本編じゃなくてすみません。
そしてたいして話が進まないという…
午前零時、一分前。
「速攻ですわ。開始と同時に距離を詰め、一撃で仕留めなさい」
金髪ドリルこと、ルヴィアが美遊に命令する。
「はい」
美遊はそれに短く返答した。
『美遊、今回も前回のライダーみたいに上手くいくとは限らないから慎重にいこう』
霊体化したままキッドは美遊に注意を促す。
『わかった』
「いくわよ。3、2、1…」
遠坂 凛がカウントダウンを始める。
「「限定次元反射炉形成!鏡界回廊一部反転!」」
「「
『魔術障壁準備!』
移動してすぐに周りを見渡し、事態を把握したキッドは美遊に吠える様に告げた。
直後、空から雨の様に魔術が飛んでくる。いくらかの魔法使いによって作られたカレイドステッキとはいえ、降ってくる魔術のレベルが高すぎるがゆえに魔法少女たる彼女達にもダメージがはいる。
しかし、即座に障壁を展開していた美遊はイリヤと比べると態勢が整っており反撃に移ることに成功する。
「
だが、その攻撃は届くことなくサーヴァントの前で辺りに力が分散してしまった。
「なっ…弾いた⁈」
「あれは、魔力指向制御平面⁈」
現代の魔術師たる彼女らはこの規模で魔力を逸らす事ができるサーヴァントーーおそらくキャスターーに驚愕する。
その後、キャスターの攻撃の前に急いで逃げ出す四人だった。
『美遊、怪我はない?』
『大丈夫。だけど、あのキャスター結構やっかいかも』
少し考えてからキッドは自分が考えた方法をいくつか伝える。
『うーん、物理攻撃ならたぶん普通に通ると思うから俺が実体化できるなら一発なんだけどな…。それか、魔法陣の上から攻撃するとか?』
『まだルヴィアにもキッドの事説明してないから…。あんなに高くまで跳べない』
美遊はあんなに跳べないと否定するが、キッドはそれを否定した。
『いや、その礼装の力なら案外いけると思うよ』
『いやいや、そんなわけ…』
そんな念話を二人でしている最中、イリヤが空を飛んだ。
「え?」
美遊は目の前の事を信じられないのか普段の彼女らしくなく動揺する。
そんな会話をした後、今日は解散としてまた翌日の夜にキャスターに挑むことになった。
『ねぇ、キッド』
その日の夜、ベッドで横になっていた美遊はキッドに話しかけた。
『どうかした?』
『人間って、道具無しで空飛べるの?』
一般人が聞いたら頭がおかしいと思うか、中二病なのかと思う発言である。
『まぁ、魔術を使ったら出来なくもないと思うよ。でも、地表みたいに速く動く事が出来ないから、俺はそんなことしないで跳躍して相手を地面に叩き落とすっていう戦法をとるかな』
『で、どうやって?』
美遊はキッドに詳しく飛ぶ方法を聞く。だが、ここで問題が発生した。美遊は生まれはかなり特別であるが、魔術とは関わりがない世界で生きてきたので魔術云々と説明しても上手く教える事が出来なかった。
『というか、こんなに悩まなくても自分が飛んでるのを想像したらサファイアが力を貸してくれるから上手くいくと思うよ』
なんだか教えるのが面倒になったキッドは美遊にそんな呑気な事を言った。
『そうかな?』
美遊も今日は疲れていたので楽観的に考えて、眠りへとついた。
翌日、学校が終わった美遊はルヴィアに連れられて空の上にいた。
「…無理です」
「あなたなら飛べます!できると信じれば不可能などないのですわ!」
「いえ、やはりどう考えても無理ですっ……」
と言い切ったと同時に美遊は上空から飛び降りた。いや、正確にいうのなら飛び落とされた。
命綱なしで。
「ーーーーーーーー‼︎‼︎」
美遊は色々なパニックによって声も出なくなった。
そんな美遊を見ながら、
ーーこうしてるとただの子供に見えるなぁ。
なんて呑気な事を考えるキッドであった。
評価してくださった皆様ありがとうございます‼︎
まさか一日で黄色バーから脱出できるとは思っていませんでした笑
早いうちに本編の方も投稿したいと思っているのでこれからもよろしくお願いします‼︎