【創造と破壊】の力で暴れまくる〜リメイク版すげ替え進行中〜   作:しのしのおしるこ

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我が家にデカイ蜘蛛が出ました。夜も眠れません。



遂にお気に入りが100件突破してました!評価も頂けて本当に嬉しく思います……

今回は少し長くなってしまいました。後、原作崩壊まっしぐらです。先に謝らせて下さい。
申し訳ありません。

それでもいいよと言う方は……是非お楽しみいただければと!


第5話〜〜ほんの出来心だったんです…〜〜

 

 

 

 

 

ナツメ達がナイトアイランドを出て5日目の朝。

 

 

 

 

 

 

 

ぼんやりとした意識の中、最初に感じたものは臭いだった。

何かが燃え尽きた様な、そんな焦げ臭い香りにあてられ瞼を開けようとするが中々開いてくれない。

まるで目覚めるのを拒否している様な……妙な危機感にモゾモゾと身体を動かしてみる。

 

 

ロビン「おはよう。目が覚めたのね」

 

 

声をかけられてやっと意識が覚醒した。

瞼を開くと視界には椅子に座って安心した様な優しい表情で自分を見つめるロビンの姿。

パタンと先程まで読んでいたであろう本を閉じる。

 

 

「ん…俺は……寝てたのか……」

 

寝室にいるという事はそういう事なのだろう。

ナツメがムクリと身体を起こすと同時にフイっと顔を背けるロビン。何やら顔が赤いが

 

(おかしいな……いつ寝たんだ?記憶が霧がかかったみたいにはっきりしないな)

 

「いつの間に眠ってたんだ?なんか胃がムカムカするし……ん?ロビン?どうした」

 

ロビンは地べたに散らばった服をハナハナの実の能力で素早く回収するとポフっとナツメに投げつける。

 

「おー、ロビンの能力初めて見た。本当に手を咲かせるのか。便利な能力だな」

 

ロビン「感心してないで、先ずは服を着てちょうだい」////

 

「は?……んなっ!何で俺パンイチになってんの⁉︎……ま……まさか………ロビンさん?」

 

ロビン「貴方が想像してる様な事は何も無かったから安心して」

 

急いで服を着てベットに腰掛ける。

うーん、と前髪を掬いながら額に手を当てて改めて思い出そうとしてみるものの…

やはり記憶がハッキリとしない。

 

「なぁ、何があったんだ?何かぼんやりしてて思い出せないんだが」

 

ロビン「……3日前のことよ」

 

そう言うとロビンは何があったのか語り出した。

 

 

どうやらナイトアイランドを出て半日程で急に天候が悪化し、大嵐に揉まれて船が転覆しそうになったり、巨大なイルカが飛び出してきて船が転覆しそうになったり、シーモンキーとかいう生物に船が転覆させられそうになったり……それ以外にも色々な事が2日ほど続き、俺は重い船酔い状態に。体調を崩しダウンしたそうだ。海舐めててごめんなさい。

ああ、そうか……そうだった。色々思い出して来たよ……

 

 

 

 

 

 

「そうだった………ぶっ倒れて……ロビンが俺に……」

 

ロビン「………………ごめんなさい」

 

 

 

 

 

 

 

〜〜回想〜〜《寝室》

 

 

 

『気持ち悪ぃ……何も食ってないから吐きそうで吐けないぃ。海舐めてたぁ……』

 

ガチャ。ロビンが寝室に入ってくる。

 

ロビン『外の様子も随分安定してきたわ。お疲れ様。気分は……ふふ。最悪って顔ね』

 

『ああ……体調最悪だ……商業船の時は落ち着いてたじゃねぇか……何だって急に』

 

ロビン『私もこの海に出て間もないから余り詳しくはないけれど……この海の海流や風には恒常性が無い。一切の常識が通用しない。"グランドライン"では異常が通常なのよ』

 

『航海士が居ないと此処まで違うのか……まあ……何とか生きてるみたいで良かった。船も無事みたいだし』

(そうだった……ここはONE PIECEの世界だ。海に関して素人2人……ちょっと適当すぎたかなー)

 

ロビン『ええ。所々暗黒丸が痛んじゃったけど。それと……はいこれ』スッ

 

(暗黒丸ってなんだよ!まさかこの船の名前じゃナイデスヨネ)

『ん?』

 

ロビン『ここ数日何も食べてなかったでしょ?作ってみたの。口に合うといいけど』

 

『マジか!あ、ありがとな!気使わせてっ!うわぁ!めっちゃ元気出そう!』(棒)

 

ロビンに手渡された皿には何やら黒い物体が……ちょっと待て!

ロビンが料理してる描写なんか原作にあったか!?

イヤない。無かったはずだ。

生まれて初めての女性からの手料理。涙が出るほど嬉しいはずのサプライズイベント。

しかし待って欲しい。この黒い物体は何なのだろう。

もう一度よく観察してみる。この細い物は……おそらく麺だ!

多分パスタ……なのだろう。フォークで巻き取り掬い上げてみる。

麺からふわりと湯気が……わーい出来立てだぁ。

全てを見通す眼をもつナツメにはその湯気が踊っている悪魔の姿に見えたという。

チラリと目線をロビンに向けるとニコニコ微笑みながら此方を見ていた。

うん。流石は"ニコ"のロビンさん。いい笑顔だ。どうやら感想を待っているらしい。

 

自分の手がプルプルと震えているのに気がついたナツメは震えを無理やり抑え込み、覚悟を決めた。

 

(折角ロビンがつくってくれたんだ。それに世話かけといて見た目だけで不味いって決めつけるなんてのはナンセンスなんだよ!こういうのは味がいいのがお約束だろ?!そうだ、これはイカスミパスタとかそういうやつだ。えぇい男ならいったらんかいぃぃ!!)

 

 

 

 

『いただきます!』パクッ

 

 

 

 

 

 

回想終了

 

 

 

 

 

「………………」

 

 

ロビン「料理なんて初めてだったから……アレから何度か作り直したけど上手くいかないの。……慣れない事するものじゃ無いわね……ごめんなさい」

 

 

寂しそうな顔で頭を下げるロビン。だが…

 

 

「ぷっ!くはっ!はははははは!」

 

唐突に笑い出すナツメに、怒られると思っていたロビンは一瞬呆けるも、顔を赤らめムスッとしかめっ面になった。

 

ロビン「そんなに笑わなくてもいいじゃ無い!料理なんて似合わないって言いたいの?もう2度と作らないわ」

 

くっくっく。と子どものように無邪気に笑うナツメは、違う違う、そうじゃ無ねぇよ。

と、ロビンの頭に手を置いて撫でた。

 

「ふぅー。いや、笑って悪かったな、ロビンがあんまり可愛かったもんだから。いーじゃねぇか、最初から美味く作れるヤツなんかいないんだ。何度でも挑戦すればいい!手料理作ってもらったのなんか初めてだったぞ?俺はすげー嬉しかった!また作ってくれよ、ごちそーさん」

 

"可愛い"のところでロビンの顔は更に赤くなったが、そんな事には気付かないナツメ。

 

機嫌は治ったようだ。良かった。また作ってくれそうだな。

そういやそろそろ進路を戻さねーと。舵を取る為立ち上がる。

その時だった。

 

 

 

ドォォオン

 

 

 

少し離れた位置から突如砲撃のような音が聴こえてきた。2人は直ぐに寝室を後に外へ出る。

晴天の下に何やら遠くの方で煙が上がっていた。

 

「距離は2キロってとこか?ロビン、頼む」

 

ロビン「ええ。直ぐに」

 

腕を交差させたポーズで眼を瞑り、現場の状況を分析する。

 

ロビン「海賊ね、数は20ほど。襲われているのは客船みたい。乗客は斬られたり縛られたり…ダメね、抵抗出来る戦力がまるで居ないわ」

 

「一般人居んのか。無茶は出来ねぇな……」

 

ロビン「助けに行くの?」

 

別にナツメは正義の味方を目指しているわけでも力無き者に率先して手を差し伸べる性格でも無い。

敵意を持った相手には容赦しないし、仲間に危害を加える者は叩き潰すといった真っ直ぐで自由な性格。

短い付き合いだがロビンがナツメに対して分かっている事はまだまだ少ない。

別にココで客船を見捨てたとしてもナツメに対して軽蔑や疑問なども持ったりはしないだろう。

この海は弱者に優しくは無い。都合よく正義の味方が現れたりはしない。

独りでこの世界を生き抜いてきたロビンはそういった現実を身を以て経験してきたのだから。

勿論これから護られ続けるつもりなど毛頭無い。私も強くなりたい。ロビンもそう思っている。

 

大海賊時代。客船なども海賊などの格好の的だ。海に出るのであればそれなりの覚悟がいる。

全てを失うなんて事になる前に、海軍や護衛を付ける等の対処の仕方もあったはずだ。

 

 

「ああ。先に行ってるからロビンはあの客船まで舵を頼む。巻き込まれないように少し距離を置いて待機しててくれ」

(あの客船は見覚えがある。龍眼で観たものと同じ。"あいつ"が乗ってるって事だ。)

 

ロビン「分かったわ。気をつけて」

 

ロビン(選択を迫られた時のナツメの決断は早い。何か理由があるのは分かるけれど……それが何なのかは分からない。今回も貴方の眼には何かが見えているの?)

 

ナツメは船から飛び降りる。

海面に着水すると同時に、ヒエヒエの能力で直径5メートル程の氷で出来た円型の足場を創った。

 

「おー。じゃ、行ってくる」

 

 

バコォ

 

 

踏み込みと同時に耐え切れずに足場は吹き飛び、その後姿は最早見えなくなっていた。

あの跳躍であれば一息で海賊船まで付いてしまうのだろう。

数秒後。

着地の衝撃に海賊船が耐えられなかったのか、破壊音と共に海賊船が粉砕されたのが確認できた。

 

 

ロビン「本当に…圧倒的な力……」

 

 

その光景を見て安心したものの、余りに早い決着に少し呆れた声で呟くロビンは、つい最近起きたばかりの青雉との戦闘時のナツメの表情、先程の笑っている時の表情を思い出していた。

どうやら彼は好戦的で戦闘狂らしい。でも楽しい時は子どもの様に無邪気に笑う。

その様子がとても可愛らしい。

新たに知ることができたナツメの一面を記憶のメモ帳に書き込むとロビンは船の舵を切った。

 

 

 

 

 

 

 

ナツメが助けに来る少し前の客船〜船内〜

 

 

 

 

突如海賊に襲われた客船。行き先はナイトアイランドであった。

 

 

海賊船長「野郎どもぉ!金品、食料全て奪い取れぇ!!身につけてる装飾品も全てだぁ!!抵抗する奴は殺してもかまわねぇ!」

 

 

戦闘員「「「「おおおおぉぉぉお!」」」」

 

 

何の抵抗もできない一般人はされるがままに殺され剥ぎ取られ蹂躙されていく。

その一般人の中に1人刀を抜き海賊に立ち向かう少女の姿があった。

もしかして助かるのか?

縄で縛られた乗客達は一瞬期待を込めた目線をその少女に向けるが……

よく見れば少女の身体は恐怖から震えており、震えが伝わって握り締めた刀はカチャカチャ音を立ている。

 

ああ、これは無理だ……乗客達は直ぐに絶望の表情に戻ってしまう。

 

少女の美しい黒髪は顎の辺りで切り揃えられており真ん中分けのボブカット。

眼鏡をかけているところを見ると視力はよく無いのが見て取れる。

まだ幼さの抜け切って居ない姿から、歳は15に届くかどうか。

綺麗な黒い瞳は涙に潤んでおり怯えと悔しさを感じさせる。

 

 

 

海賊船長「へっ!こりゃおもしれぇ!嬢ちゃんみたいなガキが一端に剣士やってますってか?」

 

ギャハハハハ

 

海賊船長と船員達の下品な笑い声が耳障りに響く。

そして海賊船長の一振りの攻撃で少女の刀は呆気なく弾き飛ばされ……

甲板にトスッと虚しく突き刺さった。

そのまま腹を蹴り飛ばされ、地に伏せた少女は船長に頭をグリグリ踏みつけられてしまう。

 

少女「うぐぅ‼︎」

 

戦闘員「お頭、こいつの刀中々の逸品でさぁ」

 

海賊船長「ほぉ!こんなガキに持たせるにゃぁすぎた刀だな!」

 

少女「か…えせ……!」

 

海賊船長「あぁ?ガハハハ!何寝ぼけてやがる!この海は強い奴が正義だ!ましてやカスみてぇに弱ぇえ女ごときが俺に意見してんじゃねぇ!」

 

そして再度蹴り飛ばされる少女。悔しい。少女はこれまでの人生で何もしてこなかったわけでは無い。

小さい頃から剣を振るい、道場に通いながら力を付けてきたつもりだった。

 

だが悪を目の前に体が震えてしまった。何も出来なかった。

力が無いから大事な刀を取られてしまった。

力が無いから女ごときと馬鹿にされてしまった。

悔しい。悔しい。悔しい!

これからナイトアイランドの海軍支部に行き、海兵に志願するつもりだった。

女だからと馬鹿にされない様に力をつけるつもりだった。

薄れる意識の中、涙で顔をクシャクシャにしながら海賊達を睨みつける。

 

 

海賊船長「ガハハハ!弱えってのは惨めなもんだ!慈悲だ。俺ぁ優しいからなぁ。最後はてめぇの刀であの世に送ってやる」

 

 

ああ…こんな所で死んでしまうのか……何も出来なかったな……

 

 

少女が意識を手放し海賊船長が刀を振り上げたその時だった。

 

 

 

 

 

 

バゴオォォォオオ!!!

 

 

 

 

 

巨大な衝撃と共に海賊達の船が真っ二つに粉砕された。

突然の出来事に客船内はパニックになる。海賊達は

 

 

海軍か⁉︎

どこから砲撃された⁉︎

お頭ぁぁ‼︎

なんだぁぁあ何が起こったぁ!!!

と叫び立てていた。

海賊船に乗っていた船員は海に投げ出され、気絶しているのか動く気配はない。

 

 

「よぉ糞共。お勤めご苦労さん」

 

 

海賊達が声がした方を振り向くと客船の船首に立つ1人の男の姿。

ゴミを見る様な目でタバコをふかしながら海賊達を見下ろしていた。

 

海賊船長「なんだてメェ!どこからAaラぁ!?………」ブリュリュリュリュ

 

ナツメは海賊達に目視出来ないスピードで船長の横を通り過ぎると同時に、その顔面を掴み背骨ごと頭を引き抜いた。

船長の身体はビクビク痙攣しながら噴水の様に首から血を噴き出し、そのあり得ない光景を目にした海賊達は悲鳴をあげながら船から飛び降りる。

残された客船の乗客達は悲鳴をあげることも出来ずにガタガタと震えていた。

 

 

「チッ!相変わらずプチプチだな。加減の仕方がいまいち分からん」

 

船長の死体を海へ投げ捨てると、気絶している少女を抱き抱え、刀も回収する。

 

(良かった。ちゃんと生きてるな。まだ幼いが……この顔、この刀も間違いない。)

 

「たしぎ……」

 

その少女はナツメも知っている原作登場人物"たしぎ"だった。

 

 

 

その後、ロビンにたしぎを預けて客船に戻り乗客達を解放する。

あっけにとられていた乗客達だったが、敵意が無い。

自分達は助かったと分かり、ナツメに感謝を示すのだった。

客船の船長らしき人物も息があったので龍掌を使い怪我を治し、来る時に通りかかった近くの島へ戻る事になった。

ナツメ達も護衛も兼ねて同行する事に。何事も無く島に戻ることが出来た。

あまり大きく無い島の中に小さな町が1つあるだけの島だったが

 

 

 

「軽々しく命を預かるな。あんな糞連中に殺されたく無かったら護衛くらい付けとけ」

 

 

客船の船長にそう言うとナツメは自分の船へ戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロビン「どう言うことか説明してもらえる?」

 

たしぎは今寝室に寝かせてある。龍掌で傷は回復したが1日たった今もまだ目を覚まさない。

何故あの少女だけこの船に乗せたのか。ロビンは気になった事をそのまま聞いてみた。

 

「助けに入った瞬間あいつは心を折られてた。俺の前であんな諦めた顔されたらほっとけなくてな………ってのは嘘。ただの気まぐれだ」

 

(本当はたしぎをこんなつまらん事で死なせなく無かったからなんだが……どうも様子がおかしい。何故あの客船は襲われた?たしぎの過去は原作で読んだ覚えはないが……あのままだと確実に死んでいた。俺がこの世界に来たからあんな事が起きたのか?あのまま放置してたら助かってたのか?)

 

 

考え込んでいる間もどこか不安そうな表情でこちらを見るロビン。

 

 

ロビン「そう。それで……あの子はどうするの?このまま船に置いておくの?」

 

「それなんだがな……『失礼します!』っと……目が覚めたのか」

 

 

コンコンとノックを鳴らすと同時にたしぎが部屋に入って来るが……その場で膝と手を地に付けて頭を下げて来た。

 

 

たしぎ「私の名前はたしぎと言います。助けて頂き!ありがとうございました!」ドゲザァ

 

 

ナツメ・ロビン「………………」

 

 

頭を下げたまま微動だにしないたしぎ。暫しの沈黙。

 

 

「クルシュウナイ。オモテヲアゲヨ」

 

たしぎ「は、はい!」

 

ロビン「!?」

 

「いやいや冗談だよ。楽にしろよ。体調はもういいのか?」

 

一回言ってみたかったんだよね〜と、ケラケラ笑うナツメにぽかーんと呆けるたしぎ。

 

ロビン「酷いことするわ」

お決まりのセリフが出て来たところで改めて3人は椅子に座りなおす。

 

たしぎ「どこにも痛いところはありません…それどころか怪我が全て治ってて……最初は夢だったのかと……」

 

「ふーん。そりゃ良かった」

 

たしぎ「ところでお二人はどういった……海賊でも海軍でも無いようですし」

 

ロビン「ふふ。別に何者でも無いわよ。彼は元賞金稼ぎのナツメ。私はロビン。考古学者よ」

 

「客船が襲われたのを"偶然"見かけて"偶然"助けただけだ。しかし、よく護衛も無い船に乗ってたもんだ。自殺行為だな」

 

たしぎ「……っく…確かにその通りです……本来であれば死んでいたかもしれません」

 

「何が"かも"だ。間違いなく殺されてたろ。お前は運が良かっただけだ」

 

たしぎ「………はい」

 

何があったのかハッキリと思い出したのか、唇を噛み締め涙を堪える。

 

「悔しいのか?」

 

たしぎ「悔しいですよ…」

 

「そりゃそうだろうな。立ち向かったらボロ雑巾みてぇに倒されて自分の半身に殺されそうになったんだ。そして無様に生き残っちまった」

 

ナツメの言葉に俯いてポロポロと涙を流すたしぎ。

 

ロビン「ナツメ、言い過「黙ってろ」……」

 

「剣士にとって刀は自分自身。心が折れれば刀も簡単に折れる。そして弱いままじゃ死に方も選べねぇ」

 

たしぎ「悔しいですよっ!強くなりたい!女だからと馬鹿にされたく無い!誰にも負けないくらい!強い剣士になりたい!!!」

 

涙を流しながら叫ぶ。その瞳には強い光が宿っていた。

 

「クククっ誰にも負けない剣士。か。そりゃ世界最強ってことだろ?つまり俺を超えるってことだな」

 

たしぎに剣気が突き刺さる。先程までの彼女であれば容易く意識を手放していた筈の気迫。

だが彼女はナツメの眼を真っ直ぐ見ていた。

 

 

たしぎ「はぁ!はぁっ!貴方がっ!最強だと言うのなら!!それを超えてみせます!!!」

 

 

「はははは!そうか。残念ながらその称号は別の奴がよろしくやってるんでな。俺は"最強の剣士"じゃねぇ」

 

 

ロビン「そうね。世界一の大剣豪。その冠は余りにも有名だわ。王下七武海【鷹の目】の男」

 

 

たしぎ「鷹の目……」

 

 

「最強の剣士を目指すんなら知っとくんだな。後、俺は刀は使えるが剣士ってわけじゃねぇ。まぁやったらやったで誰にも負ける気はしねぇけど」

 

 

ロビン・たしぎ「「凄い自信……」」

 

 

たしぎ「でもそれくらい強いってことですよね?先程の気配は……その…(人と対峙している気がしなかった……)」

 

 

 

 

 

暗黒丸〜甲板〜

 

 

 

話し合いも落ち着いた後。

たしぎがナツメの実力をどうしても見たいと聞かないので少しだけ剣技を見せる事になり、甲板に出てきたのだが……

 

ロビン「見せるって何をどう見せるの?」

 

「うーん……そうだな。たしぎが出来ない事でもやってみるか」

 

たしぎ「私が出来ない事ですか?」

世界最強と自称する実力ならば大抵のことは及ばない筈だ。と腑に落ちないたしぎ。

 

「まあ見てろ。一瞬だ」

 

ゴクリと息を飲むたしぎ。ロビンも興味津々のようだ。

ナツメは船首の上に立つと零毀を抜き右肩に乗せるように担ぐ。

 

たしぎ(凄い!なんて美しい刀……でも刀身が長過ぎて私には扱えない…かな……)

 

たしぎが刀にぽけ〜っと見てれていた瞬間。

 

 

 

一瞬の出来事で理解が追いつかない。何をしたのか全く見えなかった。

零毀は既に鞘に収められていて、いつ納刀したのかさえ分からなかった。

ただ1つ分かるのは何かの技を放ったのは間違い無いという事。

そこで何かがあったという結果のみ。

ロビンも眼を見開いている。

ナツメには何度も驚かされてきたが、今回のは理解できない。

 

 

ロビン「……あり得ない…人間の技じゃ無い……」

 

 

海が割れていた。何処かで聞いた御伽噺のように。

海底の地面迄もが深く切り裂かれていた。

どこまで続いているのか分からないほど遠くまで海が割れている。

数秒後、海底の切れ目に海水が飲み込まれていき程なくして先程の海へと姿を戻した。

 

 

「一人我のみ尊し。棗流金剛八式"吼虎逸刀"」ドヤァ

 

たしぎ「……何を……したんですか?」

 

「なんだよ見てなかったのか?」

 

たしぎ「いえ、そういう意味ではなくて……」

 

「簡単に言うと常識を逸れたって事だ。実態は至極単純。斬りたいもんを斬った。」

 

それだけだ。と説明されるもやはり理解できない。

 

 

 

 

(まぁ隙だらけだし実戦じゃ使えないんだけどな)

 

 

 

 

 

ロビン「それで……これからどうするの?お嬢さん」

 

たしぎ「私!決めました!ナツメさん!貴方の元で剣を教えて下さい!」

 

 

 

「………えぇ……」

 

 

 

たしぎ「そ!そんな嫌そうな顔しないで下さいよ!後悔はさせません!強くなりますから!そして貴方を倒してみせます!そしてその刀も私が回収します!」

 

「へぇ………そりゃ楽しみだな。いいよ。お前が俺に勝てたらこの刀はお前にやるよ。その時は剣士として相手してやる」

 

ロビン「え!?ちょっとナツメ!?」

 

なんか急に焦り出すロビン。

 

たしぎ「約束ですよ!師匠!!」ニコッ

 

こうしてナツメに初めての弟子が出来た………

 

 

 

 

 

 

 

 

グランドライン〜〜とある海上〜〜

 

 

???「今のは間違いなく剣尖……物の怪の類か…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?たしぎ……海軍は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

ヒロイン途中結果

ナミ13
ハンコック8
ビビ6

ハンコック人気ですね!ナミは圧倒的です。そしてビビがランクイン。

締め切り前に上記の方どれかが登場しちゃうかもです。登場しちゃったらすみません。
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