巨人の世界に現れた忍達。   作:ラリー

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プロローグ

俺の名前は高島(たかしま)健吾(けんご)

ヴァーチャルリアリティの技術が当たり前の現代で

アパートで一人暮らしをしながら一般の大学に通う、VRMMOが趣味の唯の大学生。

変わらない日常を過ごし、趣味のVRMMOを満喫する。

まさに理想の一人暮らしをしていると言えよう。

 

さて、そんな俺がもっともはまっているゲームについて説明しよう。

 

『NARUTO疾風伝ー大戦絵巻ー』である。

 

このゲームはプレイヤーも忍者となり里の戦力となる珍しい

戦略シミュレーションゲームで主人公が里のトップになり

部下となる忍者をふやしては領土を広めていくと言うものだ。

忍者は課金したポイントやゲーム内で使われるお金を

消費して欲しい忍びを勧誘したり、運営が提供する

イベントのクリアなどで普通では手に入らないキャラなどを手に入れることが出来る。

 

主人公の目的は領土を広め、里を発展させる事。

里の施設や資源のレベルを上げつつ、任務などで里の問題を解決

したり、他プレイヤーの拠点を落として資源やお金をもらうことが

このゲームの基本である。

 

さて、次はこのゲームの魅力について話そう。

大きな理由は、自分の好きなキャラクターのみで構成された部隊を作ったり

憧れの忍術を使い、好きなキャラクターと一緒に戦える事が出来るというファンにはたまらない

システムが存在するからだろう。

俺もこの理由でこのゲームをプレイしている一人なのだからまず間違いない

と思っている。

 

「さて、ゲームの続きをやるか……」

 

トイレの扉を開け出て、見慣れた自室に入り

いつものようにパソコンを点け様とした時だった。

 

ピンポーン

 

一つの呼び出し音が部屋に居る俺の耳に入る。

おいおい、誰だよこんなタイミングで……めんどくせぇな…。

心の中で呼び出し音を鳴らした人物に文句を垂れ流しながら

玄関の扉を開ける。

 

「ちわーっす、宅急便です。判子をお願いします。」

 

玄関の扉を開けると小さなダンボールを持った

猫のマークがトレードマークの宅配便の人が来ていた。

手に持っている荷物に視線を落とすと、送り主に父の名が書いてあった。

なんだろうか?

疑問に思いながらも、部屋に判子を取りに戻った後、荷物の受け取りを

すませて早速ダンボールを開封する。

すると中には……。

 

小汚いランプが一つと俺に宛てたと思われる両親の手紙があった。

手紙をダンボールから出し読んでみる。

 

 

『インドのお土産です。

飾るなり、使うなり好きにしてください。

PS、病気や怪我には気おつけるように』

 

どうやらこの間両親が行ったインド旅行の土産のようだ。

飾るなり使うなり好きにしろと書いてあるが、正直汚すぎて

飾る気にも使う気にもなれない。

だが折角の土産だし、このまま放置する訳も行かず、

仕方がないので飾る事に決めた俺は、雑巾でランプを磨いて飾る事にした。

 

右手で取っ手を持ち、雑巾でランプを包み込み磨き始める。

すると……。

 

『ガーハッハッハッハッハ!!我が名はイフリート!!偉大なるランプの魔人なり!!

ランプを擦った貴様の願いを一つだけ叶えよう!!』

 

ランプからテンションの高い、髭のおっさんが出てきた。

何これ?夢?

そうか、夢か……俺の中の中二は死んでは、いなかったんだな…。

 

『どうした坊主?早く願いを言わないか。わしはこの後、戦車に乗って

秋葉に行かねばならないのだ。早くしろ!』

 

願いを催促してくる髭親父…いや、電車○ならぬ戦車男か?

どうやら俺の頭の中は末期のようだ。

起きたら病院に行こう。

 

『ほら!さっさと言わんか!!ハーリー、ハーリー!!』

 

暑苦しく、俺に迫ってくる戦車男。

でぇい!暑苦しい!!おっさんが俺に寄るんじゃねぇ!!

 

『ええい!面倒だ!!貴様の記憶を探り、願いを叶えてやるわ!!』

 

「はぁ!?」

 

おっさんはとんでもない事を言うと、すぐに俺の両側頭部をガッチリと

その逞しい手に捕らえらえ…そして………。

 

『ふむ、貴様の願いは[NARUTOのゲームで築きあげた全てが

リアルだったらいいのに……]

か……昨晩妄想していた気持ちの悪い願いだが…いいだろう、叶えてやる

だがこの世界ではなく異世界だ』

 

 

記憶を読まれた。

 

 

 

つーか!気持ち悪いと思うなら叶えるんじゃねーーー!!

しかも、なんでよりにもよって、妄想!?

どうせ願いを叶えてくれるなら[美少女と結婚したい]がいいわ!!

なんて思っていると俺の立っているリビングの床が光り輝き俺を包み込む。

 

「ま、まて!俺は……!!」

 

『さて、AKB96の握手会に行くか!何時間並ぼうとも

わしが全員の手を征服しちゃうぞーー!!』

 

……。

 

目が覚める。

やっぱり夢だったか……。

まったく、酷い夢を見たものだな……。

さっさと、起きてゲームしよ…。

体を起こし辺りを見渡す。

 

「ん?」

 

おやおやおや?

俺の部屋ってこんなに綺麗で広かったか?

布団もやけに柔らかい。

まるで高級羽毛布団のようだ。

いや、高級羽毛布団の感触なんて知らないんだけどさ……。

視線を落としてみるといつも俺が使っている布団ではなく、高級感

漂うキングサイズのベットになっており、しかも天蓋がついてるのだ!!

さらに辺りを見渡してみると床は赤いじゅうたん天井にはシャンデリア。

何てことでしょう!俺の狭いアパートの一室は匠の技の犠牲になってしまったようだ!!

いいぞ、もっとやれ!!

 

 

………。

 

 

しかし……この部屋、見覚えがありすぎるような……。

てゆーか、ゲームで作った城の寝室じゃね?

………。

うわ、恥ずかし……ただゲームやって寝落ちした、だけじゃねーか。

おそらく、さっきの変な夢が原因で起きたらリアルだと思い込んでいたんだろう。

まあ、恥ずかしい思いをしたがもういいだろう。

さっさとメニューを開いてログアウトして……。

 

 

「……あれ?」

 

だが、メニューは開かない。

は?

いくらメニューを開こうとしても画面が出てこない。

おいおい、勘弁してくれよ。

ログアウト出来ないなんて、ソードでアートなオンラインの物語じゃないんだからさ……。

つーか、メニューすら開かないなんて、あの物語よりもひどくね?

 

 

『ふむ、貴様の願いは[NAEUTOのゲームで築きあげた全てが

リアルだったらいいのに……]

か……昨晩妄想していた気持ちの悪い願いだが…いいだろう、叶えてやる

だがこの世界ではなく異世界だ』

 

 

不意に思い出す戦車男が出てきたあの夢……。

アレが本当だとしたら……。

 

この城は俺がゲームで築き上げた物

そして……。

俺の住んでいた世界ではなく……。

 

ここは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         異世界?

 

 

 

 

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