fate×メガテンもの(旧名・間桐慎二のデビルサマナー(短編))   作:メガテニスト(偽)

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通算UAが1000突破ありがとうございます!

今回のお話は前回のお話から大分後になって、デビルサマナー稼業に慣れてきた後のつもりです。桜の魔術修行の場面をみて、父親と臓硯に開き直られてます。




UA1000越え記念

「最新のニュースをお伝えします、冬木市で発生している、連続して小学生から高校生ほどの未成年の児童が連続して失踪する事件において、昨日、9人目の行方不明者が出ました。名前は…」

 

テレビで流れているニュースを適当に聞き流しつつ朝食を食べていく。最近は料理することにも慣れてきた。今までの価値観が崩れたことや、プライドが崩れたあの出来事があってから僕はあの家にいることつらくなり、家を出てマンションを借りて生活している。そのほうが都合がよかったこともあったから。

 

おじいさまは表の身分のこともあってだろうマンションの家賃や学費、生活費を仕送りしてくれている。建前上は一人で生活することによって社会勉強しようとする立派な学生という孫のことを応援して。

 

初めは慣れないことの連続で失敗することもあったが今は慣れてきて、料理などの趣味に時間を割く余裕も出てきている。飯はうまいほうがいい。

 

「マスター、今発生している異界の解析は進んでいるわ。もう少しで異界開きができるわよ。」

「ホ?そろそろ出番・・・ホ?思う存分解体するね・・・ホ。」

「「オイラたちも頑張るホー!」」

「物騒ですねー、あ、サマナー醤油とって。」

 

今さっきしゃべったのはバロウズとサマナー(悪魔を召喚し、悪魔を倒す者たちをそういうらしい)として活動するうちに、異界で仲魔にしたり、アプリの悪魔合体プログラムで新たに仲魔になったやつらだ。

 

上から順に

 

Lv10 外道ジャック・ザ・リッパー 

悪魔合体で仲魔になった。かなり物騒ではあるが頼もしい。かなり露出の多い幼女のすがたをしている。なんでだ。物理型。

 

Lv13 妖精ジャックフロスト Lv15 妖精ジャック・ランタン

妖精が多発して現実の人間が方向音痴になる異界で出会った悪魔たち。甘いものがすきで、いっぱい食べれるからという理由と、ついていくと面白そうという理由で仲魔になった。どちらも攻撃魔法型。

 

Lv9 妖獣クダギツネ 異界で行き倒れていたところを拾った。本人はタマモと呼べと言っている。格が落ちに落ちた状態で召喚されたらしい。きつね耳つけた小人にしか見えない。支援タイプ。そろそろレベルが上がり、ハイレベルアップして格をある程度取り戻せそうだという。

 

「まあなんにせよ学校が終わってからだ。食べたらさっさと片付けろよ、そろそろ行かないと学校に遅れる。」

 

こんな感じで朝を過ごし、昼は学校に行って、買い物などを済ませた後、異界が発生していれば異界の探索という生活を送っている。

 

 

 

 

_______________________________________

 

 

授業が終わり、学校から帰る途中、食材を買って帰ることにし、商店街を歩いていく。

青果店をのぞき込むと、リンゴが安い。あいつらのためにも買っていこうかと思っていると、突如として目の前でリンゴがいくつか消えた。今発生している異界は商店街もエリアに含んでいたな、と思い、これは悪魔の仕業か、とあたりをつける。誰も気づかなかった様子だ。

僕はそのままリンゴを買って帰った。

 

 

 

 

帰宅後、いろいろと持っていくものを準備して、家を出る。クダギツネは幻術が使えるらしく、これを使って、武器を隠しながら移動していく。武器は目立つからね。

 

異界の展開している中心に到着すると、スマホを操作し、異界を開けるアプリを起動する。

今発生している異界は異界開きをして侵入しようとすると侵入経路に迷路ができ、迷ったまま出られなくなる可能性があったので、しばらく解析を進めていた。それが完了したのでいよいよ解決に乗り出したというわけだ。

 

「異界に侵入するわよ、準備はいい?」

 

ああ、と返事をすると、アプリが起動。目の前の空間が徐々に歪んでいき、侵入経路ができた。迷わず足を踏み入れると、足場がないようにも思える不思議な空間に出た。そこをまっすぐ進んでいくと、出口のようなものが見え、そこをくぐると、異界に出た。

 

そこは建物の中で、ギリシャ風の建築様式だった。装飾などはなく、ただ廊下がずっと続いている。周囲をマッピングするアプリを使い、あたりを調べると、どうやらここは迷宮となっているようだ。

 

「やっかいだな・・・だけどこの異界の主の正体は絞り込みやすい。」

「そうね、おそらくここの迷宮の主はミノタウロスよ。」

 

ミノタウロス。ギリシャ神話においてミノス王の妻パーシパエーがポセイドンの送った白い牡牛と混じって生まれた怪物。

ミーノータウロスは成長するにしたがい乱暴になり、ミーノース王に迷宮(ラビュリントス)に閉じ込められ、生贄の少年少女を食らい、最後には英雄テセウスに倒された。

 

伝承のことを考えるとニュースで一定いた行方不明者が年若いものばかりだったのもうなづける。

 

僕たちはエネミーソナーを起動し、慎重に移動していく。エネミーソナーの反応をたどっていけば、いつか遭遇するはずだ。

 

移動していると早速反応が現れる。指し示す場所へ向かっていくとそこにはミノタウロスではなく、骨でできた兵士が大量にいた。

 

「エネミー解析…、あれはスパルトイよ!」

 

スパルトイたちはこちらに気づいて、こちらに向かってくる。

 

「リッパーは僕と前に出て足止め!無理に攻撃しなくていい!タマモは僕とリッパーにラクカジャとスクカジャ!それと回復!足止めしたすきにフロストとランタンは魔法を打ちまくれ!」

「了解しました…スクカジャ!ラクカジャ!」

「うん、わかった…ホ」

「「了解だホー!!」」

 

指示を出すと迅速に行動していく。スパルトイは物理攻撃型。タマモたちは打たれ弱く、相手の数が多すぎるので、魔法で一気に削っていく戦法を取った。

 

それでもさすがに数が多く、何度か攻撃をもらってしまった。何とかすべて倒したことを確認すると力を抜いた。

ふぅ、一息つくと、ソナーに反応があることに気が付いた。大分近くにいる様子であたりを見回すと影からこちらを見ているものがいる。こちらに見つかったことに気が付くとどこかへ走り去ってしまったので、少々迷った末、追いかけることにした。

 

 

 

逃げていく反応を追いかけていくと、行き止まりに行き着いた。そこにいたのは、

くすんだ灰色の髪を後ろで結んでポニーテールにした3人の同じ顔をした少女がいた。

そして、3人とも目と口に特徴的なペイントのようなものがしてあった。

 

そして僕たちの姿を確認した少女たちは順番にしゃべりだした。

「まあ、こんなところにまで追ってくるなんて!おしまいだわ、私たちさっきの骸骨みたいにあっさりと殺されちゃうのよ!」

「まあ、あの時みたいにいじめられるのね!きっと人間なんてみんなそうだわ!」

「まあ、そんなの嫌よ!!どうしましょう!」

 

 

ぴぃぴぃと同じ声で同じ感じのトーンでしゃべっている。

 

「なんというかいやに悲観的ですねぇ彼女ら。」

 

とタマモ。

とりあえず傷つける意思がないことを説明して交渉を開始しようか。

知りたいこともあるし。

 

「なあ、」

「ぴぃ!」

 

全員驚いて後ずさったのに声を出したのは一人だけだ。というより出したくても出せない感じがした。

 

「そんなにおびえなくてもあんたらを害するつもりはない。僕は聞きたいことがあるだけだ」

「嘘よ!用済みになったら始末するつもりでしょう!?」

 

まいったな…聞く耳なしか…と、その時3人娘の周囲に何か落ちていることに気が付いた。あれは…リンゴの芯?しかも大量にある。じゃあこいつらが店から果物を盗んでいた犯人か。

そこで、あるアイディアが浮かんできた。僕は買っていたリンゴを取り出すと、3人娘たちはリンゴにくぎ付けになった。

 

「なあ、本当に傷つけるつもりはないんだ、聞きたいことがあるだけなんだよ。これやるから教えてくれないか?」

「うわぁ、絵面とかセリフが完全に怪しい人のそれですねサマナー。」

 

うるさいぞ。駄狐。

それはともかくとして少女たちはハッとなって首を振ると、

 

「駄目よ!人間は信用できないわ!」

 

とリンゴから目を離さないまま言った。

仕方ない、とりあえず少女たちにリンゴを3つほど投げ渡してやった。

手に持ったリンゴにくぎ付けになっている少女たちに、

 

「まずはそれをお近づきの証にさしあげよう。僕からのプレゼントさ。質問に答えてくれたらもっと差し上げるよ。」

 

そういうと、3人の少女はかわるがわるしゃべりながら相談し始めた。

どうやら少しはいい人なんじゃないかという結論になったようだ。ちょろいぞこいつら。

 

「い、いいわ。相談に乗ってあげる。それで何が聞きたいのかしら?」

「ミノタウロスの居場所を知りたいんだ。何か知っていないか?」

 

そう、聞きたいこととはそのことであった。ソナーを頼りにやみくもに探してもいいが、広さがどれだけあるのかわからず、出会えなければ必然的に戦いがおき消耗していくため、内部に詳しい悪魔に案内してもらおうと思ったのだ。

スパルトイは数が多く、悠長に交渉している暇がなく、好戦的だったためあきらめたが、戦いを見て逃げ出したこいつらならいけるだろうと踏んで追いかけて正解だった。

 

「ミノタウロス?ああ、この異界の主ね?知ってるわ。あれは特定のルートを回っているからそこに行けば会えるはずよ。場所は…」

「なるほど。」

 

そのことを聞いた僕はお礼として約束通りリンゴをまた3つほど渡した。

すると誰かにくいくいと袖を引っ張られた。見るとジャックたちだった。

こちらを見上げ、

 

「ねえねえ、僕たちの分は~?」

 

とたずねてきた。そういえば少し小腹がすいてきたし、ここで休憩がてら少しおやつにしようか。僕はバッグからいろいろなおやつを取り出した。

ふと、視線を感じて顔をあげると、3人娘たちがこちらをみていた。何かとたずねると、

 

「ね、ねえそれはなに?」

 

おやつをみていたようだ。試しにあげてみると、順番に口に入れていく。そして

 

「おいしいわ!」「おいしいわ!」「おいしいわ!」

 

と順番に感想を言っていく。

 

「ねえ、それもっとない?」

 

残念!僕の分はそれで全部です!他の仲魔たちもすでに食べ終わっている。

すると3人娘たちは何やら相談すると、こう尋ねてきた

 

「ねえあなたについていけばもっと食べられるの?」

「ああ、まあ、そうだな。」

「なら私たちを仲魔にしない?」

 

そういわれて少し考える。召喚プログラムには枠はまだある。数の増加は単純な戦力の増加にもつながる。仲魔になってくれる悪魔はそこまで多くなかったことも含め、

結論を出した。

 

「ああ、いいぜ。」

「契約成立ね、私はパムプレードー。」

「私はエニューオー。」

「私はデイノー。」

「3人!」「合わせて!」「グライアイよ!コンゴトモヨロシク!」

 

「契約完了。グライアイ3姉妹を登録したわ。能力は…主に強化や弱体化、状態異常の魔法を使うようね。」

 

こうしてグライアイを仲魔にした僕たちは、休憩して回復した後、グライアイの案内の元、途中悪魔を蹴散らしながら、ミノタウロスの元へ向かう。そして、

 

「エネミーソナーに強い反応!くるわよ!」

 

バロウズの警告を聞き、身構える。すると廊下の曲がり角から、牛の面をかぶった、角の生えた大男が斧をもって出てきた。あれがミノタウロスか!

 

「ううううぅぅ・・・うおおおおおあああああ!!!」

 

ミノタウロスは最初に悲しそうな声を上げた後、凶器に染まった叫び声をあげ、

勢いよく突っ込んできた!

 

「全員!避けろ!」

 

とっさに指示して、避けると、ミノタウロスは勢いよく壁に突っ込んだ。すると、壁がいとも簡単に崩れ、その向こう側が見えた。

 

「なんて馬鹿力だよ・・・あれはまともに受けたらやばいぞ。みんな!避けるのを優先しつつ攻撃しろ!」

 

指示を出して、攻撃を加えていく、大振りなため、避けやすく隙が多い。しかし、向こうの攻撃は馬鹿力に任せており、斧をふるうスピードはとても速いため、なかなか踏み込んだ攻撃ができない。耐久力も高く、

 

「ヒホ~、あっちを倒すより先にこっちの魔力が切れそうだホ!」

 

と完全にジリ貧の状態だ。

 

「っと、うわっ!?」

 

攻撃を加えた後避けたが、バランスを崩してしまった。まずい!と、ミノタウロスのほうを見ると、すでに斧を振りかぶっていた。

やられる!と思った瞬間、デイノーの眼の色が変わり、ミノタウロスを見つめた。すると、ミノタウロスの動きが止まった。ぴくぴくとしているが動けないみたいだ!

チャンスだと思い、体内のありったけのマグネタイトをフロストにまわす。

 

「きたきたー!くらえ!ブフダイン!」

 

とてつもなく冷気がミノタウロスに直撃した!かなりのダメージを受けつつも、まだ倒してないことを確認すると僕はミノタウロスにとびかかり、持っていたものを思いっきりたたきつけた!

ミノタウロスは吹っ飛んで壁にたたきつけられ、面が取れた。そしてなおも動こうとするが、そこへジャック・リッパーがミノタウロスに近づき、その胸に持っていたナイフを突き立てた。

 

ミノタウロスの狂気に染まった目が理性の光を取り戻し

 

「うぅぅぁ・・・ぁりがとぅ・・・」

 

と言ってミノタウロスは消滅した。

 

「ミノタウロス消滅確認。やったわねマスター。」

 

バロウズにそう告げられ、ようやく力を抜いた。ふとミノタウロスが開けた壁の向こうを見てみると、何やらバッグのようなものが落ちている。これは・・・

周りを見渡すといろいろと落ちていた。行方不明者たちの遺留品だろう。血で染まっているのもあった。

 

「それをどうするつもり?マスター。」

「持って帰って・・・人が見つけやすいところに適当にこっそりとおこうと思う。死を示すものがあればその死を受け入れやすい。早めにあきらめさせたほうがその親族にとってもいいと思った。決定的な証拠を突き付けられなければいつまでもあきらめられずいないものをずっと追ってしまうやつだっているだろう。それに……いや、なんでもない。」

「そう、なら何も言わないわ、マスター。」

 

そうして遺留品を集めていくと、異界が消滅しだした。

 

「そろそろ限界ね、戻るわよ、マスター!」

 

急いで遺留品をしまい、異界にはいったときにでた場所へ戻り、アプリを起動する。

すると、来た時と同じ道が開いて、そこへ進み来た道を戻ってゆく。道を通り抜けると、そこは異界を開いた場所だった。今回も戻ってこられたことに安堵する。

やれやれ、今回も疲れたな。いろいろやらなければならないことは多いが、

とりあえず今日はもう帰って休もう。

 

 

 

 

_______________________________________

 

 

「次のニュースです。最近冬木市で起きている連続失踪事件ですが、被害者の血の付いた遺留品が見つかったことで、警察は…」

 

今日も変わらずテレビで流れているニュースを適当に聞き流しながら、朝食を食べていく。今日もうまい。

 

「ん~、ちょっと味噌汁塩分濃いですねー。」

「お魚、解体するよ!・・・ヒホ」

「サマナー、これ、たべていいかしら?」

「サマナー、これは?」

「サマナー、こっちは?」

 

ちょっと騒がしいのが増えたが大体平常運転だ。朝食を食べ終えると、食器を片付け、

かばんををもって登校する。

 

さて、今日も一日頑張りますか!

 

 

 

 

 

 




グライアイ三姉妹

ギリシア神話に登場する3姉妹の魔女である。この名前は複数形で、「老婆たち」の意。単数形はグライア。ポルキュースとその妻ケートーの間に生まれた灰色の髪の老婆、パムプレードー(「意地悪な」の意)、エニューオー(戦闘を好む)、デイノー(恐ろしい)を指す。ゴルゴーンの姉妹にあたり、ポルキュアス、フォルキュアスともいう。

体は3つだが歯と目が一つしかないため3人で共用している。

この小説ではだれか一人が口を開いていると他は口を開けず、
目は全員見れるけれど、だれか一人しか金縛りの魔眼が使えないことにしています。

ミノタウロスはFGO4章でのテスラみたいに、狂化がついています。でも自我がある。
だから殺したくないけど狂気に飲まれて殺してしまう。
それを慎二たちが倒して止めた。だから感謝しました。
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