海鳴市での、なつやすみ   作:あおい安室

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お待たせしました。最終回まで残りは3話。
ちょっと頑張ってみます。


8/28

ちなみに肝試しを僕が学校のイベントでやることになった時。

すずかちゃんに応援を頼んだらものすごいレベルのものになっちゃったことが。

すずかちゃんこそ何者なんだ。

さてさて、8/28だね。おや、お客さんだ。

 

 

 

「はいはい、ちょっと待ってくださーい!」

 

夏目家。珍しく僕だけが家にいるときに誰が来た。

二階の自分の部屋から降りて、玄関を開ける。

そこにいたのは。

 

「やあ、ひさしぶりだね。ナンバーの調子はどうかな?」

 

「ド、ドクターっ!?」

 

紫色の髪で白衣を着た男性。ナンバーをくれた、あのドクターだった。

 

 

『まさかこっちまで来てもらえるとは!私感激です!あ、後でメンテナンスをお願いしても良いでしょうか』

 

「ああ、かまわないよ。君の整備も久しぶりだ。手っ取り早くすませるとしよう」

 

そういってナンバーを受け取ると、白衣から工具やらなにやらを取り出す。

わあ、ドクターらしい。

 

『ありがとうございます。マスターひどいんですよ?結構なレベルで私を重いものの下敷きにしたり水没させるんですよ』

 

「その程度じゃ壊れないから別にいいだろう?」

 

「ところでドクター。ナンバーの変な性格直りませんか?」

 

「元からだからどうしようにもないね。あきらめてくれ」

 

「あ、じゃあ聞きたいんですが。ナンバーって鍋に放り込んで煮込んでも大丈夫ですかね?」

 

『マスターッ!?』

 

「君、容赦ないね。ああ、そうだ。一応構造上は大丈夫なはずだよ」

 

「ありがとうございます」

 

『ちょっ、待っ』

 

パツン。ナンバーの電源が落ちた。

 

「それにしてもドクター。どうして急にこんなところに来たんですか?」

 

「何。ウーノからこっちの話を聞いてね。少し興味を持ったのさ。ナンバーも手入れの時期だったからね」

 

「そうですか……ありがとうございます」

 

「まあ、やることをサボって来ているから帰ったらウーノに説教されるだろうがね」

何やってるんですか!?

 

「別にあの老人共の言うことの一つや二つ……いや、君に聞かせる話ではないね。よし、終わった。再起動を待ちたまえ」

 

「一応聞きますけど、問題はありました?」

 

「いや?強いて言うならば魔法の術式が少し無駄があったからね。多少いじらせてもらったよ。君の魔法の使い道に合わせて最適化したから燃費も向上したはずだ」

 

「あれ、無駄ありました?」

 

「ああ。例えばバインドは目的である君の体を振り回すことに対して魔力の消費量が多い。フローターフィールドもやや展開時間が長い。新型の術式を導入しておいた。無駄が減る分展開速度も燃費も上がっているよ」

「本当ですか!助かります。魔力の量は僕大した事ないらしいから……」

 

「いや、この世界ではそこそこある方だよ、君は。他にもいくつか加えたから使い勝手を後でメールで送ってくれるとありがたいね」

 

「そんなことまで……助かります」

 

「何。マギリンクブレイカーの礼さ。あれは私にとって必要なアンチマギリンクフィールドの素材になるのでね」

 

「マギリンクブレイカー?あれって結局回収できたんですか?それにアンチマギリンクフィールドって?」

 

「ああ。別に動かしていた人物に回収させた。後者については悪いが秘密だ」

 

「そうだったんだ。秘密なら僕は聞かないけど……別で動かしている人がいたなら教えてくれたらよかったのに」

「すまないね、連絡を忘れていた。いずれ紹介するよ」

 

「楽しみにしておきます。あ、そうだ!少し時間はありますか?」

 

「ふむ……1時間程度ならあるね」

 

「良かった。案内したいところがあるんです」

 

 

僕は夏目家の人に連絡して、友達が家を尋ねてきたから少し家を空ける旨のことを伝えると、ドクターと一緒にある場所に向かった。

 

「お待たせ。シュークリームとドリンクのセットだよ。ゆっくりしていってね」

 

「ありがとう美由希さん。ドクター、ここのシュークリーム美味しいんですよ?」

 

僕が案内したのは翠屋。海鳴といえばやっぱりここだね。

 

「シュークリーム?ああ、ウーノの土産のやつかい?」

 

「あ、ウーノさんお土産に買ってたんだ」

 

「なかなか美味しかったからね。どこで買った物が知りたかったのでちょうどよかった……ほう。コーヒーもなかなか美味い」

 

「えー……コーヒーは苦いから美味しさがまだ良くわからないなぁ」

 

僕はまだオレンジジュースがちょうどいい。

 

「ははは。まだ君には早いようだね」

 

むう。なんか釈然としない。

 

「さて、シュークリームもコーヒーもいただいた。そろそろ帰るとしよう」

 

「え、もうですか」

 

「先程ウーノから早く帰ってきてくれと連絡があってね。娘の頼みだ、仕方ないさ」

 

「……娘?」

 

「おや、言ってなかったかい?」

 

ウーノさんが娘……ドクター、見た目よりも老けてる?

 

「かもしれないね?まあ、想像に任せるとしよう。ああ、そうだ。ドクターという呼び名もいいが、私にはこういう名前があるんだ」

 

「無限の欲望、ジェイル•スカリエッティという名前がね」

 




単純にスカさん出したかったんです。
ちなみにお土産にとスカさんが持って帰ったシュークリームはウーノが全部食べたそうな。
妹達は激怒した。
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