海鳴市での、なつやすみ   作:あおい安室

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お待たせしました!ゲボ子の出番とかの調整と設定調べたり家の用事で時間かかりました!
……今回出したキャラはそのお詫び?というか……
この時代行動できる人なのかなぁ。


8/11

後の話だけど。念話をなんでナンバーが教えてくれなかったのか聞くと、魔法使いの知り合いがいなかったからということ。

まあ、当然だけどナンバーとの会話には使えるよね?と指摘したら教えない方が面白いじゃないですかと発言された。

その時近くにいたオレンジ色の犬に舐めまわしてもらった。

苦笑いする飼い主の視線がちょっぴり痛かったです。

次は8/11。ちょっとしたアイテムをもらった日。そして、あの人に会った日だ。

 

 

 

「じゃーん!どうかな、これ!」

 

「すごく……ピカピカです」

 

夏目家の庭。そこに僕とかえでさんがいた。

かえでさんが見せてくれたのはまるで新品みたいな赤色の自転車だった。

サイズは僕ぐらいが乗れそうなサイズだけど、一体なんでここにあるんだろう。

 

「……まさか、盗んできたとか?」

 

「ち、違うよ!?ちょっと前に倉庫から引っ張り出してきて整備に出してたのが帰ってきてたんだって!」

 

話を聞くと、この自転車は昔かえでさんが僕くらいの年の頃乗ってた物らしい。

で、僕くらいの小さい子にいつかあげようと保管してたけど、親戚になかなかそういう人が見つからなかったとのこと。

 

「で、ちょうど君がいるから海鳴市移動するのに便利じゃないかなーって思ってこれを期に君にプレゼントしようかなって。

あ、夏休みが終わったら後で君の家に送るから」

 

「え、本当にいいんですか!ありがとうございます!」

 

いつも徒歩ばっかりだからちょっと移動に困ってたのは事実だし。

魔法は流石に使えないし。本当にありがたい。

 

「一応古いモデルだけどパーツは今でもそれなりに手に入れられたから、ほぼ新品同様だよ。

私の思い出の詰まった自転車、大切にしてね!」

 

こうして僕は新たな移動手段、自転車を手に入れた。

 

 

 

『マスター、マスター。身体強化の魔法を教えてたと思いますので、それを使って爆走しませんか』

 

「自転車を大切にしろと言われたばかりなのに何故ぶっ壊すようなことをしようとするのか」

 

早速自転車で色々とうろついているとそんな物騒なことを言い出した。

ナンバーってよくも悪くも普段通りすぎる。

 

「というか今何持ってるかわかってるよね?」

 

『私のログには何もありませんね!』

 

「シュークリームだよシュークリーム。壊すような走りはできないよ」

 

翠屋にちょっとよってお土産というか、お礼に買ってきたばかりなんだけど。

 

『ちっ、つまらないですね』

 

悪かったなつまらなくて。

 

『……ん?おおっ!マスター、すごいですよ、後ろ!』

 

「後ろ?」

 

言われた僕は自転車を止めて後ろを振り向く。

すると、そこにあったのは。

 

「……ははっ、何度も見てる光景だよ、ナンバー」

 

『え、なんでですか?……あ!そういえばこの時間帯大体私家で待機です!』

 

「うん。問題起こされたくないし」

 

『マスターのケチ』

 

「うっさい!……でも、やっぱりいいね」

 

僕が振り向くと、海鳴市という名前にもあるように、市に面している海が見えるのだ。

その海にちょうど夕日が沈もうとしていた。ありきたりな光景かもしれないが、やっぱり綺麗だ。

 

「……明日も頑張ろっか、ナンバー」

 

『ええ、マイマスター?』

 

マイマスターって。なんか照れくさいな。

 

「……!あの、すみません。ちょっとお尋ねしたいのですが」

 

そんな時。一人の大人が話かけてきたので自転車を降りて対応する。

薄い紫色の人……月村ちゃんの親戚かな?

 

「はい、なんでしょうか?」

 

「この地図の場所に行きたいのですが、知りませんか?」

 

「えっと、どこですかね?」

 

その人が見せてきた地図を覗きこむ。

その瞬間。僕の手は女の人の手に掴まれていた。しかも。ナンバーをつけている方だ。

「……え?ちょ、ちょっとなんですか?」

 

「はぁ……やっぱりですか。何してるんですかナンバー」

 

『やっぱりバレましたかー。お姉さんとしてはちょっとへこみます』

 

え?

 

「認識阻害をかけていても低レベルですから。というかデバイスのくせに何を言っているんですか。私より前に作られたからって調子にのらないでください」

 

『もう、ウーノちゃんは頭固いなー』

 

な、何これ?二人って知り合い?というか僕おいてけぼりだって!

 

『そんなんじゃ結婚も……あっ。ウーノちゃんはダメ男に引っかかるダメ女だった』

 

「ドクターのことを悪く言わないでください……!……事実といえば事実ですが」

 

「ギャァッ!!ま、待って痛い痛い痛い!握ってるの僕の手だって!!」

 

何この人、すっごい力強いし!?

 

「はっ!?す、すみません。ついうっかり……」

 

「べ、別にいいから……折れるかと思った」

 

『ウーノちゃん、たまーにドジ入りますね。可愛いですよ』

 

「さっきからあなたはという人は……!」

 

デバイスなんじゃないかな。まあいいか。

 

「はい、これ」

 

よくわからないけどナンバーを外して渡す。

 

『マスターッ!?』

 

「あ、これはどうもご丁寧に……はぁっ!!」

 

そう言って女の人はナンバーを握りしめる。うわ、本当に力あるな……

 

『みぎゃーっ!!こ、この痛みは全くうれしくなーいっ!!!』

 

「何を言ってるんですか全く……おっと、自己紹介が遅れましたね。私は……」

 

こうして、僕は『ナンバーズ』と初めて出会った。それは……

 

「ウーノ。ドクターの助手のようなことをしています。これから少しの間ですがよろしくお願いします」

 

後に海鳴市を巻き込む一つの事件の、始まりだったのかもしれない。

 




今回の話に出たシュークリームは初期の名残です。
初期はヴィータちゃんがシュークリームをある意味で強奪していました。
まあ主人公がゲートボール中のヴィータとおじいさん達にあげてるだけなんですけどね。
しかしヴィータさんとなのはさんとの面識が生まれる可能性を踏まえて没にしました。
実は念話のシーンでも主人公かヴィータに念話をかけるシーンも考えていましたがそちらも色々考えた結果没に。
哀れゲボ子。
いずれ小ネタとして日の目を見たらいいのですが。

そしてStSよりお早い登場のウーノさん……今後どうなるんでしょうねー(トオイメ
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