海鳴市での、なつやすみ   作:あおい安室

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お待たせしました。
ちょっと考えた結果、8/16~20は以前考えていたネタと組み合わせて主人公以外の視点からお送りしようと思います。
そちらも制作中なので、しばらくお待ちください。


8/16……20!?

こうして、サイトウカズマと通り魔を巡る事件は一応終わった。

その翌日は夏祭りの日だ。あの日の祭りは楽しかったよ。

まあ、本当に大変だったけどね。

 

 

翌日の早朝。夏目家の人が帰ってきたのと同時に朝刊も届いた。

一面にはこう書かれていた。

『通り魔の正体は暴力団関係者か!?』と。

ウーノさん曰く、あの後警察に匿名の連絡をして部下の遺体とを発見させたとのこと。処理に困るからだとか。

通り魔は魔法を使う以上、警察に渡せないのでひとまずはやてちゃんの家にいるとか。なんでだ。

また、僕が家に帰った後にサイトウカズマはウーノさんが見つける事が出来たが、爆殺されていたらしい。

赤いナイフのかけらと焼け焦げたサイトウカズマの体の一部が見つかったのだ。こちらの連絡はしなかったがいずれ警察が見つけるだろう、とのこと。

当然ながら、爆殺したのはウーノさんたちではないと言っていた。恐ろしすぎる結末だった。

……ウーノさんの反応がなんか微妙におかしかったけど。

さて、少し眠るとしようか。祭りに向けて体を休めないとね。

と思いきや。うとうとしたあたりでウーノさんに起こされた。僕寝たいんだけど……

 

 

 

「おはよー。元気しとる?」

 

連れて行かれた先ははやてちゃんの家。通り魔をどうするか、という話だった。

 

「あいにくと、寝不足だけど?はやてちゃんは?」

 

「私こうみえて夜更かしとか結構できる方なんよ?好きな本読みよったら十分時間はつぶせるし」

 

そんなんだから足が動かないんじゃないだろうか。

 

「まあそれはともかく。シャマルさん、通り魔の様子はどうですか?」

 

「……あーその……ごめんなさいっ!!」

 

ごめんなさい?なんで?……はっ!?

 

「ま、まさか逃げられたの!?なにやってるんですか!?」

 

「ち、違いますよ!通り魔の記憶が消えたんです!!」

 

「なんですって?どちらにせよ大問題ですよそれ。」

 

記憶が消えた?

 

「はい。どうも時限作動式のものだったようで、緊急用に自分にかけていたみたいです。記憶を失う前に事件についてはある程度話してくれましたが。

魔法に気づかなかった私が悪いんですが……魔法の知識がほぼなくなったのはせめてもの救いでしょうか。

話を聞く限りでは全部の記憶が消えたわけでは無いみたいですが。どうします、会いますか?」

 

「……ええ。会いましょう。いくつか聞きたいこともありますので。あなたはどうしますか?」

 

「僕?僕は……いい、かな」

 

会う必要性を感じない、というか。なんだか複雑な気持ちなのだ。

憎いはずの存在だけど、記憶を失ったというのなら少し可哀想だし。

あ、そうだ。ナンバーなら治せないかな?

 

『状態によりますね。すみません、私は行きますのでマスター、私をウーノさんに渡してください』

 

「わかった。ナンバーをよろしくね、ウーノさん」

 

「ええ、お任せください」

 

『初のお姉ちゃんとの共同作業ですね!』

 

「黙りなさい」

 

『みぎゃぁぁぁぁ!!!』

 

……いってらっしゃーい。

 

「だ、だいじょうぶなんあれ?」

 

「大丈夫。基本的にナンバーはだいたいあんな感じだよ」

 

「そ、そうなんや……君との付き合い方考えなあかんかもしれん」

 

「ごめん、僕優しくて静かなお姉さんみたいな人がタイプだから」

 

「そういう意味で言ってないわ!というか地味にタイプまで言うとるし。優しくて静かなお姉さん……はっ!シグナムか!」

 

「呼びましたか主」

 

「シグナムさんか……ごめん、ないかな」

 

あっ。つい言っちゃった……まずい、怒られる!?

 

「?何の話ですか?」

良かった、気づいてない!

 

「シグナムは女として眼中にないという話をこの子がしただけや」

 

「あ、バカ!!」

 

「……ふむ。別に好意を抱いていたわけではないが……よし。今暇だな?」

 

「え、あ、いや」

 

「ひ・ま・だ・な?」

 

「イエスマム!!」

 

さ、逆らったら殺されそうだ!マジで怖いんですが!!

 

 

 

「いやぁ、すまないねぇ。海鳴に引っ越してきたばっかりなのに手伝ってもらっちゃって」

 

「いえ、これくらいはさせてください」

 

連れて行かれたのは準備中の祭りの会場だった。

そうか、夜から祭りの時間だから今は準備中か。

で、シグナムさんはそれを手伝わせようと。

 

「大体はお前の予想通りだ。剣で叩きのめすのも考えたが、これから祭りだというのにそれはマズいだろう?」

 

「ちなみに祭りがなかったら?」

 

「容赦なく叩きのめす」

 

「本当にすみませんでした!!」

 

わかればいいんだ、とか言うとシグナムさんはリーダーの人から指示を受けて、行動を開始する。

さて、僕もやりますか。

 

 

 

「へぇー。君、結構器用なんだな」

 

「ええ、まぁ。こういうのは得意なんですよ」

 

テント設営にゴミ箱の設置。一部のテントでは商品を並べたりとか。さらに提灯の設置だったりとかなかなか忙しい。

でもやりがいはある。結構楽しいしね。

 

「いなくなったと思えば、何をしているんですか、あなたは……」

 

「ってあれ?ウーノさん?」

 

仕事を黙々とこなしていると、いつの間にかウーノさんがいた。

カメラを持っている姿からして、取材かな?

 

「……そんなところ、といいますか。少し話があります。実はそろそろお別れを言いにきたのです」

 

「お別れ?なんで?」

 

「ドクターから帰還の許可が降りましたので。今晩帰る予定です」

 

今晩帰る?そういえば、ウーノさんは確か休暇でこっちに来たたんだっけな……

 

「そっか……じゃ、ドクターにお土産買って帰らないとね」

 

「そうですね。私はもう少しこの辺りをうろついています。あ、ナンバーはあなたの部屋に置いてきましたよ。持ってくるとやかましくて仕方ないので。」

 

「ですよねーそういえばまだ聞いてなかったけど、通り魔の記憶ってどうなったの?」

 

「残念ながら、手の施し様がありませんでした。記憶を戻すことは私にもナンバーにも不可能でした」

 

「そっか……なんだか可哀想だな。これで事件は終わりなのかな?」

 

「でしょうね。何故サイトウカズマ達があのナイフを持っていたのか、こんな事件を起こしたのかは疑問ですが、当事者不在となった今では調べることはできません。それに通り魔ですが、どうもシャマルさんの話を聞く限りでは悪人ではないようなのです。それどころか通り魔ですらないようなのです」

 

「はいぃ?」

 

どういう意味だ。

 

「通り魔が海鳴では誰も殺していないようです。で、世間一般に出回っていた通り魔はサイトウカズマが正体らしいですね」

 

「えええ?は、話が見えないんだけど?」

 

「つまり……むう。すみません、人が増えてきましたのでこれ以上話を続けるとちょっとまずいです。いずれレポートでも制作して送りますね」

 

「わかった。分かりやすくしてよ?僕これでも小学生なんだし」

 

「ふふ、そうでしたね。最後は通り魔の処遇ですが、私が連れて帰ることになりました」

 

「連れて帰るの?……なるほど!ドクターに治療してもらうってことか」

 

「ええ。流石に放置するのはマズいですし、あの家にいつまでも置いておく訳にもいきませんから」

 

「そうだよね。わかった、任せるよ」

 

「はい、お任せください。では、私はこれでっ、!?」

 

急にウーノさんの顔が引きつった。

次の瞬間ウーノさんは音もなくどこかに行ってしまった。

さて、僕も仕事に戻らないとね。

 

 

 

「……あれ?あれ?あれ!?」

 

……だめだ、あれから今までにあったことが思い出せない!?今日はもう8/20日だぞ!?

もしかして……記憶が、抜けてる?

 

『どうしましたマスター?』

 

「ナンバー……その、信じがたいことなんだけど記憶が抜けてるみたいなんだ」

 

『あー……あれが原因ですか』

 

「あれって何なの!?」

 

『ふむ……あれが何か……それはいつか投稿する番外編をお楽しみに!』

 

何それ!?




次回はとりあえず8/21になるかと思われます。
間の物語はしばらくお待ちください。
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