海鳴市での、なつやすみ   作:あおい安室

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また予約投稿忘れてた……
後、今回も日常はなし。早く片付けて日常に入りたい……!


海鳴市での、はるやすみ:ドクターの説明

こんばんは、ヴィヴィオです。

 

「すまないね、夜遅くに。君には辛い時間帯じゃなかったかい?」

 

その日の夜。私はドクターに呼び出されてラボの一室にいました。

 

「大丈夫です。気合い入れれば夜更かしだってへっちゃらです!」

 

「はは、それは頼もしい。それじゃ、話をしようか。君を取り巻く状況について、ね」

 

呼び出された理由は、今のヴィヴィオのまわりで起こっていることの説明だそうです。

確かに、今の状況は私にもよくわかりません。

気がついたら空中にいて、そこからあれよあれよといううちにドクターのラボに行くことになってたから。

 

「まず最初に言っておくが、今の時代は君が生まれるよりも前だ。いわゆる過去だね」

 

「えっ!?な、なんで!?なんでヴィヴィオ過去にいるの!?」

 

「私のラボに転移してきたナンバー曰く。『何を思ったのか、こちらのドクターがヴィヴィオを過去に飛ばす装置をデバイスに組み込んでいた』とのことらしい。心当たりはあるかね?」

 

「言われてみれば……なんでそんなことしたのドクターっ!!」

 

本当になに考えてるの!?そこはパパを飛ばそうよ!

 

「……あれ?ナンバーっていたの?」

 

「ああ。どうも過去に飛ばす際の転移にミスがあったらしく、ナンバーと君が持っていたデバイスだけこちらに飛ばされたようだ。事情は大体聞いているよ。大変だったね」

 

「はい……ナンバーにも何かお仕置きしようかな……」

 

「ナンバー、今回何かしたのかい?」

 

言われてみればなにもしてないけど。でも、お約束というかなんというか。

 

「ついでにいうと今はどちらも整備中だ。何かするなら明日にしてほしい。それと、もうひとつ言うことがある。私は、君がよく知るジェイル・スカリエッティではない」

 

「……え?」

 

ヴィヴィオの知ってるドクターじゃない?どういう意味なんだろう。

 

「私は確かにジェイル・スカリエッティだ。ただし、そこには『平行世界の』、がつくがね」

 

「平行世界の……?どういうことなんですか?」

 

「これを説明するには、少し長くなるが……君の父親が過去にとんだ、という話は聞いているかい?」

 

「はい。確か、昔の海鳴市に飛ばされて事件に巻き込まれたって言ってました」

 

「そうか。実はあの後、君の世界の私から、連絡があってね。今回の事件の顛末、そして過去へのタイムワープについて聞いたんだ」

 

「ドクター……何してるんですか」

 

「無限の欲望だからね。気になったことがあれば調べ尽くしたい性質なのさ。だが、やり取りしていくなかで疑問が生じたんだ」

 

「疑問?」

 

ドクターが、疑問?天才なのに、珍しい。

 

「そうだ。君の世界の私と、今君の目の前にいる私。その二人の過去に関する記憶に微妙な差異があった。君の父親が過去を変えたことが影響で、それが出たのかと思ったが、どうも違う。君の父親が過去に飛ぶ以前の記憶に差異があったのだ」

 

「???あのー、よくわかりません」

 

「ふむ。わかりやすく説明しようか」

 

ドクターいわく。

例えば、今から1年前の時間に飛んで自分の過去を変えて、戻ってきたとするとする。

それなら、その変えられた過去を経験した自分と、経験していない自分では、その間の過去には違いが出てもおかしくない。

ただし、過去を変える以前の記憶については、何も変更を加えていないため、二人の自分にとってそこは同じものであるはず。

それなのに、違いが出たのがおかしい、らしい。

やっぱりよくわからない。

 

「それから気になってお互いに色々と調べたところ、過去の一部の出来事に差異があった。私が絡んだものから、絡んでいないものまで。そこから私たちは結論付けた。『君の父親は過去にワープしたのではなく、平行世界にワープした』のだとね」

 

「質問!平行世界ってなんですか?」

 

「平行世界とは、ある世界から分岐し、それに並行して存在する別の世界を指す。例えば、ヴィヴィオくんの今日の朝御飯がパンだったか、白米だったか。そんな些細なことでもいい。今自分がいる世界とは、どこかが違う世界、とでも思ってくれ」

 

「???」

 

「わかってないだろう、ヴィヴィオくん」

 

こくり、とうなずく。

ヴィヴィオはまだ小学生です。そういう難しいことはわかりません。

 

「まあ、わかりやすくまとめると。ドクターのせいでちょっと違う過去の地球に来ちゃった!ということだね」

 

「あ、よくわかりました」

 

それならわかりやすいかも。

 

「それで、ヴィヴィオは元の時代に戻れるんですか?」

 

「もちろん……と、いいたいが。今は無理だ」

 

「えー……ヴィヴィオ、早く帰らないと春休み終わっちゃうのに……」

 

そうなったら学校休むことになって皆勤賞とれなくなっちゃう。

 

「すまない。一応方法は用意していたんだが、原因不明の次元の乱れ、とでも言えるものが起きていて今はできない。急ピッチで準備しているからもう少し待ってくれたまえ」

 

「はーい……あ、そうだ!もう一つ質問があるんですがいいですか?」

 

「何かね?」

 

「あのディアーチェさんと、キリエさんって何者なんですか?」

 

「ああ、それか。それについては……」

 

「ついては?」

 

「ディアーチェくんはこの後21:00投稿予定の追加キャラ紹介+ゲームシナリオの説明編で。キリエくんについては次回以降の展開で明かされるだろう」

 

ドクター、それ言っちゃダメェ!!

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