海鳴市での、なつやすみ   作:あおい安室

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お待たせいたしました。


海鳴市での、はるやすみ:あみたさん

こんばんは、高町ヴィヴィオです。

 

「なんだと!?シュテル、貴様行動が大胆すぎんか!?いくらなんでもそういうことをする前には我に一言……何?フェイトとやらと模擬戦してくるからまた後で?馬鹿者、まだ我の話は終わっとらーん!!」

 

ラボにあった通信機に通信が入ってきたので、出たところ、ディアーチェというはやてさんに似た人を呼ぶように言われました。そこで呼んでみたところ、通信相手はシュテルという人で、どうも知り合いのようですが、見ての通り、喧嘩ムードです。

 

「あのー。喧嘩してたみたいだけど、大丈夫?」

 

「む、すまんな。大丈夫だ……いったい何をどうすれ管理局の戦艦に潜入することになるのだ?」

 

「管理局の戦艦がどうかしたの?」

 

「ああ……平行世界のヴィヴィオがいる話は聞いていたな?」

 

「久保田ヴィヴィオだっけ?」

 

平行世界の、名字が久保田の私。なんだか会うのが楽しみだけど、今はこのラボにはいません。

 

「そのヴィヴィオは我の頼みの為に、仲間のシュテルと共にミッドチルダの無限書庫とやらにいてな?」

 

「え、ミッドチルダに?でも戸籍とかその辺がないから使えないんじゃあ……」

 

「その辺はナンバーに偽装してもらっておる」

 

うわぁ。なにやってるんだろう平行世界の私。

 

「でな?頼んでいた資料はなく、ひとまず昼食をとっていたところ、高町なのはに出会ったらしい」

 

「え、過去のなのはママと!?」

 

「うむ。それであれよあれよといううちにアースラとやらに乗り込むことになり、仕方ないのでスパイでもしてるとの連絡が先ほどあった」

 

「……どうしてそうなるんですか?」

 

「全くわからん」

 

ですよねー。

 

 

「……なんかすっごくあきれられてる気がする」

 

「はい?」

 

こんばんは、久保田ヴィヴィオです。

シュテルは模擬戦に燃え。ナンバーは帰ってくる気配はなく。暇で仕方ないので、アミタさんを誘って休憩スペースでのんびりシュテルの模擬戦を眺めています。

 

「それにしても、アミタさんだっけ?どこかで会ったことがあるような気がするんだけど……」

 

「え、そうですか?初対面だと思いますけど。それに私、ちょっと訳ありでこの世界に来たので知り合いもいませんし」

 

「訳あり?どういうこと?」

 

「うーん、もうリンディさんとかには話してるし……いいのかな?」

 

そういうと、アミタさんは自らの境遇を話してくれました。が。

 

「え、えええええ……」

 

「信じられないとは思いますが、事実なんです。私はこことは違う世界かつ未来からやってきて、妹であるキリエを探しに来たんですよ」

 

……そのキリエって人と知り合いなんですが!どうしよう、これ。言わない方がいいとは思うけど、放置はできないし……

 

「多分、ヴィヴィオさんがこの世界に飛ばされたのは私とキリエがこの世界にやってきたのが原因だと思います。この世界にやってくる過程で、偶然ヴィヴィオさんを巻き込んでしまったのではないかと」

 

「ついでにまさかの原因発覚!?と、ともかくアミタさんが原因ってことはわかったけど、それならヴィヴィオを元の世界に返すことってできるの?」

 

「はい、一応可能かと。準備に時間がかかるので、もう少し待ってくださいね。キリエが見つからないと私も帰れませんし」

 

あれ?ということは、キリエさん差し出したらヴィヴィオって元の世界に帰れるってこと?

一応後でドクターに報告しとこっと。

 

 

一方そのころ、ドクターのラボ。

 

「ところで、キリエくん。君の話していたアミタという個体が管理局に手を貸しているという情報が入ったんだが」

 

「え、マジなのそれ?」

 

ドクターことジェイル・スカリエッティは管理局からハッキングして得た情報をキリエに報告していた。

 

「マジだね。となると、粗方の事情は話しているだろうから、君の目的の障害となるだろうね」

 

「うえぇぇ、面倒なんだから……いっそ、ドクターが捕まえてバラしてくれたらいいのに」

 

「やっていいのなら全力でやるが」

 

キリエの思わず漏らしたつぶやきに、目を輝かせて答えるドクター。

一瞬こんな人に姉を触らせていいのだろうか、などと考えたが。

 

「ええ、全力でやってください」

 

既に自分もあんなことやこんなことをされた身。ならば、考える必要もなく。

 

「あんな思いをアタシはしたんだから、アミタにもしてもらっても問題はないよね」

 

姉をマッドに差し出したのだった。

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