ドンさんとカナイさんの体に天から光が伸びた。
丁度銃器の照準器の様な光が。
「オレは!オレはァ!!ただ、ただジュリに会いたいだけなのに!!なぜ邪魔をする!?なぜだなぜだなぜだァ!?」
乱射乱射乱射。
アクアドラゴンだろうがなんだろうがレーザーで撃ち抜いた。
「まずいね。」
カルマが言う。
「止めるか?いや、違ったな。行けるか?」
僕はカルマに尋ねる。そして
「愚問だね。」
カルマが応える。
「蓬莱はここにいて。デーモンはリラを狙ってるみたいだから1人には出来ない。」
「分かった。2人とも、気をつけてね。」
こういう時に仲間ってのは頼もしいな。
「カルマ、行ける?」
「先行は任せたよ。装備での防御が可能なアルの方が耐久は高いよね?」
あぁ、もちろんだとも。
「じゃあ…」
「大量破壊の前に仕留めますか。」
そして僕らは駆け出した。
「おいカナイ!!」
「なに?ドン?」
「あいつら来るぞ!?」
ダメだ。それだけは。
だってこの技は…
「来るな!!」
「来るな!!」
カナイさんが叫んだ。けどっ…
「これ以上破壊はさせられません。ここで止めます!!」
そして【トライブパルス】
「こっち向けぇぇぇぇ!!」
僕は叫んだ。声よ枯れんとばかりに、喉よ張り裂けんとばかりに。
ギョルン、と。デーモンが振り返った。瞬間、顔が憤怒に彩られた。
「お前も!!お前もオレの邪魔をするするのか!?ならばオレはこんな世界、ぶち壊す!!」
レーザーの乱射。1発1発の威力が高い。
けど、
(装備の複合で防げる!)
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
裂帛の気合で接近、一撃を入れてやるんだ。
「寄るな!!」
レーザーで打ち払われる。けど、
「それも想定内、さ。」
カルマによる追撃。
「さぁ、報いをうける時間だよ?」
【裁きの光】
敵に当たるほど反射するレーザー。それを、
「オレと痛み分けのつもりか!」
自分とアクアドラゴンとデーモンを挟むようにレーザーを放つ。
「痛み分けにはならないよ。僕のレーザーは撃った後は自動だからね。」
カルマは、横に避けた。
レーザーが何百、何千と反射する。
レーザーが止んだあと、
「これが、これが痛みか!我が主はこれを乗り越えよと言うのか!」
デーモンはそこにいた。
なら、
【エト・イン・アルカディア・エゴ】
瞬間、僕の気配が、ぼやける、否、希薄になる。
僕の主観の僕が別の僕を見ている。
これが僕のストライク・ショット。
4人に分身し、駆け回る僕の奥義。
そしてラッシュラッシュラッシュ。
もちろん迎撃もある。しかし1人が受けている間に3人で攻撃、もう1人に攻撃する時には初めのひとりが攻撃に加わる。
「汝、死を忘るることなかれ。」
最後の一撃を入れた。
デーモンはこれで━
「ダメだ、アル!!」
カナイさんが叫ぶ。
が、
「フフフフフ、フハハハハハハハハハハ!!」
デーモンが笑う。楽しそうに、愉しそうに。
「これでお前達は、死ぬ。」
【チェインメテオ】
【コンボ数 284コンボ】
「チェインメテオはコンボ数が多ければ多いほど威力が高くなる。284なんて見たことない。」
確実に即死だよ。と、カナイさんは言う。
「これがオレの奥の手で、最後の手だ。」
だから死ね、とデーモンは僕らに言う。無慈悲にも、言う。
そして空から隕石が降りてきた。
僕らの死を嘲笑うかのように、ゆっくりと。