魔法科高校の劣等生<The Legend of Amazons> 作:kakki-az
やっと達也の力の片鱗を出せました!
早く千翼の活躍を書きたいです。
それではどうぞ!("・ω・)つ
「え!?千翼くんが風紀委員に!?」
午後の授業が終わり、千翼はほのか達に風紀委員に指名されたことを告げていた。
「しーっ!声が大きいよほのか...!」
「あ...ご、ごめん。いきなりだったからつい...」
「俺としては自分の知らないうちに風紀委員に指名されていたことに驚いたんだけど...」
千翼は大きくため息をついた。
「いいじゃないですか千翼くん。お兄様と一緒に風紀委員をやってみるのも」
「...まあ、別に嫌って訳でもないんだけどね...という訳だから二人は先に帰ってていいよ」
「気にしないで。司波さん、千翼くんをよろしくお願いします」
「ええ、任されました。それではお兄様の所へ向かいましょうか」
「ああ、行こうか。それじゃあ後で」
ほのか達と別れた後、千翼達は達也と合流し生徒会室に向かう。
「失礼します。司波 達也です」
「司波 深雪です」
「鷹山 千翼です」
達也を先頭に生徒会室に入ると真由美と摩利は部屋の奥で話していて、そこから少し離れた所に男子生徒が立っており、千翼達が来たことに気づく。
「...司波?」
「深雪の生徒会入りと自分達の風紀委員入りの件で伺いました」
「...風紀委員...」
そういいながら男子生徒は達也を見て怪訝そうな顔を浮かべた。すると奥で真由美と話していた摩利がこちらに気づいた。
「おっ来たな。三人ともご苦労様」
それを聞いた男子生徒は
「生徒会にようこそ。副会長の服部 刑部です」
「司波 深雪です」
「鷹山 千翼です」
服部は達也には見向きもせずに真由美の近くに歩いて行った。
「(達也を無視するのか...深雪は...)」
千翼は深雪の方をチラッと見ると、深雪は少し不機嫌そうに見えた。
「(...やっぱり気にしてるよな)」
「さて、それじゃあ達也君、千翼君。我々も移動しようか」
そういって摩利は生徒会室にあろもう一つの扉の前に向かう。
「委員長、そこから入るんですか?」
「ああ、風紀委員の本部はここから繋がっている。ちょっと変わった造りだろう」
千翼と達也は摩利の後に続いて扉をくぐろうとした時だった。
「渡辺先輩待ってください」
服部が摩利を呼び止めた。
「なんだ?服部刑部 小丞範蔵副会長」
「フルネームはやめてください!!服部 刑部です!」
「刑部は官職名だろお前の家の」
「今は官職なんてありません」
「じゃあ、服部 範蔵君」
「歴史上の人物と一緒にされたくないんです!」
「まあまあ摩利、はんぞー君にも色々譲れないものがあるんでしょう」
「ん、コホン。ともかく...」
(あ、会長には怒らないんだ...)
(これは興味深い...)
「私は司波の風紀委員入りは反対です。過去
「それは禁止用語だぞ、委員長の私の前で堂々と使用するとはいい度胸だな」
「取り繕っても仕方ありません。
「実力には色々ある、力ずくでなら私だけで十分だ」
摩利がそう言いながらこちらを見て、
「それに達也くんは展開中の起動式から発動する魔法を読み取ることができる」
「まさか!?」
服部は信じられないことを聞かされ驚愕する。それもそのはず、どんな魔法師でも展開中の起動式を読み取ることができないからだ。
千翼は初めて会った時の達也の雰囲気から只者ではないと思っていたが、それと同時に達也が何かを隠しているようだと改めてそう思えた。
「達也くんの力を使えば魔法の完成を待たなくても危険度に応じた罰を決めることができる。そしてもう一つ、『一科生で構成されている風紀委員が二科生も取り締まる』これは一科と二科の溝を深めることになっていた。私が指揮する委員会が差別意識を助長するのは私の好むところではない」
摩利はしっかりとした理由を述べたが、服部は納得いっていないようで真由美に向き直る。
「会長...私は司波の風紀委員就任に反対します。魔法力の乏しい二科生に風紀委員は務まりません。どうかご再考を」
「待ってください!」
とうとう深雪が我慢できずに口を出した。千翼は慌てて深雪に振り返ると同時に達也も同じように振り返っていた。
「兄は確かに魔法実技の成績が芳しくありませんが、それは実技テストの評価方法に兄の力が適合していないだけのことです。実践なら兄は誰にも負けません」
深雪の確信に満ちた言葉を、服部は真剣味が薄い言葉で返した。
「司波さん。魔法師は事象をあるがままに、冷静に、論理的に認識できなければなりません。身内の身贔屓に目を曇らせてはいけません」
服部の言葉にカチンときた深雪は、ヒートアップしてしまった。
「お言葉ですが副会長、お兄様の本当の力を以てすれば―『深雪』ッ!」
冷静さを完全に失いかけてた深雪の言葉を遮るように達也が深雪の前に手をかざす。深雪はハッと我に返り、自分が何をしようとしたかを思い出し、羞恥に後悔を混ぜたような表情を浮かべながら口を閉ざし俯く。
そして深雪を止めた達也が服部の正面に移動する。
「服部副会長、俺と模擬戦をしませんか」
「何.....?」
「た、達也!?」
達也の思いがけないそれでいて大胆な申し出に服部と千翼は驚いた。ふと真由美たちを見ると真由美たちも驚きを隠せないようだった。
「...思い上がるなよ、補欠の分際で!」
肩を震わせている服部から罵倒を受けた達也は困ったような顔で薄っすらと苦笑を浮かべている。
「何がおかしい!」
「魔法師は冷静を心掛けるべきでしょう?」
「くっ!」
自分のセリフを揶揄されて、服部が口惜しげに息を詰まらせる。
「別に風紀委員になりたい訳じゃありませんが.....妹の目が曇っていないこと証明するためならばやむを得ません」
まるで独り言のようであったが、服部にはそのつぶやきが余計に挑発的に聞こえたようだ。
「...いいだろう。身の程を教えてやる」
「では生徒会長権限により、二人の模擬戦を正式に許可します。時間はこれより三十分後、場所は第三演習室、試合は非公開とし双方のCADの許可します」
真由美が厳かと形容して構わない声で宣言すると、あずさが慌ただしく端末を叩き始めた。
―第三演習室
千翼は第三演習室にて、CADを取りに行った達也達を真由美たちと待っていた。深雪は達也についていっている。
千翼は大きくため息をついた。
「まさかこんな事になるとは...」
千翼がそう呟いた瞬間、演習室の扉が開き達也と深雪が入ってくる。達也の手にはCADが入っていると思われるアタッシュケースをを持っていた。それを用意してある机に置いてケースを開く。中には二丁の拳銃形態のCADと複数のカートリッジが入っていてそのうちの一つを取りカートリッジを別の物に交換する。その様子を深雪を除く全員が興味深げに見つめていた。
「お待たせしました」
「いつも複数のストレージを持ち歩いているのか?」
「ええ。汎用型を使いこなすには処理能力が足りないので」
正面に立つ服部がそれを聞いて冷笑を浮かべるが、達也の意識には小波一つ立っていないようだった。
「さて、時間だ。ルールを説明する。相手を至らしめる術式並びに回復不能な障碍を負わせる術式は禁止。直接攻撃は相手に捻挫以上の負傷を与えない範囲であること。武器の使用は禁止だが素手による攻撃は許可する。勝敗は一方が負けを認めるか審判が続行不能と判断した場合に決する。ルール違反は私が力ずくで処理するから覚悟しろ。以上だ」
摩利が警告が終わる頃、達也と服部の双方が5m離れた開始線で向かい合う。
(魔法師同士の戦いは先に魔法を当てた方が勝つ。そしてCADによる魔法発動速度で
服部は目を瞑り、イメージする。
開始直後スピード重視の単純な起動式で司波より早く展開を完了させる。
使用する魔法は基礎単一系移動魔法。
それで司波を後方に10m吹き飛ばし、衝撃で戦闘不能にさせる。
(―これで俺の勝ちだ!)
「―準備はいいか?」
達也はCADを握る右手を床に向けて、服部は左腕のCADに右手を添えて、摩利の合図を待つ。
「―始め!!」
始まった直後に服部は起動式を即座に展開し、魔法を発動しようとした時、既に達也が司会を覆いつくすまでに迫っていた。
服部は慌てて座標を修正し、魔法を発動しようとしたがそこには達也はいなかった。
―その時だった。
服部の側面から大きまうねりとなった『波』が服部を揺さぶり、意識を刈り取られた。
そして崩れ落ちる服部の後ろに達也がCADを向けて立っていた。
―ほんの一瞬で勝敗が決した。
演習室にいた
達也は向けていたCADを下ろし、摩利の方を見る。摩利はハッと我に返り、
「...勝者、司波 達也」
摩利による勝ち名乗りは、むしろ控えめだった。達也の顔に喜悦はない。
ただ淡々と、為すべき事を為した顔をしていた。
千翼はそんな達也に自分の父親を重ねていた。
See You The
NEXT TARGET
いかがだったでしょうか!
こんな更新が遅い小説をいつも楽しみにしている方々、ありがとうございます!!
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それでは次の話をお楽しみに!!