くこんばんは、ヴィヴィオです。
ドクターから色々と説明を受けましたが。
「へえー、昔はここにもお店があったんだ。ぬいぐるみ屋さんか……ねえ、行ってみようよ、ディアーチェ」
「いいだろう。だが、我の趣向に合うものがあるといいがな?」
特に変わることもなく。
今日はディアーチェと一緒に過去の海鳴市に買い物に出掛けてます。
「……って違うわ!なぜ我がヴィヴィオと買い物をせねばならんのだ!」
「えー?細かいこと気にしてると老けるってパパが言ってたよ?」
「老けようが構うものか!我には盛大な目的があると言うとろうに!」
「はいはい、どうせ世界征服でしょ?そんなことより買い物楽しもうよ」
「貴様、人の話を聞く気がないな!?」
そもそも、やることがあるのにヴィヴィオについてきてる時点でおかしいと思うのですが。
過去の世界にやってきたはいいものの、何もすることがないというのはさすがに嫌でした。
ヴィヴィオ、働かない人にはなりたくないので。
そこでドクターに相談したら、街を探索するのはどうかな?と言われたのです。
なので、暇そうだったディアーチェを誘って今に至ります。
「わぁ、いいなあこの虎のぬいぐるみ。ディアーチェ、どうかな?ガオーッ!」
「はっ。甘いなヴィヴィオ。そんなものよりもこの獅子の人形の方が勇ましいぞ」
なお、あんなことを言ってるけど、本人はノリノリでした。
……かわいいかも。
「あ、そうだ。ドクターからおこづかいもらってるから、せっかくだし買っちゃおっか。ディアーチェはそのライオンのやつでいい?」
「む、少し待て」
ディアーチェはそういうと、動物系のぬいぐるみの陳列棚に戻って黒猫と、なぜか青い熊のぬいぐるみをとってきました。
「すまん、この二つも追加でいいか?」
「いいけど、なんで3つも?ディアーチェってもしかしてぬいぐるみ大好き?」
「ち、違うわ!そこまで言うほど好きではない!」
あ、ツンデレだ。パパの友達のアリサさんみたい。
「我には臣下がいた……気がするのでな。そやつらにも買ってやらねば王の名折れだ」
「へえー。ディアーチェって優しいね」
「はっ。我よりも小さき者に誉められても嬉しくないわ」
むっ!私だって気にしてるんだよ、身長低いこと!!
「まあ、結局ヴィヴィオのお金で買うんだけどねー」
「むぐぅ!し、仕方ないではないか。我は金銭の類いは持っておらんのだ!」
「ふふーん。ディアーチェはお金のない王様だねー」
「なんだと貴様ぁ!」
ディアーチェが襲いかかってきた!
ヴィヴィオの反撃!
……なんてことをやってたら。
「店内で暴れないでくださいね?」
まあ、店員さんに怒られて追い出されちゃいました。
反省。
「ちっ、貴様が余計なことを言わなければ良かったものを」
「あはは。私も調子にのりすぎちゃった。ごめんね」
「……今回は許す。だが次はないと思え」
「はーい。それじゃ、そろそろお昼食べに行こっか。おすすめの場所があるんだよ」
「ほう。期待させてもらうとしよう」
そういうディアーチェはなんだか楽しそうで。それを見ている私も楽しくなってくるのでした。