ブラック鎮守府と折木   作:素人

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短いですが致し方なし...。


「ブラック鎮守府2」

ポケットからビスケットをティッシュの上に一枚置いて妖精さんを呼ぶ。

 

「ヨビマシタカ?」「ナニカゴヨウデ?」「コレタベテモイイデスカ?」

 

机の上には三人の妖精さんが現れた。どこから現れたのかは分からないが。

 

「ああ、食べてくれ。それと頼みがあるんだが」

 

俺が食べて良いと言うと妖精さんは5人にまで増えており一枚のビスケットでは足りなくなっていた。

 

「シアワセアジデス」「コノトキヲマッテイマシタ」「チナミニタノミトハ?」「ネエ?モウナイデス?」「ボクタベテナイデス....」

 

ポケットから今度は二枚のビスケットをティッシュの上に置くと「ワーイ」と言いながら仲良く食べ始める妖精さん。

 

「食べながらで良いから聞いてほしい。ここにある風呂が壊れているみたいなんだが治せないか?」

 

「ンーナオセルデス」

 

一人の妖精さんが食べながら反応してきた。

 

「本当か?」

 

「デモオカネカカリマスユエ」「アーソウネーセチガライネー」「シザイモホシイユエ」「アンタモユウネエー」「オナカイッパイデス」「スゴイノツクリタイ」「タノシミダー」「ボクモツクリマスユエ」「ビスケットモウナイデスカ?」

 

五人いた妖精さんは九人まで増えていた。楽しいことが大好きな妖精さんは楽しいことがあると増えるらしい。(提督用の本参照)

でもお金かかるのか....。あ、あとどれくらい時間かかるのか聞かないとな...早く治してもらえないと明日までに作るって言ったしな...。

 

「お金はどれくらい必要なんだ?」

 

実際お金の心配はさほどしていなかった。先程大和さんが帰る前に入金された金額を確認したら桁がおかしいほどだったのだ。風呂を造り艦娘に給料を払っても足りるだろう。艦娘一人につき平均的に10万円らしい。その額でも少ないと俺は思ったが前任はその少ない給料さえ艦娘には一円も渡してなかったと言うのだから怒るを通り越して呆れてくる。あとは修繕費に回すとして。俺がこれからの予算を含めて計算していると妖精さんから返事が返ってきた。

 

「ヒロクスルナラニジュウマンエント...コウザイニセントボーキサイトゴセンデツクレルカト」

 

かなりの出費だった。20万円と鋼材2000とボーキサイトが5000....お金の方は正直問題ないがうちの鎮守府は本当に資材が無い。枯渇している状況だ。今まで働きづめだった鎮守府に資材が無い筈が無いって?逆なんだ。皆無茶な出撃を繰り返していたせいで大勢が大破。よくても中破の状態だ。探してみたが高速修復材もこの鎮守府には何故か無かった。というか提督専用の机に隠し扉があり前任の汚職がビッシリと記されていた。高速修復材は全て売っていたようだったのだ。

 

そのせいで全ての艦娘を治すには時間以外にも大量の資材を使ってしまう。だから資材を使うわけにもいかない。....ならば。

 

「もう少し少なくならないか?」

 

「ソウイワレマシテモ?」「ヤルキダダサガリデス」

 

妖精さんは分かりやすく二人にまで消えていた。俺の返答が好ましく無かったようだ。だがこんなときは。

 

「そう言えば明日の空いた時間にでもシュークリームを作ろうと思うのだが食べないか?」

 

「シュークリーム?ナンデスカソレハ」「オイシイデスカ?」「キニナリマス!」

 

なんか最後の聞き覚えが...いや気のせいだな。

 

「ああ、とっても甘くて美味しいぞ」

 

「ワーイタベタイデス」「イマカラタノシミデス」「ハヤクタベタイデス」

 

「でもそんなに資材を使ってしまうと作れないんだ...すまないな」

 

「ナ,ナンデスト?」「タベレナイデスカ?」「トロケテナクナッタデスカ?」

 

最後の妖精さんは半分体が溶けながら言っている。本当にあの体はどうなっているんだ。

 

「資材さえ使わずにすめばなぁ....」

 

「!マカセテクダサイ」「サイコウノオフロツクリマス!」「ガンバリマス」「タクサンタベタイデス」

 

気付けばいつの間にか増えている。本当に不思議な存在だ。

 

「それと時間なんだが」

 

「イッシュウカンモアレバデキルカト」「ジョウジョウカト」「イイオフロツクリマス」「ガンバルゾー」「「「オー!」」」

 

盛り上がっているところ釘を指すようで悪いが一週間は困る。

 

「もっと早く作れないか?」

 

「モットハヤクデスカ?」「かなりブカッコウニナルカト」「ツクルカラニハサイコーノモノヲツクリタイカト」「ソンナニジカンダイジデスカ?」

 

「頼む」

 

「ワカリマシタ」「イチジカンデツクリマス」「マーライオントカツクリタカッタ.....」

 

どうやら作ってくれるようだ。1時間で作れるのか、と妖精さんを改めて凄いと思ったのとやはり最後のやつおかしくないか?という疑問を浮かべながらお金も資材も使わなくてすんだ俺はもう一つの懸念事項を胸に食堂に向かった。

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