明日明後日で溜まってる分を消化……できたらいいなぁ。
……二度と酒は飲まないとこれで何回誓ったことか。
頭がすっごい痛い。というかあの三人娘&ヴォルケンリッターだっけか。あの人たちお酒に強すぎないですか。
戦闘は当然だけどそっちでも負けるとか情けない……
まあいいか。どうせあの人達には職場の質で勝ってるし。
あ、そういえば8/24は仕事の日だっけなぁ。
「いらっしゃいませー。2名様ですね。店内でお召し上がりでしょうか」
「持ち帰りでシュークリーム2箱お願いします」
「わかりました。少々お待ちください」
その日、僕は朝からアルバイトをしていた。
バイト先?それはもちろん。
「なのはちゃん、持ち帰り用のシュークリームってどこだっけ」
「あそこの冷蔵庫の2段目だよ」
「ありがと」
翠屋である。というか、さすがに他の所では年齢的に無理だ。
どうしてこうなったのかというと、前日どういうわけか記憶が抜けていた分遅れていた宿題を進めていたときのことだ。
『ん?マスター、高町さんからメールですよ』
「え、本当に?というか携帯の電源切ってるのになんでわかるの?」
『マスターが寝ている隙にちょちょいといじって携帯と私をリンクさせました』
勝手に何やってるんだ。ひとまずいったん休憩して携帯の電源をつけると、本当にメールが届いていた。
何々?「明日って空いてない?」
……「一応暇だけど何かあったの?」と。送信。
着信。「良かった!ちょっと明日翠屋を手伝ってくれない?お父さんとお兄ちゃんが急な用事ができて明日はいないの。その分人手が足りなくて……」
『おお。つまりアルバイトですね時給いくらでしょうか。はっ!まさかお友達価格で0円!?』
「お黙りナンバー。いいよ、何時集合なのか、それと準備物は何か……っと」
で、翠屋で一日アルバイトです。ちなみに給料はシュークリーム一箱に記念に、と店名の入ったエプロン。十分すぎる。
『いやいや、一日働いてそれって安すぎ』
カァン!
「だ、大丈夫!?なんかすごい音したけど!?」
「すみません、ちょっと腕時計ぶつけちゃっただけです」
他の人の目もあるのに喋るな、ナンバー。
「お待たせしました。二箱で1800円です……ちょうどお預かりします。ありがとうございました」
「……すっごい手慣れてるね」
僕を見てウエイターをしているなのはちゃんのお姉さんがそんなことをつぶやく。
「いやあ、見よう見まねでだいたいこれくらいはできますから」
「へえ、できる人は言うことが違うね。将来うちに就職しない?」
「考えておきます。あ、お客さんだ。いらっしゃいませー……あっ」
「……何してるの?」
「すっごい違和感あるんだけど。なのは泣かせたの?」
どうしよう。次のお客さんすずかちゃんとアリサちゃんだった。
というかアリサちゃんどうしてそうなる?
「えっ、人手が足りないからお手伝いしてるの?」
「うん。なのはちゃんから連絡来てないの?」
「来てないわよ。全く……なのは!」
「ふぇ?あ、アリサちゃんにすずかちゃん?いらっしゃい」
「あんたの制服の予備借りるわよ!男の子だけを働かせるんじゃないの、全く。美由希さん、別にかまいませんよね?」
「え、あ、うん」
「私も手伝います。いいですよね?」
「う、うん……なんかごめんね」
その後、てきぱきと働くアリサちゃん。やんわりとした態度が好評なすずかちゃんのおかげで無事にバイトは終わった。
……そもそも。なんで最初に僕を頼ったんだろうか、なのはちゃんは。
なお、シュークリームは夏目家と主人公がおいしくいただきました。