更新が遅くなると言いましたが、ならなかったです。
今までの話で変だなと思う所や、説明が足りないなと思う所を改稿しました。主にプロローグから2話。
そして、今回から4話くらいはほのぼのとした感じの話が続いてからのアポ本編という流れの予定です。
今回も短いです。
キッドと玲霞は旅をすることにしたが、玲霞が行き先をどこにするか迷っていたのでキッドは昔から行きたかった、京都へ行く事にした。
「これが新幹線かー。すごいなぁ」
キッドは子供のように目を輝かせてじっくりと新幹線を見ていた。召喚されたサーヴァントは聖杯から知識としては現代の情報を得られるが実際に見るわけではないので、こうして生で見るとやはり感動する、とはキッドの談だ。
因みに、お金に関しては元手を玲霞に貸してもらい馬を競争させる賭け事でキッドが何倍にも増やした。玲霞は何で当たる馬が分かるのかをキッドに聞いて見たところ、逆に何で分からないのかが不思議だと言い返されて唖然とした。
京都に着いてからは比較的のんびりとしていた。
キッドが試食をするために歩き回り、玲霞がそれを見ながら着いて行くという事を繰り返す。
「キッドは食べるのが好きなのね」
お昼時になり、ベンチがある場所に座って休憩をしている時に玲霞がキッドに話しかけた。
「嫌いではないけど、好きでもないかな?」
「じゃあ、何であんなに食べ歩いていたのよ。お陰で私はクタクタよ」
玲霞は元々運動などはあまりしていなかった為、午前中だけとはいえかなりの距離歩いていたので疲労困憊だった。
「ごめんごめん。いやさ、味を覚えていれば後で再現できるかなって思ってね。食べさせたい人がいるんだ」
「それって、キッドがこの前言ってた出来れば会いたい人?」
「ああ、彼女食べるのが好きだったから」
キッドは空を見上げながら、微笑を浮かべる。そんなキッドを見てなんだか少しモヤモヤした気持ちに玲霞はなった。
「あれ?」
突然、キッドが何かを見て声を出した。玲霞もつられてキッドが見ているモノに目を向けた。そこには一人の女の子がキョロキョロと辺りを見渡していた。キッドは女の子が迷子だろうとあたりをつけ、彼女に近寄ろうとしたが立ち止まった。
「玲霞、あの子の所に行ってきてくれないか?」
玲霞はてっきり、お人好しそうなキッドが行くものだとばかり考えていて、何故自分が行かないといけないのかという視線をキッドに向けた。
「異性の大人が話しかけるより、玲霞みたいな母性溢れる人が行った方が良いかなと思って」
「それでも何で私なの?」
「子供と触れ合うのも玲霞には必要な事だと思うからかな?」
あやふやなキッドの答えだったが、迷子になっている女の子を放っておくわけにもいかなかったので玲霞は女の子に近寄った。
玲霞は膝をおり、女の子と同じ目線になって話しかけた。
「大丈夫? お母さんかお父さんはどうしたの?」
「ママもパパもいなくなっちゃって……」
女の子はそれだけ言うと、玲霞の胸に抱きついて泣き始めてしまった。玲霞はあたふたとしながらも、女の子の頭を撫でてあげる。キッドはそれを見ながら謎の頷きをして、それを見た玲霞は若干怒りを感じながらキッドに助けを求めた。
「とりあえず、落ち着くまでそうしてあげてればいいんじゃないかな?」
◇
泣いて感情を吐き出した少女は少し落ち着いたのか、目をゴシゴシしながら一人で両親を探しに行こうとしたが、一人で行かせるのは不安がありすぎるのでキッドと玲霞も一緒について行く事にした。
二人の間に少女が入って、少女がそれぞれの手を繋いだ。まだ小学生にもなっていなそうな歳の女の子だ。不安だったのだろう。玲霞は優しく女の子の手を握り返し、キッドは痛くならないようにでも安心出来るように力強く握った。
少女はキッドと玲霞の顔を見ると、満面の笑みを浮かべて歩き出した。