リリなので一番好きなのはと聞かれてリンディさんと答えて絶句される作者。
泣きたいのです。
「え?リ、リンディさん?本当にリンディさんなんですか?」
「そうだけど……どうかしたの?」
なし崩しでハーヴェイと名乗ることになった数十分後。
リンディさんが帰ってきた。なのでリンディさんとも話をすることにした。
ちなみになのはちゃんは時間も遅いので家に帰ることになった。
で、事情が事情なのでフェイトさんには当然聞かせられない。なのでフェイトさんにはなのはちゃんを家まで送ってもらうことにした。
雰囲気で察してくれたみたいで僕らに追求してこなかったのはありがたい。
……まあ高町さんにはちょっと驚いてたけど。
他人のそら似で通すのはむちゃじゃないかな、クロノさん。
まあそれはともかく。
「えーっと……リンディさんと僕が会ったのって本来は結構後なんですよ確か3年以上後です」
「あら、そうなの?こっちの時代のなのはさんからあなたの話は聞いてたけど、思っていたより出会ったのは後なのね」
「まあそうなんですが。で、今でもちょくちょく甘い物やら高町さん絡みで話すことが多いんですが」
甘い物と聞いてリンディさんと横にいたクロノさんの眉が動いた。
……甘い物が異常に好きなリンディさんと、それを好ましく思ってない息子さんで考えてることは違うけど、こういう仕草は似てるよなぁ。
「ですが?」
「……その、失礼かもしれませんがリンディさん10年後と見た目がほとんど変わってないです」
「あら、そうなの?10年後も若くいられるっていうのはいいことを聞いたわ」
本人にとってはいいことかもしれませんが僕からしたらなんか怖いです。
「正直初対面の時はクロノさんのお姉さんかと思ってました」
「そ、そう……未来の私、そんなに若いのかしら」
「……未来の僕は苦労してそうだな」
未来のクロノさん妻子持ちだしなぁ。
あ、そうそう未来のことだけど万が一ということがあるのでクロノさんたちにもあまり話していない。
せいぜい未来でのクロノさんが身長がすごく伸びてるってことくらいだ。
「ところで未来のなのはさん……もとい、ローウェルさんはいないようだけど何をしてるの?」
「あー。それですか。僕とローウェルさんはジュエルシードでこっちに来た訳なんですが、肝心のジュエルシードが見当たらないんですよ」
「えっ?クロノ、この話は聞いてる?」
「はい。ですが、彼のデバイスのナンバー曰わく、「ジュエルシードのエネルギーが感じられないため向こう、つまり未来の世界にあると思われます」とのことで。ですが一応念には念を入れて、ローウェルさんに転移してきた近くにジュエルシードがないかを調査してもらっています」
「そう。ローウェルさんのデバイスはどうしたの?ロックがかかってたんじゃないかしら?」
「管理局のデバイス管理システムは未来でもほとんど変わってない様なので、エイミィがデバイスのロックを解除しました。流石にデバイス無しでは危険ですから」
「そう。となると、ロックを解除したことが未来で問題になりかねないわね。ちょっと待ってて、未来のクロノに状況を説明する手紙を書いておくわ。クロノに見せればどうにかしてくれるはずだから」
そう言ってリンディさんは部屋を出て手紙を書く道具を取りに行った。
「……さりげなく過去の母さんから未来の僕に面倒事を押し付けられたんだがどう思う?」
「まあ、仕方ないんじゃないかな。未来ではクロノくんの方が権力があるってリンデイさんが予想したんだろうし。その辺どうかなハーヴェイくん?」
「未来に関することはノーコメントで」
「ちぇっ。この流れで未来のクロノくん絡みで、何か面白いことを聞けたらいいのになーって思ってたのに」
「エイミィ。未来に関することを聞くな。それに事あるごとに僕をからかおうとするな」
……エイミィさんって本当に昔から変わってないんだな。
流石に見た目は変わってるけど。
「書けたわ。はい、ハーヴェイさん。未来のクロノに渡しておいてね?」
書き終わったリンディさんから手紙を受け取った。
無くさないようにしないとな。
「ところで、ハーヴェイさんはこれからどうするの?」
「うーん……しばらくはこの時代の海鳴を満喫しようかなと思ってます。この頃の海鳴に来たこともないですしね」
「あら、未来から過去に来たのに思ってたよりも結構余裕があるのね」
「まあ、トラブルには慣れてますから。あ、そうだ。まだ言ってませんでしたけど、お金は結構あるので生活面では迷惑はかけませんよ。ホテルも後で借りようかな……」
「いや、次元漂流者の保護は管理局の仕事の一つだ。そういうことは心配するな」
「……未来含めて初めてクロノさんが頼もしく見えた」
「なんだそれは!」
怒ったクロノさんにくすり、と笑う。リンディさんとエイミィさんも笑っていた。
こういうところも変わってないんだよなぁ。
『……あ、閃いた!マスター、私にいい考えがあります!』
「ろくでもなかったら窓から地面に投げ捨てるぞ」
『わあ、マスターが辛辣ゥ。じゃなくて。過去のドクターに連絡を取るんですよ』
ああ、なるほど。その手があったか。
『ええ。早速連絡をとりますのでしばしお待ちを……』
ナンバーが静かになる。
そうだよな、過去にもドクターはいるよな。
あのタイムスリップする車の話でもあったし。
未来に帰る手段、見つかったかな?
「ところでハーヴェイさん、ドクターさんって誰なの?」
「え?あー……ちょっと言えないですね。未来に絡んでるので」
「そう……んん?」
リンデイさんが首を傾げた。
なんかクロノさんとエイミィさんも似たようなことをしてるし。
「あら、ハーヴェイさんは感じなかったの?」
「へ?あー、魔法絡みですか?僕魔法使ってますけど専門家の人程じゃないので。そういうのはあんまり強くないです」
「そうなの……エイミィ、スタッフに連絡を取って。クロノは念の為になのはさんやはやてさんに連絡を」
「「了解!」」
二人が慌ただしく動き始めた……
……何か起きたな、うん。
やれやれ、どうなることやら……
「リンディさん、僕はどうしたらいいんですかね?」
こんな状況になって何もしてないというのは気がひける。
何かできることかないかと聞いてみた。
「そうね……それじゃ、晩御飯をお願いしてもいいかしら?腹は減っては戦はできぬっていうのかしら?」
「良かった、安全だ!」
「あら、もしかして前線に出たかったの?」
「いやいや、とんでもない。僕なんてバインド以外はまともに使えないポンコツなのもので」
「そ、そう。まあ、基本的には民間人は前線に出すことはないから安心してね?」
「わかりました。……あれ、ということはなんで民間人のはずの高町さんって昔からそういうことやってるんだろ」
「ぐふっ」
『大人の事情ってやつですね!!』
なお、この後リンディさんにナンバーが持ってかれたのは言うまでもない。
「ど、どうしようレイジングハート……襲ってきたから砲撃して倒しちゃったけど、あれヴィータちゃんだったよね……」
『そうですね。しかも跡形も残らないとは……マスターがいつかやらかすとは思っていますがまさか過去だったとは』
「……レイジングハート?」
次回も6時間後。
と、いう訳で。主人公は何もしないであろうBoA編、はっじまるよー。
ちなみに今頃魔王が降臨してると思う。
BATTLE OF DEVILですな。
超逃げて、欠片とマテリアル。