海鳴市での、なつやすみ   作:あおい安室

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おまたせしました。
実はまともにリインフォースツヴァイを描くのがはじめてな気がします。
大抵端役だったと思うので。
嫌いとかそういうわけではなく、単純に住んでる世界が違うので出しにくいのが原因ですがね。


6月4日の海鳴市での、一コマ。:パーティ準備編。

 

 

お茶会も無事?終わって帰り道をのんびりと歩く。

 

「……あの中で反撃食らったんだけど」

 

夕日がまぶしい中、ぐったりとしたバニングスさんを連れて、目指すは自宅。

お茶会の後、月村さんは八神さんと用事があるので別れることになったのだ。

 

「反撃って、八神さんから?」

 

「そ。どさくさに紛れて私の胸を触ったりとか……あの癖、治ってないのかしら」

 

「今なんかすさまじいことを聞いた気がするんだけど!!」

 

「別にアンタなんだから、言っても気にしないわよ」

 

僕が気にします。そういうの苦手なんです。

 

「パパが男扱いされてないのって割とよくあることだよね」

 

「ヴィヴィオ。最近なんだか発言が厳しくないかな」

 

「ま、いいわ。そろそろあの人たちもアンタの家についてるでしょ?この流れで飾り付け手伝うわよ」

 

雑談しながら、帰り道を歩き。ようやく僕の家の前にたどり着く。そこには。

 

「お、やっと来た。おせーぞ、ボク!」

 

ヴォルケンリッターの皆とリインフォースがいたのだった。

待ちくたびれていたのか、僕を見るなり悪態をつくヴィータちゃん。相変わらずで何よりだ。

 

「お前が来ねぇと家に入れないからはやての誕生日パーティの準備できねぇじゃねぇか!全く!」

 

「ごめんね、ヴィータちゃん。八神さんがバニングスさんと戯れてたもので」

 

「いや、そこはカギを渡しておきなさいよ」

 

「そういうな、バニングス……大変だったな」

 

同情してくれたのは、ザフィーラさん。今日は狼形態みたいだけど、最近人間形態を見てないなぁ。

どっちがメインなのか一度聞いて見たいな。

 

「大変よ、全く。もう少し何とかならないのシャマルさん。医者でしょ?」

 

「え、えっと……さすがにあれは病気ではないので治せません」

 

「すまない。主はあれを楽しんでいる節があるので我々ではどうにも止めることはできん……」

 

申し訳なさそうにしているのは、シャマルさんとシグナムさん。

……この二人には相変わらずきれいですねって言ったら惨劇になったことがあるから黙っておこう。

なんで料理をごちそうしたり、訓練してきたりするんだろう。

 

「だって。だから頑張ってね、リインフォース!」

 

「ヴィヴィオちゃんはリインに何を期待してるですか!?いくらリインでもはやてちゃんを止めるのは無理ですよ!?」

 

最後にヴィヴィオにからかわれたのはリインフォース・ツヴァイ。略してリインフォース。

そこはもうちょっと頑張るべきではなかろうか。というか、八神さんにああいう癖があるのってなんでなんだろう。

割と本気で謎だな。僕の中の海鳴市七不思議に加えてもいいかもしれない。

 

 

「おー。なんだか懐かしいなぁ。この家で暮らしていたのがまるで昨日みたいだぜ」

 

家に上がったヴィータちゃんがつぶやく。僕の家は元々八神さんの物だからだ。

というのも、八神さんが本格的にミッドチルダで生活するようになってから、地球の自宅の管理が難しくなって、泣く泣く売ることになったのだ。その家を僕が買った、というわけだ。

 

「ねえ、ボクくんはどうしてこの家を買ったの?」

 

「え?」

 

持ってきた荷物を置いていたシャマルさんに質問された。どうして、か……

 

「大切な場所だったから、かな」

 

「大切な場所ですか?」

 

ふよふよと漂いながら、首をかしげるリインフォース。かわいいなぁ。ちょっとほしいかも。

 

「この家に八神さんが住んでた頃に僕は何度か来たことがあるからね。思い出も少なからずある。八神さんやヴォルケンリッターの皆にとってもだけど、僕にとっても思い出の場所なんだ。だから、この家は大切な場所。無くしたくなかったんだよ。もしも無くなってたとしたら、僕も悲しいけど、元々の持ち主だった八神さんも悲しいだろうしね」

 

「……ボクさんって優しい人ですね」

 

「はは、みんなと違ってそんなに魔法は使えないからね。優しさだけが取り柄だよ」

 

一番得意な魔法は今も昔もバインドだったりとパッとしないしね。

 

「それだけで十分だ。ただ優しい。それだけでも人は救われるものさ」

 

微笑みながらシグナムさんが言ってくれる……なんだか照れるな。

僕の周りの女の人ってホント美人が多いからただ微笑んでくれるだけですごくきれいで、直視できなくなる。

 

『そしてイイハナシダナーで終わりそうなタイミングでこっそりとキッチンに向かううっかり僧侶っと』

 

「はっ!?き、気づかれた!?」

 

振り返ると、こそこそとキッチンに立とうとしていたシャマルさんが。何やっているんだ。

 

「いつの間に!?というかシャマル、こんな日にまた犠牲者出すつもりか!」

 

当然ながら怒るヴィータちゃん。当然だ。シャマルさんの料理で何度ひどい目に会ったことか。

 

「だ、大丈夫よ!私の料理の腕だって昔より上がってるのよ!!」

 

「それ、絶対に微々たるものでしょ。断言できるわ」

 

「アリサちゃんが酷い!?」

 

……自業自得でしょ。いい加減自覚するべきかと。

 

「ヴィータちゃん、シャマルさんの監視お願い。僕が料理やるから」

 

「待って、私も手伝うわ。それなりに家でも料理はやってるから役に立てるはずよ」

 

バニングスさんが名乗り出てくれる。ついでにヴォルケンリッターの皆にも手伝ってくれないかな?って視線を向ける。

首を振るシグナムさんとヴィータさん、ザフィーラさんとリインフォース。そっと手を上げるシャマルさん。

サムズダウンしておく。ガーンって効果音が聞こえそうなくらいにへこんだ。

 

『このタイミングで慰めれば好感度アップ間違いなし!さぁ、マスター、どうぞ!』

 

「この世の全ての食材に謝罪を込めてから出直そうか」

 

「ぐはあっ!!」

 

「シャマルが気絶しちゃったです!?この人でなし!」

 

一人暮らし歴もある人としては、食材を粗末にする人は許せないのです。

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