IS DESTINY ~蒼白の騎士~   作:ELS@花園メルン

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戦闘回になります。
久しぶり過ぎて、書けるか不安なんですがね...


適性試験

山田先生はロケットランチャーを二門展開し、それを放ってきた。

 

俺はアサルトライフルを一丁展開し、飛んでくるロケット弾を撃ち落した。

 

 

束さんから頂いた【ジン・ハイマニューバ】には、武装を多く積んである。

 

射撃武装はアサルトライフルが一丁、脚部外側に取り付けている三連装ミサイルポッド、無反動バズーカを一門、スナイパーライフルを一丁。

近接武装に日本刀型の実体剣を一本、同サイズの二本の実体剣。

と、豊富な射撃武装と近接武装を積んでおり、その上で、高機動スラスターやバーニアを積んだ、全距離対応型となっている。

流石に、コズミック・イラで主流になっていたビーム系武装は開発できていないので、ビームライフルなどは搭載されていない。

 

 

距離を取り、スナイパーライフルで山田先生のISの装甲が無い部分を狙い撃った。

 

 

「甘いですよっ!」

 

 

しかし、ライフルから放たれた一撃は山田先生に最低限の動きで回避され、アサルトライフルで反撃を行われてしまった。

アサルトライフルの弾丸から逃れようと機体を射線上から逸らしたが、回避が遅れ、脚に被弾してしまった。

 

それにより、俺のシールドエネルギーがいくらか減少した。

 

 

IS競技における勝敗は、あらかじめ充填されていたエネルギーを武装によってダメージを与え、0にすることで勝利となる。

ISには操縦者を攻撃から保護する【絶対防御】と呼ばれる機構が備わっている。

これは、シールドエネルギーを多く消費してしまうので、操縦者への危険が無い場合、ほとんど発動することが無い。

しかし、IS戦において、装甲で隠されていない部分を攻撃されると絶対防御が発動し、大幅にシールドエネルギーを減少させることができる。

 

 

俺が受けた個所は脚部装甲に守られていた個所だったので、絶対防御が発動せず、それほどエネルギーを消費していない。

けれど、このまま受け続けると、エネルギーもすぐに底を尽いてしまうので、俺は左腕にシールドを展開し、アサルトライフルを防いだ。

 

 

「リンクス君、咄嗟の判断力が素早いですね!

それに初心者とも思えないほどに動けています!

代表候補生の中でも上位へと登れるほどの動きですよ!」

 

 

と、山田先生は俺にアサルトライフルを撃ちながら話しているが、さっきまでの何処か初々しい新任教師という感じは無く、ベテラン教員って感じのオーラを纏っていた。

 

 

「ってことは、それを圧倒する山田先生は国家代表レベルってことですか?」

 

「いえいえ、私なんて候補生止まりでしたよ!

……まぁ、織斑先輩たちがいた頃の代だったってこともあるんですけどね。あの頃の皆さんは凄かったんですよ…。

アハハァ……」

 

 

と、山田先生は急にテンションが下がりながら、自分の候補生のころの話をした。

 

 

「でもっ!今の私は先生ですっ!

先生として、リンクス君には負けられませんよっ!!」

 

 

山田先生は近接用ブレードを二本展開し、急接近してきた。

俺はそれを防ぐために日本刀型の実体剣を腰から抜き、迎え撃った。

 

 

「せいっ!

私は、基本は射撃戦がメインですけどっ!

接近戦もできるんですよっ!!」

 

 

山田先生はそう言いながら、二本のブレードで押し切ろうと力をこめてくる。

俺は押し切られまいと、脚部ミサイルポッドを山田先生へと放った。

 

 

「!?そんな所にミサイルを!?」

 

 

山田先生は咄嗟に機体を後退させるが、ミサイルから逃れることはできず着弾してしまい、シールドエネルギーを削ることに成功した。

そのまま追撃を掛けようと、俺はアサルトライフルをミサイルの着弾によりできた爆風の中に連射するが、

 

山田先生が爆風の中から急加速を掛け、シールドを前に構えながら突進を仕掛けてきた。

咄嗟の事で、対処が遅れてしまい、アサルトライフルを弾き飛ばされてしまった。

 

 

「更に行きますよっ!!」

 

「!?パイルバンカー!?」

 

 

シールドを前に構えていたことで、パイルバンカーが隠されて見えなかった俺は、思わず驚いた。

防ごうとシールドを構えたが、シールド越しにパイルバンカーを放たれてしまった。

鋭い杭が撃ち出された勢いで、俺は大きく吹き飛ばされてしまい、危うく、アリーナの防護シールドへ打ち付けられそうになった。

 

更に、シールドエネルギーは大きく削られ、4割を切ってしまった。

 

 

「最初の攻撃に対処できるかどうかで、試験の際のレベルを判断するんですが、リンクス君の対処の速さや反撃を見て、このレベルでも行けると判断しました」

 

 

と、山田先生は俺に話す。

IS操縦に関して、先生の方が圧倒的に上手だったと実感させられた。

 

 

「【流石】の一言ですね。

でも、俺だってこのままやられる訳にはいきませんよ」

 

 

俺は、実体剣を二本展開し、それを連結させた。

頭の中でこれまでの戦闘の時のように種が割れた感じがし、意識が鮮明になった。

スラスターのエネルギーを放出し、そのエネルギーを吸収するのを意識し、再び、スラスターのエネルギーを一気に放出した。

 

 

「うおぉぉぉ!!」

 

「【瞬時加速(イグニッション・ブースト)】!?

入学時のこの段階で!?」

 

 

山田先生へ向けて爆発的な加速力で接近した。

その行動に驚いたからなのか、山田先生は対処ができずあたふたとしていた。

 

 

「はぁぁぁ!!」

 

「シ、シールド!!」

 

 

山田先生は素早く物理シールドを展開したが、俺は連結剣を横に薙ぎ払いシールドを弾き飛ばした。

 

 

「キャッ!?」

 

「でぇぇぇい!!」

 

 

そのまま、山田先生のシールドエネルギーを削るべく、連結剣を振るい、エネルギーを削っていった。

 

 

「ッッ!!」

 

 

しかし、俺が振るった連結剣の軸線上に山田先生が咄嗟にIS用のグレネードを展開し、振るった剣を止めることが出来なかった俺はグレネードを斬ってしまった。

 

ドォォン!!

 

と、爆発が起こりグレネードを切り裂いた俺と近くにいた山田先生は爆発に巻き込まれてしまった。

 

 

「グっ…!!」

 

「ああっ!?」

 

 

と、俺と山田先生は別方向へ吹き飛ばされ、俺のエネルギーは残り2割ほどになってしまった。

 

そしてそこで

 

 

『そこまで!!

制限時間の経過により、シールドエネルギーの残量から勝者山田先生!!』

 

 

と、織斑先生のアナウンスが入り、俺の敗北でこの試験は終了だった。

 

 

「ふぅ~、試験という事を忘れて熱くなりそうでした…!

リンクス君、お疲れ様です!

検査はこれにて終了になりますので、こちらのピットへ付いて来てください!」

 

 

と、さっきまで戦っていた相手とは思えないくらいに新任教師感が出ていた。

山田先生に付いていき、ピットで消費してしまったエネルギーの補給等を行っていたら、織斑先生がピットへと入ってきた。

 

 

「ご苦労だった、リンクス、山田先生。

これがIS学園の教師の実力だ。

知識、技術面において、聞きたいことがあれば聞くといいだろう。

…まあ、技術に関しては必要は無さそうだがな」

 

「そうですよ!

リンクス君すごいですね!

現時点で瞬時加速を使うことができるなんてっ!!」

 

「瞬時加速ですか。

あれって、そんなに難しいものなんですか?」

 

「難しいですよ!

スラスターから噴出したエネルギーを再吸収して、そのエネルギーと同時に新たにスラスターからエネルギーを放つんですから!

大抵の人がやろうとすると、貯めが不足したり、貯めすぎたりで失速したり、制御ができなくて突っ込みすぎたりするんですよ!?

……私だって、習得するのにどれだけ掛かったか…」

 

「今では違うが、本来、【瞬時加速】という技術は代表候補生になるための必須技術だったのだ。

しかし、習得できる人間が少なくてその条件は無くなったのだがな」

 

 

それほどの技術だったのか...。

理論に関しては束さんに聞いてたけど、あの時の貯めて放つ感じは殆ど感覚でやっていたから、教えろとか言われても無理だろうな…。

 

 

「それと検査した結果、お前のIS適正はA+だった。

中々なものだな。

候補生の中でもここまで高い人間は、そうそういないぞ。

卒業すれば、フランスの国家代表でも目指してみるか?」

 

「いえ、束さんの元へ帰りますよ。

まだ恩を返し切れていませんし、やらないといけないことがありますから」

 

「そうか。

それではゆっくり寮で休むといい。

が、それと同時に予習もしておけよ?

まあ、アイツの所でいたのならここでの勉強はかなり楽だと思うが」

 

「...織斑先生、ひとつ聞きたいのですが」

 

「なんだ?この後も入学式へ向けての準備をしなくてはならん。

手短に頼むぞ」

 

「俺と同じ男性操縦者の織斑一夏についてです。

ご姉弟ですよね?良かったら話を聞かせて欲しいんですけど」

 

 

同じ男性操縦者だから、という理由でなら聞き出せる情報もあるかもしれない、と思い、俺は織斑先生へ尋ねた。

 

 

「弟のことか。

生憎と答えられることは少ないぞ。

私は基本寮住まいだったから、アイツのことを放って置きすぎたからな。

一時期はドイツに滞在していたし、一緒にいた時間は殆ど無かった」

 

 

と言って、織斑先生は行ってしまった。

それからは寮の自室へ戻り、持ち込んだ荷物の荷解きを行って、1日を終えた。

 




カムイのジンの設定は後日上げます。

次は入学まで飛ぶかな...もしくは、前日かなって感じです。

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