こんばんは、ヴィヴィオです。
ディアーチェと買い物に出掛けて、その後未来にもある美味しいオムライス屋さんで昼食を食べることになったんですが。
「……なんでテメーがいるんだよ!?」
「む、誰かと思えば守護騎士の塵芥ではないか」
なんと、そのお店でヴィータさんとばったり会いました。
ヴィータさんは一人で食事中みたい。
えっと。ここは過去の世界だから、このヴィータさんは過去のヴィータさんなんだよね?
ディアーチェと知り合いみたいだけど……
でも……ヴィータさん未来と全く変わってないよね。
「ヴィータさん……いつかきっといいことありますよ」
「?お、おう?」
思わず同情してしまったヴィヴィオは悪くないと思います。
「はっ、守護騎士である以上塵芥に成長の見込みなどなかろう。今の我は気分がいい。早く失せるがよい」
で、そんなやや穏やかな雰囲気をディアーチェは普通に壊してしまいました。
「あ?いいぜ、上等だ。表に出ろ。なんでいるのかは知らねーがぶっ潰してから理由は聞けばいい……!」
「あーもう……ディアーチェ、喧嘩売らないの。お昼ごはんディアーチェの分買わないよ?」
「ぬう、卑怯だぞヴィヴィオ!!」
「卑怯でもいいよ?だって悪いのはディアーチェでしょ?」
「むぐぐ……」
ヴィヴィオ、荒っぽいのは嫌いなのです。
ディアーチェが唸っているのを見てヴィータさんは笑っているみたいですが。
……後でディアーチェなだめておかないと。
「それじゃ、ヴィヴィオたちはこれからご飯だから。またね、ヴィータさん」
「おう、またな」
そう言ってヴィータさんはお店から出ていきました。
「さてと。それじゃあお昼ごはん選ぼっかな。どれにしようかなー」
「ん?オムライスだけではないのか、この店は」
「ここって確かにサラダとかを除けばオムライスだけだけど、かけるソースや具材でいろいろなバリエーションがあるんだよね。チキンとかきのことか。
今日は、普通のチキンにしよっと。ディアーチェはどうする?」
「ふむ……和風とやらをいただくとしよう」
「わかった。すいませーん」
店員さんに注文して、待つこと数分。
ヴィヴィオたちの前には美味しそうなオムライスが運ばれてきました。
「って違う!だからなんでお前がいるんだよ!お前はアタシたちが倒したはずだろ!?なんでいるんだよ!?」
それと同時に。ヴィータさんがお店に戻ってきました。
「ヴィータさん。お店では静かに」
「お、おう……というかお前も誰だよ。なんでこいつと一緒にいるんだ」
「なんでって……ねぇ?」
そもそもなんで一緒にいたんだっけ。
「そこで我に振るでない。そもそもいい加減に貴様は失せろ。我の邪魔でもあるし、店の邪魔でもあるぞ」
「むうっ……じゃあ、邪魔にならなかったらここにいる理由を教えてくれるのかよ?」
「誰が教えるものか。こちらにとっての利点がないだろうに……む、旨い。中の飯が何か違うようだが……なんだこれは?」
「あ、これひじきご飯だ。健康にもいいんだよ、ひじきごはんって。いいなあ。ヴィヴィオもチキンオムライス少しあげるからディアーチェの和風オムライスも少し食べてもいい?」
「よかろう。ほれ、口を開けるがよい」
「はむっ。あ、美味しい。卵と合わせるとこんなに美味しいんだ。ちょっと発見かも」
「……お前ら人の話聞いてないだろ」
で、そんな私たちを見てヴィータさんはあきれていました。
「えー?だって美味しいんだもん。ほら、ヴィータさんも食べてみてよ」
「ほれ、ヴィヴィオもこういっていることだ。特別にわけてやろう」
「そこまでいうんならもらってやるよ……~~!?おい、なんだよこれ、辛いぞ!!」
あれ?
「……む?おいヴィヴィオ、このご飯にのっている緑のはなんだ」
「緑の?あ、これわさびだ。結構辛いんだよね。真ん中の方にあったからヴィヴィオたちが食べたときは辛くなかったみたいだね」
「テメーら、わざとか?わざとやったんじゃないだろうな!ちっくしょう、まだ口の中が辛い……」
「あらら……お水飲む?」
「おう……くそっ、次はないからな。覚えてろよ!!」
捨て台詞を言い残すと、今度こそヴィータさんはお店を出ていきました。
……あれ、結局なにしに来たんだろ、ヴィータさん。
ちなみにその後。
「むぐぅっ……か、辛いが大したことはないな」
「涙目で言っても説得力ないよー」
和風オムライスのわさびにディアーチェは悪戦苦闘したのでした。
ちなみに今回のオムライスには元ネタがあり、京都のおむらはうすというお店のオムライスが元ネタです。
ただし、ディアーチェが食べた和風オムライスは本当はとろ湯葉オムライスという名前です。
わかりにくいかなーと思って作品内では名前を変えました。
おむらはうすには普通に和風オムライスもあり、そちらも絶品です。
是非一度お試しあれ。