fate×メガテンもの(旧名・間桐慎二のデビルサマナー(短編)) 作:メガテニスト(偽)
あとはメイヴ倒して終わりたい。(願望)
戦場を一気に突き抜けて敵陣を突破し、ルーがいる場所へと向かう。
奥へ奥へと進むと林の中へと入った。この奥にルーがいるらしい。
ふと気がついた。なんだか敵の数が少ない。これはまさか。
「間違いなく誘いこまれていやがるな。最初の予測通りだ。」
「つまりこの奥にルーがいることは間違いないにゃ。
あいつは穴倉決め込むような奴じゃないにゃ。直接戦場に来ているだろうにゃ。
ただ囲まれる事にはなりそうにゃ。」
つまりルーを相手にしながらその他の軍勢を相手にすることになるのか。
「それなんだがよ、俺に親父の相手をさせてくれねーか?」
クーフーリンはルーの相手をさせてくれと頼んだ。
いいのか?お前の親父なんだろ?それに勝算はあるのか?
「そうにゃ。それにあいつには
「対峙した敵が切り札を使う事」を条件に発動することで自らの攻撃を
「先に成したもの」とする因果を歪ませ順序を入れ替える剣。
あれはこと切り札の出しあいにおいては最強の宝具の一つといっていいにゃ。
真っ正直から戦えばまず負けるにゃ。君のゲイボルクも封じられるにゃ。
ルーは切り札を使えない状態で戦うには強い相手だにゃ。
あいつ相手に技量で勝てるかにゃ?」
「俺の
まず槍が心臓に命中したという結果を作りだしてから原因を作る。
相討ち前提になるがフラガラックを使われてもルーの心臓は貫けるだろう。」
相討ち前提か…。
「それに、技量なんざ親父とは戦ったことがねえからわからん。
長腕のルー。どんくれえ強いか。今からわくわくしてしょうがねえ。」
そう言ってニイッと獰猛な笑みを浮かべるクーフーリン。
「なるほど、確かにフラガラックの時間逆行はそれで防げるにゃ。
しかしそれでルーが倒せなかった場合はどうするにゃ?
その場合致命傷を負うだろうにゃ。君が抜けると大きく戦力がそがれるにゃ。」
「その時は私が何とかできます。
致命傷であっても手遅れでなければ霊核ごと修復できます。
だからといって自分を顧みない戦いはやめて下さいねー?」
「そいつぁ保証できねえな。」
「ふうむ。そこは解決できるんだにゃ。…だけどあいつはブリューナクもあるにゃ。
そいつはどうするきにゃ?放たれたら防御できるやつは少ないにゃ。」
「放たれる前にやるしかねえな。どっちにしろ対峙するんだったらその攻撃は避けられ
ねえ。」
ブリューナクってそんなにやばいのか?
「因果逆転により必ず心臓に当たるとかいうわけじゃないにゃ。
ゲイボルクみたくはじかれても攻撃する性質とかはないにゃ。
ただその威力がかなりやばいにゃ。その名の通り一つ一つが隕石の落下に近いにゃ。
ついでに放たれたと同時に当たるくらいの速度にゃ。まさに流星のごとしにゃ。
避けるのはほぼ不可能と言っていいにゃ。
ついでにそこまでの威力は出せなくても“イヴァル”と言うだけで、
相手に飛んでくにゃ。」
なるほど。一発一発があほみたいに強いうえにそれが5回も来ると。
とんでもないな。
「使われないためには使う隙を与えないようにするしかねえな。
それか迎撃に、槍をはじき返せるほどの切り札を使うって手もあるぜ?」
そしてフラガラックをくらうってことだな。なかなか凶悪な組み合わせだな。
そんなことを考えているとさっきから話を聞いていた二人が話に入ってきた。
「さっきからそこのひ孫が戦うことになっているが、われに戦わせろ。
あ奴には借りがある。せっかくの機会だ。ここで返させてもらうとしよう。」
「ルーの武名はわしの耳にも入っておる。是非とも戦いたいものだな。
神殺しと呼ばれた槍さばき、ルーにも通ずるかどうか確かめたい。
のうクーフーリン。さっきお主はオルトロスとじゃれあったばかりであろう?
どうだ?ここは師匠に譲ってやるというのが弟子というものではないか?
それに親殺しなどするものではないぞ?」
ケルトの戦士は戦闘狂だなあ。実のところバロールが来てからクーフーリンとバロールは割と毎日戦っている。
「ああ。そろそろそこのひ孫との毎朝のスキンシップだけでは飽きる。
久しぶりにバカがつく孫とも遊んでやろうという爺心だ。」
「お、気が合うな。そろそろ爺とのスキンシップには飽きてきたところだ。
初めての親父とのコミュニケーション、楽しみだぜ。」
まったく譲り合う気配のない二人。つーかあれでスキンシップかよ。かなり激しいな。
「「何を言って(やがる)(いる)。あんなのはじゃれあいだ。
全然本気を出して(ねえ)(おらん)。」」
さいですか。まあ異界ではあれと比べ物にならないほど被害でかいもんな。
つーかそんなに戦いたいなら全員でやれば?
「できればサシでやりてえんだがな。」
「まあ借りを返せるならばそれでもかまわん。」
「3対1か、気が乗らんな。だがまあ、せっかくのこの体だ、暴れるとしよう。」
決まったみたいだな。
その時何やら光る輪がこちらに向かってきた。相当な熱量を持っている。
僕はそれをはじき返すと、その光輪は来た道を戻って行った。
光輪が通った道を見ると、燃やされた跡があり、どこかに続いていた。
「こっちに来いってことか。」
罠の可能性もある。十分気をつけていくぞ。
光輪の後を追って進むと開かれた場所に出た。奥のほうには人の姿をした悪魔がいる。
ただ切り倒されただけの丸太に無造作に座っている。
緑のマントを身に纏い、マントには白銀のブローチが胸にし、その白肌じかに純金で赤刺繍した王風の膝まで届く絹チュニクを着ていた。そしてどことなくクーフーリンに似ていた。あれがルーか…!
ルーは白い槍をもっていた。その形状はゲイボルクに似ている。
あれがブリューナクか。
「きたか。…くそ爺までいやがるとは。」
ルーはそうだけいうと立ち上がった。マナナンが前に出てルーに問う。
「ひとつ聞きたいにゃ。どうしてこんなことしたにゃ?
島の支配が目的なら支配権を手に入れた段階でボクを殺せば済む話だにゃ。
なぜ猫たちを殺して行ったにゃ。」
「島の支配?支配権?何の事だかさっぱりわからんが、
あんたは養父だから殺さなかっただけだ。
あの猫どもは俺に逆らって襲撃を加えた。理由なんざそれだけだ。
今も同じだ。抜け出して反抗して、人間まで巻き込んで、
あまつさえそこの
いくら養父といえど、もはや容赦はできん。覚悟しろ。」
そういうと殺気を膨れ上がらせるルー。これ以上の問答は無用という態度だ。
同時に周りからガルムたちが出てくる。その中に一匹3つ首の大きな犬がいる。
「オレハケルベロス。オトウトノカタキ、トラセテモラウゾ!」
そういうと一斉に襲い掛かってきた。
ルーはまっすぐマナナンを襲いにかかった。突き出される槍。
しかし、それは別の槍によって受け止められ、
「よう、あんたの相手は俺だ。」
そこから横なぎに振るわれた朱槍を避け、後ろへ下がるルー。
「お前は…。実の親である俺を殺すというのか?セタンタ…いや、
「こいつも運命のめぐりってやつだ。主人の敵ってことなら、やりあうしかねえだろ?
ま、お互い運がなかったってことだ。
それによ、親殺しなんざ今のあんたが言えた義理じゃねえな。」
「そうだそうだ!祖父まで殺したお前が言えた義理ではない!」
便乗して煽るバロール。があえなくスルーされる。
「いや、ほんと実の親を殺すなんて気が乗らねえんだけどなー。」
しれっとついさっきまでと違うこと言ってんぞ!おい!
つーか説得力が全くない笑顔だな!
「ぬかせ!その顔でよくもそんな言葉ほざけるな。まるで牙をむく猛犬のような顔だ。
俺好みのいい顔するじゃないか。
できればそれが味方側であったらよかったんだが…な!」
そういうと一気に踏み込んで槍を振るうルー。
再び交差する白と紅。対照的なコントラストで描かれるそれは幾度となく
交差していく。ときには線を、ときには点を描きながら幾度となく混じりあい、
めまぐるしく動きながらふるわれていくそれらはまるで光の芸術のようだった。
「アオーン!何をヨソミシテイル!」
ケルベロスが襲いかかってきた。はきだした炎の息を避けて斬りかかる。
片手でいなされるが、今度はより深く踏み込んで再び斬りかかり、
それを3回いなしたケルベロスによる噛みつきを跳躍して避け、脳天に斬りかかる。
後ろへ跳んで、避けようとしたケルベロス。しかし、踏み込みすぎており、
真ん中の頭の額に剣が当たり、薄く傷つける。
傷つけられたことに怒ったケルベロスは一声吠えると物凄い勢いで突進してきた。
ぎりぎりで右に避けると――、ケルベロスの顔と、目があった。
吐き出される炎の息。体を舐めるように焦がしていく。
その炎の勢いに足を止め、反撃をする間もなく、蛇の尻尾が当たり、吹き飛ばされる。
背中から地面に落ちる前に回転して体勢を立て直す。
ケルベロスの方を見ると、してやったりという笑い顔をしていた。
なるほど、顔が3つあっても無駄じゃないか、と思ったがそうでもないらしい。
それぞれ独立して動いてお互いカバーしあって死角をなくしている。
視界も広く取れており、やすやすと後ろを取らせず、横も弱点とはなりえない。
爪、牙、そして蛇の尻尾に炎の息。中々に強敵だ。
周りの仲魔たちを見渡すが、なかなか数の多い犬たちの対処に苦慮しているようだ。
この囲まれている状況が悪い方向に働いている。となれば…、仲魔に念話を飛ばす。
『全員!一旦包囲を抜けるぞ!合図したらついて来い!』
ケルベロスの攻撃をかわしながらタイミングを見図る。
ケルベロスの正面の頭による噛みつきを前に突っ込みながら右にかわす。
すかさず迎撃しようふるわれるケルベロスの尻尾をしゃがんで回避すると、
こちらに向き直ろうとするケルベロスの横っ腹に向かって全力で地面を蹴って跳躍。
勢いよくケルベロスを蹴って、吹き飛ばし、こちらとの距離を稼ぐ。
『今だ!』
合図を出すとともにルーがいる方向の反対側のほうへと突撃した。
一気に攻撃して敵の包囲を食い破り、その穴が埋められる前に包囲を抜け出す。
仲魔たちも次々にそちらに向かっていくが、クーフーリンとバロール、マナナン、スカサハはこちらに来ない。
ルーとクーフーリンの戦いに入ろうとしている者たちを防いでいるのだ。
「無粋な輩は近づけさせん。…ああ、くそう、ルーと戦いたいなあ。あの技のさえを見
ているとうずうずしてくる。やはり押しのけてでも主張するべきだったか。」
「ずいぶん物騒な女だな。それにしても楽しそうだなあやつら。
こっちは露払いで退屈してるというのに…なぁっ!」
「まあいいじゃないかにゃ。こんな機会、もう二度とないかもしれないんだにゃ。
ちょっと前で言う初めての親子のキャッチボールのようなもんだにゃ。」
「ずいぶんと物騒なキャッチボールがあったものですねぇ!
つーか、投げあおうとしてるのボールじゃなくて掴めすらしない槍ですけどぉ!」
走っているタマモがそんなことを言っている。全面的に同意するよ。
後衛タイプの仲魔が包囲を抜けたところで前衛が追撃してくる群れを迎撃して押しとどめる。これで後衛が心おきなく戦える。
そのまま迎撃しながら後退していく。クーフーリンたちが戦っているところからどんどんと離れていく。
距離を離したのには理由がある。この辺でいいだろう。ジャックに合図を出す。
「ジャック!やれ!」
「うん!
ジャックの手に骨董品のランタンが出現する。そのランタンからまるで息を吹きかけるみたいにすごい勢いで霧が出てきたかと思うとまたたく間に犬の軍勢を包んでいく。
すると、犬の軍勢が途端に苦しみだした。霧から抜け出せず、もがいている。
ジャックの発生させた霧は強酸性のスモッグであり、呼吸するだけで肺を焼き、
目を開くだけで眼球を爛れさせる。
霧によって方向感覚が失われる上に強力な幻惑効果があるため脱出するには直感などによるものが必要になる。
相手は悪魔とはいえ犬であるので、動物的な勘によって脱出される可能性もあるが、
大半はその鋭い嗅覚を焼く硫酸による痛みなどによって混乱に陥っている。
そこに、
「紫煙乱打!」
霧の中に入って次々に攻撃を加えるジャックによってさらに混乱の極致に陥っていく。
とうとう同士討ちまで開始したようだ。
運よく霧を脱出できたものもばらばらに単体で出てくるのですぐに倒される。
「ナメルナ!」
その時霧の中から炎が噴き出してケルベロスが出てきた。霧の影響も薄いようだ。
どうやら炎の息で霧を吹き飛ばしたらしい。開いた道から軍勢が出てきた。
しかし大多数はまだ霧に呑まれたままなので先ほどよりは楽だ。
「ジャック!そのままそこで霧を維持してくれ!その間にケルベロスを倒す!」
「わかった!」
「ヌウウ…。ルー様ヨリ預カッタ者タチハ霧ニ呑マレタママカ。マアイイ。
オレヒトリデデモ貴様ラヲ倒スマデダ!」
くるぞ!
「はいはいタルカジャ、タルカジャ。先ほどまでよりはるかに楽な仕事ですこと。
とはいえ牽制程度には、ジオンガ!」
「スクカジャ!ラクカジャ!タルカジャ!回復は任せてください!
だからってあんまり無理はしないように!」
「炎の息なら私が防ぐわ!これである程度は軽減できるはずよ!」
ヴィヴィアンが水を操って僕の周りに水のベールを張った。
息で吹き飛ばされること自体と炎の熱の両方を防いでくれるようだ。
「私は炎の攻撃であれば効きません。故にそれは結構。」
「オイラに炎は効かないホー!…何度目だったホ?これ言うの。」
「はいはい。それじゃ代わりに、ラクカジャ!」
「そっちは素直にありがたいです!」
補助魔法により身体能力と概念というべきものが強化される。
後衛の防衛をジャアクフロストに任せ、ニスロクは僕とともにケルベロスへと向かっていく。周りにいる少数の軍勢はケルベロスの遠吠えとともに散開して僕たちの周囲を取り囲んだ。
「ふっ、このような有象無象で元権天使の長であるこの私を止められると思わないこと
ですね!はあっ!木っ端みじん切り!」
ニスロクは巨大な包丁で軍勢を蹴散らしていく。技の後にできた隙を狙いケルベロスが攻撃を仕掛けるが、そうは問屋がおろさない。僕が横から攻撃を加えて邪魔をしていく。
ケルベロスの狙いを絞らせないために、片方が狙われた場合はもう片方が邪魔を、
といった風に戦っていく。後衛からも補助魔法や攻撃として主に氷や水による攻撃が飛んできている。
「ブフーラ!後ろ注意ですよ!サマナー!」
「ナイス!タマモ!」
こうして死角を補ったりケルベロスへのけん制として攻撃していく。
どうやらケルベロスは氷や水の魔法が弱点らしく、いちいち迎撃か回避するといった反応を見せ、その隙を突いて攻撃する。
さすがに煩わしく思ったのか、軍勢を後衛に向けたようだがジャアクフロストによる肉壁によって攻撃が通らず、逆に魔法と物理攻撃によって返り討ちにされてしまった。
軍勢が一匹もいなくなって戦いやすくなった。このことに焦りを感じたケルベロスは
霧に向かって炎の息を吐き軍勢を呼び戻そうとするが、ヴィヴィアンに水による妨害を仕掛けられ失敗。その間にも霧の中の軍勢たちはダメージを負っていく。
ケルベロスは時間がたつほどに自分が不利になっていく状況に焦り、猛攻を仕掛けてきた。明らかに焦燥を感じさせる攻撃だった。その攻撃は激しく、荒々しいものではあったが、狙いがわかりやすく、よく見て対処すれば容易に凌げるようなものだった。
それゆえ無理に攻撃に移らずに、相手の動きを待つ形になった。
時間がたてばこちらに有利になっていくので無理に攻撃する必要はない。
それに相手の狙いは分かっている。おそらくは相手を受けに回らせることで…!
ケルベロスはいきなり跳び上がると後衛へと一直線に向かっていく。
先に弱点を突いてくるわずらわしい後衛をつぶすことにしたようだ。
ここまでは予想通り!後は…!
「ジャアクフロスト!任せた!』
「了解だホー!任せるホー!」
タマモたちを守るように前に立ったジャアクフロストがケルベロスにぶつかっていく。
ぶつかりあった両者はケルベロスが優勢。勢いよくジャアクフロストを後ろに突き飛ばし後ろのタマモたちごと押しつぶそうとするがぶつかった瞬間二人は左右に飛び出してそれを回避した。
ジャアクフロストはケルベロスを受け止めるも地面に跡を残しながら後ろへ運ばれていく。右の頭と左の頭でタマモたちが避けたことを知ったケルベロスは一瞬どちらを攻撃しにかかるか迷った。その隙にジャアクフロストが真ん中の頭を抱え込んだ。
振り放そうとしてケルベロスは体を左右に振りまわす。
体を振るたびにジャアクフロストの体は振り回されそうになる。それでも離さないジャアクフロストに業を煮やしたか3つの首がそれぞれジャアクフロストに牙を突きたてたり炎の息を浴びせかけていく。そこにタマモとヴィヴィアンが一斉に、
「「マハブフーラ!」」
ケルベロスの後ろから、ジャアクフロストごとケルベロスに冷気の魔法を放つ。
これに危機を感じたケルベロスはジャアクフロストを盾にしてやり過ごそうと体をひねり方向を変えようとしたが、ジャアクフロストへの攻撃をやめたその時、
「マハブフーラだホ!」
ジャアクフロストからの氷の魔法を接触距離から受け動きを止めたところに、
二人からの魔法をくらって凍りつき動きを完全に停止したところで、
「モータルジハード!」「鬼神楽!」
追いついた僕たちに無防備なところで大振りの技を決められて、致命傷を負った。
「グゥゥゥ…。ルー…サマ、モウシワケアリマセン…。」
そういうとケルベロスは消滅した。これでクーフーリンたちを援護しに行ける。
その前に霧で包んでいる犬の軍勢だけど、いちいち倒すと時間を取られる。
早めにクーフーリンの援護に行ければ勝率は上がる。
しかし放置することもできない。一応降伏を呼びかけてみるか。
総大将であるルーが生きている限り降伏する可能性は低いかもしれないが、
やらないよりはましだろう。
「あー、あー!敵軍に告ぐ!ケルベロスは倒した!降伏するのなら命は助ける!
降伏しないというのなら容赦はしない!どうする!」
敵からの返事を待つ。すると、声が聞こえてきた。
「グウ、ワカッタ!降伏スル!ダカラ霧ヲ解除シテクレ!」
まあそうくるだろうな。しかし解除した途端襲い掛かってくる可能性も否定はできない。実際一回降伏すると言って襲われたことはある。倒したけど。
だからそれをされない保証がほしい。
「解除した途端襲ってくる、なんてことがない保証は?」
「酸ノ霧ノセイデ満足ニ戦エル状態デハナイ!降伏スルカラ霧ヲ解除シテクレ!」
霧の内部を分かっているはずのジャックに本当かどうか尋ねる。
「うん。ほんとだよ。みんな弱ってるから簡単に皆殺しにできるよ?解体する?」
いや、その解体している時間が惜しい。それに降伏を呼び掛けてやっぱり殺すってのはちょっと避けたい。霧を解除してくれ。
ジャックははーいと少し残念そうに返事をすると霧を解除した。
犬の軍勢はなるほど、酸によって傷ついたものが多数。大半は地面に横たわっている。
戦えそうなのもいるが、そいつらも無傷ではない。簡単に倒せるだろう。
ともかく、
「霧は解除した。襲ってこない限りは見逃してやる。」
と言って、僕たちはクーフーリンたちがいる方向に向かって走り出した。
犬たちは僕たちの背中を見つめていることしかできなかった。
暗黒霧都(ザ・ミスト)がフォッグブレスになっているのは仕様です。
ちょっとルーのブリューナクとかフラガラックとか考えるほどにどう攻略させようか迷う。
フラガラックはもう攻略法考えてんですけどね。あとはブリューナクをうたせるかどうかをだいぶ迷ってます。うたせたらうたせたでFateの情報から考えてやばいことになるし…。
ちなみにジャックちゃんを倒せばいいんじゃないのと思われた方がいたらの話ですが、
ジャックちゃんずっと霧の中にいました。霧の中をしらみつぶしに探すのは無謀なうえ、
そこまで広い範囲攻撃をもっていませんでした。ファイアブレスを最大で放てばギリギリ大体吹き飛ばせるかもしれませんが味方まで巻き添えにするうえそれを放たせないでしょう。
それに放ったら放ったで体力もかなり消耗しますし。
つまり慎二たちを追討するのはよかったけどジャックちゃんの暗黒霧都を防げなかった時点でケルベロスさんの詰みは確定でした。数で逆転を許したせいで援護を止める事が出来ないので。