答えの先   作:pompom_0812

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2周年福袋でゴールデンを迎えました
孔明もマーリンもいないこのカルデアで彼を生かすためにはどうすればいいか


切なる再開

恐らくは、俺は今までの衛宮士郎とは違うものになったんだろう。

今の俺には二つの記憶がある。

一つは、平凡な家庭の二人に引き取られて生きてきた記憶。

一つは、正義の味方の記憶。

 

「..............................................」

今の状態になにかを思わないわけではない。

だが俺には守るべき妹がいる。

きっと今も怖い思いをしているだろう。

そう思うと、ここで立ち止まってはいられなかった。

 

撃鉄を落とす。

魔術回路のすべてを確認。

27本。 生前のままの状態で移動してきたらしい。

身体能力、無理やり生前に近い状態まで引き上げられている。

恐らくはおせっかいな聖杯のお陰だろう。

 

ギアをオンにして身体強化を使う。

そのまま家を飛び出し、街に駆け出す。

イリヤが魔術に近いものに足を突っ込んでいるのは明白だ。

ならば、この街の異常な気配をたどればたどり着けるはず。

大丈夫。衛宮士郎にならできるはずだ。

事世界の変化についてなら、この俺は世界を超える。

 

「解析―開始《トレース・オン》」

 

脳に情報が流れ込む。

これは俺が良く使っていた術の一つ。

世界に流れる異常をくみ取り、おおまかな魔術師の工房を洗い出していた。

戦場に糸を引いているものを洗い出すための常套手段だった。

 

「――――見つけた」

 

場所は冬木大橋。

そこに、あきらかな亀裂を感知した。

 

自分が風になったようなスピードで駆け抜ける。

「待ってろよ、イリヤ!」

 

 

 

 

 

 

interlude イリヤ

 

夢を、見ているのかと思った。

キャスターのカードを回収した。

すごく怖かったし、強かったけど。

ワタシと美遊の連携で倒した。

なのに―なんで、もう一枚のカードが......!!

 

 

???「――セ、イハイ」

 

凛さんとルヴィアさんは宝具によってやられてしまってた。

私と美遊ももう動けない。

もうなにもできない。

痛いのが怖い、怖い怖い怖い怖い

死ぬ死ぬ.........シヌ?

 

「ハァッ..........!!ハァッ!!」

 

息がうまくできない。

足がすくんで逃げられない。

怖い.....。

セイバーは私に向かって進んでくる。

美遊が叫んでいる。   /足が動かない

ルビーが叫んでいる。  /足が動かない

 

 

「助けて...怖いよ!誰か....助けてよぉ!!!!」

 

直後、私の目の前が爆発する。

爆煙のなかできこえたのは.....

 

「わかった。あとはお兄ちゃんに任せろ」

 

その声は―私がよく知っている―――

 

 

 

interlude out

 

 

 

士郎 side

 

 

世界の亀裂からこの世界に入る。

そこは、俺が想像していたよりも、地獄だった。

宝具を使用されたような破壊痕。

 

「そんな―バカな――!」

この場にある見知ったような威圧感は。

喉に粘つくこの殺気は―!

 

サーヴァント(英霊) ―!」

 

まさか...その姿は

「アルトリア.....!」

 

そしてその近くに泣いている少女を見た。

足がすくんで動けないのだろう。

俺のイリヤが、泣いている。

 

「助けて...怖いよ!誰か....助けてよぉ!!!!」

 

自分が足を踏み入れた世界がどんなものかわかってしまったのだろう。

死ぬことが隣にあることが理解してしまった。

なら、迷うことなんてない。

俺はお兄ちゃんだからな――

 

投影―開始(トレース・オン)

 

手っ取り早く目くらましになる剣を投影して爆発させて跳躍。

奇襲を受けたアルトリアは一度硬直する。

 

そのすきにイリヤとアルトリアの間に着地。

 

「わかった。あとはお兄ちゃんに任せろ

 

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