タイムスリップして過去の海鳴市に来てしまった僕と高町さん。
そして現在。
「わぁ……未来の私ってこんなにお母さんと似てるんだ……」
『その代わり中身は完全に魔王か何かですけどね。冥王計画ナノライマーですよ』
「ナンバー?」
『はいはい黙っておきますよっと』
「……ボクくんはあんまり変わってない、のかな?」
「いや、こう見えても僕未来では娘もいるからね?」
「えええ!?」
特訓中に突然現れた魔力の反応を追ってやってきたという過去の高町さんに会っていた。
ナンバーとレイジングハートを見せたら未来から来た僕と高町さんだとわかってくれた。
なんだか懐かしい。今ではすっかり大人だもんなぁ。
「それで、えーっと……未来の私とボクさんはどうして過去に来たんですか?」
「高町さんが、ジュエルシードとやらに、うっかり昔に戻れたらいいのに、とか願ったら過去に飛ばされた」
「ギクッ!」
「え、えええ……えっと、その。災難でしたね……」
本当にね。しかしどうしたものか。
過去の高町さんに会うのは想定外だった。
物語でよくある話だけど、未来から来た存在が過去を変えた結果、未来が変わることがある。
だからあんまり過去には関わりたくなかったんだけどなぁ。
『マスター、もう諦めちゃいましょう。どうせもう手遅れです。一応私たちと出会った記憶を消すことは可能ですけどね』
「うーん……それは一応候補にいれておくか。さて、これからどうしたものか。宿も探さないと……」
「あ、それなら私の家に来ませんか?お父さん達も多分事情を話せばわかってくれると思いますし」
「あー……」
……なんで未来の高町さんと一緒にいるんだって半殺しにされそうなんだけど、それ。
「ううん、それよりもできればリンディさんかクロノくんに連絡取れないかな?一応、私たちって次元渡航者になると思うしね。説明しておかないと問題になっちゃうよ」
「あ、わかりました。リンディさんたちなら、今は海鳴にいますから会いに行きましょう」
『問題を起こす前に、そういう組織には報告しておかないとですね!』
「ナンバー、問題を起こす前提で言わないの」
嫌な予感はしてるけど。
絶対こういう時って何かトラブルが起きる。
「……うん、間違いないね。改良こそされてるけど、これのデバイスはレイジングハートだよ。つまりそこにいる人は未来のなのはちゃんで確定だね」
「ほ、本当なのか……そして、君もやはりあのボクなのか……」
「いや、あのボクって。僕にはちゃんと本名があるんだけど?」
「その本名を聞いてないんだが」
「あれ、こっちの世界ではまだ聞いてない?久保田ボクっていうんだけど」
「結局同じじゃないか」
「ですよねー……」
海鳴市にあるという、リンディさんの借りているマンションの部屋を訪れた。
今はリンディさんはフェイトさんを連れて買い物に行っているという。
部屋にはエイミィさんと小さいクロノさんがいたので僕らは事情を説明していた。
納得はしてもらえたけど……悩んでるなぁ。
「あ、大丈夫。クロノくんの身長はしっかり未来で伸びてるよ」
「本当か!?いや、そうじゃない。なのは……というか高町さん。そこは問題じゃない。あなたがうっかりジュエルシードを発動させたことの方が問題だ。何をやってるんですか」
「エイミィさん、クロノくんから高町さんって呼ばれるのに違和感を感じるんですが……それになんで敬語なんですか……」
「それは仕方ないかなー。なのはちゃんとで二人いるからややこしいしね。後クロノくんさっきナンバーから未来のなのはちゃんが如何に魔王なのかを聞いてたし」
『成し遂げました!』
「……何を?」
わあ、また高町さん怒ってる……
ちなみに。未来の高町さんは過去の人からも高町さんと呼ばれることになったそうな。
それで。
「なのはちゃん、クロノさん達っていつから海鳴にいたの?」
昔の高町さんをなのはちゃんと呼ぶことになった。
なんか恥ずかしい。
「あれ、知らないんですか?」
「うん。僕が次に海鳴に来たのってすっごい後だから」
素朴な疑問。いつ頃からこの人たち海鳴にいたんだろう。
あの夏休みの次に僕が海鳴に来たのって年単位で後だからよく知らないし。
「そうなんですか……クロノくんたちはちょっと前の闇の書事件の頃にここに来ましたよ」
「何それ聞いてない」
「えっ?あの未来の私とかはやてちゃんが説明してたりは……」
「説明されてないけど。というかそこでなんで八神さんが……んん?もしかして八神さんが魔法使い始めたきっかけってそれ?いつの間にか使い出してたんだよなぁ。どうして使い始めたのか本人に聞いても、「乙女の秘密や」とか言ってたけど」
「……なんで説明してないんだろうはやてちゃん……」
ナンバーの悲鳴をバックになのはちゃんから闇の書事件について聞いた。
……はやてちゃんの境遇が実は凄まじいことになってたのにも驚いたけど、海鳴は大丈夫なんだろうか。
というかクリスマスに何やってるんだ。
……ということは今って年末の時期なのか。あの頃の僕、何してたっけなぁ。
あ、そうそう。僕らが未来から来たことなんだけど。
「君たち二人が未来から来たということは黙っていてくれ」
「あ、やっぱり?」
クロノさんにいう言われたので黙っておくことにする。
「次元どころか時間を越えてやってきた人なんて、どう考えても問題になる。艦長……つまりリンディさん、僕とエイミィ、そしてなのはの4人の秘密にしておく」
「了解。割とうっかりななのはちゃんがもらさなかったらいいんだけどね」
「……大丈夫だろう、きっと」
不安だ!
「まあそれは置いておくとして。結局僕らはどういう扱いになるのかな?」
「ああ、それなら次元漂流者として扱うことにした。似たようなものだからな。ただ、書類に書いたりする分については本名だと面倒なことになる。何か偽名を考えてくれ。呼び方も変えないといけないしな」
ふーむ……ピーター・パーカーとか?
「君は外国人顔じゃないだろう」
通じた?じゃあ……
「山城拓y「怒るぞ。というか怒られるぞ」」
ダメかー……
『じゃあマスターはハーヴェイ、高町さんはローウェルで行きましょう!』
「だからボクは外国人顔じゃ……はぁ。もうそれでいいか」
「いいの!?というかナンバー、なんでそんな名前にするの?」
『トライアングルなハート的にです』
意味がわからない。
名前ネタはネタを知ってる人なら笑うはず。
あ、ローウェルなことは起きませんのであしからず。
というか書けない。
次回も6時間後です。お待ちください。