした目的地があり、それに対しての準備運動みたいなものである。
そして、彼女は目的の場所、ジャンヌダルクの自室の前に着くと彼女はノックもせずに遠慮なしに部屋に入る。
「邪魔に来たわ。」
「いくら、同じ私でもノックぐらいはしてください。」
ジャンヌダルクの自室にはもちろん部屋の主であるジャンヌダルクがいたが彼女は丁度祈りの最中だった。
カルデアにはも職員が多くいるために国籍多様な職場となっている、そうなると国によって様々な問題や習慣が浮き彫りになる。その中で極め付けは宗教である。国により様々な宗教やその考えがあるためにそれらに対してちゃんと対応するために様々な宗教のための部屋、礼拝堂などが存在する。仏教やイスラム教、神道などからジャンヌダルクが信仰するキリスト教の礼拝堂などがあるカルデアでは、その宗教に関わりのあるサーヴァントの入室等は固く禁止されている。もちろん理由は宗教上の問題である、歴史に名を残した宗教家やその聖女、下手をしたらその信仰対象自身やそれに深い関わりがあるサーヴァントを呼び出してしまうカルデアの召喚システムとそんな人達と簡単に縁を結んでしまうマスターの組み合わせは非常に危険であった。
その宗教だけ、聖女や神様が召喚されたとあっては他の宗教を信仰する人達の面子が立たないし、何よりそのことで調子に乗り布教活動からの宗教戦争なんて、歴史によくあることである。
そんなことを回避するためにジャンヌダルクやマルタのような聖女やアルテミスのような神様達にはそういった場所への立ち入りは一切断固として禁止されている。
祈りたきゃ、部屋で祈れ、俺もいつも部屋や召喚陣の前で必死に祈ってる。はマスターの言葉である。
そいうわけでジャンヌなどの聖女や宗教家などの側面を持つサーヴァント達は基本部屋で祈りなどの宗教活動をしている。
ちなみにジャンヌオルタがジャンヌダルクの部屋に来たときが丁度ジャンヌダルクが祈りを捧げている、その真っ最中だった。
「は、よくやるわね、アンタ。」
「当たり前です、あ!一緒にーーー。」
「死ね」
一緒に祈りを捧げたかったジャンヌダルクだがジャンヌオルタが祈るはずがなく、バッサリと断られた。
断られて落ち込むジャンヌダルクだったが、用もなくというか来るはずがないジャンヌオルタが来たという方に喜びを見出した。
「それより、何の用ですか?」
「少し聞いていいかしら?」
「なんですか?」
「ーーーあんたの望みって何?あいつに何を望んでいるわけ?」
私の望み?
「彼女は壊れている。」
何処が?
「全てだよ、マスター」
普通に見えるけどな〜。
「ハハハ、嘘はいけないな、そんなことをすると怖い怖い蛇が来ちゃうゾ。」
嘘は言ってない、そういう風に見えるから言ってるだけさ。
「流石は幾百のサーヴァントと契約しているマスターだ、彼女の歪さに気づいているネ。」
もちろんだ、人間は誰しも望みや欲がある。
「しかし、彼女、ルーラーのジャンヌ・ダルクにはそれがないというほどに薄い。」
まぁ、ないわけじゃないけど。
「そこが救いであり、悪だよ。」
悪の親玉から見ても?
「ああいうタイプは私は基本関わりたくないんだよね〜、何せ私と彼女は相性はきっと悪い。」
なんで、話してみないとわからないじゃないか。
「巌窟王が彼女を嫌う理由と同じように私は彼女は憎むべきだと思うからサ。
彼女にはその権限がある、権利がある、正当性がある。
なのに、彼女は憎まない。
彼女は望まない、復讐を。
私はそれが歪だと思うんだヨ、何故?
当たり前のことを彼女はしない、他人を憎むことを、他人を嫌うことを、他人を疑うことを。
彼女はそれを悪だと思っているのだろうネ。
だとしたら、彼女はジャンヌ・オルタはどうすればいい?
彼女は他人を憎み、他人を嫌い、他人を疑う。
そして、彼女は復讐する、アヴェンジャーとして。」
だから、嫌いなんだろうな、ジャンヌオルタは。
「そりゃ、そうだよ。
まぁ、ジャンヌオルタはそういう存在だしね。
「彼女は理解していないだろうし、今後理解できるのは難しいだろうね。」
かなりな。
「彼女がそのことを理解し、何故彼女はアヴェンジャーの彼女に嫌われるのかを理解すれば、多少は仲良くできるだろう。」
・・・・。
「だけど、きっと無理だと断言しよう!」
なんで?
「いや、そりゃ、姉妹で同じ男を好きになったらそうなるでしょ。」
ーーーえ、マジかよ、すげぇな、ジークフリート。
「君、それワザとだよネ。」
私はジャンヌ・ダルク。
私には望みはない、強いていうならば藁の上でまた寝たいというささやかなもの。
私はジャンヌ・ダルク。
私には望みはない、聖杯はいらない。
私はジャンヌ・ダルク。
私には望みはない、救国の聖女だから。
私はジャンヌ・ダルク。
私には望みはない。
私はジャンヌ・ダルク。
私はジャンヌ・ダルク。
私はジャンヌ。
私はジャンヌダルク。
私は
私は
私は
私には望みがある。
私には望みがある。
たった一度でいい。
たった一度だけでいい。
誰かと愛し合いたい、誰かと結ばれたい、誰かと添い遂げたい、誰かと幸せになりたい。
あの人と愛し合い、結ばれ、結婚し、子を作り、幸せになりたい。
私の望みはただ一つ。
叶わない望み、叶ってはいけない、望んではいけない。だけど、夢を見るぐらいなら、ただ言うだけなら言いたい。
私はーーー。
「ーーーあんたの望みって何?マスターに何を望んでいるわけ?」
「ーーー簡単なことです。」
「?」
「私はあの人とマスターと幸せになりたい、マスターの子が欲しいという簡単な望みです。」
「はん、何その無理難題な望み。」
「そうですね、でもーーーあの人が私を信じわてくれるのなら、奇跡を起こしましょう。」
「もちろん、信頼してるさ。」
「なら、聖杯を渡すのか?」
「まぁ、そのうちに渡すのもアリかなと思ってるよ。」
「・・・・そうか」
そう、起こしてみせましょう、
あ、ちなみに星四はアタランテさんを貰いました。
我が王は宝具マックスだからね、仕方ないね!
次回は出来たらデミヤかなー、短編だけど。