IS DESTINY ~蒼白の騎士~   作:ELS@花園メルン

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いよいよ、本編へと突入します。

違和感などがあると思いますが、その場合、感想の方へ意見をお申し出ください


コズミック・イラ編 本編
新たなる戦火


SIDE イチカ

 

 

C.E 73 10月2日。

俺たちが士官学校を卒業してから早数か月、アーモリーワンにて開発中だったザフト軍新造戦艦【ミネルバ】の部隊に配属となり、新型モビルスーツのテストや訓練に明け暮れていたが、明日いよいよミネルバの進水式が行われることになった。

 

今日はそのための艦載モビルスーツの点検をしようとミネルバの自室にて準備を行っていたら、パソコンへ通信が入ってきた。

相手はこのミネルバ艦長の【タリア・グラディス】艦長だった。

 

 

『おはよう、イチカ。

まだ自室にいてくれてよかったわ』

 

「なんでしょうか?自分はこれからカオスの点検作業の手伝いがあったんですが?」

 

『今日はその予定はキャンセルよ。

貴方とそれにマユの二人には護衛の仕事をお願いしたいの』

 

「護衛ですか?一体、誰の?」

 

『デュランダル議長、それとオーブの【カガリ・ユラ・アスハ】代表とその付き人のよ』

 

「アスハ!?・・・わかりました」

 

 

カガリ・ユラ・アスハ。

ウズミ元代表の娘でなかなかにじゃじゃ馬だと義父さんからも聞いたことがある。

そんな人が何でここに?

 

 

グラディス艦長からの通信が切れると俺は士官学校卒業時に渡された赤いザフトの軍服を着、アーモリーワンのシャトルターミナルへ向かった。

 

 

 

 

 

SIDE マユ

 

 

「分かりました、失礼します」

 

 

私はタリア艦長からの通信を切り、メイリンへ連絡を入れた。

 

 

「あ、メイリン?

ゴメン、今日の予定キャンセルで!」

 

『へ?嘘?私、楽しみにしてたのに!?』

 

「急に任務入っちゃったからさ、また今度ね?」

 

 

と、言い終わると私は通信を切った。

そして、ザフトの赤い軍服を着て急いでシャトルターミナルへ急いだ。

 

イチカには先に連絡を入れたってタリア艦長は言ってたから、もう向かってるはず、急がないと!

 

 

私は車を使い、ターミナル近くまで走り、そこから車を降りて中へ走った。

 

 

「マユ、こっちだ」

 

「あ、イチカ!」

 

 

イチカが既に待っており、私はイチカの元へと向かった。

 

 

 

SIDE イチカ

 

 

「ねえ、議長は?」

 

「まだ来てないぞ。

多分、そろそろだと思うけど」

 

 

マユがターミナルに来ると、少ししてからデュランダル議長と他の役人の人がターミナルに入ってきた。

 

 

「来たぞ、マユ。

議長、おはようございます」

 

「おはようございます」

 

 

俺たちは議長たちの元へ向かって挨拶をした。

 

 

「君たちがミネルバから来たイチカ・オリムラとマユ・アスカだね?

今日はよろしく頼むよ」

 

「議長、アスハ代表がお着きになられたと連絡が」

 

「ああ、わかった。

・・・しかし、本当に急だな。

まあいい、行くとしよう」

 

 

 

 

俺たちは議長の後に続き、ターミナルの奥へと向かった。

そこには短めの金髪の女性とバイザーを着けた男性がおり、金髪の女性はオーブ政府の役人が来ているスーツを着用していた。

 

 

(この人がカガリ・ユラ・アスハ・・・。

それで隣のが護衛ってことか)

 

 

「お待たせして申し訳ない、姫。

遠路お越しいただき申し訳ありません」

 

「いや、議長もお多忙だと思うが時間を割いていただき感謝する」

 

 

と議長と代表の二人は挨拶を交わした。

 

 

「それで早速になりますが、本日のお忍びの御用件とは?

一体なんでしょうか?」

 

「以前より申していたはずだ。

戦後のわが国の技術及び人的資源の軍事利用の中止の申し入れていると」

 

 

それからも会談は続き、その後アーモリーワン工場区に移動しながらも話は続いていた。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

工場区では様々なモビルスーツの点検、開発が行われていてた。

その工場の間の広い道を歩きながらも、議長たちの話は続いていた。

 

 

「―――ならば、今の情勢下で我々はどうすべきか、それは代表もお分かりかと思いますが?」

 

「我々は自国の理念を貫くまでだ」

 

 

オーブの三大理念

・他国を侵略せず

・他国の侵略を許さず

・他国の争いに介入しない

だったはずだ。

俺もマユも義父さんによく聞かされていた。

 

 

「それは我々も同じです。

ですが、それは力無くしては成しえない。

それは代表もお分かりかと思いますが。

だからこそオーブも軍備を整えているはずでしょう」

 

 

オーブでの戦争以降、俺たちのようなコーディネーターは地球には行く当てが無く、プラントへと昇ってきた人たちが多数いる。

 

 

「―――だが!強すぎる力はまた新たな争いを呼ぶ!!」

 

「いいえ、代表。

争いが無くならぬから、力が必要なのです」

 

 

・・・オーブは以前、地球軍の圧力に負け、国を戦火に焼かれてしまった。

力があれば守れたかもしれなかったのに。

 

 

ウーウーウーウーウーウーウー!!!

 

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

 

突如、工場区内にサイレンが響き渡った。

それと同時に一部のハンガーが爆発した。

 

 

「何事だ!?」

 

「新型が何者かに奪取されたようで・・・!」

 

「何だと!?」

 

 

爆発のあったハンガーは6番。

あそこにあった機体って・・・。

 

 

「議長!恐らく、カオス、ガイア、アビスです!

急いで避難を!!」

 

 

俺は議長にそう告げた。

それに爆発のあったハンガーから黒いモビルスーツ、青いモビルスーツ、緑のモビルスーツの三機が現れた。

 

 

「あ、ああ、分かった。

誰か、代表たちをシェルターへ!

イチカ、マユ、君たちも対処に当たってくれ」

 

「「はい!!」」

 

 

俺とマユは急ぎ、自分たちの機体が置かれているハンガーへと向かった。

幸い、ハンガーは爆発のあった個所より遠く、無事だったのですんなりと向かうことができた。

 

 

「マユ、行けるか!?」

 

「待って!最後の調整が終わってないの!!」

 

「くっ、俺もだ!

急いで終わらせるぞ!!」

 

 

俺たちはコックピットへと飛び込み、システムを立ち上げ情報を入力、確認していく。

 

 

「量子触媒反応スタート、パワーフロー良好、全兵装アクティブ、オールフリー。

システム起動、オールグリーン。

よし、行ける!」

 

『イチカ!こっちも行けるよ!!』

 

「なら行くぞ!!」

 

 

俺たちが乗った機体の頭部のカメラアイが光り、モニターが周囲の情報を見せた。

 

 

「イチカ・オリムラ、ザクウォーリア、出る!」

 

『マユ・アスカ、ザクウォーリア、行きます!」

 

 

そして、青色のザクと薄い紫色のザクが立ち上がった。




最後に出た二人のザクはオリジナルです。
武装に関しては後程、説明します!

現在、アンケートはマユが一位で、ミーアとルナが並んでいます。
メイリンは殆ど場外って感じですね。

もし、三人の結果が同率だった場合は、何とかハーレムか、取りあいにできるように頑張ります・・・。
機体はやはりデスティニーインパルスが一番でしょうか。
そこからストライク、量産機のカスタムって感じですね

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