みなさんのおかけです。ありがとうございます‼︎
「さて、出かける前に僕はともかくジャンヌは手配書が出回ってるかもしれないから外見を変えようか。ずっとフードコートを着てるってわけにもいかないしね」
「変えると言っても……髪とかを切るんですか?」
ジャンヌは自分の髪の毛を触りながらたずねる。
「さすがにジャンヌの髪を切るのはもったいないから、魔術で色とか長さとかを一時的にを変えようかなって思ってるんだけど」
「分かりました」
「じゃあさっそく取り掛かろうか。どんなのにする?」
「カインが好きな髪型にして下さい」
「分かった」
カインはジャンヌの正面に立ってどんな髪型にしようかを考える。
女性の髪に触った事もないカインはドキドキしながら魔術をかけていく。
「このくらいまで短くしてみたけどどうかな?」
かなり長かった髪を肩より少し上の方まで短くした。所謂ショートカットというやつである。
「普段とは違うけどこのジャンヌもいいね、うんうん」
なんてことをぽろっとカインは口に出して言った。
ーーうえっ⁈
ジャンヌは突然褒められて、なんだか嬉しいというより恥ずかしかった。
「んじゃ髪の毛の色は金のままだとさすがにバレそうだから、白とかはどうかな?」
「は、はい。それで大丈夫です」
ジャンヌはいまだ混乱中なので生返事を返すので精一杯である。
「よし、完成。帰ってきたらこの髪型は直せるから気にしなくて大丈夫だよ」
「あのカインは髪の毛、短い方が好きですか?」
カインはこの髪型にしたのは短い方が好きだからなのかと思ったが、違った答えが返ってきた。
「いや特に髪型の好き嫌いはないんだけど、ショートカットの方が元気が良さそうっていうか、そんなジャンヌも見てみたいって思ったからなんだけど。もちろんロングも似合ってるよ」
ジャンヌは微笑みながら納得する。
「ふふふ。子供の頃は長いのが嫌いでこのくらいにして泥だらけになりながら遊んだものです」
「意外だな。あんまり想像ができないや。なんか、家で勉強をずっとしてて教会で祈ってるイメージしかないや」
「そんなことないですよ。私、勉強はあまり好きじゃありません。どっちかと言うと、力で押すタイプなので」
と言いながら自分の腕に力こぶを作って見せてくる。
カインにはぷにぷにしてそうという感想しか出てこなかった。
「ジャンヌのこと全然知らないんだなって改めて思うよ。まぁ会って二日目だから当然といえば当然なんだけど」
「それは私もですよ。もっとカインの事を教えて下さい。あなたの事を知りたいです」
「僕もジャンヌのこともっと知りたいな。ジャンヌは魔女なんかじゃないんだって証明するためにね」
微妙に話があっていないことにジャンヌは気づき、少しショックを受ける。
「なんか話がずれたけど買い物に行こうか」
「はい。デー……じゃなかった、買い物に行きましょう‼︎」
髪型はジャンヌ・オルタさんをもう少し伸ばしたものをイメージしてもらえると分かりやすいかもしれません。