バレンタインまでちょっとはやいですが投稿しちゃいます!
「じゃ、ちょっと仕事してくる。帰るのは夜になるからお昼は先に食べておいて」
カインは
というか今回はそんな事を考えている時間はジャンヌには無かった。
猶予時間は残り十時間。カインが帰ってくるまでにモノを作らなければいけないからだ。
今日、二月十四日はバレンタイン。女性から好きな男性へと贈り物をする日だった。ジャンヌも例外ではなく自らが愛する人へと贈り物をする予定である。
「うーん、何を作りましょう?」
余談ではあるが、バレンタイン=チョコレートというのは日本だけである。外国では贈り物をするという感じである。付け加えていうのならこの時代にはチョコレートというものはこの地域にはまだ普及されていない。
余談終わり。
ジャンヌはカインにあげるモノの例をあげていく。
「食べ物系ですかね。でも、形に残る物も捨てがたいですね。それとも箱の中に私が入って私がプレゼントですって言うのもいいかもしれません!その後いい感じの雰囲気になってお持ち帰りされるパターンです‼︎」
などなど後半からはテンションがおかしくなって変な事を言っているがジャンヌができる贈り物というのはかなり限定される。新居はまたもや森の奥深くに建てられているので買い物など簡単には行けないし、行けたとしてもジャンヌの顔を知っている人に出会ったらマズイのでカインが一緒にいる時ぐらいにしか街には出かけない。
結局、ジャンヌは食べ物を作ることに決めた。自分がプレゼント作戦と最後まで悩んだが、今回は一般的な方を選んだ。
「食べ物、食べ物、食べ物かー何がいいんでしょうか。ケーキ作れたらケーキを作るのに…そうだ!クッキーを作りましょう」
漸く作る物を決めたジャンヌは調理に移った。
料理があまり得意では無いジャンヌは四苦八苦しながらそれでもカインのために一生懸命作る。
顔が粉まみれになりながらもなんとかクッキーは完成した。
「ふぅ、完成しました!後はカインが帰ってくる前に「帰ってくる前に?」包んで…でぇぇー‼︎」
ジャンヌが驚きながら振り返るとそこにはクッキーを贈ろうとした人物が、というかカインが立っていた。
「結構前から家に帰ってたんだけどジャンヌ作ってるのに集中し過ぎて気づかなかったんだよね」
「声かけてくださいよー」
ジャンヌは驚きすぎてへなへなと床に座り込んだ。
「ごめんごめん」なんていいながらジャンヌの頭を撫でるカイン。
「気持ちいい、じゃなかった。カイン!今日はバレンタインですね」
「バレンタイン?」
不思議そうに首を傾げるカイン。
「まさか知らないんですか!」
「街に行った時に聞いた気がするけど、具体的には何をする日なの?」
「そ、それはですね。日頃の感謝を伝える日といいますか、愛を伝える日といいますか、ううー///」
ジャンヌは改まってバレンタインという日の説明をするとなんだか自分がとても恥ずかしい事をしているような気分になった。
「つまりですね、貴方の事が大好きって伝える日です!」
半分、やけっぱちになりながらそういい締めるジャンヌ。
それを聞いたカインは
「そうか。そんな日があったんだ!」
「えっと、君の事が好きです」
なんてことを言い放った。
ジャンヌはそれを聞いてポカンとした後、言葉の意味を理解して顔を赤くした。
「違います!女性から言うものなんですよ。こういうのは‼︎」
怒り照れ狂いながらポカポカとカインのことを叩くジャンヌ。
「カインが好き。大好き」
カインの胸に抱きつきながら囁くように告げる。
「そっか。お揃いだね」
「そのですね、カイン。せっかくのバレンタインなので、その夜のお誘いといいますか、なんと言いますか…」
「夜?なんかやるの?」
「……知らないんですか」
「???」
「分かりました。私が受けに回ってたのが間違ってました。さぁベッドに行きましょう」
「???」
次の日、すぐさまテクニックをマスターしたカインに骨抜きにされたジャンヌがいたとかいなかったとか。