結局一日目は何もせずに終わり。
部屋は贅沢にも(?)一人一部屋あったので特に恋バナとかはなし。
僕はすぐに眠りについた。
2日目。
「起きろ朝だこのやろぅ〜!!」
ドバキ!!と音を立ててドンさんが入ってきた。
…いやさ、ドア壊れるだろ…
「ん?壊れねぇぞ?」
「それは嘘ですね。だって壊れて」
壊れたドアを指さして僕は言った…時には何者かがドアを直していた。…いや、見えなかったけど。
「どこが壊れてんだ?」
なんてこった…
「それよりも、みんなその方法で起こしてるんですか?」
だって蓬莱にやったら問題だし…
「んなわけねぇだろ?」
良かった、良識がちゃんとあった。
「俺はカナイにベットから蹴り落とされてるよ。」
ガハハ、とドンさんは笑った。え?蓬莱は?
「嬢ちゃんは足音聞きつけて先に起きて部屋から出てきたわ。なかなかやり手だな、あの嬢ちゃん。」
何やってるんだよ…
「カルマは?」
「俺がカナイにブレーンバスターで起こされたのを聞いて起きてきた。」
何もんだよカナイさん…
「つぅわけで昨日のお詫びとして船内を案内してやるよ。」
おら、ついてこい。と食堂に降りていった。
ドンさんが僕を食堂に連れてきたということは、ほかの2人もそこに連れてこられたという訳で。
「ん、おはよう。」
「朝から災難だったわね」
カルマと蓬莱がいた。他には望さんもいたが、それだけ。船員は3人か?
「おら、まずお前らは飯を食え!何が食いたい?海鮮丼か?海鮮丼だな?海鮮丼か。よしよし。」
聞いてねぇ…
「諦めよ。ドンはそういう奴じゃ」
苦労してるんすね…
「チョウの腕前はピカイチだから美味いぞ?何か問題でも?」
「あぁ、そんなものはあらぬ。」
独裁政治…
そんなこんなで朝食は海鮮丼だった。
魚の形がかなり歪だったけど…
「チョウは糸で食材を切りよるからのぅ。」
どんな料理人だよ…
「ところでドン、ワシはこれから釣りをする。邪魔しないでくれ。」
いや、望さんも大概自由人だな…
「待て。」
ドンさんの満面の笑み。僕を起こした時に浮かべていた笑み。
「なんじゃ?ドンがそんな顔をする時は大概ろくでもないことばかりじゃからワシはもう今すぐにでも逃げたいのじゃが、良いか?」
「良くねぇ。コイツらに船内を見せて回ってくれ。どうせ暇だろ?」
「暇ではあらぬ。今日アルを起こす時に壊したドアがあろう。それを直すのじゃ。」
なんか直ってたとは言いづらい…
「あぁ、それならすぐにカナイが直してたぞ。良かったな!!案内行けるじゃねぇか!!」
そういう訳で望さんに船内を案内して貰えることになった。
望さんが言うには、
「めんどくさいのぉ…」
だそうだ。素直で自由な人だな…
「こういうのはカナイが得意なんじゃが…」
だからほんとにカナイさん何もんだよ…
「会うか?」
けけけ、と望さんは笑った。
「会えるのであればお願いしたいところです。」
板についた優等生っぷりのカルマ。
「まぁ、会えるじゃろ。あやつは船の運転をしておるだけじゃからの。」
いや、一大仕事じゃねぇか…
「やめといた方がいいのでは…」
「おら!カナイ!いるじゃろう?お前がドアを直したせいでドンに仕事を押し付けられたではないか!じゃから入るぞ?」
制止する蓬莱を無視して部屋に入った望さん。大概自由な人だな…
「なに?」
青い髪の男の人がそこにはいた…でかい槍を背負ってるけど…
「誰?」
男の人の二言目。単語でしか話さないのかな?
「こやつらは客じゃ客。島の友達に会いに行くんじゃと。」
「ふぅん?ま、海は汚すなよ。」
塩対応…
「カナイは海を家族として扱っておるからのぅ。くれぐれも汚してくれるなよ?」
肝に命じておこう。
「じゃ、ワシの仕事はここまでじゃ。」
いやいやいや、まだあるでしょうに…
「終わりじゃ終わりじゃ!」
「いや、望、仕事しろよ」
「何故じゃ?ドンに言われたことは終わったぞ?」
「ドンは隠れやがった。」
「なに?」
「諦めて仕事しろよ。」
「しょうがないのぅ…」
アルさんが入室しました
カルマさんが入室しました
蓬さんが入室しました
アル「今日は釣りをしたよ…」
リラさんが入室しました
リラ「昨日出来なかったんじゃ?」
アル「望さんがね、」
リラ「あっ…(察し)」
アル「船内を案内するって話になって」
カルマ「ドンさんの司令でね」
アル「結局針の真っ直ぐな釣りになった…」
リラ「望さんは自由人ですから…」
僕達は顔を合わせて言った。
…昨日も言ったけど。
『ダメだこりゃ…』