fate×メガテンもの(旧名・間桐慎二のデビルサマナー(短編))   作:メガテニスト(偽)

12 / 31
大体の今のレベル。

慎二Lv40 タマモLv35 ジャックちゃんLv37 ニスロクLv35 ヴィヴィアンLv36
ジャアクフロストLv39 クーフーリンLv40メドゥーサLv40グライアイは全員Lv36
プリンシパリティはLv31

位を想定。スキルとかは適当に考えてます。レベル不相応でも。

タマモはオサキからチロンヌプくらい。次のハイレベルアップでウカノミタマ。

アコロンは士郎と同じレベル。だけど技術で士郎を圧倒。


邪眼の異界編 後編

姉馬鹿のメドゥーサを仲間に加えた僕たちはバロールのところへ向かう。

 

「にしてもまたやつと戦うことになるとはね。」

 

もうすでに戦うこと前提だな。

 

「そりゃそうだろ。あいつが俺たちを見逃すと思うか?」

 

いや、全然。魔王って感じだったし。

 

「そりゃ間違いねえ。あいつは王だ。敵対するものを滅ぼすものだ。

となりゃあこの状況で戦わないという選択肢はないだろうよ。」

 

話をするくらいの余裕はあってほしいもんだけどね。

それよりもアレ…。

ちらっと後ろを振り向くとグライアイに囲まれたメドゥーサがいる。

全員警戒しているものの大分近い。メドゥーサを守るように布陣している。

さっきの言葉通りそばで守っているつもりなのか?

後ろのほうにいる衛宮とかもちょっと居心地悪そうだ。少し離れている。

 

「ちょっとあれ大丈夫なんですか?いざというときはサマナーより

 妹たち守りそうですけど?つーか妹戦わせなさそうなんですけど?」

 

…後方防衛をアコロンと変わってもらおう。おーい衛宮!アコロン!メドゥーサ!

 

「なんだ?どうかしたのか?慎二。」

「どうかしたのかい?」

「どうかしましたか?」

 

後方防衛交代。メドゥーサが後方を守ってアコロンは前衛に行ってくれ。

 

「わかった。それでいいか?アコロン。」

「ええ。士郎がそういうなら。」

「わかりました。」

 

そういって配置につきながらバロールのもとへと向かう。

道を抜けて広場に出た。ここも整えられたように壁が作られている。

奥のほうには一度戦ったバロールが椅子に座って退屈そうにしている。

フォーモリアの軍勢はいないようだ。バロールがこちらに気が付いた。

 

「ふん。またも貴様らか。」

 

どことなく不機嫌そうなバロール。

 

「愉快なものか。いきなり召喚された挙句このような役目を押し付けられた。

 おまけに軍勢もなし。不機嫌になろうというもの。」

 

バロールにとってこの状況は不本意なものらしい。

なら扉を開けて僕たちを通してくれないかなー?異界の主倒してやるからさ?

 

「断る。あやつは気に入らんがお前らに利することも気に食わん。

 どうしても通りたくば我を倒していくがいい。

 退屈していたところだ。満足させろよ?」

 

笑いながら椅子から立ち上がり大剣を抜くバロール。

やっぱり戦うしかないみたいね。

 

「この前は不覚を取ったが今度はそうはいかんぞ。前のような幸運はないとおもえ。」

 

言ってろ。僕たちだって強くなってるんだ。前みたいにはいかないぞ。

 

「マスター。バロールは前よりも強くなっているわ。気を付けて。」

 

「まずはこれからだ。マハラギオン!マハザンマ!」

 

いきなり広範囲魔法を放ってくる。強い炎と衝撃が僕らを襲う。

しかし、この程度なら!

前衛は全員炎と風を切り裂いて突破しバロールに接近。

 

「ふん。この程度ではやはりな。しかし!」

 

手に持っていた大剣が横に振るわれる。それを剣で受けて防ぐ。

後ろへはじき飛ばされそうになるのを踏みとどまる。

続けて大剣をふるおうとしているバロールの目に向けて射撃。

バロールは少し引いて大剣を盾にして弾を防ぐ。

そこにアコロンとクーフーリンが攻撃を仕掛ける。

 

「アギダイン!ザンダイン!」

 

バロールはアコロンとクーフーリンを魔法で牽制。

 

「ちっ」「くっ」

 

二人とも飛びのいて回避。バロールは体勢を立て直す。

今度はバロールから接近して仕掛けてきた。

狙いは僕らしくまっすぐに向かってくる。一瞬で距離を詰めてきた。

ふるわれた大剣を剣で受け、踏ん張り、何とか打ち払う。

 

「タルカジャ!スクカジャ!」「タルカジャ!ラクカジャ!」

 

タマモとヴィヴィアンが補助魔法を使う。

そのおかげでバロールの大剣を何度も受けても吹き飛ばされないでいる。

ふるわれる剣を受け、はじき、そらし、避け、すきを窺って剣をふるう。

それは避けられたり、かする程度にしか当たらないが少しは傷をつける。

そうして剣戟を繰り返す。こちらも何度か剣が掠るすることもあった。

 

「マハラギ!」

 

時折差し込まれる魔法に直撃を避けつつも肌を焼かれる。

 

「俺たちを忘れてもらっちゃあ困るな。」

 

クーフーリンが横やりを入れ、それを防ぐバロール。

お返しとばかりにクーフーリンへと剣をふるう。

それを槍で受け、流し、反撃するクーフーリン。

それを繰り返し、流れるように打ち合う二人。

その隙にプリンシパリティが回復魔法で傷をいやす。

二人の打ち合いにアコロンと僕が加わり、押し込んでいく。

リッパーも死角からナイフを投げたりしてバロールを傷つける。

さっきとは打って変わって後退していくバロール。

不利と見たのか大きく薙ぎ払って後退しようとする。

それを見逃すわけもないが、後退する際に、

 

「マハラギダイン!」

 

かなり強い広範囲魔法を撃ってきたので避けるしかなく、距離を開けられた。

さらに広範囲の強力な炎を放ってくるバロール。

魔眼を使う時間を稼ぐつもりか。

そうはさせるか!

 

「させません!ブフダイン!」「やらせないわ!ザンダイン!」「私たちも!ザンダイン!」

 

と後衛に魔法を放たせ、炎を打ち消させる。

ジャアクフロストがそこへ突っ込むのに合わせて僕たちも突っ込む。

 

「オイラに炎は効かないホー!」

 

ジャアクフロストが壁になって距離を詰め、接近戦を仕掛けていく。

 

「アクセルクロー!」

 

距離を詰めると同時にバロールに攻撃を仕掛けるジャアクフロスト。

爪で裂かれたバロールはひるむことなく大剣をふるい、

ジャアクフロストを弾き飛ばす。ジャアクフロストは吹き飛ばされたものの

あまりダメージは負っていないようだ。

僕は追撃の魔法を放とうとしているバロールへ攻撃を仕掛ける。

魔法を放つのをやめ、大剣で迎撃するバロール。

縦にふるわれた大剣を下から迎撃する。

 

「怪力乱神!」

 

スキルを発動させるととてつもないパワーが全身にいきわたり、

バロールの大剣を弾き飛ばした。

大剣を弾き飛ばされ体勢を崩すバロール。そこから立て直そうとするも、

間髪入れずアコロンに斬りかかられ致命傷を避けるために体勢の崩れたまま後退。

その隙を見逃すクーフーリンではなく。後ろから跳躍、大量のマグネタイトを使い、

 

突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)!」

 

槍を投擲。バロールを貫いた。

倒れるバロール。しかし、よろよろとまた立ち上がると、

 

「前は運に助けられ、今度は実力で勝つか。短期間でここまで強くなるとは。

 …気に入った。我を呼べ。気に入っているうちは助力してやろう。」

 

と言って消滅した。

仲間として呼べってことか?

 

「バロールとの契約を確認したわ。召喚プログラムを構成。

 あと12時間で召喚可能となるわ。」

 

あ、有無を言わさず契約するんですね。

 

「ま、抑え込めるだけの力量をつければいいだけの話だろ?簡単じゃねえか。」

 

簡単な話かよ、それが…。ま、頑張るとしますかね。

どうやらプリンシパリティがレベルアップしたらしい。ハイレベルアップするようだ。

 

「天使パワーです。これからもよろしくおねがいします。サマナー!」

 

ああ。こちらこそ。

ハイレベルアップを見届けた後、宝箱へ向かう。

宝箱を開くと中に入っていたのはネックレスだった。

なんだか目玉のような模様をしている。

 

「天眼石のネックレスね。英語ではアイアゲート。メノウの一種ね。

 古くから魔除けの力が期待されていたようで、法具や護符として用いられていたわ。

地中で見つかったことから天から降ってきたと考えられ、

 天眼石という名前になったの。

 アゲート…メノウは「共有」「集合」の意味が込められていると伝えられるわ。」

 

ふーん…。でも結局これ何の役に立つんだ?

 

「さあ?」

 

さあって…。それにしても「共有」と「集合」か。

 

「共有と」「集合…。」「ねえサマナー。それ私たちにくれない?」

 

…まあいっか。ほら。

 

「ありがとう!」

 

グライアイに渡すと3つに分かれてブレスレットになった。

どういう仕組み!?

 

「野暮なこと考えますねサマナー。そんなのどうだっていいじゃないですか。」

 

いやまあそうだけどもさ。

 

気を取り直してホールへ戻る。中央の石像は全て壊れている。

…メドゥーサのもクリア扱いになったからだろうか。

奥の扉に近づいてハムサを掲げる。ハムサが光り輝き、扉が開かれる。

開いた後、ハムサのカギが消えた。さていよいよ異界の主とご対面だ。

扉を開いた先、廊下を抜けるとそこには大きな目をもつ月が天井に描かれた

ホールがあり、とても神秘的で禍々しい雰囲気が漂っていた。

 

「ここまでたどり着きましたか。悪魔召喚術士よ。」

 

一瞬、声のしたほう、ホールの中央にたたずむ悪魔に目を奪われる。

しかし、すぐに気を引き締める。あれが異界の主か。

 

「データ解析。あれはサリエルね。エグリゴリの一員で、

 月の運行に関する知識を人間に教え堕天した天使。

 そして邪視(邪眼・魔眼)の元祖と目されている天使。

 サリエルの任務の一つは霊魂を罪にいざなう人の子らの霊魂の看守であるといわれ、

 人間がその魂を汚すことを防ぐという役目から死を司る天使ともされるわ。

 他の天使を堕天させることと月の支配を役目とし、鍵を象徴とするわ。」

 

「…私のことをよくお知りのようで。その通り、私がサリエルです。

 しかし、出てきたはいいものの力がかなり弱まった状態でして。

 人間を養分とし、力を取り戻すための糧としているのですよ。

 見てください周りの石像を。苦悶の表情で動かないそれらから

 私に力が集まってくるのがよく見えるでしょう?」

 

ホールの壁際。そこに大量にある石像から赤い管のようなものがサリエルに

伸びている。あれがあいつの力の元か!

 

「生命反応確認。まだ生きているわ!あの石像にされた人たち!」

 

「ええ。こういうのは生かしながらゆっくり吸ったほうが効率がいい。

 強い恐怖と絶望の感情が出て力にしやすいですから。」

 

人を食い物にしている場面を実際に目の当たりにするとかなりの不快感だ。

少し前に目の当たりにした光景も思い浮かべ、振り払う。

目の前の存在に強い嫌悪感を抱く。

それはほかの仲間も同様みたいだ。特にパワーと衛宮はかなり表情をゆがませている。

 

「一応聞いておくよ。なんでこんなことをする。」

 

「私はですね、人間を愛しているのですよ。だからこそ導きたいのです。

 しかしそのためには力が足りない。だからこそ一番手っ取り早く力をつけるため

 こうしてマグネタイトの多い人間を襲ったのです。

 いずれ来る神との戦い。その時までにこうして力を蓄え神に勝利した暁には

 今度こそ私たちが永遠に人間を導くのです!

 彼らはそのために必要な犠牲だったのです。」

 

…ふざけてるな。

 

「ああ。それには同意する。ふざけてる、こんなこと。」

 

と士郎。僕たちは身構える。

 

「理解していただけないとは残念です。あなたたちは私にはむかうというのですね。

 それならばあなたたちもここで私の糧となるがいい!」

 

石像の一体からマグネタイトを一気に吸い上げるサリエル。

吸われつくした石像は崩れ落ちた。

そして、サリエルはその邪眼を開いた!体が重くなって動きが制限されていく!

 

「いきなりぶっぱですか…!くぅっ!」

「ちっ!体が重くなってきやがった!」

 

くそっ!護符をもっていても…!…あれはどうだ!?

苦し紛れにハムサを掲げる。すると邪視の効果が薄れ、体が軽くなった。

同時にハムサのペンダントにひびが。あまり何度も使えないか…!?

 

「むっ!なぜその邪視よけが!?…まあいいでしょう。

 邪視がなくても今まで吸った命の力、ここでお見せしましょう!」

 

そういうと大量の魔法を放ってくる。炎、氷、風、電撃。まるで弾幕のごとく放たれる

それらを回避、迎撃しつつ近づいて斬りかかる。

サリエルはそれを回避していく。そして目を開けようとしたところに、

士郎が放った矢が襲い掛かる。

 

「ちいっ!」

 

憎々しげに舌打ちを放つサリエル。回避しつつ距離を取りながら魔法を放ってきた。

サリエルの放った氷の槍をあたるものだけ斬り、いくつかに貫かれながらも、

また距離を詰めていく。

どうやら広範囲の魔法はなく、単発の魔法ばかりのようだ。

それでもかなり数が多い。近づきずらいな。

近づけないうちに石像を吸いつくし、また邪視を放ってくる。

ハムサのひびが深くなった。

 

「弾幕ならわたくしも負けませんよ!それそれ!」

「こっちも負けてないわよ!」

「こちらもです!」

 

そういってタマモが魔法を符で放ち、ヴィヴィアンとニスロクも連続して魔法を放つ。

それらにより弾幕が撃ち落されていく。絶対数はあちらが上だが弾幕が減るのは

ありがたい。道が開いて距離を詰めていく。

 

「そらよ!」「食らいなさい!」「いくよ!」「それ!」

 

前衛が距離を詰めて相手に息もつかせぬ攻撃を放つ。

サリエルはそれを避けることに気を取られ、あまり魔法を撃ってこない。

その隙に後衛の何人かに石像を安全な場所に運び、石化を解くよう指示する。

 

「ちいっ!厄介な!…むっ!させませんよ!」

 

サリエルは石像を運んでいる衛宮に魔法を放つ。

 

「させません!」「させないホ!」

 

魔法をタマモが撃ち落し、ジャアクフロストが盾になり衛宮を守る。

 

「よそ見とはいい度胸じゃねえか。」

 

「グッ!」

 

魔法をはなった好きにクーフーリンがサリエルに槍をお見舞いする。

突きはサリエルの横っ腹を貫いた。血を出しながらも魔法の弾幕を放ち、

大きく後退するサリエル。見るとさっき貫かれたところがどんどんふさがっていく。

回復できるのか?だとしたら厄介だな。長期戦になる。

 

「外見を取り繕ってから回復してやがるな。消費分は周りから徴収して補うか。

 つくづく気に食わねえ真似しやがる。」

 

「傷は回復してもマグネタイトは消費しているはずよ。リソースである石像さえ

 どうにかしてしまえばあまり回復もできなくなるはず。

 それに回復もできないほど一気に傷つければ勝てるわ!頑張って!マスター!」

 

つまり短期決戦で仕留めるときは大技で一気に仕留めろってことだな。

長期戦ならリソースが切れるまで頑張るしかないってことか。

消耗戦になったら確実にこっちが負ける。しかし大技を使い隙を見せたら魔眼がくる。

きついな。

 

ふたたびサリエルとの戦闘を開始する。回避を優先して攻撃をあまりしかけてこない。

魔法を使い隙を見せたところを確実に削っていく。

動きはそれなりに素早く、浅い傷しかつけられず、それもすぐに修復される。

スキルや魔法を使い、こちらのマグネタイトがどんどん減っていく。

 

「えーい!止まりなさーい!」

 

デイノーが魔眼をサリエルに使う。しかしあまり効いていないようだ。

 

「何かと思えばそのような。私に効くとおもいでか。」

 

そういって逆に魔眼を使うサリエル。…?今…?

 

「なら私のはどうです?」

 

メドゥーサも加わり重圧をかける。サリエルの動きがかなり鈍った。

そこへ近接で怒涛の攻めをかける。さっきよりも深い手傷を負わせていく。

 

「くっ!邪魔だ!」

 

サリエルが魔法をはなつ。魔眼を使っている姉妹に魔法の弾幕が迫る。

それは回避されたが魔眼の効果もなくなる。

だが同時に隙を見せたサリエルにいっせいに斬りかかり、魔法を放つ。

サリエルをえぐり、焼き、貫いていく。

たまらずサリエルはめちゃくちゃに魔法をはなち、大きく後退する。

 

「ぐううううぅぅぅぅ…!!!」

 

怒りの表情で僕たちをにらむサリエル。

ホールにあるすべての石像から大量のマグネタイトが吸収され、

石像が次々砕け散っていく。

 

「追い詰められてなりふり構っていられなくなったって所か。

 ここだ正念場だぞサマナー。」

 

「許さぬ…許さぬぞ悪魔召喚士!」

 

そういって魔眼をカッと開くサリエル。これまで以上のとんでもない

力が襲い掛かってくる。ハムサに力を籠めるがどんどんひび割れていく。

 

「くっ、これまずいですよ…!予防のパウパウ!」

 

「とんでもない力です!テトラジャ!」

 

ハムサが割れた。邪眼による力の奔流が物理的な破壊を伴って僕たちに襲い掛かる。

テトラジャと予防のパウパウのおかげで即死は免れたが、

ハムサにマグネタイトを込めていたおかげでかなり消耗している。

だがそれはあちらも同じことだ。かなり消耗した様子のサリエル。

 

「はあ、はあ、まだ死にぞこなっていましたか。ではもう一度!」

 

「させるか!」

 

衛宮が矢をサリエルの目に放つ。それは避けられるが時間を稼いでいる。

その間にタマモが体勢を立て直し、魔法の弾幕を放っていく。

体内のマグネタイトがどんどん減っていくのを感じる。残り3割くらいか。

クーフーリンのゲイボルクを3,4発撃てるくらいだ。

あっちはリソースがなくなった代わりに元気いっぱい。まずいぞ。

その時、デイノーから念話が届いた。

 

「サマナー。私たち(グライアイ)に作戦があるの。」

 

作戦?いったいどんな?

 

デイノーは作戦の内容を話し始めた。それは…。

話し終えると、メドゥーサに話しかけ、おぶられて移動していくグライアイ。

 

作戦のため、再びサリエルに向かっていく僕たち。

そしてさっきよりも猛攻を加えていく。傷を負うのも構わずにサリエルを攻撃。

 

「随分と余裕がないようですね…!くっ!」

 

そのかいあってどんどん傷を負わせていく。

しかしこっちもパワーの回復魔法があるとはいえ、かなり傷ついていた。

 

「食らいなさい!アギラオ!」

 

炎が僕を直撃する。しかし構わず突っ込んで、

 

「デスバウンド!」

 

「なっ、あ…!」

 

デスバウンドを叩き込みサリエルを大きく傷つけ吹き飛ばす。

サリエルが空中で体勢を立て直し、力を集中していく。魔眼を使うつもりだ!

 

「テトラジャ!」

 

魔眼を使うサリエル。物理的な破壊を伴ったそれは仲間を容赦なく傷つけ、

 

「あうう…ごめんなさいサマナー…ここまでです。」

「悪いわね、ここまでみたい…。」

「すいません、ここまでです…。」

「ごめんねお母さん…。」

「すみません…。」

「すいません、シロウ。ここまでのようだ。」

 

体力の少ないジャックと衛宮をかばったアコロン、後衛が全員やられてしまった。

残っているクーフーリンとジャアクフロストと僕もかなりボロボロだ。

なおも魔眼を放って居るサリエル。そこに、

 

「こちらを向きなさい!」

 

サリエルをはさんで向こう側。

僕たちとは反対の方向にグライアイとメドゥーサがいた。

そして魔眼をはなつ。それにより体から力が抜けていくサリエル。

魔眼の威力も弱まっている。

 

「小娘がぁ!」

 

その邪視をグライアイとメドゥーサに向けるサリエル。

今のうちに!

持っていた魔石をクーフーリンに使い、回復させる。

そして少しづつクーフーリンに力を送る。

 

サリエルとグライアイたちは文字通りにらみ合いを続けている。

しかしグライアイたちは押されてきている。

 

「くぅぅぅぅ!!」

 

グライアイのうち一人しかその魔眼は放てない。放つデイノーを支える二人。

少しづつ足から石になっていく。

まずい!今のままでは準備をおえるよりもあちらが押し負ける!

 

 

その時、グライアイのつけている天眼石が光を放ちバラバラになって

メドゥーサを含めた姉妹を取り囲んだ。

デイノーだけでなく、エニューオー、バムプレードーの魔眼も発動している。

そしてなにか、誰かに似ている二人の少女が傍らにいるような気がした。

それは多数の目だった。堕天使を見つめる12の瞳。それは…。

 

天よりきたれ、姉妹の絆(アイアゲート・イーブルアイ)!」

 

「このチカラはぁぁぁ?!」

 

サリエルの動きが完全に止まる。それと同時に準備が完了した。

いけっ!クーフーリン!

 

「この一撃、手向けと受け取れ!突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)!」

 

サリエルは槍により貫かれ、体に大穴を開けて、消滅した。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

サリエルとかいう堕天使がマグネタイトをいっぱい吸収して力を取り戻した。

こっちは消耗しててこのままじゃやられちゃうかもしれない。

せっかくメドゥーサお姉さまと会えたのに、またお別れ?そんなのいや!

それにサマナーたちは家族だと思ってる。また家族を守れないなんて絶対いや!

だから、だからとっても怖いけど、足が震えそうになるけど、

サマナーにある作戦を提案した。それは、私たち(グライアイ)が魔眼で足を止めてる隙に、

サリエルを一撃で倒すというもの。

魔眼を使っている間はあちらも抵抗力が落ちるみたい。

その間なら動きを止めることができる。

だけど、それは向こうも同じ。こっちもにらんでいる間は抵抗力が落ちる。

その間にらみ合いを続ければどちらかが倒れる。

それはこちらが圧倒的に不利。石にされて粉々にされてしまうかもしれない。

もしかしたら負けちゃって守れないかもしれない。

だけど勇気を振り絞ってそれを実行した。

 

メドゥーサお姉さまにも概要を伝える。最初お姉さまは渋った。だけど、

私の目を見て覚悟を感じ取ったのかうなずいてくれた。

移動したところで、サリエルが魔眼を発動した。

いましかない!

 

「こちらを向きなさい!」

 

気を引くために叫んでサリエルをにらむ。動きの鈍ったサリエルがこちらへ振り向く。

その瞬間、体がとても重くなる。サマナーからあらかじめ渡されたナザールのおかげで

少しは抵抗力が高まっているけれどそれでも押しつぶされそう!

けど気力を振り絞って睨み続ける。

だんだんと体に違和感が出てきた。手足が動かない。それはどんどんと侵食してくる。

だけど目をそらさない。

思いっきりにらみつける。けどもうだめかもしれないと思った。

その時、

 

「まったく、しょうがない子たちね。」「もうすこしがんばりなさい。」

 

天から、なつかしい声が聞こえた。

天眼石が私たちを囲む。確かにそこに感じる二人の姉さま。

 

「上姉さま…!下姉さま…!」

 

あきらめそうになった心がどこかにいった。

気合を入れなおしてサリエルをにらみ返す。

姉妹6人分の瞳がサリエルを見つめ返す!

 

天より来たれ、姉妹の絆(アイアゲート・イーブルアイ)!」

 

「このチカラはぁぁぁ?!」

 

サリエルの動きが完全に止まった。

そこにクーフーリンが跳躍して槍を投げる。

 

「この一撃、手向けと受け取れ!突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)!」

 

その一撃でサリエルは消滅した。

とたんに体の力が抜ける。同時に倒れそうになって、

 

「危ないホ!」

 

いつの間にか近くにいたジャアクフロストに姉妹全員受け止められる。

サマナーが駆け寄って、持っているアイテムで石化を解いてくれた。

 

「ねえ、サマナー。」「私たち。」「役に立った?」

 

「ああ!今回のMVPだよお前らは!」

 

それは、よかった。

 

「もう休んでろ。」

 

そういってスマホを操作して姉妹全員が帰還させられた。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

グライアイたちを帰還させると、急いで生き残っている人たちを運ぶ。

崩落に巻き込まれないうちに全員ゲートまで運ばないと!

体格の大きいジャアクフロストが残っていてくれてよかった。

全員を運んでぎりぎり崩落に巻き込まれずにすんだ。

 

 

現実に帰還すると、言峰に連絡をする。すぐに被害者たちを引き取りに来た。

同時にどっと疲れが押し寄せてきた。

それは衛宮も同様らしく、すぐに解散することにし、帰宅して、すぐに眠りについた。

 

 

翌日、ご褒美として、大量のリンゴを買って、いろんなリンゴ料理を作る。

今回大活躍のグライアイたちは大喜びしていた。

メドゥーサもその姿を見て心なしか表情を和らげている。

早速なじめそうかな?

と、その時、スマホが勝手に起動して何かが召喚され始める。

 

そこにいたのは美女だった。

思わずどちらさま?とたずねると、

 

「我だ。」

 

とだけ言った。我…?もしかしてこいつバロールか?!

なんでそんな姿なんだ!?

 

「やたらと女ばかり仲魔にしているからてっきりそういうことかと思ったのだが?」

 

「ちょっと?サマナー?これは私の一夫多妻去勢拳が火を噴くときですかね?」

 

なんだその技!?ちょっと?!誤解だからシャドーするのやめろ!

第一お前性別変えられんのかよ!?

 

「安心しろ。女装だ。たぶんな。」

 

女装?!お前体格まで変わってるじゃないか!どこどうやったら3mくらいが170cm

くらいまでちぢむんだよ?!つーかたぶんってなんだ!はっきりしないな!

あとお前の目は節穴か!?クーフーリンとジャアクフロストがいるだろ!?

 

「む?もしやそういう趣味か?」

 

「お?なんだサマナー、そういうことか?」

 

「そういうことホー?」

 

ちっがーーう!!ああもう!お前らわざとだろ!

そういうと全員いっせいに笑い出す。

 

なんだかまた騒がしくなりそうだ。

 

 

 

 

 




天より来たれ、姉妹の絆(アイアゲート・イーブルアイ)
天眼石の「共有」、「集合」により、一時的に姉妹であるステンノ、エウリュアレ
を呼び出し、魔眼を6姉妹分同時に放つ。
天眼石は呼び出すための一時的な結界となり姉妹を囲む。貫通効果あり。
きっと作者の黒歴史になることは間違いないであろうもの。


それにしてもクーフーリンがとどめを刺すことが多い作品があるらしい。
…これです。
だってどうしても決め技がないと決着つけられないんだもん。
作者が武芸とかやったことないし体格が人間そのものな奴少ないし。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。