フェイト?はやて?……そっとしておこう。いや、ちゃんと好きですよ?
いやあ、あれは情けなかった。今でこそ身長は年相応だけど当時は小さかったから。
とあるベテラン魔法使いともそれで良く語り合ったりしたかな。
ただあの時のことを未だに持ち出して笑ってくるバニングスさん。大概にしてくれませんか?
実はあの後月村さんとバニングスさんとも連絡先を交換する流れになってます。
今でもその連絡先をちょくちょく使う辺り、付き合いも長くなったなと実感する。
さて、次は8/5か。何してたかな?
……思い出した。月村さんと本屋に行ったんだっけな。
「へえー。最近の本屋さんは広いなぁ」
「ここは海鳴市でも結構大きいところだからね。本屋さんにはあんまり行かないの?」
「最寄りの本屋まで車で30分はかかるくらいの場所に住んでるから。近くてもせいぜいスーパーとかコンビニの雑誌コーナーくらいしかないかな」
翌日。月村さんからメールで読書感想文用の本を探しに一緒に本屋さんに行かないかと誘われた。
昨日のことがまだ頭に残っていたけど、断るのも失礼だし行くことにした。
かえでさんは女遊びはほどほどにしないとだめだよーとか言ってたけど、むしろその女の子に遊ばれているのは僕のような。
……誠に遺憾である。
「それで、読書感想文の本をどんな本にしたいとかある?それと予算はどれくらいかな?」
「本の希望は特には無いかな。予算は……まあ、高くて2000円くらいかな。月村ちゃんのセレクトに任せるよ」
「わかった、任せてね。ところで本を探す前に聞きたいんだけど、なんでなのはちゃんも私のことも苗字で呼ぶの?」
「え?おかしい……かな?」
「おかしいというか、不思議かな。だって私の同級生はみんな下の名前で呼ぶよ?」
それはそうかもしれないけどさ。僕にも事情があるんだって。
「事情って?君が名前を呼ぶと相手が呪われちゃったりするとか?」
「そんなことあってたまるか。というか現実的にありえないでしょ……別に僕が恥ずかしいだけだよ」
女の子を下の名前で呼ぶのはやむを得ない時だけだから。
「……へえ~」
「何その反応?」
「別に?ただちょっと可愛いなぁって」
美少女にそれは言われたくない!
「なんというか、月村ちゃんって人を魅了するっていうかからかう節があるよね」
「そうかな?お姉ちゃんがそんな感じだからかも」
「お姉ちゃん?」
「うん。なのはちゃんのお兄さんと付き合ってるんだよ。かえでさんとも知り合いだよ」
「そうなのか。ちょっとだけ興味があるかな?」
「いつか紹介するね。それじゃ、行こっか。まずはここの4番の本棚辺りから……」
こうして月村ちゃんと読書感想文用の本を探してうろつくことになった。
ちょくちょく月村ちゃんが豆知識を披露してくれるので結構退屈せずに済んだ。
たまに大人も驚くようなことも知ってたし。何者なんだ月村ちゃん。
あ、そうそう。読書感想文用の本がどんな本になったかって?
「ぜんっぜん知らないタイトルなんだけど。吸血鬼カーミラ?」
「うん。結構おもしろいよ。私この作品好きなんだ」
「そうなんだ……うん?吸血鬼?……月村ちゃんって吸血鬼っぽいよね」
「ええっ!?」
「ほら、吸血鬼って人を魅了する魔法使えるでしょ?後月村ちゃんってどことなくミステリアスな雰囲気もあるし。実は正体が9000歳の吸血鬼とかありそう」
「あ、あはは……そうだね……」
なぜか苦笑いされました。
リリカル二次創作あるあるネタですよね、『月村家は吸血鬼』。
果たして月村家が吸血鬼なのかどうか。この作品では皆さんの想像にお任せします。
ならなんで苦笑いしてるのか?
……あれですよ。昔劇とかで吸血鬼をやった的な感じですよ(冷や汗
2018年2月2日、こっそり改稿。