海鳴市での、なつやすみ   作:あおい安室

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ちょっぴり短いですが、8/10。連続投稿です。


8/10

八神はやて。あの子も後に魔法少女になった。

それで、足も動くようになっていた。

なんだか車椅子が無くなってちょっぴり寂しいなあ、とかぼやいたことがある。

そうしたら翌日、どこかから車椅子を用意して、乗った後に「ほらほら、ご期待にお答えして用意しました美少女乗ってる車椅子。君の好きにしてええんやで?」とか言ってきた。

あの子ネタで動きすぎじゃないかな。

ちなみにヴィータちゃん。なんと僕より年上らしい。それを知った僕は思わずエターナルロリータと呟いて足を蹴られたとさ。

今でもいい友達だ。

次は8/10。高町ちゃんと夜の電話……もとい夜の念話した日だっけな。

 

 

『ねぇねぇ、聞こえる?』

 

「ぐふっ!?」

 

夕食中、急に高町ちゃんの声が聞こえて喉を詰まらせる。

今の声何!?

 

「大丈夫?喉に詰まったみたいだけど」

 

「だ、大丈夫……大丈夫だよかえでさん」

 

『あれ?うーん、距離がありすぎるのかな……』

 

き、気のせいじゃない……どうして聞こえるんだ、これ?

 

「ご、ごちそうさま……ちょっと今日はもう寝るよ」

 

「う、うん。おやすみ……」

 

『え?あ、そっか!もしかして念話を知らないの?』

 

念話?何それ。

 

 

 

『そ、その、ごめんね!まさか念話を知らないとは思わなくて……』

 

「いや、高町ちゃんが謝らなくていいよ。教えなかったナンバーが悪いんだから」

 

自室。魔法の一つ、念話をナンバーと高町ちゃんから教わって使えるようになった僕は高町ちゃんと話をしていた。

念話というくらいなので遠くの人とも話せて、声に出す必要もないとか。

早い話がテレパシーだ。ただし魔法が使えない人とは使えないとか。うーん、なんか残念。

あ、そうそう。カギカッコは普通だけど口に出して会話してないからね!

だから、今の僕はベッドに寝ているように見えるはず。

怒られたりはしない。はず。

 

「それで何の用?今から寝るところなんだけど……」

 

『ご、ごめんね。ちょっとお話ししたいなぁ、って思って』

 

「……別にいいけど。それに後でナンバーともお話ししないとね。どうしよっか。土の中に埋めてやろうか。電気を流すのは面倒だし……煮込むのはよくやってるしなぁ」

 

『デ、デバイスの扱いがかなり酷い!?』

 

「……ナンバー結構生意気っていうか、問題起こすから怒ってやったのがきっかけなんだよねぇ」

 

『そしてそれがいつの間にか癖になってる自分が悔しいっ!でも感じちゃふぎえっ!』

 

うるさいし言ってることがヤバイよナンバー……ッ!!

『だ、大丈夫なの?』

 

「大丈夫。ベッドから落として踏んづけてるだけ」

 

この程度じゃ壊れないから。

 

『うーん……ちょっと気になるけど……まい、いい、のかな?うん。

あ、それで話したいことなんだけどね。8/16って空いてる?』

 

「8/16?多分空いてるんじゃないかなぁ」

 

『そっか。じゃあ大丈夫だね。8/16は商店街がお祭りがあるんだよ。花火とかもあるんだけど……一緒に行かない?』

 

お祭りか。いいね、それ。お祭りで食べる焼きそばとかたこ焼きが最高に上手いんだよね。

くじ引きとかも結構面白いし。

 

「うん、行くよ。となると月村ちゃんとかも呼ぶ?」

 

『もちろん!私が連絡しておくから大丈夫だよ』

 

なんだろうか……なんか高町ちゃんを信用できない自分がいる。

 

『何その沈黙』

 

ちょっぴり怒ってる高町ちゃんの声が聞こえて焦る。

 

「あ、いや……その。えーっと……そう。その、例のフェイトちゃんもお祭りに来れたらいいなぁって思ってたんだ」

 

咄嗟に出たのはフェイトちゃんの話だった。

裁判中なんだったっけ……

 

『……確かにね。でも、今年無理かもしれないね。来年は一緒に行けたらいいなぁ』

「来年、か……来年もまたこの町に来れるかな?」

 

『あっ……』

 

そう。僕は9月にはこの町にはいない。

そして、来年もまたこの町にいるという確証はない。

 

「……大丈夫だよ。なんなら約束する?」

 

『約束?』

 

「うん。いつか必ず月村ちゃんとバニングスちゃんと高町ちゃんとフェイトちゃん。そして僕でお祭りを見て回るって約束。

僕、約束は必ず守る方だから信じてくれていいよ」

 

『……約束だよ。いつかみんなでお祭りに行こ?その時を私、ずっと待ってるから』

 

「ふふっ、ありがと。それじゃ、おやすみ高町ちゃん」

 

『うん。おやすみなさい』

 

こうして、高町ちゃんとの夜の念話は終わった。

……あ。そろそろナンバーへの罰はやめていいかな。

 

「ナンバー?おーい、ナンバー?……寝てる?」

 

『……はっ。呼びましたか?』

 

……気絶してたの……?

 

『いえ、ドクターからちょっと連絡を受けていただけですので』

 

「そっか。どんな連絡?」

 

『……秘密です』

 

秘密って……別にいいけどさ。ヤバいことはしないでよ?

 

『……』

 

「なんで黙るのか」

 




Q:なんでヴィータのこととか話さないの?
A:ね、眠いから意識しなかったんだよ!

追記:友人から流石に終戦の日に祭りはないんじゃないかという指摘があったので祭りの日付を修正しました
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