カインとジャンヌが住んでいるのはルーアンという名の街である。
ここから海に向かうとなると近いのはイギリス方面にある北海である。
しかし、今が戦時中ということやイギリス兵にあまり良い印象がジャンヌにないということを踏まえて二人は地中海へと旅行する事にした。
本来は、ジャンヌの酔っていた時の気まぐれで海に行こうという話であったがジャンヌもキッドも指名手配されているということもありちょっとした息抜きをすることにした。
ジャンヌにはいっていないがカインは海を見たことがないと酔いながら言っていたので見せてあげたいという理由もあった。
旅行にでてから今日で一週間。
カイン一人であるならば走って一日でつけるがジャンヌを運びながらだと重いーー彼女に言ったらしばき倒されそうであるーーのと、ゆっくりと景色を楽しみたいという理由から時間がかかった。
「おぉー、これが海ですか‼︎ すごいです。青いですよカイン‼︎」
興奮気味にカインに詰め寄る。
それをなんとかあやしながら、宿へと向かう。
部屋を二つとりたかったのだが、ジャンヌがそれを自分のせいでお金がかかるのは申し訳ないという理由で断り、一部屋しかとれなかった。
その時、ジャンヌはとても嬉しそうな顔ーーこの前のように認識阻害の魔術をかけている(カインにはいつものジャンヌのように見えているが)ーーをしていて、宿屋の主人はそれを見てニヤケていた。
当然ながらカインは気づいていない。
ジャンヌはカインからもらったワンピースを着て浜辺に来ていた。
「カイン、カイン‼︎ 水が冷たいです‼︎」
彼女は足だけ海に入れてはしゃぎ回っていた。
「ほりゃ!」
カインは後ろを向いていたジャンヌにむけて水をかける。
「きゃっ‼︎ カ〜イ〜ン〜」
ジャンヌもお返しにと水をかけ返してきた。
「うわー、冷たっ‼︎」
「それはこっちのセリフですよ‼︎ びしょ濡れになっちゃったじゃないですか‼︎」
せっかく着てきたワンピースも濡れてしまいうっすらと下着が見えてしまっている。
「そうだ! 師匠が海に入るのに役に立つ服をくれたんだった」
「師匠って魔術のですか?」
「そうそう。なんかいろいろ規格外の人でね、色んなものを作ってくれてそれをもらったんだ」
カインは荷物をゴソゴソとあさり、何着かの服を取り出した。
「確か……これこれ。水に濡れずに弾いてくれる素材でできてるんだって。どれ着る?」
カインが取り出したものは4着あった。
一つは男物である膝まであるパンツタイプのもの。
残りは全て女性もので、
黒い上下の下着のようなもの。
紺色の上下繋がっているもの。
布面積がないひものようなもの。
どの水着がいいですかね?笑笑