ベル・クラネルが尾獣を宿しているのは間違っているだろうか? 作:ふっ!それは残像だ!
うぬぬ...サブタイが思いつかない...ぐぬぬ...サブタイ無くしていいですか?
正直自分にサブタイのセンスが無いので...グスン...悲しく...無いし...駄文で...サブタイのセンスが無くても...悲しく無いし...
あと夏休みがそろそろ終わるので更新ペースは遅くなると思います。ごめんなさい
受験もあるので...
そして私は気づいた...
【英雄願望】の試練とやらは何処へ?
「お...弟?」
僕はその事実により、頭の中の思考が止まってしまった
「おいおい!忘れてんのかよ!...マジか...あいつも報われねーな...」
最後までは聞き取れず、何かボソボソと言っていたが...僕に兄?そんなの...いないはず...
何故かズキリと痛むこめかみに手を当てながら考える...がやはり思い当たる人物もいない
「嘘だ...」
「マジかよ...まあいいや!...ぶち殺す」
そう言い殺気を放ち一気に僕との距離を詰めてきて蹴りを放ってくるが、混乱している僕にはその攻撃に反応することができず吹っ飛ばされて城壁から放り出された
何も出来ずに無様に落下していくことしか出来ず、地面に頭から激突する直前に意識が落ちた
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「ほんとによく来るわね...」
「...」
...普段なら黙れといい、聞く耳も持たずにそのまま意識が戻っていたのだが、これまでの行いが自分のただの勘違いからのよるものだとわかると例えアイズさんの件があっても申し訳なく感じる
「また無視するわけ?確かに前の時は失敗しちゃったけどそれまでのあなたの私に対する態度はどうなのよ?」
「ご...ごめんなさい」
返す言葉が無くただ謝ることしか出来ずにいた
怒りの対象だった相手に謝るとは...
僕は状況がいまいち飲み込めず、心の中はぐちゃぐちゃだった
当然だろう?恨んでいた相手が勘違い、相手は自分には友好的な関係を築こうともしていた...自分に力を貸そうともしてくれていた...そんな相手に殺意が湧いていたなんて...
「でも...アイズさんの時は...?」
少し黙った後僅かに躊躇った素振りを見せポツポツ話し始めた
「...あの時は...本当にごめんなさい...今までは耐えられていたはずだった量だったのよ...」
今まで...?そんな時は...なかったはず...だ
ズキリとこめかみが痛むがそんな事を気にせず話を続ける
「今まで...ですか?」
「ええ...覚えてないの?ゴブリンの時とか...」
知ってる...確か、10匹近いゴブリンに囲まれ殴られたり、蹴られたり、とにかくボコボコにされている僕をおじいちゃんが助けてくれたっておじいちゃんが言ってた
「あの時が初めてだったわね...」
え?おじいちゃんが助けてくれたんじゃ...
知らない事実に僕は硬直していたが目の前の九尾は話を進めていく
「でも何でいきなり制御できなくなったのかしら...」
「おーおーこれが九尾ってやつかー」
そこに突然新しい声が入ってきた
後ろを見るとそこにはあいつがいた
赤い目、そして肌は白く、髪はその綺麗な肌とは真逆の純粋な黒...目の前には僕が殺さないといけない相手がいた
「お前は!」
「んっんー!今は黙っとこうぜ!」
そう言いそいつの赤い目の中にある3つの黒い勾玉が揺れた気がした
その瞬間僕には無数の刃が突きつけられ動けなくなった
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ベルが倒れ、一瞬の静寂が流れ、先に口を開いたのは九尾だった
「ちょっと...その子に手を出そうとしたら殺すわよ...」
「あー怖い怖い...それとベルにはちょっと眠ってもらっただけだ、刃を当てられる夢を見ながらな...と、まあ大事な話がある、ていうか俺が入ってきても驚かないのな...」
「まあね...昔同じような事があったのよ...それで?」
目の前の男のどうでもいい話をきり、さっさと続きを言えと催促する
男は少し黙ったからふざけた口調をやめ真剣な顔をして語り始めた
「俺はベルのーーーーじゃないし、ベルをーーーーは無い...おそらく知っているだろう?本当の奴を...俺はそいつに頼まれた...ベルを任せたってな...だから俺はーーーー」
言いたいことは言ったとばかりに目の前の男は話を終えて出て行こうとする...が話はまだ終わっていない
「本当にいいのね...同じような事をしてーーーーわよ...」
やめる気はないか確かめるがそんな事知っていて当然とばかりに男は顔色一つ変えなかった
「命の恩人の頼みだからな...それぐらいの覚悟はある」
「そう...だったら止めないわ」
男は覚悟は既にできているようだった
後は任せたと言いこの空間からひっそり去っていった
「この子は本当にーーーー」
九尾がこぼしたその一言は誰にも聞かれる事なく消えていった
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うっすらと光が差し込み、瞼をゆっくり開けるとそこはロキ・ファミリアだった
「お!起きたか!?良かったわ〜ほんま心配したで!」
そこにはロキ様、アイズさん、レフィーヤさんがいた
しかし僕はそれよりも戦っていたあいつの方に意識が向いていた
「あいつは!?どうしました!?」
「あいつって...誰?」
アイズさんが誰だと顔を傾げている...
「あいつですよ!全体が黒色で赤い雲がある服を着ていた目が赤い人ですよ!」
アイズさん、レフィーヤさん、ロキ様がその一言を聞き固まる
「...それって、目に黒い勾玉が3つあって髪の毛が真っ黒な人ですか?」
まさしくそうだ...
「そうです...そいつが...僕のおじいちゃんを...殺したらしいです...」
「...そいつに殺されたんか?」
ロキはベルがファミリア入団の時に聞いたのは自分が殺したという事実、それがベルが壊れかけた要因...そう聞いたのだ...ベルが言っていた事とそれは、真反対の発言と言ってもいい...故にロキは尋ねた...どれが事実なのか?と少し遠回りな言い方で...
「はい...僕はそれを止めようと思って暴走したらしいです...」
その答えを聞き、頷いてから話を始めた
「そうか...そいつは
【
アギト・うちは...僕は必ず...お前を...殺す!
僕は体の内から溢れ出てくる殺意を収めようともせず撒き散らした
それを3人はどう声をかけたらいいか分からず、ずっと黙っていた
「それじゃあ、僕はこれで...」
そう言い、ベットから起き上がり扉を開け部屋を出た
「あっ!ベル!まだ傷が!」
アイズが声をかけ呼び止めようと扉から出てもそこには誰もいなかった
「...」
ベルが去っていった部屋には沈黙しか残らず、誰もが数十分は口を開こうとしなかった
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僕は部屋を去り、訓練場に館の倉庫にあった中古の武器を手に取り向かった
そしてそこには1人の槍を構えた小さい小人がいた
「ベル...どうしたんだい?傷はまだ酷いから休んでおいたほうがいいと伝えたつもりなのだけど?」
額に流れる汗を拭いながら僕に少し圧をかけながら尋ねた
しかし、傷は既に治っている...ポーションだけでは完璧に治療できないぐらい酷い傷だったらしいが少し寝たら治っていた
「もう傷は治りましたよ...僕はもっと強くならないと行けないんです...」
そう言い治った箇所を見せるとフィンさんはブツブツ何かを呟いていた
「それも九尾による力か?...それともベル自身の?」
「フィンさん?」
何を言ってるか聞こえなかったのでどうすればいいか分からず呼びかける
「あぁ、ごめんね...後、傷が治ってたとしてもトレーニングは禁止だ...いいね?これは団長命令だから」
そこまで言われると僕は何も言えないので渋々頷きその場を離れようとすると
「あぁ...明日は君とアイズのレベルアップを祝いにみんなで豊穣の女主人に行くから、明日は開けておくように」
「はい...ってもうアイズさんはレベルアップしたんですか!?」
「ああ階層主を単独撃破してね...」
縮まったと思っていたアイズさんとの距離が変わらなかって...いやむしろ離されて僕は少しショックを受けた...ちょっと待って...何か大切なことを忘れているような...豊穣の女主人?......あ
「あーーー!!!!!忘れてたーーーー!!!!!フィンさんちょっと豊穣の女主人に行ってシルさんに謝ってきます!!!」
そう大声になりながらフィンさんの返事も待たずに本気のダッシュで訓練場を出ようとしたら...レベルアップした事と焦りもあって...こけた...見事にずっこけた...なんとか痛みをこらえながらも僕はすぐに立ち上がり少し加減して豊穣の女主人に向かう
レベルアップして一段と速くなった僕はいつもより速く豊穣の女主人に着き、その前で掃除していた人に話しかけた
「すいません!シルさんに会わせて下さい!」
その僕の迫力に驚いたのか分からないが特に何も聞かずにシルさんを呼びに行った
...どう謝ろうか...土下座する覚悟で行こう...
「ベルさん!...心配したんですよ?」
本当に心配しているようで本当にごめんなさい...
「ごめんなさい!」
「本当に...死んじゃったんじゃないかって...」
本当にごめんなさい...
「本当にごめんなさい!」
そう僕は何度も頭を下げて謝っているとドワーフの女の人が来た
「謝りに来るとはいい心がけだね...あと1日遅かったら後ろにいるリューがそろそろお前を
僕を斬りに?僕はそのことを聞かされ若干顔を青ざめながら後ろを向くとそこには真顔で立っているエルフの人ことリューさんと言うがいた
「違いますよ...別に私はあなたを切りに行こうなんてしてません...ちょっとお話するだけです」
そう言っているが、感情の起伏が見られないため少し怖い
「リューはちょっと感情を表に出すのがちょっと苦手だから怖がらないであげて下さいね」
「リュー・リオンです...」
良かった...怒ってるんじゃなくてただ感情を表に出すのが苦手な人だったんだ
「まあ他にもこんな、一癖、二癖ある奴らばかりだけどよろしく頼むよ!私はミア・グランドさ...あと...店内では迷惑行為は禁止だよ!」
そう言い一睨みされた時は怖くて指一本動かさずにダラダラと汗を流しているだけだった
そんな僕はすぐに動けるはずもなく、10分近く固まったままだと準備の邪魔だからとミアさんに怒鳴られ、慌てて店を出た
「とりあえず謝れたから良しとしよう」
そう思っていたことをボソッと口に出し館に戻ろうとすると家と家の間の薄暗い人の気配がなさそうな所で何か言い争っているような声が聞こえた
何だろうと思っていると、1人の女の子小人を囲むように何人で囲んでいた
「やめて下さい!」
「黙れ!この化け物が!ただでさえ化け物なんだから素直に言うことを聞け!」
そう言い女の子に向かって振り下ろされる拳を僕は無視できなかった
加減しながらも女の子を守るには間に合うスピードでその子の前に立ち振り下ろされる拳を片手で止める
「誰だよ!てめえ!こいつと同じファミリアか?」
「いいえ、違います」
目の前の男が怒りで震えているのがわかった...がこっちはそんなことで怯んでいられない
「どけ...これはアポロン様の神命を行う為に必要なことだ
...なぜ貴様のような関係のない下賤な者が我らに楯突く?」
そんなの決まっている、これはおじいちゃんの教えであり僕の中で大事な決まりランキングで一位を争うぐらいに大事なことだ
「女の子に手を出すのも手を出されるのを黙って見てるなんてできないからです」
そう言うと周りから笑いが起こった...がそんなのでいちいちこっちも怒ってられない...冷静さを失ったら負けだ
「そいつが女の子だからか...そうか、ならこれを聞いてもまだ意見を変えないのか?そいつは人柱力だぞ?化け物だ」
「ッ!」
だったら!尚更だ!
「だったら尚更です...人柱力にも感情も理性もある!」
「もういい...時間の無駄だなお前らやるぞ」
「逃げて!」
そう言うと女の子は走り出し、僕と目の前のファミリアの人だけが残った
「聞く意味もないのだが...貴様の名はなんだ」
「ベル・クラネル...」
そう言うと少し目の前の相手たちがざわつく
「おい...確か世界最速兎じゃないのか?」
「やべーぞ...どうすんだよ...しかも確かロキ・ファミリアだろ?」
そう困惑してくれると倒しやすくなるから助かる
「たかが成り立てのレベル2だ...レベル1とさほど変わらん...それに向こうから顔を突っ込んできたんだ...恐らく大丈夫だ...お前たちだけでもやれるだろう...やれ!」
その一言で確かにと笑みを浮かべる4人がこちらを一斉に向く
相手は恐らくレベル2
本来の成り立てのレベル2の冒険者には到底叶うはずがなかった...本来なら...だ
「「「「グハァ!」」」」
しかしベルは違った...レベル1の時に蓄積された異常なステイタスにより、目の前の男らを瞬殺した
全て1撃で
「こいつ...成り立てじゃねーのかよ...」
1人残った青年が兎に問う
「情けない...アポロン様の寵愛を受けし者たちがこのざまか...貴様...関係が無い化け物の為になぜここまでする?」
今までの発言は僕を...僕やアイズさんを否定するのと同じ...それは、それだけは許せない!
「僕も...人柱力だからです」
そう言った瞬間青年の眼差しが変わった
軽蔑、嫌悪などの今まで何度も感じてきた...もう二度と感じたくない感情...
「化け物が...!ロキ・ファミリアは見境い無しに化け物を次々と勧誘してばかりか...主神もその団長も眷属も...化け物を2匹も...愚かだ...」
その瞬間僕の中で何かが切れた
「取り消せ!!」
あらん限りの声で僕は吠えた
「ロキ様は優しいしフィンさんもロキ・ファミリアのことを一番に考えてる!アイズさんは化け物じゃない!取り消せ!!」
僕の今までで一番声を張り上げ、睨みつける...がそんな事知ったことかと言わんばかりに鼻で笑われ青年は
「化け物は化け物だ...もう一度言う!俺は貴様らロキ・ファミリアを俺は全面否定する!かかってこい!化け物が!」
それが火蓋切る言葉となり僕は疾走する...そして目の前の青年の横腹を殴りつける...がそれは青年に当たることなく空を切る
「遅いぞ」
いつの間にか僕の後ろにいた青年が僕の腹に足を当て蹴り上げる
「グッ!」
凄まじい痛みが腹部から全身へと移り襲われたが...何とか耐える
「【影分身の術】」
その瞬間レベルアップしたのか原因なのか10体作るつもりで込めたチャクラによってできた分身は50体だった
「何だと!?」
青年は突然の事に驚愕し表情が固まる
すべての分身が青年に向かって落下していく
青年も悟ったのだろう...自分にこれを捌き斬るのは無理だと
...しかし青年は諦めずに落ちてくる1匹1匹を確実に吹き飛ばしていたが手数が足りず、じわじわと押され始めていた
そして一つの分身の攻撃が当たり、青年はバランスを崩した
そしてなかった分身たちがその青年に殺到する直前すべての分身が消えた
「え?」
着地を決め、状況を整理する
残るのは、僕と目の前の青年...そして大量の...
「針?」
極めて殺傷能力が低そうな針が大量に壁に刺さっていた
「間に合いましたね...」
「...ヒョウか?」
「はい」
そこには、狐のような面を着けて着物を着ている女の子がいた...多分僕と年齢は同じぐらい...けれど確かに威圧感を放っていた
...今の僕では敵わないであろう相手だ
そう悟ってしまった
「大体状況は把握しました...あなたを倒します...ちょうど先ほどヒュアキントス団長が出かけた後に、白い兎のようなベル・クラネルが欲しいと言っていましたしね...無駄話が過ぎましたか...行きます!」
そう言いこちらに走り出してくる
敵わない相手だろうが最後まで戦い抜こうと思いこちらも相手にかけようとするが
「ッ!?」
足の裏が...僕が感知できないギリギリのラインで凍らされていた
そして顔を上げると目の前には大量の針があった
「終わりです...やり過ぎましたか?」
避けられない
そう瞬間で理解した
「螺旋!!」
無駄な抵抗だが未完成の螺旋の乱回転による風圧で僅かだが針の行く先を逸らす
だが、腕、足、に数本の針が刺さりまだまだある針は勢いが止まる事なく僕の顔などに当た...
キンッ!
「あぶねー!セーフ!見過ぎは良くねーな!」
る事なく、1人の白髪の男のが針を一撃ですべて地面にはたき落としていた
「...貴方は?」
「んー?話す気はないぞ?俺はこの兎に用がある...邪魔するなら容赦しないぞ?」
その瞬間その男から威圧感が放たれる...
恐らくアイズさんたちと同じ第一級冒険者
少しの間沈黙が続き、お面の人が口を開く
「貴方は【
「ちょっ!おまっ!やめろよ!その二つ名で呼ぶなよ!」
【
「これは少し分が悪いですね...ここのところは大人しく引かせてもらいます...」
そう言いお面の人は僕が倒した人たちを抱え、青年と何処かに行ってしまった
「ありがとうございます【
「違うぞ!?俺の二つ名の由来は童話に出てくる奴と似てただけだからな!?」
童話に出てくる人と同じ名前...!少し憧れたが...【
「そうだ...俺の弟子にならねーか?」
...ん?
「はい?」
「だから!俺の弟子にならねーか?一応お前の完成途中の技も使えるぞ?」
僕を弟子に?ってそれよりも!
「螺旋?が使えるんですか!?」
「ん?あぁ」
そう言い手を僕に見せチャクラを流し乱回転に荒ぶっているものをもう片方の手で丸めていき、球状になった
「お前の奴と俺のやつとでは威力が違う...試しにこの木に撃ってみるか、やってみろ」
そう言われ僕の螺旋を作り木にぶつける
すると木が少し螺旋状に抉れた程度だった
「んで完成版はこれ」
そう言い僕のぶつけたところの隣に【
すると
ボコッ!と音がして木がの幹が抉れ向こう側が見えていた
軽くぶつけただけでこの威力...!
「まあ、こんなもんだ...んでどうする?」
これは僕が強くなるためには超えなければならない壁...この人ならその壁の壊し方を教えてくれるはず!
「お願いします!【
「【
そう言い胸元から出されたものを見て僕は絶句した...
それは
球状のアダマンタイトだった...
疲れました...更新遅れてごめんなさい!
あと活動報告を見ていただけるとありがたいです