こんばんは、ヴィヴィオです。
ナンバーにドクターからもらったデバイスを見せたと思えば、謎の現象が起きちゃって。
気がつくと私は。
「ええい、離れんか小娘ぇ!人の顔面に足をめり込ませたと思えば勝手に体にしがみつくでない!!」
荒れ狂う、空の上にいたのです。
転移したと思えば、そこは空中。デバイスなしでは魔法なんてちっとも使えない私にはなすすべもなく。
「きゃぁぁぁぁ!!!」
高速で落下していたのです。
その時でした。
「ぎゃふん!?」
「「「あっ」」」
私の落下先には魔法を使って空を飛ぶ白い髪の女の子がいて。
その顔にキックしちゃったのでした。
「む、無茶いわないで!今ここで放したら海にまっ逆さまに落ちちゃうからぁ!!」
そして今。私はその女の子にしがみついていました。
手を離せば、すかさず落下して死んじゃうのは目に見えてました。
なので必死にしがみつきます。
「え、えーと……なんなんやろ、この状況?」
その様子を見守っているのは、見覚えのある茶髪の女の子と。
「さ、さすがのわたしでもこの状況に割り込む勇気はないかなー……」
見覚えのない、ピンク髪のお姉さん。どんな状況なんだろう、これ。
「ええい、いい加減にせんか!これでは奴等を倒すことができんではないか!」
「だ、だってぇ!というかなんなのこの状況!?」
「ふん、見てわからんのか。我の道をそこの二人が妨げようとしておる、ただそれだけよ!」
「そ、そうなの!?」
「あ、えーと……うん。多分そうやな。まあ、正義の味方みたいな感じやから、一応止めんといかんし」
茶髪の女の子はうなずく。
「あ、お姉さんは違うからね?むしろそこの王様の味方かな」
あ、こっちのお姉さんは違うんだ。
「だってさ」
「だってさ、ではないわぁ!どちらにせよ邪魔だ、離れんか!」
「だって私飛べないんだもん!」
「ならば少しでも我の役に立ってみせよ!でなければ本気で落とすぞ貴様!!」
「え、えええ!?」
ど、どうしよう!?えーと、えーと!こういうとき、私がこの人の役に立つ方法って……!?
「……ふん。自らを人質として、あの小鴉に道を開かせるか」
「せ、正義の味方って言ってたからこうすれば見逃すんじゃないかなーって……ダメだった?」
「あまり好む手ではないが、しかたあるまい。よくやった、と言っておこう」
あれから。この白い髪の女の子に自分を人質にしたらどう?と提案して。
そうしたら、茶髪の女の子が道を開いてくれたので、なんとか私たちは陸地……たぶん海鳴市の海岸……にたどり着いたのでした。
「あ、そうだ。ありがとね、私を助けてくれて。私ヴィヴィオ。久保田ヴィヴィオ。あなたの名前は?」
「貴様に名乗る名前などない……と、言いたいが。窮地を逃れられた礼として教えてやろう。我が名はロード・ディアーチェ!人呼んで闇統べる王よ!」
……あれ、もしかしてこの人ちゅーにびょー?
「お話し中のところ悪いんだけど。初めまして王様。ちょーっとお姉さんお話したいんだけどいいかな?」
そんなことを考えていると、私たちについてきたピンク髪のお姉さんが口を開いた。
「む、話、か?別に構わんが……こんな場所で話をするのもなんだ。場所を移そう」
今いるのは、波と風の打ち寄せる海岸。
しかも夜だから、寒さが堪えるのでした。
「ふむ、場所が必要なのかね?なら私が提供しよう」
「「誰(だ)!?」」
声が聞こえて、みんな声のした方向を向く。そこにいたのは。
「失礼。話は聞かせてもらった。私の名はジェイル・スカリエッティ。人呼んで悪の科学者、といったところかな?」
私もよく知っている、ドクターなのでした。
Q:現在どのへんなの?
A:原作ではやてとお姉さんが戦った後、ディアーチェが現れたぐらい。