とある海鳴市在住男性の話   作:ばんちよ

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今日は短めです。


第四話

23:00  高橋宅前

 

 「ふいー。飲んだ飲んだ。」

 

 友人、和也と居酒屋で飲んだ高橋祐樹(以下祐樹と呼称する)は、少し足元をふらつかせながら帰ってきた。

 そこそこの量を飲んだのか、頬はほんのり赤く染まり目も充血している。

 酔っぱらっているのか、歌を口ずさんだりとかなり上機嫌だ。

 

 「ふーんふーんふーん。ふん、ネーコーのーふーんー♫」

 

 有名作曲家の曲に乗せてふざけた歌詞を口ずさむ。

 偉大なクラシックの先人たちに蹴られてしまえ。

 

 「ミールー。ただいまー。帰ったぞー!」

 

 扉を開け、中にいる愛猫に大声で帰宅の報告。

 もう深夜だ。

 こんなにうるさくしては近所迷惑だ。

 自重してもらいたい。

 

 それはミルも同意なのだろう。

 部屋の奥からトタタタッと音を立てながらミルが走ってきた。

 十分な助走をつけながらジャンプ!!

 

 「ブッ!!」

 

 見事な跳び蹴りが祐樹の顔にクリーンヒットした。

 そのまま祐樹の顔を蹴って、空中で姿勢を直し、着地。

 お見事。

 うーん、10点!!

 

 「あー。ごめんごめん。うるさかったな。許して。」

 

 そういって祐樹は声を小さくしながらミルをなでる。

 ミルは満足そうに眼を細め、その手を受け入れていた。

 しかし、何かに気付いたのかミルは祐樹の上半身に駆け上った。

 

 「おおっと、なんだ、どした?」

 

 ミルの急な行動に驚く祐樹。

 ミルはお構いなしに祐樹の首回りや腕のにおいを嗅ぐ。

 

 「お、おい。やめ、くすぐったい。いきなりどうした・・・。」

 

 祐樹が止めようとしてもミルは嗅ぐのをやめない。 

 だが、祐樹としてもいつまでもこのままでいるわけにはいかない。

 ミルの首根っこをつかみ、ミルの動きをとめる。

 

 「コラ、ミル。やめなさい。」

 

 自身のペットにしつけを施すミル。

 ミルはしょんぼりとした表情を見せ、動きをとめた。

 

 「まったく。ほら、すぐ飯を用意するから待ってろ。」

 

 祐樹はそう言って台所に向かう。

 ミルはトボトボとそのあとを追った。

 

 「あー、やべ。飲みすぎた。二日酔いになるかもしれん。どうしよう・・・・。」

 

 大量の酒を飲んだせいで、頭痛が走り始めてきた。

 このままでは明日動けなくなってしまう。

 どうしたものかと冷蔵庫の中を漁る。

 

 

 

 

 

 『ユウキ・・・・。』

 

 突如、祐樹の頭の中でとある男との思い出が再生される。

 頭の中でサングラスをかけたスキンヘッドの黒人がいい笑顔で語りかけてきた。

 

 『酒を飲んだ後は2リットルの水を飲み干すんだ』

 「イエスコーチ!」

 

 そう言った後、祐樹は2リットルペットボトルの水を飲みこんだ。

 (※気持ち悪くなったりお腹を壊す可能性が高いのでマネしないでください。)

 

 いや、誰だアンタ。

 

 『幸運を祈る!! ( ̄ー ̄)b』

 

 いやだから誰。

 

 

 

 

 

 

 

 次の日、祐樹は無事に二日酔いを回避したが、腹の調子を崩した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 某日某所

 

 「アルフ、大丈夫?」

 「うん。大丈夫だよフェイト・・・。それにしても、あんにゃろう。次にあったら覚えてろよ~。コテンパンにしてやる~。」

 「う、うん。それにしても・・・・、あの人は一体何者だったんだろ・・・・。」

 「さあねぇ・・・。あの白いガキンチョと同じ地球の魔導師なんじゃないかい?」

 「・・・・いや、デバイスを使ってなかった。炎みたいなものを出してたのは見たけど、術式を起動してるようには見えなかった。それに、ジュエルシードのことも知らなかったみたい。もしかしたら魔導師じゃないのかもしれない。」

 「それなのに回収してたっての?ますます不気味だねぇ。」

 「・・・・アルフには悪いけど、次会った時は手を出さないで渡してもらえるよう交渉したほうがいいかもしれない。」

 「え~。・・・・まあ、フェイトがそういうんだったらそうするけどさ。」

 「ごめんね、アルフ。」

 「いいって、フェイトはアタシのご主人様なんだからさ。一気に4つ手に入ったんだ。儲けものって考えとこ う。」 

 (・・・・・一応あとで、母さんに報告しよう。)

 「それにしても・・・・。」

 「どうしたの?」

 「いや・・・・。なんか知ってるような知らないような匂いがしたんだよね。」

 

 




読んでくれてありがとうございました。
それでは、また次回。
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