カインの一人称が「僕」
キッドの一人称が「俺」
今は仮面をしてるので「俺」が一人称ですが感情が揺れると素の口調に戻ったりします。
「あなたは一体」
誰ですか?と言いたかったカインは言葉を止めざるを得なかった。目の前の相手がいきなり斬りかかってきたからだ。カインは槍を
「あなたは一体誰ですか」
強めの口調でもう一度問う。その際もいつ攻撃されてもいいように警戒は怠らない。
「私かね。何、私はただの掃除屋だ。もしくはアーチャーとでも呼ぶがいい」
浅黒い肌をした男は自らをアーチャーと名乗った。
「それでアーチャーさんは俺に何のようですか」
「私の目的は君を殺す事だ。君が一体何をしようとしてるのかは私には知らされていないが私がここに召喚されたということはおそらく人理の崩壊の可能性があるということなのだろう」
淡々とカインを殺すと説明するアーチャー。カインは会話の内容から目の前の相手は世界が派遣した自らを殺すための人物だと把握した。
「俺は一人の女の子を助けたいだけなんだ。ただそれだけなのに」
カインは本当にそれだけを望んでいた。
「……その女の子とやらはここで死ぬ運命なのだろう。何、君が気に病む事じゃない。人には出来ることと出来ないことがある。今回はたまたま出来なかったということの話だ。私も君みたいな善良な人間を殺したくはない。その子が死ぬまで私はここで君を見張らせてもらう。君がその子をどうこうしなかったらアラヤも何も言わないだろうからな」
アーチャーはカインに同情したかのような顔をしてそう締めくくった。
ーーだけど、でも、
「俺は、いや僕はそれでも助けに行きたいんだ」
ーー見捨てるなんて出来ない、
「例えそれで人理が、人類が滅びようともか?」
「ああ。僕は人類すべての命より
「交渉決裂か。私がここに召喚されたのだからそんな気はしてたがな。ならば、人類のために私はお前という悪をここで殺す」
アーチャーは黒と白の短剣を構えた。
「あなたの方が正しいのかもしれない。一人を殺して全を救う。確かに間違っちゃいない。でも、あなたは、みんなは知らない。彼女は自分の心が悲鳴をあげてるのが分かりながらそれでも守りたかったもののために頑張れる人なんだって事。誰よりも人の命を尊く思い救おうとしてるんだって事。それを知ってて何もしないのが正しいっていうのなら俺は悪でいい」
カインも槍を両手で構える。
「行くぞ、