fate×メガテンもの(旧名・間桐慎二のデビルサマナー(短編))   作:メガテニスト(偽)

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タイトル変更のお知らせ。


凛ちゃんの大冒険! わんにゃんフェアリー大戦争! Part1!

「…………ん。」

 

何か鳴ってる。

じりり。じりり。

 

「…………うるさい。止まれ。」

 

音は止まない。じりりじりりと、まるでわたしが親の敵だといわんばかりの騒々しさ。

感触をを頼りに手だけで騒音のもとを探り当てる。

それをつかむとベルを止め、体を起こしてしぶしぶベッドから出た。

時刻は6時半を指していた。

冷えた廊下を渡って、冷えた居間へと移動した。

冬木の町は冬でもそれなりに暖かい気候なので、家の中は吐く息が白くなるほど

寒くはないが、それでも寒いものは寒い。

 

「……暖房、暖房……。」

 

ヒーターをオンにして、洗面所に向かう。こういう時、一人暮らしというのは不便だ。

自分より先に起きている人間がいるのなら、今はとっくに暖房が行き届いているだろうに。

洗面所で顔を洗う。長い髪にブラシを通して、身支度を整える。

寒い朝、冷えた洗面所。

唯一の利点といったら、冷たい水が否応なしに眠気を吹っ飛ばしてくれることぐらい。

きゅっ、と襟元のリボンを結んで準備完了。

後は朝食を済ませて登校するだけ。

時計を見ればまだ7時にもなっていない。

すこしは家の中でゆっくりとすごせそうだ。

 

朝食を済ませて、かばんを手に取る。時刻は7時半。

そろそろ出ないと学校に間に合わない。

十分体に暖気をため込んで家の外に出る。

冷たい空気の中に暖かい日差しが気持ちいい。

 

短く、魔力を込めて言葉を紡ぐ。

魔術師たるもの、自分の根城を留守にするときは警戒を怠ってはならない。

戸締りをして敷地の外に出るとすでに通学する生徒や通勤する人々でにぎわっていた。

通学路を歩いて自分の通う中学校へと向かう。

歩いているとうわさ話をしている女子生徒たちの声が聞こえた。

 

「ねえねえ、あの噂聞いた?」

 

「えー?なになに?何のうわさ?」

 

「この前新都のほうで死人とか行方不明者とかが100人くらい出たじゃん?

 あれさ、被害者の石像が出たんだって!怯えるような表情でかなり精密だから

 石にされたんじゃないかって!それでね、それが夜な夜な歩き回るらしいよー!

 なんでも生き返るために人を食べるんだってー!」

 

「あー!知ってる知ってる!怖いよねー!それにしても最近このあたり物騒だよねー。

 2か月くらい前もテレビで、住宅街でいっぱい死人がでたって聞いたしー!

 その前にも新都で悪人だけ行方不明になったりねー。

 噂ではまたあの殺人鬼が戻ってきたんだって!」

 

「怖いよねー。」

 

「怖いねー。」

 

そういってその話を打ち切り、別の話へと移行する。

よくあるたあいのないうわさ話だ。だけどおかしい。人が石像になるなんてこと…。

それに被害人数が多すぎる。魔術がかかわっているみたいだ。

だけど、誰が、何の目的でそれをしたのか。

それだけのことをどうやってやったのか。石化の魔眼?

だとしても魔力の痕跡をどうやって消したのか。

私が事件の起きたあたりを捜査してもなんの手掛かりも得られなかった。

凄腕の魔術師だからだといえばそれで済むけどそれにしては隠蔽がずさんだ。

ニュースになるくらいなんだから。

それにニュースで原因を言っていたがメディアの情報が

意図的に操作されたみたいな…。

こんなことができるのは権力を持っている連中。

だけど魔術協会からはそんなこと何も言われなかった。

だとしたら聖堂教会。もしかしたらあの神父が何か知っているかもしれない。

放課後、教会へ訪ねることにした。

 

 

放課後、教会へと足を運ぶ。奥へと進んで礼拝堂の扉を開けると神父の姿が見えた。

 

「おや、凜。どうした?今日は武術の手ほどきをする日ではないが?

 よもや神に祈りを捧げに来たわけではあるまい。」

 

「ええ。聞きたいことがあるのよ。最近冬木市周辺で起こってる事件のこと。

 メディアの情報が操作されてることについて。あんたなんか関わっているでしょ?」

 

そういうと神父…言峰綺礼は、

 

「ああそうだが?しかし、凜。それを知ってどうする?

 お前が解決するとでもいうのか?だとしたらやめておけ。

 未熟なお前では死ににゆくようなものだ。

 もっとも、どうしてもというなら止めはしないが。」

 

と忠告するように言った。余計な一言も足して。

苛立ちながら綺礼にたずねる。

 

「わかってるわよ。私じゃ神秘の痕跡すらも確かめられなかった。

 相手はかなりやばいやつね。

 だけどこの土地のセカンドオーナーとして知る義務はあるわ。

 いったいどこの誰がこんな事しでかしてるの?聖堂教会がそれを隠す意図は何?」

 

「…ふむ。…悪いがそれには()()()()()()()()()()()()

 そして悪いことは言わない。このことは忘れろ。そして関わるな。

 すべてこちらで解決する。」

 

「な――。」

 

その言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になった。思わず怒鳴り声をあげる。

 

「どういうことよ!?何が起こっているかも知らせずに手を引けだなんて。」

 

こともあろうかこの神父は私に何も知らせず、この件に関わるなといってきた。

犯人どころか何が起こっているかすら知らせない。知ることすらタブー。

冬木市のセカンドオーダーである私にすらそれは適用される。

これって、かなりまずいやつじゃ。悪魔でも出たというのか。

 

「どういうことも何もそのままだが?これ以上探るなということだ。

 魔術師でも、いや、代行者でも命を捨てねば解決できんだろうな。

 だが、幸い命を捨てずに解決できるものはいる。

 そいつに任せて私は事後処理担当をしているとだけ答えよう。」

 

元代行者だった綺礼ですら解決できないなんて。悔しいけどあいつの実力は本物だ。

それでも死を覚悟しなければいけないなんて。

だとしたら解決できるようなやつっていったいどんな…。

考えていても仕方ない。ひとまず思考を打ち切る。

そのとき電話が鳴った。神父は失礼と言って電話を取りにいった。

これ以上ここにいる必要もない。早々に帰ることにした。

 

「わかったわよ。邪魔したわね。」

 

そういって礼拝堂を出て、教会を後にした。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

電話の主は間桐慎二からであった。新都方面にて異界が発生したらしい。

ちょうどそれ関連で一人来ている。ないとは思うが一応忠告でもしておこう。

 

「おい、凜。一つ忠告しておく。今日は新都方面へは近づくな…、

 おや、もう行ってしまったか。まあいい。巻き込まれるなど早々あるまい。」

 

それよりも事件の後始末の準備だ。情報を操作し、巻き込まれたものを受け入れ、

記憶の処理をする。その際に心の傷をえぐってしまうかもしれんが。

 

ふと礼拝堂を見ると珍しい客人が訪れている。

 

「これはこれはご老人。いかがなようかな?」

 

「ふむ。そのことについてはお答えしかねる。

 何しろ一切知らせることが禁じられているのでね。」

 

「それは怖い。では、新都にて事が起こっているとだけ答えておこう。」

 

そういうと早々に客人は去った。こちらとしてもあまり長く話していたくなかったゆえ

行幸ともいえる。

 

「しかし、どうなることやら、な」

 

顔に笑みを浮かべながらそう独りごちた。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

教会を出て新都をあてもなくぶらつく。

やばいものだとはわかったが、それでも蚊帳の外というのはむかむかする。

気晴らしに新都でストレスを発散させよう、そうしよう。

と思ってとりあえず小腹がすいたのでクレープを買ってぶらついていると、

何かがおかしい。違和感が私を襲った。とっさに魔力を使って探る。

しかし、神秘の足跡すらうかがえない。

 

「もしかしてこれ綺礼の言ってた…。」

 

もしかしたら気のせいかもしれない。だけど本能がここから逃げ出せと叫んでいる。

私は危機感に襲われて一刻も早くここから逃げ出そうと踵を返し、

来た道を走りだしている途中、違和感の正体に気が付いた。

 

どこかで見たことがあるような紋章…3本の脚が卍のように放射状に広がっている。

その紋章が街のいたるところに見られる。

こんなもの普段はないはず―!

そして猫を見かけた。その猫は尻尾がなかった。

切られたのではない。最初からないみたいだった。あんな品種みたことない。

どこか外国の猫のような…。

それにとっさにレストランで食事をしている人を見ると、

やたらと茹でジャガイモと燻製ニシンの開きを食べている人が多い。

この3つ、どこかで共通していることがあったような…。

違和感の正体に気づきながらも頭から追い出して走る。

今はここから逃げないと―!

 

 

走って走って無我夢中で走っているうちに気が付いた。立ち止まり、青ざめる。

()()()()()()()()()

いつの間にか私は草原にいたのだ。

 

「嘘…、さっきまでここは新都の中だったじゃない…!?

 転移…?!いやでもここどう見ても日本じゃない。日本にこんなところはないはず。

 それに仮に転移だとしたら距離がおかしいほど遠いところにある。」

 

そこは気候からして日本と違った様子だ。寒いけどそこまでではない。

それに周りに見える植物がどこか海外を思わせる植生をしていた。

転移だとしたら距離がおかしい。馬鹿みたいに魔力を使うことになる。

それだとすぐに気づけるはず。なのに魔力が使われた形跡はない。

ならばここはどこだというのか。どうやってここに連れてこられたのか。

 

「もしかして…、固有結界?」

 

そう考えてあまりにもばかばかしいと思った。

固有結界というのは世界を塗りつぶす禁呪。そんなもの、使ったとしても

すぐに世界に修正される。つまり維持のためには莫大な魔力が必要となる。

それゆえ展開できたとしても短い時間だ。その間に人々を虐殺したとでもいうのか。

それに何のために石像にしたりしたというのだ。

高位の死徒であるならばできるかもしれないけど…。

そこまで考えてふとそのことを思い出す。

もともと固有結界は悪魔が持つものだということを。

もしかしたら綺礼はこれが悪魔の仕業だと知っていたから隠していたのだろうか?

だけど悪魔なんてこの現代にホイホイ現れるはずがない。

それに最初に現れたときに退治されていなかったとしたら成長して

もっと大惨事になっている。聖堂教会が見逃すはずもないし。

それに表れるのに間隔がある。そのたびに退治されているとしたら、

冬木市に悪魔が異常なほど発生しているということになる。

なおさらおかしい。

 

「考えても仕方ない、か。」

 

とりあえずここは敵地。どんなことが起こってもおかしくない。

気を引き締めて生き延びることを優先しよう。

そう思い、臨戦態勢を整える。魔術回路を励起し、魔力を生産する。

敵地だとしたらすでに私のことは気が付いているはず。

わざわざここにとりこんだということは何かを仕掛けてくるからに違いない。

警戒しながら草原を歩きだす。

しばらく歩いているとがさがさという音がした。

振り向いて指を音のした方向へ向ける。

草むらから出てきたのは羽の生えた小さな小人だった。

 

「あー!ニンゲンだー!」

 

なんて言って私を指さしている。私を誘拐したやつの使い魔だろうか?

 

「あなただれ!わたしをどうするつもり!?」

 

「んー?どうしよっかなー?そうだ!お話ししない?私ニンゲンにキョーミあるんだ!」

 

「お話?人間に興味がある?あなた、使い魔じゃないの?」

 

「使い魔?それって仲魔のこと?私は誰とも契約してないよ?

 あ!分かった!お姉ちゃん契約してほしいんだね!

 じゃあね、じゃあね、何かチョーダイ!甘いものがいいな!」

 

何かを一人合点したのか契約することになってる。

とりあえずこの子は誰とも契約していないし使い魔でもない。

じゃあ何だろうか。精霊の類?だけどここまで感情豊かだっただろうか?

それに目に見える。

 

「ねえねえ?まだー?」

 

そういって膨れる妖精みたいな生物。

無邪気そうなその姿を見ていると毒気が抜かれる。

とりあえず甘いもの…持っていたクレープでいいかな?

 

「これだね!わーい!ありがとー!…おいしー!」

 

そういってクレープを食べ始める妖精生物。

食べ終わるとまだ食べたりないのか、

 

「ねえねえ、もっとない?」

 

「そんなこと言われても…、飴があったわ。これでいい?」

 

「うん!いいよ!」

 

いつの間にかポケットに入っていた飴を差し出すとなめ始める。

対価は支払ったのだ。今度はこっちの番だ。

 

「ねえ、あなたここがどこだかわからない?」

 

「んー?ここはね、島だよ!」

 

「島?何て名前?」

 

「えーっと、確か、マント!だったかなぁ…?」

 

「マント?マント…、マン島?!」

 

マン島って言ったらイギリスにある島じゃない!

そんなところまで一瞬で連れてくるってどうやって!?

 

「それでね、ここの王様はマニャニャンマクリル?っていうんだけどね、

 最近、クーデター?っていうのが起こって王様が変わっちゃったんだ。」

 

マニャニャンマクリル?確かマン島にかかわりの深い神様にケルト神話の

マナナーン・マクリルがいる。それのことだろうか?

だとしたらおかしい。神秘の薄れた現代に神霊が降臨するなんて。

神霊を騙った何者かだろう。おそらく。

話をしているうちに飴を食べ終わったみたいだ。

 

「おいしかったー!じゃあ約束通り契約だね!だけどお姉ちゃんCOMP持ってないね。

 どうしよう…。」

 

そういって私の周りをまわりはじめる。そして何かを見つけたのか、

 

「あ!ねえねえ、お姉ちゃん宝石持ってる?」

 

宝石?…持ち歩いている宝石の一つがあったはずだけど…。

それをどうしようというのか。

 

「それ出して!それを依り代にするから!」

 

「依り代?依り代なんかなくてもあなた存在してるしこのままでもいいじゃない?」

 

「そうじゃなくてねー、このまま契約しちゃうとお姉ちゃんの精神の負担が

 大きくなって悪影響が出ちゃうんだー。

 それにお姉ちゃん呼びだす方法分からないでしょ?

 だからね、宝石に召喚するための情報を書き込んで、マグネタイトを流し込めば

 私を召喚できるようにするの。

 こうしておけばやられちゃっても回復したらまた召喚できるの。」

 

「なるほど。負担を軽減するための方法だったってわけね。

 それにしてもマグネタイトって何?」

 

マグネタイトとはこの子たちが活動するのに必要なエネルギーだそうだ。

説明を聞いていると要は生命力のようにも聞こえるけど、

生命力とは同じであって別のものらしい。

 

「うーん、説明するより実際に感じたほうが早いかも。

 ちょっとお姉ちゃんのマグネタイトもらうね。」

 

そういって私に触れるピクシー。ちょっと警戒したけど殺す気なら既に襲ってるか、

と思い、触らせる。すると何かが私の中から出ていく感触がある。

魔力とはまた違った何か。だけど今まで感じたことがない。これがマグネタイト?

 

「うん!そうだよ!じゃあ契約するね!私は妖精ピクシー!こんごともよろしく!」

 

そういって分解して宝石に吸収されるピクシー。すると宝石が確かに変わった。

何やら見たことのない魔法陣やらが刻まれている。

するとどこからか声が聞こえる。

 

「召喚するにはねー、さっきのマグネタイトを宝石に込めればいいんだー。

 宝石に刻んだ召喚法を頭に思い浮かべながらマグネタイトを送ってみて!」

 

宝石を解析。すると頭にとてつもなく膨大な情報が流れ込んでくる。

これが召喚方法!?ピクシーを召喚するだけでこんなに複雑なことを…。

その前にそれが宝石に刻み付けられているなんて!

考えるだけでもとんでもない。これすごいことしてるんじゃ?

何とか一通り解析するとさっき感じた感触のままにマグネタイトを送ってみる。

すると、宝石が光始める。次々と処理されいく様子は

儀式のようなものが滞りなく行われていくようだった。

そしてひときわ輝くと、魔法陣のようなものが大きく現れ出て、

そこからマグネタイトが情報とともに出て収束。ピクシーが現れた。

 

「召喚成功!これが悪魔召喚だよ!」

 

本日何回目の驚きだろうか。召喚がこんなに簡単にできるとは。

実際には降霊をしたわけではないのだろうが、それでもかなりすごいことだ。

使い魔をしまっておける宝石とは。便利そうだ。

それに悪魔召喚?この子自分のこと悪魔って言った?

それになんだか思いがけないことで使い魔をゲットしちゃったぞ。

その使い魔は自我のある妖精とは思いもよらなかったけど。

情報が頭を目まぐるしくかけめぐる。それになんだか疲労感もある。

これがマグネタイトが出ていったことによるものだろうか。

 

そこにピクシーが話しかけてきた。

 

「ねえねえサマナー!これからどうするの?」

 

サマナー?召喚士とでも言いたいのだろうか。それにどうするか、か…。

少し考えたけどやっぱりこれっきゃないわよね。

 

「私をここに引きずり込んだ奴のところに行くわ。

 どうせここから出る方法もわからないし。

 それならそいつのところに乗り込んでぶちのめして無理やりにでも

 出させてやるんだから!」

 

「おおー!勇ましー!」

 

そうと決まれば善は急げだ。ここから離れて探索することにしよう。

 

お供にピクシーを連れて、私は歩き始めた。

 

 

 

 

 

 




最初に出会えたのが友好的なピクシーでよかったね!凜ちゃん!
これが他のだったら敵の正体もあまりわからないままで悪戦苦闘することになってたよ!
そこまで強いやつは出ないけど、凜ちゃんじゃ殺される可能性のあるやつはいる。
凜ちゃんじゃ勝てないやつもいる。
フェアリー程度ならガンドでも普通に倒せる。

ちなみに凜ちゃんは慎二や士郎とちがってライドウ方式。
機械強くないしスマホ持ってないからね、仕方ないね。
維持のやり方が難しいうえに召喚は集中してやらないといけない。
代わりに、マグネタイトの扱い方はそれなりにうまくなる。


以下、おまけ。


午前2時に合わせ、召喚陣を溶解した宝石で描き、召喚の呪文を唱えていく。
膨大な魔力を召喚陣に注ぎ込み、サーヴァントを召喚した。

文句なし……!釣り竿でクジラを釣り上げたってくらいのパーフェクトな手ごたえ!

――かんっぺき……!間違いなく最強のカードを引き当てた……!
そう思っていたけど召喚陣にはサーヴァントの姿がなかった。
そう思ったら居間のほうで爆発音がした。

「なんでよーーーー!?」

走って地下室の階段を駆け上って居間へと急ぐ。
今の扉が壊れていたので蹴破って入った。

で、入った瞬間すべてを理解した。居間はめちゃくちゃになっていた。
何が天井から落ちてきたのか、部屋は瓦礫にまみれており、
偉そうにふんぞり返っている男が一人。
アレ、間違いなく下手人だ。

そこで柱時計を見て絶好調まで1時間早かったことを思い出す。

「またやっちゃった…。」

遺伝的なうっかりをしでかしてしまった。
やってしまったことは仕方ないので、反省をして、
瓦礫の中偉そうにふんぞり返っている男をにらみつけた。

「それで、アンタ、なに。」

「開口一番それか。これはまた、とんでもないマスターに引き当てられたものだ。」

…こいつ絶対性格歪んでる。

そんなこんなでやり取りをして、(原作とあまり変わらないので以下略。)

「あったまきたぁーーーー!いいわ、表へ出なさい!どっちが上か
 はっきりさせてやろうじゃないの!」

「な―――待ちたまえ!君、サーヴァントに勝てるとでも思っているのか!?」

「あったりまえよ!こちとらあんたみたいな使い魔を召喚して力づくで何人も従わせて
 養ってるんだからね!」

「召喚は初めてとか言ってなかったか?!」

「サーヴァントの召喚は初めてよ!さあ、表へ出なさい!」

「……やれやれ、きみがそうしたいのならそうするとしよう。
 そのかわり、君が負けたら私の言うことを聞くように。」

「いいわ!やってやろうじゃない!」


――アーチャーはこの言葉を後悔することになる。
始まった瞬間使い魔の大量召喚と潤沢な宝石による数の暴力、
そしてサーヴァントに追従するくらいの身体能力を持ったマスターにより、
あえなくぼこぼこにされたからだ。
――後にアーチャーはこう語る。

所詮は人間と侮ったのが間違いだった。赤い悪魔が赤い魔王に変わっていた。

「なんでさーーーーー!?」

「まだまだいくわよ!」



アーチャー「ところで聖杯に何を求める?」

凛「別に何も?ただそこに戦いがあるからよ。
  ボソッ(それに合法的にあいつらに勝てるし。)」

アーチャー「?」



クーフーリン「あんた、マスターだろ?お嬢ちゃん。」

凛「あれ?クーフーリン?…そう、あなたが敵にまわるのね。」

クーフーリン・アーチャー「なぜ正体を知って(やがる)(いるんだ)!?」




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