それはとある日の事であった。
刹那「え、休暇?」
ダ・ヴィンチ「ああ、そうだよ。魔術協会から刹那ちゃんに二週間の休暇が与えられたんだ」
彼らのお蔭でね…とダ・ヴィンチは傍にいたカエサルやモリアーティを見る。
カエサル「ふふ、私と彼のならたやすい事だ!」
モリアーティ「と言う訳だマスター。我々からのプレゼントだ。二週間の間バカンスを満喫してくれたまえ
刹那「ありがとうカエサル!教授!」
お礼を述べた後に準備だ準備!と駆け出す。
3分後
刹那「って事でバカンスにゴー!」
イリヤ「ゴー♪」
Wクロ「ゴー!!」
美遊「ご、ゴ~」
元気よく言う刹那にイリヤやWクロがそう言い、美遊もおずおずと言う。
刹那やイリヤ達以外にジャックや茨木に大人でドレイクと教授も同行する。
マシュ「行ってらっしゃい先輩!バカンス楽しんできてくださいね!」
刹那「ありがとうマシュ。お土産買ってくるからね」
そう言ってから刹那達はバカンスへと向かった。
☆
~港~
刹那「へー、これが乗る船?」
モリアーティ「うむ、そうだ」
ほわーと目の前の船にイリヤ達と共に声を漏らす。
ドレイク「ほぅ、なかなかの船じゃないか」
ジャック「大きいー!」
目を輝かせるジャックの後に刹那はメンバーを見渡す。
刹那「全員居るよね?」
イリヤ&ジャック「「居まーす!」」
モリアーティ「うむ、ちゃんと全員揃っているようだネ」
確認した刹那はんじゃあ行こうか!と船へと乗り込む。
刹那「うわー、凄いね!」
ドレイク「中もかなり豪華だねぇこりゃ」
中に入った後、その内装に誰もが感嘆の声を上げる。
イリヤ「す、凄すぎるよ…」
GOクロ「こんなに豪華な船、良く取れたわね」
モリアーティ「まあそこは交渉でネ!いや~話を分かってくれて助かったよ」
はははははは!と笑うモリアーティにうーんホントもう敵に回したくないなと刹那は思いながらドレイクに言う。
刹那「ん?あれって…」
ドレイク「ん?どうしたんだいマスター?」
言おうとして刹那は何かを発見し、ドレイクは聞く。
刹那「守理ちゃん達じゃない?!」
イリヤ「え?!」
誰もが見ると確かに守理達がいた。
美遊「あ、本当…」
刹那「おーい!」
守理「ん、あ!刹那!そっちのサーヴァントの皆とイリヤちゃん達も!」
刹那が声をかけると守理も気づいて久しぶり~と手を振る。
刹那「守理ちゃん達も乗ってたんだ!」
守理「いやーははは;」
アーチャー「丁度そちらのカルデアに出向いたらどうせならと言う事で来た訳だよ」
マルタ「そうそう」
駆け寄る刹那に守理は首を掻き、アーチャーがいる理由を言う。
刹那「あ、そうなの?」
イリヤ「凄い行動力…」
ティーチ「うん拙者も驚きでしたぞ;」
唖然とするイリヤに守理側のティーチは分かるとうんうん頷く。
アンデルセン「全く、のんびりできると思いきやこれだからな」
キアラ「まあまあアンデルセン」
ヘブンズ「良いではないですかこういうのも」
刹那「あ、ダブルキアラさん」
イリヤ「…ってダブル!?」
ぶーたれる守理側のアンデルセンの頭に自身の大きい所を乗せるキアラとヘブンズに刹那はわおうとなり、イリヤは驚く。
キアラ「あら?」
ヘブンズ「なぜ驚くのでしょうか?」
アンデルセン「そりゃあ驚くだろう。普通に子供によろしくないお前が2人もいたら普通にな」
刹那「歩く18禁だもんね」
モリアーティ「うむ、確かに」
クロ「と言うか頭に胸を乗せられて重くない?」
首を傾げる2人にアンデルセンがそう言い、刹那とモリアーティが同意する中でクロが聞く。
アンデルセン「重いに決まってるだろうが!!」
イリヤ「あ、やっぱり…」
くわっと目を開けて叫ぶアンデルセンにイリヤは冷や汗を掻く。
ルビー「大変ですね~。ま、これも惚れた弱みですかね」
サファイア「姉さん、そんな事言ったら…」
それにルビーがからかい、サファイアが注意しようとする前に…
アンデルセン「さて、こいつの羽はどこまで伸びるのだろうな」びよーーーーーーん
ルビー「いだだだだだだだだ?!」
イリヤ「自業自得だねルビー」
刹那「アハハハハ;」
アンデルセンにより羽を掴まれて強く引っ張られ、悶えるルビーはイリヤと刹那は苦笑する。
茨木「何をやっているのだお主らは…」
ジャック「おかーさん!早く部屋いこーよ!」
刹那「あ、うん。そうだね」
微笑ましいなとジャックに引っ張られる刹那にアーチャーは微笑む。
にゃーん
アーチャー「む?黒猫…」
そんなアーチャーの前を黒猫が通る。
GOクロ「へ?黒猫?」
クロ「なんで船の中に黒猫?」
守理「紛れ込んだのかな?」
走って行く黒猫を見送った後にそれじゃあ!と守理も自分の部屋へと向かう。
アーチャー「そう言えば教授、そちらはどの部屋かな?」
モリアーティ「こちらの部屋は758室だネ。そちらは?」
見届けながら聞くアーチャーにモリアーティは答える。
アーチャー「奇遇だな。我々はその隣の759室だ」
アンデルセン「ちなみに女子組と男子組で分けられている。俺としては大助かりだな」
ティーチ「理由はお察し」
モリアーティ「おお、それは奇遇だな」
寝るまで話すかいと言うモリアーティの提案に良いですな~とそれぞれ談義しながら歩く。
数時間経って午後7時になってから夕食を食べる為にレストランへと向かっていた。
ジャック「わーい!」
刹那「ジャック、走ると危ないよー」
モリアーティ「ははは、料理は逃げないよ」
ティーチ「うーん、この仲の良い姉妹を見るお父さんな感じ」
GOクロ「悪の教授なのにね」
走るジャックとそれを注意する刹那を見てるモリアーティを見てティーチはそう述べて、GOクロも同意しながらそう返す。
アーチャー「まぁ、本人も結構今の状況を気に言ってるから良いのではないかな?」
ドレイク「そうそう。こういうのはおもいっきり楽しまないといけないよマスター」
わはは!と笑うドレイクに前を歩いていた刹那はうんと返す。
守理「どう言うのが出るかなマルタ?」
マルタ「そうね…もし好きなの出来たら作ってあげるわよマスター」
ありがとねと言う守理にマルタも早いわよと苦笑する。
刹那「あ、あそこがレストランじゃない?」
美遊「どういう料理があるんでしょう」
誰もがワクワクしながらレストランに入る。
イリヤ「わー!バイキングだー!」
並べられた料理にイリヤや刹那達はうわーと声を漏らす。
守理「凄いねマルタ!」
マルタ「確かに色々とあるわね」
刹那「デザートも沢山あるね」
誰もが並べられたのに声を漏らした後にティーチがお先と肉を取って食べる。
ティーチ「うんまーい!」
アンデルセン「貴様!抜け駆けはさせんぞ!」
ジャック「ずるーい!」
ドレイク「こりゃあ負けてられないね~」
それに我さきに向かうのを見る中でアーチャーは急がなくても良いだろうにとぼやく。
刹那「んー、美味しいねこれ」
イリヤ「そうですね~」
同じ様に置かれていたフライを食べた刹那は顔をほころばせてイリヤも同意する。
アーチャー「しかしよく取れた物だな。見るからに高級だから結構高かっただろうに」
モリアーティ「いや~まあそれは交渉でネ」
ふふふと笑うモリアーティに深く聞かん方が良いなとアーチャーはそう考えて聞く事を止めた。
ルビー「いやはや、黒いですね教授」
サファイア「(姉さんもある意味負けてないと思いますが)」
そう言うルビーに妹はそう心の中で呟く。
イリヤ「刹那さん、こっちのハンバーグも美味いですよ」
刹那「こっちのローストビーフもおいしいよ」
各々にワイワイと食事をしていく。
マルタ「はいあーん」
守理「いや、あの、ちゃんと食べれるから」
顔を赤くする守理に冗談よとマルタは笑う。
刹那「ん?何赤くなってるの?」
守理「いやぁ、誰だってあーんなんてされたら顔を赤くしない?」
刹那「あーなるほど」
イリヤ「た、確かに;」
そう言われて刹那は納得し、イリヤも頷いてチラリと見る
キアラ&ヘブンズ「はいあーん」
アンデルセン「ええい!両方同時に出すな!」
あっちもあっちで挟まれていると言う。
イリヤ「凄いですよねあちらは…」
刹那「そうだねぇ…」
正装で身を包んでいるが目立つ豊満な胸に挟まれているアンデルセンは注目を集めていた。
ティーチ「羨ましいと思えねえですな」
モリアーティ「まああの二人に挟まれるのはネ」
それを肉をメインに食べていたティーチは同情した目で見ながら言い、モリアーティも同意する。
守理「んー、マシュも連れてくればよかったな~色々と勉強中で断られて」
刹那「え?そっちも?」
食べた後にそう言った守理のに刹那も反応する。
守理「あ、そっちも?色々と知ってる人がいるからその人に色々と教えて貰いたいで断られて」
刹那「そうそう。なに教えてもらっているんだろうね?」
イリヤ「あ、私も気になります」
誰もがワイワイ話して過ごしていると…
ドレイク「ん?今揺れなかったかい?」
ティーチ「あ、確かに」
真っ先に気づいたドレイクのにティーチも同じように反応する。
守理「え?揺れたって大きな波とかで?」
ティーチ「いや、これは違いますな」
ドレイク「こいつはちょっとマズイ気がするねぇ」
刹那「え?マズイって…」
その言葉と共に警報が鳴り響き、避難する様にアナウンスが流れる。
アーチャー「…………あの黒猫はこの伏線か…orz」
ティーチ「アーチャーどんんんんん!!」
守理「い、いやアーチャーのせいじゃないよ;」
刹那「そんなことより取りあえず避難しないと!」
モリアーティ「うむ!善は急げだ!」
落ち込むアーチャーを励ましながら各々に駆け出す。
救命具も装着しながら各々係員の案内で他の客と共に進む。
守理「まさかこうなるとはね;」
刹那「バカンスがまさかの展開だね」
そう会話しながら各々に救命ボートに乗り込む。
丁度守理と刹那達はそれぞれ乗り込めたのでそのまま降ろされる。
美遊「大変なことになったね…」
イリヤ「そうだね美遊…」
アーチャー「まぁ、助かったのだから良しと…」
救命ボートに乗りながら沈んでいく船を見る2人にアーチャーは言おうとして…
にゃあ~
キアラ「あら?」
ひょっこりとキアラの胸元から黒猫が現れる。
アンデルセン「……おい、何入れてるんだこの堕牛女」
キアラ「丁度いたので、可哀想でしたから懐に」
イリヤ「…なんか嫌な予感がするんだけどー!?」
刹那「同じく…」
ピシッ、ピュー
詰め寄るアンデルセンに返したキアラを見ながらイリヤが叫んだ後、守理は冷たさを感じてみると皹と水漏れが起こっていた。
守理「皹が!!水が!!」
アーチャー「いかん!」
刹那「早くふさがないと…」
ビシビシビシッ!
「え?」
誰もが慌てて補修しようとするとひび割れが大きくなって行き…
ヘブンズ「あ、これは壊れますね」
アンデルセン「悠長に言っとる場合か!」
GOクロ「それよりどうするのよ!?」
誰もがあわあわした時…
マルタ「来なさい!タラスク!」
壊れる直前、救命ボートの下からタラスクが出現する。
マルタ「ふう…これでひとまずは大丈夫ね」
守理「あ、ありがとうマルタ!」
刹那「タラスク泳げたんだね」
安堵の息を吐くマルタに守理は礼を言って刹那がそう言う。
マルタ「まあね。後は適当な陸地に…」
タラスク「あー…姐さん。それは無理かも」
なんでよ?と首を傾げるマルタにタラスクは言う。
タラスク「運悪く、巨大な津波が接近中ッス…」
確かに遠くからこっちに向けて大きい波が迫っていた。
ティーチ「うそぉーん!?」
モリアーティ「不運続きすぎだろうこれは!?」
それに誰もが絶叫してる間に…津波に飲み込まれた。
☆
ー……しろ…………しっかりするんだ守理!-
守理「う、ううーん…」
呼びかけられる声に守理は目を開けるとアーチャーの顔が目に入る。
アーチャー「目が覚めたか…」
守理「アーチャー…皆は!」
ガバッと起き上がって周りを見るとぴゅーと水を吐くティーチやキアラとヘブンズの人工呼吸と言う名のキスを防いでいるアンデルセンにマルタ、イリヤを膝枕したアイリスフィールや刹那と共に見ているモリアーティにクロとGOクロに美遊にドレイクやジャックが全員いるのに気づいて安堵する。
アイリスフィール「あら、目が覚めたのね」
刹那「大丈夫?守理ちゃん」
声をかける刹那に守理は大丈夫と頷く。
守理「それより此処は?」
刹那「えっとね…無人島」
守理「え”また?」
思わず出たがすぐさま手をパンとさせる。
守理「あ、でも今回はドレイクとティーチが居るから大丈夫なんじゃ…」
ティーチ「いやぁ…それが困った事態でござりまして;」
大丈夫だよね?と見る守理にティーチはそういう。
守理「え?ティーチやドレイクが宝具で船を出せるじゃん」
ドレイク「そうしたいのはやまやまなんだけどねぇ…宝具が出せないんだよ」
同じ様に困った顔をするドレイクに守理はええ!?となる。
アーチャー「私と教授の見立てだが、この島は一種のAMF…魔力結合を解いて魔法を無効化すると言う地帯になっていて、しかもとんでもない高魔力も無効にされるから宝具でさえも使用できないと言う状態になっているからここではサーヴァントも一般人とほぼ変わらないと言う事だ」
守理「そうなの!?」
刹那「厄介な場所に漂流したねぇ」
うへぇとなる守理と刹那に全くだとアンデルセンはぼやく、
アンデルセン「キアラが荷物をあらかた魔法で仕舞っていたがこの島のお蔭で出せんと言う状況だ。食料も少ないぞ」
イリヤ「えっともしかしてこれって…」
クロ「この島でサバイバル活動しろって事ね」
刹那「んじゃまず拠点作らないとね」
守理「そうだね。それには材料の木とか集めないと…」
だね!と頷いてから守理は気づく。
魔力が使えない。
↓
サーヴァントの主な攻撃に使用するのは魔力
↓
その魔力が使えない。
↓
前に漂流した時より厳しい
守理「うわぁ…改めて考えると前に漂流した時よりさらに厳しいや;」
刹那「あー確かに;」
美遊「…大丈夫かな?」
サファイア「アーチャー様の投影や皆様の武器が使用出来ない以上、自力のでやるしかないかと…」
呟いた事に同じ様に至った刹那は頭を抱えて美遊のにサファイヤはそういう。
ティーチ「うわお、なんと言うかマインクラフトとかそういう感じのですな」
アンデルセン「あれよりも厳しいけどな」
イリヤ「そうだね;」
うへぇ…と漏らした後にアーチャーが仕方がないと適当な石を手に取る。
アーチャー「とにかくやるしかない。地道に石や木の棒で道具を作ってしばらくの住居を作り、食料も見つけないとな」
モリアーティ「うむそうだネ」
頷いた後にジャックがん?と言う顔をした後に森の中へと歩き出す。
刹那「ジャック?どうかしたの?」
ジャック「あのね。こっちから甘い臭いがする」
守理「甘い臭い?」
なんだろうとジャックの後に続いて森に入る。
しばらくすると…それが目に入った。
沢山並ぶ木にその先端で実っている果実たち
守理「果物だ!!」
イリヤ「しかもこんなに沢山!?」
おおおおおお!と誰もが目を見開く中でティーチが試しに実っていたバナナの1つをもぎ取って食べる。
ティーチ「おお、これは美味いですぞ!」
GOクロ「毒はなさそうね」
食べて絶賛するティーチの後にGOクロもリンゴをもぎ取って食べてからそう言う。
マルタ「色んな果実があるわね。メロンにバナナ、ブドウに挙句の果てにパイナップルとイチゴまで…」
刹那「凄いねこれは…」
様々な果物に誰もが驚く中でアーチャーは土を見る。
アーチャー「ふむ良い土だ…さらにこの環境…様々な果物があるのは渡り鳥が休んでる間に排出した糞の中にあった種が発芽し、雨などで水分も取れて実ったのだろう」
アンデルセン「まぁ、そのお蔭でひもじい思いをするのはしのげたな」
モリアーティ「次は飲み水と住居をなんとかしないとな」
観察して言うアーチャーの後に言うモリアーティに何を言っているんだとアンデルセンは呆れる。
アンデルセン「確かに飲み水は必要だが、そこらへん見つかるまでは果物をジュースにすればよいだけだ」
刹那「まあそうだけどあくまでジュースは代わりだからね。早く見つけたほうがちゃんと水分摂れると思うよ
イリヤ「あ~確かにフルーツジュースって水分より糖分が多そうだよね」
キアラ「あらあら、それだと太りやすくなりそうですね」
ヘブンズ「けど、その心配もないかと」
奥を見ていた2人の言葉になんでと思い、2人が見ていた方を見てみると…綺麗な水が流れていた。
守理「うわ、綺麗」
美遊「湧き水ですね」
試しにアーチャーは手で水を掬って飲んでみる。
アーチャー「うむ、なかなか良いなこれは」
ティーチ「飲み物のは木でコップの様なのを造れば良いだけですな」
モリアーティ「もしくはこのヤシの実を使うのはどうだろうか」
そう言って実っていたヤシの実を見せて言う。
アーチャー「確かに器的にも丁度良いな…後は上手く割るだけだな」
守理「あ、そうか」
刹那「どうやって割ろうか」
うーんと刹那と守理が唸るがアーチャーは石と手ごろな太さの木の棒を見つけると石をしっかりと木の棒に突き刺す。
そして確かめる様に軽く上下に振るう。
アーチャー「ふむ、なんとかしっかり刺さったか」
イリヤ「あっ、それって」
うんと頷いた後にそれを見るアーチャーはヤシの実を狙いを定め…
アーチャー「ふん!」
ブン!!
勢いよく振るうと石はヤシの実に突き刺さって…ヤシの実は綺麗に割れる。
アーチャー「ふう…文明の利器は偉大だ」
美遊「す、凄い…」
モリアーティ「ふむ、綺麗に割れているな」
作り上げた物、石斧を見てそう述べるアーチャーの後にモリアーティはヤシの実を手に取ってうむうむと感嘆する。
アーチャー「とにかく、石斧を主に作っていこう」
ティーチ「そうですな」
刹那「あ、いい感じの蔦見つけた!」
提案するアーチャーに誰もが頷いた後に刹那がそう言って見せる。
守理「あ、石と棒を縛ってさらに外れ難くするんだね」
刹那「それもできるし干すとき使えるかなと思って」
イリヤ「物干し竿替わりですね!」
そういう事とウィンクする刹那の後にティーチが使えそうな蔓を見つける。
ドレイク「私達は砂浜に行ってみようか。何か見つかるかもしれないねぇ」
クロ「了解」
マルタ「私も行くわ。タラスクを出せれば楽なんだけどね…」
刹那「んじゃ私達は拠点作るのに適しているところ探そうか」
アーチャー「なるべくこの果物の群生地に近い所が良いな。なおかつ見晴らしの良い所があれば良いがそこらへんはどこかに見晴らし台を作ればいいしな」
そう各々に決めて歩き出す。
ちなみに砂浜に行くのはドレイクを筆頭にマルタ、クロ、GOクロ、ティーチ、守理、茨木、キアラの8名である。
茨木「では行ってくる」
キアラ「期待しててくださいね」
アンデルセン「変なの拾うんじゃないぞ」
刹那「(拾いそうだな;)」
注意するアンデルセンのを聞きながら刹那はそう思った。
☆
守理「さあて、浜辺に着いたものの…何かあるかな?」
茨木「ふむ、色々とゴミのような物が流れ着いているな」
クロ「確かに色々あるわね…」
少しして浜辺に着いた後に見渡す守理の隣で茨木とクロは落ちているのを見て各々に言う。
キアラ「あら?」
GOクロ「何か見つけたの?」
はい…と言ってからキアラは何かを手に取り…
キアラ「ビキニの上部分」
守理「いきなり引いた!?」
クロ「なんで流れ着いているのよ…」
見せられたのに守理は叫び、クロは呆れる。
ティーチ「えっと…空き瓶がありましたな。これに水を入れて涼しい場所に置いとけば保存できそうですな」
茨木「こっちはなにやら青い布を見つけたぞ」
そう言って数本の空き瓶を見せるティーチの後に茨木は青い布を見せる。
守理「これは…ブルーシートだね」
マルタ「綺麗にして乾かせば床としてしけそうね」
GOクロ「こっちには大きな木の板があるわよ」
そう言ってGOクロは丁度、成人男性2人分位の大きさの木の板を持って来る。
守理「ああ、これも乾かせば床に使えるな…布も天井のに使えば上手く屋根に使えるだろうし」
マルタ「色々と見つかって良いわね」
ドレイク「こりゃ材料には困らないねぇ」
そう会話しながら使えるものを集めて行く。
一方の拠点建築場所探索組は…
ヘブンズ「はぁ~こう抱き締めるのは良いですね」
アイリ「それは分かるわ~」
アンデルセン「だからって抱き上げるな、胸の間に挟むな!」
イリヤ「あははは;」
刹那「あ、あそことかどう?教授」
後ろでアンデルセンとイリヤがヘブンズやアイリに抱き抱えられてるのを後目にそう聞く刹那にモリアーティはふむと顎を摩って観察する。
モリアーティ「確かに、近くにあの湧き水があり、果物を持って来るのに負担もない。日当たりも良いし拠点もちゃんとしたのを作れば雨が降っても問題なし。丁度良いね」
アーチャー「では、拠点を作る為のを集めないとな」
刹那「そうだね。まずは雨風をしのげるものの材料集めた方が良いかな?」
そう評するモリアーティのを聞いてアーチャーと刹那はそういう。
ヘブンズ「それでどう言うのを造るのですか?」
アンデルセン「やはり雨風もしのげる木の家が良いだろう」
ジャック「そうなのお母さん?」
刹那「んー、木の家作るとしても問題は屋根だよね」
そう提案するアンデルセンのに刹那はそういう。
アンデルセン「確かにきっちりとしないと雨漏りし兼ねないからな」
モリアーティ「だがきっちりしたのを作るのには道具等が足りない…」
そこではあるな…とモリアーティの言い分にアーチャーも唸る。
アンデルセン「固定する釘の様なのとかノコギリのような奴もないからな」
刹那「困ったね…」
アーチャー「斧やスコップ、後は桑にノコギリ以外で斬るのは石と木を使えば出来上がるが…それ以外だと浜辺組の結果次第だな」
イリヤ「クロ達、どんなもの持ってくるんだろ……」
美遊「気になるね」
そう言うアーチャーにイリヤと美遊は心配になる。
刹那「洞窟とかあったら良かったんだけどねー」
アンデルセン「まぁ、そこらへんは集まらなかった時にだな」
そう呟く刹那にアンデルセンがそう言う。
イリヤ「あ、帰ってきた!」
ルビー「なんだか色々持っているみたいですよ!」
しばらくしておーいと言う声と共に守理達が来る。
守理「お待たせ~」
マルタ「意外と流れてる物ねホント」
美遊「お帰りなさい。何か良いのあった?」
クロ「まあ色々あったわ」
聞く美遊にクロは頷く。
ティーチ「空き瓶やペットボトルですぞ~熱消毒などもすれば水を入れられる容器になりますぞ」
マルタ「ブルーシートってやつを見つけたわよ」
GOクロ「木の板も見つけたわ」
ドレイク「後、スコップもあったよ。運が良いね」
そう言って各々に見つけたのを見せる。
キアラ「それとビキニです」
ヘブンズ「あら面白いですね」
アンデルセン「貴様は俺をダチョウ倶楽部みたいにする気か」
刹那「ふぅむ…これで拠点製作か」
アンデルセンのをスルーして刹那は集まった物を見る。
刹那「どれか屋根に使えるかな?」
アーチャー「この中でならブルーシートが雨避けになりそうだが…いかんせん長さがな…」
モリアーティ「木の板も大きさが足りないな…」
アンデルセン「まぁ、こうなったら果物の木以外の木を何本か伐採するしかなさそうだな」
ううむと唸る2人にアンデルセンはそういう。
刹那「そうだねぇ…。ん?待てよ確か…」
アーチャー「ん?どうしたんだ刹那」
刹那「……ねえ、バナナの葉っぱを重ねて作れないかな?」
守理「バナナの葉っぱで?」
そう提案する刹那に守理は首を傾げる。
刹那「ほら、葉っぱをこうやって重ねてたりしてできないかな?」
そう言われてアーチャーとモリアーティは成程と頷く。
アーチャー「確かに何重も重ねれば雨漏りも心配しないだろうな」
モリアーティ「それに足りなくても他の大きな葉っぱを使えば十分足りるだろう。ナイスアイデアだなマスター」
えへへと照れる刹那の後にナイフの代わりはこれでいけるなとアーチャーはスコップを手に取る。
イリヤ「それじゃあ早速大きい葉っぱを集めよ!」
ルビー「ガンバです~」
サファイア「ここだと私達は応援だけですね」
ティーチ「魔法が使えないですからな」
頷いた後に身軽なアーチャーと器用なジャックがバナナの木に登り、すまんなと謝った後にバナナの木から葉っぱを数枚切り取る。
なるべく1本に集中せずに数本で取って行く。
ジャック「いっぱい取るよ!」
刹那「ジャック!いっぱい取ってね!」
元気よく登って行き、ジャックは石を上手く使って葉っぱを切り取って行く。
その下でジャックが切り取った葉っぱを美遊やイリヤ達がキャッチする。
美遊「わっと」
GOクロ「よっと」
しばらくしてジャックは降りて来て、褒めて褒めてと刹那に近寄る。
刹那「沢山取ってくれてありがとねジャック」
ジャック「ありがとうお母さん!素材集めるより簡単だったよ!」
頭を撫でてあげる刹那にジャックはうにゅ~と嬉しそうに目を細める。
守理「お母さんだね~」
刹那「ん?そう?」
それを見てそう言う守理に刹那は首を傾げる。
守理「ウチの方はジャックは葉月ちゃんの子だから葉月ちゃんは普通に呼び捨てで私はお姉ちゃんだからさ」
刹那「あー、そっか」
そう言われて出会った時のを思い出して刹那は納得する。
守理「ちなみにアーチャーはオカンの人」
刹那「あ、それうちでも」
モリアーティ「彼はどこでも変わらないネ!」
うんうんと頷くモリアーティのに確かにと他のメンバーも同意する。
守理「それにしてもマシュ心配してなきゃ良いけど…」
刹那「騒ぎにはなってそうだけどねぇ…」
マルタ「なってるかもね。だって高級な船よ。普通にニュースになってそうだわ」
ティーチ「確かに」
イリヤ「でもなんで沈んだんだろ?」
アーチャー「考えられるのは…何かにぶつかったのではないだろうか?」
モリアーティ「だがあの船を沈めれる程となるととてつもない大きさではないと無理だと思う」
そう言うアーチャーにモリアーティは顎を摩りながら分析する。
刹那「まあそんなことは後で考えよ?」
ルビー「そうですね。今はまず拠点を作らないと!」
誰もがルビーのに同意してある程度葉っぱが集まった後に建てる場所へと持っていく。
ひょんな事で無人島に流れ着いてしまった刹那達。
救助が来るまでの間、サバイバル生活をする事になるのであった。