地球から遠く離れた宇宙空間、そこでは密かに全生命の未来を賭けた死闘が行われていた!!
「ククククク…!やはり貴様は強いなレオーネ…。だが、余もいい加減貴様との腐れ縁にも飽き飽きしているのでな、そろそろ終わらせるとしようではないかッ…!未開惑星のサルの力を借りねばまともに戦うこともできぬ自分の無力を呪いながら死んで行くが良いわァ!!!!」
そう言い放ちドス黒いオーラを放つ怪物、その姿はまるで鬼の様であった。 1000mは優に超えるであろう巨大な身体、鋭い牙、頭に生えた二本の捻れた角、そして何より自分自身が万物の頂点と言わんばかりのギラギラと妖しく輝く瞳。
この怪物こそが全宇宙侵略をせんと企む絶対悪。
暗黒魔王ヤーサ・グレイル!!
『くっ… 平気か!? 〇〇〇!』
「てやんでぇ!俺の事に構ってる暇があったらてめぇの体を心配しろってんだ!!!」
魔王に相対するは全長が30mに満たないロボットであった。胸に勇気の象徴たる獅子を宿し、光の翼をはためかせる機械仕掛けの勇者、その名はグラン・レオーネ!幾度となく宇宙の危機を救ってきた守り神である!
『しかしどうする… すでに私たちのエネルギーは限界だ…、その上剣も折れてしまっては万事休すというやつだぞッ!』
「しゃらくせぇ!レオ、てめぇは考えすぎなんだよ!剣が折れた?それがどうした!?剣が折れようが足が折れようが俺たちが歩みを止めることなんてねぇよ…、この胸の奥で燃えたぎる…ッ!勇気って名の心が折れねぇ限り俺たちは絶対無敵だろうがよッ!」
コックピットの中で〇〇〇と呼ばれた男は大胆不敵に啖呵を切り、笑って見せた。
男の言葉は痩せ我慢以外の何者でもない、エネルギーは尽きた、武器も折れてしまった、装甲もボロボロであと一発でも食らえば2人とも完全にお陀仏だ。
しかしなぜだろうか、そんな根拠のない言葉でもそれは確かに共に戦うレオーネに立ち上がる力を与える…! 理屈ではない、そう!理屈ではないのだ!!なぜなら勇気とはッ…不可能を可能にする力なのだから!!!!
『フッ… 済まない〇〇〇。少々弱気になってた様だ…!そうとも!私達は絶対に負けない!この胸に勇気がある限りッ!!!!』
レオと〇〇〇、2人の心が再び一つになった時、不思議なことが起こった! 満身創痍であったグラン・レオーネの体が光の奔流が包み込み、傷を、剣を癒したのだ!!!!
「なっ、なんだとぉ!?!? そんなバカな! こんな都合の良いことがあってたまるかぁ!!」
奇跡、そうとしか言い表せない現象を目の当たりにしたヤーサは先ほどまでの余裕を無くし一気に狼狽えてしまう、当然であろう、相手の最大の武器を完全に無力化したと思っていたのだから。
「よぉ、大将。さっきまでの余裕はどうしたよ、勝負はこれからが大一番じゃねぇか!!!!」
『ヤーサ・グレイル!先ほど貴様は私との腐れ縁を終わらせると言ったな!私も同意見だ!、互いの因縁…今ここで断つ! 行くぞッ!〇〇〇!』
「応ッ!!」
「『黄!! 金!!! けぇぇぇぇぇん!!!!』」
蘇った剣を上段に構え、勇者はすべての決着をつけるべく最大出力で魔王へと突っ込む!
「死に損ないどもが!!!小賢しいわァァァァァ!!!!!!」
そして魔王は今度こそ確実に止めを刺すため自身の右拳に残った全てのパワーを込め、勇者を迎え撃つ!
「『真っ向!唐竹割りィィィィィィィィィィ!』」
「暗黒闘気ッ!獄炎掌ォォォォォォォォォ!」
黄金の剣と闇の拳、二つの力がぶつかり合ったその時周りの惑星を巻き込むほどの大爆発が起き、それが収まった時には勇者と魔王、両雄とも跡形もなくその姿を消していたのだった…。
初めまして、三郎太と申します。就活の息抜きにと筆を取ってみたのですが思いの外にハマってしまいまして、今回投稿に踏み切らせていただきました笑
連載も見切り発車の上、就活の関係でかなりの不定期更新になると思いますがそれでもこのお話を楽しんでくれたらとても嬉しく思います。
皆様、どうぞよろしくお願いしますm(-_-)m