「何で私たちがこんな目に遭わなきゃ行けないの⁉︎」
舞園さやかが涙を散らしながら力なく叫ぶ。
だが、誰も何も言い返さない。
誰もがその考えに同意しているからだ。
誰もが不安を抱えているからだ。
誰もが負の感情を
今
この場に持ち込んでいるからだ。
この場に絶望を……
「舞園さん…」
絶望するな。
希望を持ってくれ。
ボクがその時まで観測者で。
キミを
決してそう言い切ることなど出来なかった。
自分だってその感情を少なからず抱いてしまったからだ。
そんな添加物に満ちた言葉を言ったところで不安や逆上を煽る事にしかならないと言う事は分かっていた。
しんと張り詰める視聴覚室。
みんなが静かに
俯きながら
まるで他者の空気など全く考えないように
ボクと舞園さやかの二人の空気を読むかのように
居なくなってしまった
ふたりぼっちの視聴覚室。
「その絶望……」
だからこそボクは言える。
絶望を抱いた者でも言えることがある。
否
絶望を抱いた者だからこそ言えることが、
ある。
「一緒に背負わせてくれないか」
「え…?」
あまりにも平凡で
それでいながらあまりにも非凡な台詞
舞園さやかにはその言葉は予想外だったようだ。
絶望を埋める
絶望を紛らわす
絶望を
舞園さやかはつい口にする。
「…取り払ってはくれないの?」
「正直に言おう。 それは不可能だ。 少なくともボクはそんなことができるほど出来た人間では無い…だからこそ、一緒に背負おう。 それならボクでも出来るから」
無という時が流れ
舞園さやかが笑いだす。
「ふふふ、一緒に背負ってくれるだけなのね」
「あぁ…無力ですまない……」
「ううん、嬉しい。それにしても一緒に背負うだなんて…ふふっ。 飛鳥ちゃん、面白いわね」
そう言いながら舞園さやかが二宮飛鳥の頭を撫でる。
二宮飛鳥当人は素直に頼ってくれることに嬉しさは感じているが、頭を突然撫でられると言う行為自体には若干動揺をしているようだ。
「ま、まぁ一先ず他の脱出方法をみんなで探るとしようか…」
「えぇ、そうね」
二人は、話しながら視聴覚室を出ると、そのまま二手に別れた。
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「うぷぷぷ…」
先程まで誰もいなかった視聴覚室には『モノクマ』がいて。
そんな笑い声だけが響いていた。
「さぁさぁ…最初の犠牲者は誰かな……?」
個人的には引き上げるより共倒れの方がこう言う歪んだのには似合ってると思ったので。
明日か明後日くらいにでも次は上げておきたいと思います。