【創造と破壊】の力で暴れまくる〜リメイク版すげ替え進行中〜   作:しのしのおしるこ

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皆さんこんばんわ!

お待たせ致しました!
親戚の集まりに強制召喚されてしまいました。

沢山の感想、評価ありがとうございます!
嬉しい感想もたくさん頂けました!

投稿してから気づいたのですが…
二万字超えてました。
削りつつ、前編、後編で分けようと思います!

後編も直ぐにアップします。


第10話〜〜龍の息吹:前編〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アマゾン・リリー〜〜沿岸〜〜

 

 

ソニア「ナツメ!姉様の事頼んだよ!」

 

「おう!任せとけ『お兄ちゃーん、準備出来たってー』あいよ。皆、船に乗ってるか?積み忘れとかねぇか?リーシャ、最終確認頼む」

 

リーシャ「はーい!」

 

いよいよ本格的に動き出す時だ。新たな船出を祝福する様に天気は快晴。

雲一つ無く、心地いい潮風が身体を通り抜けていく。

食料、衣類等必要な物を暗黒丸(修繕済)に積み込むと…

暗黒丸から門出を知らせるリーシャの元気な声が聴こえてきた。

今回は、ロビンがクロコダイルからの接触により入手していたエターナルポースを辿る航路。

行き先は勿論アラバスタだ。

 

 

マリー「姉様、ナツメも……いつでも帰って来てね!」

 

ハンコック「うむ、そなた達二人が国を治めてくれるのならば妾も本望じゃ」

 

 

 

やあ。突然だが、三年前ナツメ様が海軍に行った後日談をしようと思う。

 

え?お前は誰だ。だと?そんな事どうでも良いじゃないか。

私の事は"見送りに来た謎の美少女X"と呼ぶがいい。

 

ナツメ様が島を出た後、直ぐに蛇姫様率いる九蛇海賊団はナイトアイランドへ向けて出港した。

だが……実はココである事件が起きていた。

そう……【"ロビンタ""シギ"事件】である。

蛇姫様はナツメ様に恋をしておられたのだな。

思い返せば初めて出会った時から不思議に思っていたのだ。

性格最悪と言われる蛇姫様が男相手に1度も《見下し過ぎているポーズ》を取らなかった。

その他にもい……はっ!いかんいかん。すまぬが長くなる故、此処は割愛させてもらう。

とにかくナツメ様に大層御執心だったのだ。

そして考えもしなかったのだろう。ナツメ様の親しい仲間の方々がまさか女性だったとは…

その時の蛇姫様の様子は……なんと言うか凄かった。そう。凄かったのだ。

ナツメ様の動向を知らされたロビンタ・シギ改め、ロビン様たしぎ様も非常に取り乱され……

それはもう三つ巴のカオスが出来上がってな……

その後、蛇姫様は急に原因不明のご病気に……ああ…お労しい……

そんな時に現れたのがニョン婆様だ。ニョン婆様は病気の正体、治療法を知っておられた。

その病名は。なんと言ったか…確か、こいこいちゃんすと言ったか。

とにかく原因が分かり、三姉妹様とニョン婆様は話し合いの末、ある約束を交わす。

これにより蛇姫様は回復の兆しを見せることになる。

 

『ナツメが戻ってくるまでは立派に国を治め、七武海として国を守る。ナツメが無事戻り、島を出ることになれば妹二人がその後の国を治め、ハンコックは一緒に島を出る』

 

以上で後日談は終わりだ。これ以上話す事は何もない。

急に終わるな?知らん。3分経った。これ以上は無理だ。私は帰らせてもらう。シュワッ!

 

 

 

 

「ソニア、マリー、忘れるなよ。ここを離れてもお前達や国の人達も皆、俺の家族だ」

 

暫しの別れを惜しみながら、笑顔で若干潤んだ瞳を見せる姉妹。

国中の皆の大歓声に見送られながらナツメ達は女ヶ島を後にした。

因みにハンコックはいつも羽織っていたマントは着ていない。

綺麗になった背中が余程嬉しかったのだろう。ノリノリで大胆に背中を露出した服を着ている。

七武海の召集で見た時は普通だったのに……ハンコックさん……幾ら何でもそれはやり過ぎです。

どっかのB級映画よろしく、アナコンダに襲われてる"お嬢様女子大生A"みたいになってるから!

 

(アラバスタに着いたらまずは皆に服でも買ってやるか……)

 

 

 

 

 

暗黒丸〜〜甲板〜〜

 

 

船も無事出港した。そろそろ島の皆が見えなくなった頃かな。

ナツメは動力の安定を確認後、外(甲板)に出る。

ロビン・たしぎ・ハンコック・アイン・リーシャの皆が明るい表情で迎えてくれた。

 

 

ハンコック「話には聞いておったが……本当に電気と水で動くのじゃな!(な、ナツメ…思い切って…少々大胆な服を着てみたのじゃが…に、似合うかの?///)」

 

アイン「リーシャと共に戻った時も思いましたが……先生に出来ないことってあるんですか?それとハンコック、「」と()が逆ですよ」

 

リーシャ「すご〜い!お兄ちゃんはなんでも出来るフレ『リーシャ!?それ以上は辞めようなー?』う、うん……」

 

ロビン「今回は進路に沿って航海するのだから、遭難は大丈夫そうね……」

 

たしぎ「師匠はやっぱりカッコいいですっ!私にもウィーン。ガシャン。教えて下さい!!」

 

「あー、うん。皆ゆっくり順番に喋ろうか……リーシャも危険な真似は禁止な?アインはそれどうやって発音してんの?たしぎ……何言ってんだお前」

 

ヴォッホン!喉を鳴らし改めて仕切り直すナツメ。

 

「皆分かってると思うが、これからの予定を再度確認したい。今、俺達はアラバスタへ向かっているわけだが……ロビン」

 

ええ。とロビンが一歩前に出る。

 

ロビン「今…アラバスタは王国軍と反乱軍による内戦状態にあるわ。昨日皆に話したと思うけれど、その内戦はある組織によって意図的に引き起こされた。」

 

そう。ロビンが言う様に、アラバスタ王国の裏から混乱を誘発し、群衆を引っ掻き回している秘密犯罪会社"バロックワークス"それを率いる王下七武海の一角《サー・クロコダイル》。

今王国は奴を筆頭に、組織全体が国の内部に根を張り一触即発状態。

龍眼で確認した所、国取りは仕上げに入っていた。

早いな。クククッ…予定より随分お急ぎじゃ無いかクロコダイル……

2年も前倒しになるとは。原作では裏でロビンが奴を抑えてたって事もあるかも知れんな。

真相は分からないが…

 

(だがお生憎様だ。ロビンがこっちに居るイレギュラーを除いて、手の内は殆ど分かってんだよ。原作様様だな。残念だが、クロコダイルには呆気なく退場してもらう。たしぎの才能を確認するにも手頃な相手だからなぁ。航海士の事もあるし、たしぎにやってもらいたい事もある。時間をかけている暇はねぇ)

 

という事で、ナツメはワニ狩り作戦に特に口出しする気は無い。

クロコダイルなどハナっから眼中に無い有様だった……当の本人は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アラバスタ王国〜〜レインベース〜〜

 

 

 

 

糞ったれが……またこの夢か。

 

クスクスクス……

 

相変わらず不快な笑い声だ。あの女の笑い声と同時に聴こえる俺を呼ぶ声。

あの女が俺を呼ぶ度に観たくもない記憶が夢の中で再生されて行く。

コレは…血の匂いだ。今はその身に染み込んでしまった、鼻の奥にこびりついた様に残るこの臭い。

視界はグニャリと暗く歪み、安定してない。

顔の上半分を隠す様に仮面を付けた連中がニヤニヤしながら俺を指差す。

俺が"殺した"奴等"だが…何度見てもムカつく光景だ。

むせ返る様に重い血の匂いに思わず吐きそうになるも……

 

「クスッ…クロ、ご指名よ」

 

あの女が俺に話しかけてくる。俺は"何人目"だ…この後俺は……あのクソアマに……

俺の左手首に付けられた海楼石の手枷。

その手枷に付けられている鎖ごと引き摺られ、俺は仮面の連中の前まで連れて行かれる。

 

女の顔を睨みつける様に顔を上げたその時……左腕の肘から下をあの女が切り落とした。

他の奴らは首を落とされていたはずだ。何故……

 

ぐあぁぁぁぁっ!!

 

糞が!何て情けねぇ声出してやがる……

まだ若かった俺の叫び声が部屋に響き渡った。オィテメェ……何ボサッとしてやがる……

腕は切り落とされた。だが"手枷"も同時に外れたはずだ。何してる…殺せ!皆殺しにしろ!!

情け無い声を出した自分自身への怒り。腕を切断された痛み。

様々な感情が混ざり合い、狂った様に目の前の連中を殺して行く。

あの女は何処へ行った!その姿は既に見当たらない。

違う、後ででいい。あの女も探し出して必ず殺す。

だが今は目の前の屑を……俺をここに連れて来た元凶を殺すのが先だ!

この場に居るのはソイツと俺の二人だけだ。難しい事じゃねぇ。

手を振り上げ、殺そうとした瞬間……意識が覚醒し、ゆっくりと瞼を開く。

まただ…また夢の中でさえ殺し損ねた

それを………

 

クロ「クハハハハハっ!笑いが止まらねぇ!………一晩だと!?あんなスカした野郎に殺られたってのか!?あっけねぇもんだぜ!」

 

頭の中を埋め尽くすのは、忌まわしい記憶。若い頃に連れて行かれた異常な場所。

ある日いつの間にかそこに居て、気付いたら消えていたあの女。

人肉を好んで食べる天竜人。俺がまだ弱かった、何の力も持たなかった時の古い記憶……

 

先程咥えたばかりの、まだ火がついていない葉巻を噛みちぎる。

昨日から何度も確認したニュースクーの一面を、クシャクシャにしながらクロコダイルは吠える。

 

クロ「糞がぁ!!!アコウ……テメェは……俺が殺すはずだったんだ」

 

感情に任せるままに大理石のテーブルに拳を叩き込む。その表情に笑顔など何処にも有りはしない。

 

クロ「俺の獲物を横取りしやがって……ミカグラぁ……あの野郎は許さねぇ!」

 

クロコダイルから発する行き場の無い怒りが収まる気配は無い。

今迄、欲しいものは必ず手に入れて来た。あの時殺し損ねたあの男を……

俺の手で…必ず殺してやると誓った獲物を…横取りされた。

七武海の召集時だった……海軍本部で偶に見掛る様になったあの男……

クロコダイルはナツメに怒りを向ける。胸にポッカリと空いてしまった穴を埋める為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜1週間後〜〜

 

 

 

たしぎ「みなさん準備はいいですか?今回、各自連絡はこの小型電伝虫にてお願いします」

 

どこか緊張した重元で作戦を指揮するのはたしぎ。

そう、ハンコックが見出したのは、指揮官としての彼女の才能。

今回の作戦を通じて、ナツメはその才能を確認するべく

全作戦の立案、指揮を試験と称して確認しようとしていた。

まずは状況の確認をする為に、アラバスタに存在する数カ所の港を暗黒丸で旋回。

勿論海賊旗などはまだ掲げていない。

船の中からナツメが行った情報収集は、赤龍の雷を応用した電磁波膜を使ったソナー。

ドーム状の電磁波の膜を各所にて数回飛ばし、特に強い氣の集まっている箇所を探り当てる。

範囲はアラバスタ全域に及んだ。

その結果、バロックワークス"オフィサーエージェント"がひと塊りで集まっている事が分かった。

恐らく此処が【スパイダーズカフェ】だろう。

裏から組織を殲滅させる為に作戦は三チームに分かれて行う事にした。

まぁ都合良く幹部が集まっている状況に出くわせる事が出来るのも、龍眼でタイミングを計ったからなのだが……今回は時間の猶予があまり無い為、ナツメのスペックに頼りがちなのは目を瞑ろう。

 

作戦名《ワニ狩り》内容はこうだ。

 

アイン・ハンコックの2人はスパイダーズカフェへ。2人の戦闘力であれば殲滅は容易いだろう。

 

ロビン・たしぎの2人は【スレイン】にて

フロンティアエージェント扮する"王女"ネフェルタリ・ビビ、"王国護衛隊長"イガラムと接触。

現在任務で訪れて居る事はわかっている。

此処は反乱軍の潜伏する街である為、隠密と交渉に長けたロビンを充てた。

 

そして、ナツメ・リーシャの2人はクロコダイルの居るレインベースのカジノへ向かう。

何をするのかは言わずもがなだろう。

 

その後は仕上げに入る。

この数年でロビンはクロコダイルを焦らしながらも、少しずつ情報を集めていた。

ナツメペア、アインペアの何れか、もしくは両方が王国首都にて黒幕の証拠品をネタに国王と接触。

ロビンペアはスレインでそのまま反乱軍と接触。

同じ様に証拠の品をネタに、ビビと反乱軍の長コーザを抑える。

 

 

たしぎ「アイン、ハンコック。くれぐれも作戦中は喧嘩しないでくださいね。多数対少数の戦闘なんです。チームワークを意識して下さい。お願いしますね」

 

アイン「人数は全部で9人ですか……ふふふ、割り切れませんね」

 

ハンコック「戯け…お主はオマケじゃ。妾に全て任せておればよい」

 

たしぎ『おい。お前ら話聞いてたか?』

 

アイン「ヒィ!」

 

ハンコック「わ、分かっておるわ!冗談の通じん奴じゃ……」

 

師匠から試験として任された作戦を失敗させるわけにはいかない。

初めて聞くたしぎからのドスを効かせた声に鳥肌が立つアインとハンコック。

 

 

(た、たしぎさん……凄い迫力だコト……まぁこんだけ気合入ってんだ。大丈夫だろう)

 

 

たしぎ「では皆さん!ご武運を!」

 

 

 

 

 

 

アラバスタ〜〜レインベースカジノ〜〜

 

 

 

 

リーシャ「凄いね!部屋の中キラキラしてる!お兄ちゃんこれ何ー?」

 

「これか?スロットってんだ。此処にコインを入れてレバーを押すと真ん中のドラムが回転するから。図柄が揃えば配当分のコインが出てくる」

 

堂々と客としてカジノに入って来たナツメペア。

初めて見る華やかな光景にリーシャが目を輝かせて、これは?あれは何?とはしゃいでる。

うん。メッチャ可愛い。

色々説明していると、リーシャはルーレットが気になった様だ。

 

「何だ?コレやってみたいのか?」

 

リーシャ「うん!お兄ちゃん、私思ったんだけど……ゴニョゴニョ」

 

「お前は何て頭が良いんだリーシャ。よーしよし流石俺の妹」

 

リーシャ「えへへ///上手くいくと良いねっ!」

 

「クククッ、ワニを誘き出すついでだ。まぁこれから仲間も増えていくだろう。金は多いほうがいいか」(暗黒微笑)

 

 

 

カジノ社員「失礼します。オーナー、あの…少々問題が……」

 

クロ「何だ?俺は今機嫌が悪りぃんだ」

 

カジノ社員「そ、それが…先程からルーレットで遊戯中の少女が……」

 

クロ「あぁ!?ガキにカジノの金"半分"抜かれただと?テメェ何の冗談だ」

 

カジノ社員「ヒィ!お、恐らくイカサマだとは思うのですがっ!なにぶん証拠がっ」

 

クロ「イカサマに決まってんだろ!舐めた真似しやがって」

 

 

 

 

リーシャ「んー……次はココっ!28番に全部っ!」

 

ディーラー「あああ、あのっお客様…そろそろ勘弁して下さいぃぃ」

 

クロ「オィ嬢ちゃん。何の真似だかしらねぇが、此処はガキが来るところじゃねぇ。裏口からおかえり願「キター!揃った揃ったワニセブン!!」あ?」

 

クロコダイルが振り返る先には少女とは別の人集りが出来ていた。

うお!こいつ本当に揃えやがった!と、野次馬がワイワイ騒ぐ中…

スロットに座る男が背もたれに仰け反りながら此方に視線を流す。

 

「コレはコレは…クロコダイルじゃねぇの。何だよ、俺の妹が笑顔で遊んでんだ…"不服"か?」

 

クロ「て!テメェは!何で此処にテメェが居やがる!!"白銀帝"ミカグラぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦は問題もなく、どのペアもアッサリと終了した。

アインとハンコックは結局最後の1人を残してどちらが仕留めるかで揉めた結果、

互いに身体の半分に攻撃を加えることによって事なきを得た。

 

ハンコック「こら!そなたの攻撃した箇所が腫れて妾の領域に侵入しておるぞ!」

 

アイン「細かいんですよ!私の担当した左半身の爪が若干短かったんですから!おアイコです!」

 

そして国王コブラ、王女ビビ、反乱軍リーダーコーザの皆にクロコダイルが黒幕である事も認識され、大変感謝されることになったナツメ一味。

コブラはハンコックが居る事に大層驚いていたが……

この国を助けた理由は、仲間であるロビンの数年前から続く因縁という事で簡単に説明するにとどまった。

ポーネグリフについては

「龍眼で調べたが、これはお前が求める石じゃないな」この言葉でロビンも察してくれた。

理由が何であれ国を一つ救ったのだ。それから3日ほど宴は続いた。

 

 

ハンコック「ナツメ!妾こそが着るに相応しいと、この国の商人100人が見繕った"おどりこ"の衣装じゃ!!どうじゃ?!似合うかのぅ///」

 

そう言ってターンをキメるハンコック。オパーイがプルンする。重力仕事しろ。

 

「…エロい………」ボソ

 

ハンコック「なんじゃ?エロい?どういう意味じゃ???」

 

「ち、違う違う、変な意味じゃ無くて!そ、そう、魅力的!凄い魅力的って意味だからな!」

(な、何口走ってんだ俺は!思わず本音がっ…危ねぇ)

 

ハンコック「そうであろう、そうであろう!妾はエロい!流石ナツメじゃ!よう分かっておるの!」

 

酒も入り気分を良くしたハンコックは「妾はエロいのじゃ〜」と何処かへ行ってしまった。

 

リーシャ「お、お兄ちゃん…あれ勘違いしてるよ?いいの?」

 

「ん?なんか言ったか?」

 

リーシャ「んーん、何でもない(ダメだこの兄…私が何とかしないと)」

 

 

〜〜ビビside〜〜

 

 

ビビ「ナツメさん!」

 

「おお!ビビ!中々話すタイミングがなくて済まなかったなー」

 

部屋の端でお酒を飲みながら黄昏ているナツメさんを見つけた。

思わず駆け寄って声を掛けちゃったけど、今なら話しかけても大丈夫だよね!?

 

「たしぎとロビンに聞いたぞ?くくくっ、コーザに随分な啖呵切ったんだってな」

 

ビビ「ああああれはっ///違うんですっ////もうロビンさん!言わないって約束したのに!」

 

あああ恥ずかしいよ。

 

「だが俺たちの為に怒ってくれたんだってな……ったく…王女のお前があのセリフはマズイっての。でもありがとな。……折角の機会だ!お前も飲めよビビ助!」

 

ビビ「い、いえ。お礼言われる様な事じゃ……ロビンさんにたしぎさん。他の方々にも色々ナツメさんの事聞かせてもらってましたから。って私まだお酒飲む様な歳じゃ無いですし!ビビ助って私の事!?」

 

ミスター9が言うには…私はお酒を飲んだ事が有るらしいんだけど、記憶が無いのよね……

目が覚めた時ミスター9が傷だらけになりながら何かに怯えていた事を思い出す。

うう……でも折角注いでもらったし……チョットだけ飲んじゃおうかな。

……本当に、皆んな楽しそうに笑ってるなぁ…良いなぁ…

私がナツメさんと一緒に……海賊になったとしたら…

 

 

 

 

はっ!いけないっ!一瞬寝ちゃってた……あれ?何で私こんな所に…あれ、ナツメさん

 

「……さか……ビ………覇王色……………」

 

なんだろう。気がついたら修練場に居た。な、何でこんなに地面がえぐれてるの!?

カルーも泡吹いて気絶してる!

それにナツメさんが何かを言っているけど…上手く聞き取れない。

覇王色って部分だけ聴こえたけど……何だろう。

 

この時ビビは何故か戦闘中の光景を思い出していた。

今回の件でも嫌という程分かった。力がなければ何も護れない。

ナツメさんと一緒に海に出て見たい!けどそれは難しいんだろうな……

だけど強くなる事は出来るんだ!後2年、ナツメさん達が海に出るまでに私も鍛えてもらおう!

ビビはせめて自分の矜持を守れるくらいには強くなろうとこの時決心した。

 

 

 

 

 

ある日の深夜王宮内〜〜テラス〜〜

 

「たしぎ……受けてくれるのか?」

 

たしぎ「はい!月に一度は師匠に会えますし!私もまだまだ強くなりたいですから!」

 

「辛いかもしれねぇが……頼りにしてるからな」

 

たしぎ「必ず強くなってみせます!絶対に迎えに来て下さいね!」

 

 

 

 

その後、これから今後二年間の計画を伝え、皆でたしぎを見送る。

そしてナツメは単身ボートでアーロンを倒しにイーストブルーへと向かった。

この世界へ来て三年と半年。グランドラインを逆走し、初めての海。

ルフィの冒険、ONE PIECEの全ての物語が始まった場所は、どこか考え深いものがあったが。

 

「やっぱ最弱の海って言われるだけはあんな〜。海も静かだし……さっき潰した海賊も今まで出会った連中で最弱。この海だと海賊やるにゃ物足りなさすぎる……しかし……確かこの辺りのはずだが……居た!」

 

ボートを進めていると、小舟にグッタリと横たわる一人の少女。

ナツメは少女の目の前まで行き、確認する為にしゃがんで顔を覗き込んでみる。

間違いない。"ナミ"だ。

 

ナミ「うぅ……す、すみませんそこのお兄さん……どなたか存じませんが……水を一杯……

って近っ!!///ビックリしたじゃない!!!(うわーっ海賊かと思ったけど…失敗しちゃったかな)

あーもー、商売の邪魔よ。海賊じゃ無いなら行っていいわよ」

 

マジかこいつ……こんな方法でよく1億ベリー近くの金を集めたもんだ……

 

「ほらよ。お前水欲しいんだろ?」

此処で別れたら意味が無い。話を何とか繋げる為に水龍で水を生成する。

 

ナミ「掌から水が!は!?な、何それ!!!あんたマジシャンだったの?どんな仕組みか気になるけど、心配ご無用、これでも私は海賊なのよ。"ザコースギ"一味って聞いたことあるでしょ?私そこのクルーなの♪」

 

自慢げに自己紹介を始めるが、どう見ても海賊には見えない。

唯の小娘だが……ってかザコースギって何だよ!名前からしてやる気無いよ!?

ナミ…色んな意味で大丈夫かお前……

 

ナミ(そうだ!こいつを一味の船まで連れて行ったらお金になるんじゃ無いかしら!あのアホ船長珍しいもの好きだったわよね)

 

仲間を探してるなら紹介してあげる!とナミの話に乗ったフリをして案内されてみるも…

ああ、こいつらさっき俺が潰した海賊じゃん……うわぁザコースギとは正に

 

ナミ「こ、こいつら200人以上は居たと記憶してるんですけど……」

 

「あー、数だけは多かったな。数だけは。でも30秒かからなかったぞ。それより悪かったなー、居場所潰しちまって」

 

ナミは驚いた様子だったが"居場所"と言う言葉に反応した。

私は海賊専門の泥棒なのよ!海賊なんかじゃ無い!勘違いしないで!

ナツメに向かって声を荒げる。

 

「なぁ。お前何でこんなことしてんだ?小娘一人でこんな事続けてたら近いうちに殺されるぞ?」

 

ナミ「余計なお世話「ふむふむ、アーロン一味に村を…成る程、自由になったら世界中を旅して海図を。へぇいい夢じゃねぇか」え?!あ、あんたが何でその事……な、何その目……」

 

「おいナミ。お前は本当にアーロンが約束を守るなんて信じてんのか?」

 

ナミ「うるさい!あんたには関係無いでしょ!!?何?さっき会ったばっかなのに助けてくれるっての?馬鹿馬鹿しい!巫山戯ないでよ!」

 

「いいよ?お前がそれを望むならはっきり言ってみろ。そして現実を見せてやる」

 

ナツメはそう言うとナミを脇に抱えてココヤシ村へと向かった。

ナミは冗談でしょ⁉︎離して!!と抵抗するも気にしない。

少しするとスッと抵抗を辞め大人しくなるナミ。

初めて出会った不思議な力を持つ不思議な男の

"助けてやる"の言葉に、何をするのか気になったのだろう。

 

普段は慎重に行動して居たナミだったのだが、この時は何故かハッキリと拒絶する事をしなかった。

それ程までに先の見えない自分の歩む困難な道に追い詰められて居た。

自分自身で気がつかぬ程に目の前の不確かな希望に縋りたかったのだ。

自然とココヤシ村へナツメを案内していた。

 

 

 

 

 

ココヤシ村〜〜海岸〜〜

 

ナミ「アレがアーロンパーク。人間じゃ絶対に敵わない。魚人の海賊団よ。で?どうするってのよ」

 

「まぁ見てろ。まずはお前に現実を見せてやる…【黒蜜室】」

 

ナツメが海面に向かって右手を翳し、そのまま引き上げる動作をする。

すると海面が盛り上がっていく。

先の尖った長方形状の真っ黒な物体が姿を現し、次第に球体へと変化する。

その中から一億ベリーの金を取り出すと、徐に地面に投げた。黒蜜室を戻しナミに金を渡す。

 

【黒蜜室】

この箱はナツメが創り出した倉庫の様なものだ。現時点では、中にこれまで稼いだ金が入っている。

シャボンディ諸島からずっと、海中をナツメと同時に進んで来た彼専用の道具箱である。

 

ナミ「う、嘘でしょ…あんた本当に何者なの?」

 

「ナツメだ。さっきからあんたあんたと失礼な奴だな。俺が何者かは今はどうでもいい。その金を持って今からアーロンパークに行く。お前を解放してくれるか試してみろよ」

 

ナミ「で、でも…こんなお金受けとれないわよ……そ、それに!私が稼いだお金だって少しは」

 

「あ?そりゃお前の金だろ。俺の金をどう使おうが俺の勝手だ。これは俺の我儘だからな。いいから行くぞ。クククッ。飛ぶぞ!捕まれよ」

 

ちょっと!またどこ触って…きゃあぁぁぁぁぁあ。これ以上は問答無用らしい。

 

 

 

 

 

 

アーロンパーク〜〜正門前〜〜

 

 

 

 

 

「さて、始めるか」

 

ナミ「フザケンなあぁぁぁ!死ぬかと思ったわ!!!」

 

ナミのツッコミも良い感じに決まったところで…

先ずはナミが一億ベリーを持って門の中へ入っていった。だが五分、十分待つもナミは現れない。

中からゲスい笑い声が聞こえると同時に門から飛び出して来る人影。

ナミがこちらに涙を浮かべて歩いて来た。

 

ナミ「ナツメが……いっだどうりだっだっ!悔しいよぉ……あいづらっ世界中の海図を描くまでっ……!ごめんベルメールざんっ……私…」

 

うわあぁぁぁぁと声にならない様な声で顔をクシャクシャにしながらナツメの胸で泣き続けるナミ。

ナツメはナミの頭を撫でながら、自分が持つ力の事、自分がこれから始めようとしている事、仲間の事を話して聞かせる。

 

「俺は…俺達は……心から笑い合い、互いの夢を支え合い、この世界を自由に駆け抜ける準備をしている。別に慈善事業やってる訳じゃねぇが。見えちまった……俺の手の届く範囲にお前が居た。それだけの縁だが……俺にとっては充分だ。ナミ、俺の仲間にならねぇか?」

 

ナミはナツメの話を聴きながら思っていた。

海賊ってあいつらみたいな最低の集まりじゃなかったの?こんな海賊も居るんだ……

良いなぁ。そんな風に自由に生きるって楽しいだろうなぁ。

あいつらさえこの村に来なかったら!アーロンが!アーロンが憎い!!

そんな中差し伸べられた暖かい男の手を取らない理由がない。

反射的といっても良い。そんな速度でナミはナツメの手を取った。

 

ナミ「私も海に出たいよ!世界を見て回りたいよ!ナツメ……たすけて」

 

「助けて…か。クククッ!あっさり過ぎて腰抜かすなよ?ナミはここに居ろ。今から"世界最強"を特等席で見せてやる」

 

 

そう言ってナツメはアーロンパークへ入っていった。時間にして5秒ほどの静寂……

そしてとてつもない衝撃波が巻き起こる。

アーロンパークの壁が全て吹き飛ぶ。

その場に立っていられないほどの揺れを感じる程に地面が振動していく。

 

 

「ウチの航海士様の門出だ!派手に行かせてもらおうかぁ!!」

 

キンッキンッキンッ…

雷帯を纏ったナツメを中心に、空気の衝撃膜が鼓動の様に次第に巨大なモノへと膨れ上がって行く。

アーロンパークに亀裂が入り、今にも崩壊しそうになって行くのを確かに感じながら…

アーロンは口を開こうとした。その時。

 

 

 

【赤帝龍功轟雷箭疾歩‼︎】

 

 

 

明らかに過剰な一撃。

事前に衝撃膜を使い、軌道上に生物がいない事は確認出来ていたが……

アーロンパークを含む、後方の全てが跡形も無く消し飛んでいた。

一言も喋らせてもらえなかったアーロン一味がどうなったかなど、もはや語る必要もないだろう。

明らかにやり過ぎた……

 

「あ、あー、…すまんすまん……まさかこんな威力が出ちゃうとは思わんくてだな……」

 

 

やっちまったわぁとゆっくり背後を振り返る。ナミの鉄拳が顔面に飛んできた。

 

 

 

 

ナミ「アホかぁぁぁああ!一億ベリーよ!!?何吹き飛ばしてくれてんの!!」

 

金の心配だった。

まさかの怒りにナツメは思わず笑ってしまう。そうだ、ナミってこんな性格してたんだよ。

リアルで見ると本当におもしれぇ奴だな。

釣られてナミも思わず笑みがこぼれる。暫くの間、互いに笑い合った。

 

ナミ(ナツメ……本当にありがとう……)

 

 

 

ココヤシ村に戻り、ナミが事情を説明。

初めは信じられなかったノジコやゲンを含めた島の住民達も、現場を見に行くと

ノジコは"あんがとね!逆にスッキリした!"と言ってくれたのでまぁ結果オーライか。

夜になり一晩の宴がはじまる。皆いい笑顔だ。村人は今日の日を忘れないだろう。

悪夢の痕跡すら消し去ってしまった"白銀の男"の事を。

 

ナミ「ベルメールさん!私ね、スッゴイ奴と家族になっちゃったの!」

 

ベルメールの墓の前で嬉しそうに語るナミ。

一頻り報告を終え立ち上がると、背後の木に寄りかかり、優しい表情でナミを見ているナツメが。

 

ナミ「ちょっと!何処に行ってたの!?探したんだからね!ベルメールさんにも紹介したかったのにー」

 

「ちょっとネズミに用があったもんでな、もう用事は済ませてきたから」

 

その後ナツメも墓に挨拶を済ませ、翌日の朝、島の皆に見送られながらアラバスタへ戻るのだった。

新しい家族を連れて。

アラバスタに着いた後、皆にナミの紹介をし、自分はまだやる事が残っているからと、今度はロビンを連れて、王国を後にした。

 

(良かった。あの様子だと直ぐに馴染めるだろう。仲良くやれよ!さて…次は船だな。金はある。どうせなら限界まで金突っ込んで最高の船にしよう。)

次の行き先はもちろん……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








初の一万字越えです……
なっが!
読み疲れますよね、申し訳ありません。

アラバスタ編はしっかり書くとかなりの長さになってしまいそうでしたので、
ご希望の声があればその内番外編で出そうかと思います。
ハンコックがこのままおかしな子にジョブチェンジするのか……

次は後編になります。
此処まで読んで頂きありがとうございます。



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