では、どうぞ。
「そういえば、今日は何をするんですか?」
ジャンヌが食事をしながら聞いてきた。
「午前中は畑に水やりとかをして、午後はジャンヌの生活用品を買いに行こうかなと思ってるんだけどどうかな?」
「私の物なんて買わなくても構わないですよ」
「服はともかく下着とか必要だろうし。つけないってのは禁止だからね」
「そうですね。私は別につけなくても構わないのですが……」
「いやいやこっちが色々耐えれなくなるからやめて‼︎」
しぶしぶながらジャンヌに納得してもらい午後は2人で買い物に行く事にした。
「さて、先ずは畑だけどもジャンヌは特に手伝わなくても大丈夫だよ?」
「いえ、お家に住まわせてもらっていますし、これくらいはやらせてください」
熱心に言ってくるのでカインは断れるはずもなく手伝ってもらうことにした。
「ふぅ。とりあえずひと段落かな」
汗を拭いながら一息つく。割と畑仕事は体力を消耗するので大変なの だがジャンヌはどことなく嬉しそうである。
「なんでそんなにニコニコしてるの?」
「なんだか、故郷を思い出して。懐かしいなと思っていました。昔もこうして親の手伝いをしていましたから」
「そっか。もしさ、故郷に帰れるとしたら帰りたい?」
「いえ。帰れたとしても、もうそこには私の居場所はないでしょうし……。 あなたに恩返しがしたいですし」
「最後の方なんて言った? よく聞こえなかったんだけど」
「いえ、と、とりあえず故郷には帰りません」
なにやらあわあわとしているジャンヌ。
「ジャンヌの今後についても考えないとな。僕が誘拐したってことになってるから、僕のそばにずっといてほしいっていうのが本音なんだけど」
「ん?? そ、それって」
プシュ〜とジャンヌの頭から煙が出た。
そして、倒れた。
「ジャ、ジャンヌ‼︎ 大丈夫⁈」
カインは慌てて家まで運ぶのだった。
とりあえず、ジャンヌをベットまで運び濡れタオルをおでこにつける。
「ジャンヌ、大丈夫? ごめん、無理してたのに気づいてあげられなくて」
「すみません。少しビックリしただけなので大丈夫です」
実際、まだ顔は赤いが先ほどよりは大分落ち着いてきている。
「無理しすぎないようにね? まだ体力も回復してないだろうし」
カインは自分の発言でジャンヌが倒れたことに気づきもしない。
そのことにジャンヌは少し不機嫌になりかけるが、心配してくれているので怒るに怒れない。
「この後、出かけるのはやめておこっか?」
「そうですね」と言おうとしたときにジャンヌは気がついた。
ーーこれって所謂デートなのでは?
二人きり、買い物。しかも少し気になっているかもしれない相手と行ける。彼女の選択肢は決まっていた。
「いえいえいえ。体はなんともないので行けます‼︎」
「でも、「行けます‼︎」行こうか」
謎の迫力にカインは圧倒してついつい頷いてしまう。
一方、子供の頃から男の子と縁がなかったジャンヌは初デートに嬉しいのと恥ずかしいのが混ざり合ったような気持ちになっていた。