歌う少女たちの裏側で。   作:さんらいん

7 / 10
スタイルいいよねフィーネさん。


金髪巨乳

休憩なしに高速道路を走り続けて約四時間。流石に休憩を取ることにした。

比較的大きなパーキングエリアに停車し、各自休憩を取る。道中幸いにも渋滞に巻き込まれることはなかった。

高速道路を使用するルートで恐ろしいのは渋滞で道をふさがれることと、出入り口が限定されているため、奇襲を受けやすいことだ。緒川さんからはある程度独断でルートを偏向しても良いと事前に連絡があったため、本来のルートとは違うところで高速道路を降りることに決めている。

 

トイレを済ませ、手をハンカチで拭きながら車に向かう。

 

 

―――ん?

 

ふ、と。視線を感じ振り返ってみると。金色の髪をした美女が人ごみの中からこちらを見ていた。

 

 

乳デカいし美人だなぁ、なんて思いはその女の眼を見た瞬間にどこかに吹き飛んだ。

 

 

その女の眼は普通ではなかった。まるで爬虫類のように濁った金色の眼。

それだけならまだしも、その眼には苛立ちと高揚感、そして強烈な意思をたたえていた。

 

 

『見つけたわよ』

 

こちらにそう声を掛けた瞬間、こちらに猛ダッシュで駆け寄ってくる美女。異常なのは、人ごみの中から駆け出したというのに、誰一人としてその体に触れず、速度も落とさずに駆け寄ってくることだ。

 

 

俺はその異様な光景を目の当たりにして、とっさに懐のリボルバーを取り出し、後ろに飛びすさりながら全弾その女に叩き込んだ。

急所にこそまとめられなかったが全弾胴体に命中するコースの射撃で、とっさの射撃としては及第点を挙げてもいい出来だったと思う。実際命中していれば、少なくとも行動不能にはできていた自信がある。

 

だがあの女は常人ではなかった。さらに言えば、ヒトかどうかも怪しい奴だった。

だってアイツは、あの女は手のひらからバリアを張った。バリアだ。アニメとかマンガに出てくるようなあのバリアだ。

 

とっさにスタングレネードを投げつけ、踵を返して駆け出す。アイツはヤバい、猛烈にヤバい!

あんなのがいるってことは、他にも仲間がいるかもしれない。

 

米軍の生物兵器かなにか、もしくはアメコミのヒーローかよアイツは!

 

 

無線機に向かって至急車両に集合、逃げるぞとだけ言い捨ててあとはひたすら走る。

いまさら後ろが騒がしくなってきたが、いまはそれどころじゃない。気にしてたら

社会的生命どころか身体的生命が終わっちまう。バリアが生身で張れるような人外と戦闘して生き残れるほど俺は強くない。目くらましもどの程度効いたやら。

 

とにかく今できることは、ただ車に向かって走ること、ただそれだけだ……!

 

 

 

 

 

 




なお性格は……。
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