今回5人娘全員出しますよ。
結論から言おう。事件は無事に集結した。
なぜか変な外見の偽者もいたけど、特に問題なく解決したとのこと。
そして、その翌日。僕と高町さんは街に繰り出していた。
「あ、これなんかどうかな?」
高町さんが進めたのはオレンジがかった黄色のパーカー。
なるほど、なかなかオシャレだ。
「だけど今ヴィヴィオ、お気に入りの上着あるんだよ。そういうの何着かあるみたいだし、上着系はないかなぁ」
「あ、そうなんだ。となると普通のシャツとかにした方がいいのかな?」
「無難にね」
そう。ヴィヴィオへのお土産を探しているのだ。
未来に戻った時、もしも僕らがタイムスリップした時から時間が経ちすぎていたら、絶対に怒ってる。
だから、ちょっとでも機嫌を収めるためにこうやって商店街でお土産を選んでいるのだ。
「……なんか高町さんと二人ヴィヴィオのプレゼントを考えてるのって夫婦みたいな気がする」
「……ふえっ!?」
あ、赤くなった。
「一応言っておくけど冗談だよ?」
「だ、だよねー。もう、からかわないでよ?ハーヴェイくんデバイスに性格似てきてない?」
「んー……そんなことはない、と思う」
「本当かなぁ……」
僕は信用がないみたいだ。解せない。
ところでローウェルさん。あれってなんだと思う?
「えっ?」
ほら、そこの柱の影から見えてる茶色のくせっ毛。
「あっ……ああ……」
よーし。せっかくだし確保する?
「……という経緯でなのはちゃんを捕獲してきた」
「そ、そうなんですか……大変だったね、なのは?」
「ううん、割と楽しかったから別にいいよ」
「いや、あんたは周りに流されすぎよ。もっとしっかりしなさいよ」
たまたま見かけて尾行していたという、なのはちゃんを連れてお土産選びをしていた。
その途中、赤い子犬を連れたフェイトさんとアリサさんに会った。
二人とも子供だから本当に懐かしい。
この頃からアリサさんツンツンしてたもんなぁ。
でも、あんな赤い犬って未来にいたっけ。
……何も聞かないでおこう。リインフォースさんのケースもあるし。
「ところでフェイトちゃんとアリサちゃんは何してたの?」
「私はアルフの散歩だよ。その途中でアリサに会って、ちょっと色々と話してたんだよ」
「そうよ。この前のクリスマスの時は驚いたんだからね?」
クリスマス……あ、もしかして闇の書事件?
なるほど、それでアリサさんは魔法を知ったのか。
ふむ、その流れで月村さんも魔法を知ったと見た。
「ふーん、アルフっていうのか。可愛いなあ」
まあ、それはともかく。
詳しいことは聞かないと決めたけど、犬を撫でないとは言ってないし。
僕動物割と好きなんだよね。
顎の裏を触ってやる。うん、気持ちよさそうだ。
……よく見れば、この犬頭に宝石がある……
そっとしておこう。
「あ、そうだ。フェイトちゃんとアリサちゃんも一緒に来る?ハーヴェイさんって、実は娘がいるんだけど、お土産を選んでるらしくて。私も手伝ってるんだよ」
「そうなの?それじゃあ、私もついていこうかな」
「私もいいわ。ちょうど暇だからね」
フェイトさんとバニングスさんが仲間に加わった。
あ、でもアルフはどうするんだ?ペット入店禁止の店とかあるし。
「それは大丈夫ですよ。ちょっと待っててください」
フェイトさんがアルフを連れてたまたま近くにあったトイレに入る。
……すると赤い髪の大人の女性を連れてフェイトさんが現れた。
……って!?そういえばこの人、未来にもいたぞ!?しかも名前は確か……
「子犬姿は仮の姿、その真の姿はフェイトの使い魔、アルフだよ!ところでお前、結構撫でるのうまいじゃないか」
だよねー。というかこの人犬になれたのか……
初めて知った。フェイトさんなんで教えてくれなかったんだろう。
……恒例のうっかりが原因とみた。後アリサさん、隠れて笑うな。
「ふぇっくし!うう、冬の海鳴は寒いなぁ……なのはとボクくん、どこにいるんだろう……」
「なるほど、食器!そういう手もあるのか」
「ええ。食事は毎日とるんだから、毎日使う物である、食器っていうのは結構いいセレクトだと思うわ。どうかしら?」
「うん、いい選択じゃないかな。私もそう思うよ」
アリサさんのアドバイスで、僕らはちょっと大きめのデパートに食器を買いに来た。
なるほど、言っていることも一律あるな。
アリサさんは昔から頼りになるなぁ。
「わあ、フェイトちゃんこのコップ可愛いよ」
「あ、本当だ。青と白……なんだかなのはみたい」
「あ、言われてみたらそうかも」
「それならこれなんか黒いしフェイトっぽいよ?」
「うーん……もっと黄色がほしいかも」
子供なのフェイ+アルフさんがお土産選ぶことを忘れかけてるのはそっとしておこう。
「んん?誰かと思えばローウェルさんじゃないですか」
そんな時。車いすに乗った八神さんと、それを押すリインフォースさんが現れれた。
「あ、はやてちゃんとリインフォースさんだ。こんにちは。……それにしてもなんでリインフォースさんいるんだろう……」
独り言が聞こえてるよ、高町さん。
「こんにちは、ローウェルさん。こんなところで会うとは奇遇ですね」
「そうやなー。あ、なのはちゃんらもおるんや」
「あ、はやてちゃんだ。ねえ、これ見てよ。結構いいよね?」
「あ、ちょい待ってな。今そっち行くから。リインフォースはローウェルさんらと話しよる?」
「ええ、そうします」
車椅子を操作して器用に八神さんはなのはちゃんたちのいるところに向かった。
……あの車椅子ももう見られないんだよなぁ。過去ならではだな。
「ところで、リインフォースさんと八神さんは何を買いに来たんですか?」
「ああ。実ははやての使う調理器具の研ぎをここの店の人に頼んでいたんだ」
「と、研ぎ……」
そういうのはある程度は自分でしてたけど、八神さんは店に頼むのか……
「なんでも自分でやると、多少気にいらないところが出るようで。昔からわざわざ店に頼んでいて、馴染みの店なんだと自慢げに語っていました」
「へ、へえ……はやてって結構本格的に料理する人なんだ……」
アリサさんが驚いてるな。珍しい。
……そういえば。
少し前に八神さんがご飯作ってくれたことあったけどすごくうまかったよなぁ。
あの人職業間違えてないか。
しかし、これで僕の同年代の女の子ほとんど揃ったな。
後は……あ。
「ごめん、ローウェルさん。ちょっと僕見に行きたい店があるから。食器選んでもらえる?ヴィヴィオは基本的になんでも大丈夫だし」
「え?うん、別にいいけど。君はどこに行くの?」
「それは……」
デパートのすぐ近くにそこはあった。
僕の思い出の場所の一つ。未来ではもう無くなってしまった本屋さんだ。
本もヴィヴィオのお土産にいいかな、なんて考えたのもあるけど。
ここの海外ファンタジーコーナーにいるかもしれない、ある少女に会いたくなったのだ。
そう。それは思い出の一つ。僕の読書感想文の本を選んでくれた少女……
「あ、このシリーズ新刊出てる……」
……月村すずかちゃん、もとい月村さんだ。
やっぱりいたか。
バニングスさんたちと同様、昔の姿を見ると懐かしくなる。
だけど、話しかけはしない。
流石に未来から来たことをバレずに会話するのは難しいしね。
何も接点がないし。
さて、吸血鬼カーミラでもお土産に買って帰るかな。ヴィヴィオが喜ぶかどうかは知らないけど。
本棚から吸血鬼カーミラの本を探す。おぼろげな記憶では確かこのあたりにあったはずだ。
……その時。
「うわっ!?な、何!?」
急に後ろから肩を掴まれて振り向く。
そこにいたのは。
「よ、良かった……やっと見つけたよ、ボクくん?」
金髪の綺麗な女性。僕の忘れた記憶の中の思い出の女の子。
「フェ、フェイト……さん?」
フェイト・T、もといテスタロッサ・ハラウオン。
彼女が未来のよく知る大人の姿でいたのだ。
「……えっ?ボ、ボクくん?今ボクくんって言いましたよね?それにフェイトさんって……」
「「……あっ」」
追伸。今度は月村さんにバレたようです。
あーあ、うっかりやらかした……おのれフェイトさん……
フェイト「いくらなんでもそれは理不尽だと思う」
ナンバー『次回は6時間後です!お楽しみに!……出番がないとはどういうことだ……』