彼がもしCCFF7の過去の世界へ飛んだら――――――というIFストーリー。
セフィロス、ジェネシス、アンジール。
そしてそこに、彼(ルッソ)が居たとしたら・・・?
「・・・ジェネシス? そうか、そうだよな・・・」
声に出して言いながら、頷くルッソ。
何も、自分の知っているクラウドと、出会えるという訳じゃない。
現実を見なければ。
自分は、ここに書いてある「ジェネシス」という人と任務に向かう事になるのだ。
一握りの戦士、まさに一流だけがなれる・・・ソルジャー・クラス1st。
凄い人であることに変わりはない。
気を引き締めなくては。
そう思い、その日は眠りについた――――――。
任務当日。
ソルジャーフロアには、騎士剣<セクエンス>を背負ったルッソと―――――
赤い革のコートに身を包んだ男。 「ジェネシス」の姿があった。
「お・・・おはようございます」
ルッソがかしこまって挨拶する。
「やぁ」
赤い革コートの男・ジェネシスの表情が少しだけ柔らかくなった気がした。
「約束のない明日であろうと、君の立つ場所に必ず舞い戻ろう」
「・・・えっ?」
唐突にジェネシスは、詩のようなものを口にした。
戸惑うルッソ。
「今回の任務だが・・・怪我などせずに、無事に戻って来よう・・・と言いたかったんだ。
お前は、クラス2ndか。いい目をしている・・・・・・」
そう言って、ルッソの顔を覗き込むジェネシス。
ルッソは、そんなジェネシスを、少し不気味に感じた。
「そ、それはどうも・・・ありがとう、ございます!」
敬礼するルッソ。
それを見たジェネシスは、可笑しそうに笑った。
「ハハハ――――、中々面白いやつだな、お前は」
「え、えっと・・・ありがとう、ございます?」
「お前、名は何というんだ?クラス2nd」
「ルッソ――――ルッソ・クレメンズです!」
ジェネシスの問いに、元気よく答えるルッソ。
「そうか、ルッソか・・・」
そう言うと、ジェネシスは何かを思い出したように顔を上げた。
「そういえば今回の任務の詳細に、お前の名前が書いてあった気がする」
「そ、そうですか・・・」
そりゃあ書いてあるだろう。
ルッソもその任務通知に載っていたからこそ、ジェネシスの名を知っているのだ。
「まあ、いいさ。今、知ることが出来たんだからな」
「そ、そうですね」
ジェネシスの調子に、ルッソが合わせる。
「さて。そろそろ任務地へ向かうとしようか」
今回の任務は、モンスターの討伐。
孤島に住むモンスターが、大量の魔晄を浴びて、暴走しているという事らしい。
まずソルジャー3rdと2ndを派遣したそうだが、あっけなくやられてしまったそうだ。
そこで今回、1stであるジェネシスと、そのついでとしてルッソが、
派遣されることになったのだろう。
「君よ 飛び立つのか――――」
ソルジャー派遣用のヘリの中でも、ジェネシスはずっと詩を口にしていた。
変わった人だな、とルッソは思っていた。
でも、悪い人には見えなかった。
目的地に着いた。
孤島に住む魔物は、ターゲットとされているモンスター以外も、
それなりに手強い相手だった。
しかし、ジェネシスの見事な剣裁きで、すべて倒された。
そして残るはターゲットのモンスター・・・
魔晄を吸い過ぎて変色したアーリマンだった。
「ふ、不格好なやつだな」
ジェネシスが呟いた。
その時、ルッソは内心、思っていることがあった。
それは、今回の任務先での事だ。
自分―――ルッソは、まるで活躍できていなかった。
そこで、意を決して彼は言った。
「ジェネシスさん、ここはオレに任せてください!!」
「・・・ルッソ?」
大地を蹴り上げ飛び上がり、背の剣セクエンスを構え、
アーリマン目掛けて振り下ろす。
重い一撃。
アーリマンは、地に伏した。
「や、やった!」
「やるな・・・ルッソ。感心したよ」
ジェネシスが手を叩いて、ルッソを祝福した。
「い、いやぁ・・・ジェネシスさんに比べれば、まだまだですよ」
「ルッソ。敬語は使わなくていい」
「・・・え?」
「どいつもこいつもかしこまっていて、息苦しい」
そう言ったジェネシスは、心底嫌そうな顔をした。
「お前だけは、そうならないでくれ。ルッソ」
「は、はい!・・・じゃなくて、うん。 わかったよ」
任務は終わった。
オレ達はヘリに乗って神羅ビルへ帰還した。
その数日後、ある事が分かった。
ジェネシスが、ルッソを1stに推薦してくれた事。
そして、もう一つは―――――
ルッソが、ソルジャー・クラス1stになった事だった。
間違いで一話分が飛んでました、すみません。