ポケットモンスターミューズ   作:sunlight

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この小説はオリジナル設定です。
公安委員会のポケモンはリクエストを参考にしました。


公安委員会との対面

キーン コーン カーン コーン

 

放課後になり今日の最後の授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。生徒たちはカバンを持ち下校する者もいれば部活に行く者もいる。

穂乃果たちは今日は部活も生徒会の仕事もなかったらしく5人みんなで帰ることにした。

そんな中で穂乃果は公安委員会のことを考えていた。

 

(公安委員会… まあ、希先輩の話を聞く限りではかなり悪質な学園警察みたいだけど… まあ、黒い制服だって言うなら、あの空き地にいたあの人たちが公

安委員会だということがほぼ間違いないと思うけど…)

 

穂乃果は昼休みの希の話を話を聞いて空き地で相手からポケモンを奪おうとしていたあの人たちが公安委員会だということに気づいた。

そして、嫌な考えが頭に浮かんだ。

 

 

 

 

『負けっぱなしで引き下がるような人たちかな』という考えだ。

 

 

 

 

 

 

希の話を聞く限り、公安委員会は学園警察という普通の生徒とは違うということを鼻にかけて、自分たちがやることこそが正しいと決めつけているようだ。

そんな人たちがこんな一生徒にしか過ぎない穂乃果に負けっぱなしで引き下がるだろうか?

穂乃果はそう考えると周りにいるほかの4人を見た。

 

「……」

 

みんなは色々な話をして歩いていた。

出会ったときは険悪だったが少し経てば『同じ人を想う人どうし仲良く』と言う希の言葉で、なんだかんだで海未たちは多少は親しくなっていた。

穂乃果はこんな雰囲気を壊したくなかった。

正義のヒーロー気取りではないけど、穂乃果は本気でそう思った。

公安委員会が私に復讐しにきたらおそらく周りの海未たちにも危害が及ぶかもしれない。

穂乃果はぐっと拳を握りしめた。

 

(公安委員会に喧嘩をうったのは私だ、私はみんなを巻き込みたくない… みんなは傷つけたくない… 公安委員会がきたら私が相手になろう…)

 

穂乃果がそう考えていると、

 

 

 

フワッ ピシッ!

 

 

「っ⁉︎」

 

 

 

突然、自分の体が浮き上がり動けなくなったのだ!

 

「穂乃果⁉︎」

「穂乃果ちゃん⁉︎」

 

海未とことりが穂乃果を見て叫び声をあげる。

 

「な、なんやあれは⁉︎」

「エスパーポケモンの技のサイコキネシスよ!」

 

希と真姫も叫び声をあげる。

 

「だ、誰⁉︎」

 

穂乃果がサイコキネシスを使っているポケモンを探そうとすると、

 

 

 

ピューーーッ!

 

 

 

「うわーーーーー‼︎」

 

 

 

 

「「「「穂乃果(ちゃん)⁉︎」」」」

 

 

 

 

サイコキネシスにより穂乃果は宙に浮いたまま、悲鳴をあげながらどこかに引き寄せられるように飛んでいった。

海未たちがその後を慌てて追いかける。

しかし、サイコキネシスで飛ばされた穂乃果は学校の敷地から出た後、住宅街の屋根の上を通っていき、追いかける海未たちとの距離はどんどん開いていった。

 

 

「アカン! このままやと見失ってまう!」

 

 

走りながら希が言うと海未がポケットからモンスターボールを取りだした。

そして、ポケモンを繰り出す。

 

 

『ホーク!』

 

モンスターボールから出てきたのはムクホークだった。

 

「ムクホーク! 穂乃果を追ってください!」

『ホーク!』

 

人間の足よりもムクホークの飛ぶ速さの方が速いと判断した海未はムクホークを繰り出すと穂乃果の後を追うように指示した。

ムクホークは翼を大きく羽ばたかせ穂乃果を追いかける。

 

 

 

 

シューーーーーー……

 

 

 

 

「うわーーー!」

 

 

 

ドスン‼︎

 

 

 

そして、サイコキネシスで飛ばされている穂乃果はそのまま飛び続け、敷地がすごく広い場所に下った。

地面に落ちたらくる衝撃を覚悟して目を瞑ったが痛みはこなかった。

穂乃果がゆっくり目を開けると、

 

『リキー!』

「ゴ、ゴーリキー?」

 

そこには紫色の筋肉質の体のポケモンであるゴーリキーがいた。

どうやら、穂乃果が落ちてきたときに受けとめてくれたようだ。

思わずあたりを見渡すとそこは昨日、荒川たちとポケモンバトルをしたあの空き地だった。

しかし、ポケモンバトルのためのラインは引いていなかった。

穂乃果はすごく嫌な予感がした。

 

『ネーン』

「ネ、ネンドール⁉︎」

 

今度は別の方からポケモンの鳴き声が聞こえたので見た。

ゴーリキーの隣にはサイコキネシスで自分をここまで連れて来たであろうネンドールがフワフワ浮いていた。

サイコキネシスが解かれ地面に自分は尻もちをつく。

 

「やっと会えたな… 高坂穂乃果…」

「だ、誰⁉︎」

 

混乱している穂乃果に新たに男性の声が聞こえた。

慌てて穂乃果はその声の主を探す。

 

「戻れ、ゴーリキー、ネンドール」

 

赤い光がゴーリキーとネンドールをモンスターボールに戻した。

戻した人を穂乃果が見てようやくその人間が誰なのかに気づいた。

 

「あ、貴方たちは誰…?」

 

穂乃果がその人物を見て声をあげるとその人物は君の悪い笑みを浮かべた。

黒い音ノ木坂学園の制裁を着た男子で、荒川たちに怒鳴っていた男子だ。

そう、公安委員会のメンバーである小宮だ。

小宮の後ろには小宮の仲間であろう公安委員会のメンバーが4人立っていた。

穂乃果に負けた荒川と岩尾もその中にいた。

小宮は穂乃果と面と向かって会うのは初めてだが構わずに不気味な笑顔を浮かべながら口を開いた。

 

「一応自己紹介をするな? 俺の名前は小宮正伸、公安委員会のNo.3の実力者だよ… 高坂穂乃果…」

 

小宮が低い声で意地の悪そうな顔をしながら自己紹介をすると後ろのメンバーも自己紹介をする。

 

「俺は近衛伸だ、公安委員会のメンバーだ」

「俺は奈良聖、同じく公安委員会のメンバーだよ」

 

小宮の後ろにいた、近衛と奈良も不気味に笑いながら自己紹介をする。

穂乃果はキッと視線を強めて口を開いた。

 

「私に何の用ですか?」

 

一応年上なので敬語を使って話すがそれに敬意はない。

穂乃果が聞くと小宮が言葉を返す。

 

 

「お前、昨日、ウチの荒川と岩尾に随分としてくれたそうじゃねぇか… そんな非常識なお前に公安委員会に逆らったらどうなるか教えてやろうと思ってな…」

 

 

小宮が不気味な笑みをさらに深くして穂乃果に言った。

しかし、穂乃果も強気に言い返す。

 

「私はポケモンを人から奪おうとしている泥棒からポケモンを取り返しただけですよ? それのどこか非常識だと言うんですか? それに、人からポケモンや金を暴力でせびり取る人たちが学園警察の公安委員会だなんて笑えますね…」

 

穂乃果はニヤッと笑い、わざと小宮たちを挑発するような口ぶりで言った。

この穂乃果の言葉に自尊心とプライドが異様に高い小宮たちは眉を釣り上げ、穂乃果に強い敵意を抱いた。

それもそのはず、今まで公安委員会という名前をふりかざせば誰も自分たちに刃向かうことはなかったからだ。

小宮たちにとっての公安委員会は学園警察ではなく、自分たちのやることこそが正義で正しいことだというものだ。

誰かが少しでも自分たちに刃向かえば徹底的に制裁と言う名のイジメをした。

だからこそ生徒たちも教師たちも公安委員会に逆らおうとはしなかったのだ。

しかし、目の前の女子生徒は自分たちを恐れず、逆に『従わせられるものなら従わしてみろ』言わんばかりの表情で自分たちを見ている。

小宮たちはそんな穂乃果の態度に我慢がならなかったのだろう。

 

「おい、そこまで言うなら俺たちとバトルしようぜ… 公安委員会の恐ろしさを教えてやるよ…」

 

小宮が言うと他のメンバーも穂乃果に言い出した。

 

「そうだな、口で言っても分からない奴は拳で教えてやらないとな… 上下関係というものを…」

「公安委員会に逆らったらタダじゃ済まないことをこの子にしっかり示さないとね…」

 

それぞれがモンスターボールを構えた。

穂乃果もモンスターボールを構えて身構える。

 

 

 

 

 

『ムクー…!』

 

一方、穂乃果を追っていたムクホークは事の一部始終を見て、大慌てで海未たちに知らせに行った。

 

 

 

 

 

「ふふふ… あの子、実際見てみるとすごく可愛いわねぇ… 容姿も私好みだわ… さあ、貴女の強さじっくりと見させてもらうわ…」

 

そして、空き地の横の廃ビルの屋上ではフェンスに体をもたれて長い髪を風になびかせている宮下が穂乃果たちとのバトルを楽しみだと顔にだしながら見ていた。

 

 

そして…

 

 

 

 

 

「行くぜ! 公安委員会の恐ろしさ思い知れぇ!!!!」

 

 

 

 

 

 

小宮の声を合図に公安委員会と穂乃果の入り乱れたバトルが始まった!

 

 

 

 

 

 

 




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