ポケットモンスターミューズ   作:sunlight

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この小説はオリジナル設定です。
公安委員会のポケモンはリクエストを参考にしました。
後編1です。
すいません、次回は決着をつけます。


公安委員会とのポケモンバトル 穂乃果VS小宮 後編1

穂乃果と小宮のポケモンフルバトルも終盤に差し掛かっていた。

小宮は残り2体、対する穂乃果は残り5体の状況だ。

現在、小宮はオノノクス、穂乃果はヨノワールを繰り出していた。

 

 

「オノノクス! つるぎのまいだ!」

 

『オノノノノ!』

 

キン! カキーーン!!

 

 

小宮はオノノクスにつるぎのまいを指示した。

オノノクスの周りに青白い剣が現れ、光り輝きながらオノノクスの周りをまわり攻撃力が上がる。

 

「つるぎのまいで攻撃力を上げる作戦か… それなら… ヨノワール! れいとうパンチ!」

 

『ヨルー…』

 

 

「オノノクス! ドラゴンクローで迎え撃つんだ!」

 

『ノークス!』

 

ドガーン!!!!

 

『ヨルーー!』

 

「ヨノワール!」

 

バトルフィールドの中央で二つの技がぶつかった。

トリックルームで上がった素早さで攻撃するヨノワールに対し、つるぎのまいで高めたパワーで迎え撃つオノノクス、スピードではヨノワールが有利だったがもともとのパワーの高さもありオノノクスが押し返しヨノワールを吹っ飛ばした。

 

 

「ヨノワール、大丈夫⁉︎」

 

『ヨルー!』

 

 

穂乃果がヨノワールを心配すると、ヨノワールは『大丈夫だ』というような声をあげ穂乃果を見た。

オノノクスはやっぱり強いと思い、穂乃果がヨノワールと共に小宮とオノノクスを見ると

 

 

『ノ、ノクス…』

 

「⁉︎」

 

 

そこには苦しそうにしているオノノクスの姿があった。

大分ダメージが蓄積されているのだろう。

恐らく、さっきのルカリオ戦のダメージだ。それに今のヨノワールのれいとうパンチも押し返しただけで、まったくダメージを受けなかった訳ではなかったのだ。

小宮は苦しそうなオノノクスを見て顔をしかめた。

 

 

「何へばってんだよ、オノノクス! さっさと攻撃しろよ! きりさくだ!」

 

『ノ… ノクス…』

 

 

 

小宮は苦しそうなオノノクスを心配もせずに自分の勝利のためにオノノクスに早く攻撃を出すように指示を出した。

オノノクスは辛そうな顔だったがそれでも爪を鋭く尖らせてヨノワールにきりさくを放とうと迫る。

しかし…

 

 

ツルッ

 

ドスッ

 

『ノクス!』

 

「何してんだ! オノノクス!」

 

オノノクスはきりさくを放とうとヨノワールに接近しようとしたが、さっきのパルシェンによる氷のフィールドによりオノノクスはヨノワールに近づけず足を取られ転倒する。

 

 

「ヨノワール! 背後かられいとうパンチ!」

 

 

シュン…

 

 

ドガッ!

 

 

『ノ… ノクス…!」

 

 

穂乃果の指示を聞き、ヨノワールは転倒したオノノクスをトリックルームの効果を生かして背後に素早く回り込み、オノノクスにとって効果抜群のこおりタイプの技であるれいとうパンチを叩き込んだ。

効果抜群の技を連続で受けたためかなりの大ダメージだ。

さすがのオノノクスもルカリオ戦のダメージと今のダメージにより、

 

『ノ、ノクス……!』

 

バタッ

 

力つき地面に倒れた。

 

 

「おい! オノノクス! 起き上がれよ! おい!」

 

小宮が必死にオノノクスに呼びかけるがオノノクスはぴくりとも動かなかった。

 

 

「オ、オノノクス戦闘不能! ヨノワールの勝ち!」

 

 

審判の近衛が結果を言った。

オノノクスが戦闘不能になり小宮の戦えるポケモンは残り1体となった。

戦闘不能になったオノノクスをみて、モンスターボールを取り出した。

みんながまたポケモンを罵倒しながらボールに戻すと思ったが…

次の瞬間、信じられないことを言った。

 

「チッ…! このオノノクスも使えねぇ奴だ… せっかくこの間、中学生のガキから奪ったポケモンなのによ…! 所詮、中学生のポケモンは弱ぇか…!」

 

「⁉︎」

 

穂乃果も海未たちも小宮のこの一言に目を見開いた。

 

 

「小宮さん、まさか… そのオノノクスは中学生から奪ったポケモンなんですか⁉︎」

 

穂乃果が小宮に震える声で聞くと、小宮は苛立った声のまま言い返した。

 

「ああ⁉︎ そうだよ! この間、俺にバトルを挑んできた身の程知らずの馬鹿な中学生がいてな! バトルで勝ったらポケモンをもらうという条件のもと手に入れたポケモンだ! なのに、その中学生は凄く弱くてよ。 使えねぇポケモンばかりだったが、まだ使えそうだったそいつのオノノクスを返り討ちにしてボールを奪ったらそいつ泣き出しちまってさ、返せ返せうるさかったよ。まあ、もちろん返しはしなかったが、そしたら、そいつは泣きながらみっともなく逃げていったよ!」

 

小宮は苛立った声のまま人を貶すような言葉を次々と並べた。

小宮の言葉に穂乃果や海未たちの顔が険しくなる。

小宮はそれに気づかずに続けた。

 

「後で聞いたらオノノクスはそいつのエースポケモンだったらしくてな、エースポケモンが取られたことで学校から虐められて転校したらしいぜ! オノノクスも最初はその中学生に会いたがっていたが、もうそいつには会えない。と言えば素直に信じてすぐに新しい主である俺の指示を聞いてくれたぜ。 まあ、オノノクスもそいつが持ってるより強者である俺が持っていた方が良いかと思っていたが…」

 

小宮は動けないオノノクスを侮蔑の視線で見下ろすとオノノクスの近くに行って続けた。

 

「そいつのポケモンだけあってこのオノノクスも弱かったな、弱者のポケモンは同じく弱者だ。 強者の俺が持つのは相応しくない。 だからな…」

 

小宮はオノノクスのモンスターボールをポケットから取り出し倒れているオノノクスの目の前に置いた。

そして、

 

バキッ!!

 

『ノク…?』

 

 

「「「「⁉︎」」」」

 

全員が目を見開いた。

小宮はオノノクスのモンスターボールを足で踏みつけて壊したのだ。 あろうことかオノノクスの目の前で、穂乃果も海未たちも近衛たちでさえも目の前で起こっていることが信じられなかった。

オノノクスはモンスターボールがなぜ壊されたのか分からず小宮に『自分はどうなるのか?』という視線を泣きそうになりながら向けた。

しかし、小宮は…

 

「フン、俺が指示を出していたのにもかかわらず、負けたお前にはもう価値はない。 俺は使えない弱者の奴はいらないんだ。 目障りだ、分かったらさっさと俺の前から消えろ!」

 

『ノ、ノクス……!」

 

小宮のあまりにも酷い言葉にオノノクスの目から涙が流れた。

オノノクスは小宮に縋るような視線を向けたが小宮はそんなオノノクスにとどめとなるような一言を放った。

 

「なにぼけっとしてんだよ! 消えろってんだよ! もうお前は必要ない。 とっととどこかに行くか、どっかで死ねよ!」

 

 

「ノ、ノクス……!』

 

 

オノノクスは今の言葉に余程のショックを受けて地面に顔を伏せた。

顔の部分が濡れていた、恐らく大泣きしているのだろう。

小宮はそんなオノノクスにフンと鼻を鳴らし、近衛たちを見た。

 

「おい、バトルの邪魔だ。 さっさと俺の目の前にあるこの『粗大ゴミ』を片付けろ」

 

 

そこまで聞いて、海未たちの我慢も限界を超えたのか小宮に怒りの形相で怒りの声を上げようとした。

その時、

 

 

 

 

 

 

 

 

「黙れっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

突然、天から響くような怒号が空き地に響き渡った。

怒号が近くの廃ビルや古い空き家に木霊した。

その怒号の主は小宮を射殺すような怒りの炎の灯った瞳で睨みつける穂乃果だった。

怒号の主を見つけると全員が目を見開いた。

海未たちも近衛たちも小宮でさえもだ。

なぜなら、穂乃果の顔からはいつもの明るい優しげな面影は消え、青い瞳も怒りで真っ赤になっていると錯覚するほどになっていたからだ。

普段は穂乃果は滅多に怒らない。しかし、誰の目からも、彼女は今、かつてないほど怒っているのだと言うことがわかる。

穂乃果は小宮を射殺すような視線で睨みつけると小宮に怒りをぶちまけた。

 

 

「もう、良い加減にして! なにが学園の平和を守っている公安委員会なんだよ! 散々、人間やポケモンに酷いことばかりして、これのどこが正義なんだよ! これまで、どんな人でも、どんなポケモンでも分かり合いたいし、これからもそうしたいよ……! でも、あんただけは絶対に許さない!」

 

 

穂乃果の言葉に回りも小宮に非難の言葉を浴びせた。

 

 

「穂乃果の言う通りです! あなたには人間としての良心がないのですか⁉︎ さっきから黙ってあなたの言葉を聞いていても、あなたは他人に不快感しかあたえられないのですか⁉︎」

 

「本当に、あなたはトレーナーなの⁉︎ 貴方を信じて一生懸命戦ってくれたオノノクスなんであんな簡単に切り捨てられるの⁉︎ 貴方のことが分からないよ!」

 

 

「貴方は救いようのないクズね……! 今まで生きてきて見てきた人たちの中でも最低最悪のクズよ…! 同じ人間だと思いたくないわ…!」

 

 

「あんたっちゅうやつは…… どこまで性根が腐ったら気がすむんや! あんたのようなやつは世間一般では外道と言うんや! 少しは恥を知ったらどうやねん‼︎」

 

 

海未たちも小宮を睨みつけながら次々と非難の言葉を投げかけるが小宮はそんな海未たちを鼻で笑った。

 

 

「フン、どうとでも言え……! 強者の俺は強い奴にしか興味はない。 弱いやつはいても仕方がない。 何も間違ったことはしていない。 寧ろ当然のことをしているのさ……! まあ、後の負けた4体もこのバトルが終わったら捨てるけどな!」

 

小宮はこれだけ非難されても悪びれもせずに嘲笑いながら海未たちに言い返した。

さらに、負けたワルビアルたちもこの後、オノノクスのように捨てると言うのだ。

海未たちが小宮をさらに怒りのこもった視線で睨みつけたが、小宮はどこ吹く風といった様子でバトルフィールドを見た。

 

 

バトルフィールドでは言い合っている中で、近衛たちのポケモンであるゴーリキーやドテッコツなど力自慢のポケモンがオノノクスを力を合わせてフィールドの端まで運んだところだった。

オノノクスは小宮に言われたことが余程ショックだったのか、虚ろな瞳で動こうともしなかった。

小宮はそんなオノノクスには目もくれず、最後のポケモンのモンスターボールをポケットから取り出した。

そして、穂乃果とヨノワールを見ながら嘲笑いの笑みで不快な言葉を投げかける。

 

 

「俺の6体目はこいつだ。 こいつは今までの奴とは違うぜ? お前のヨノワールなんか目じゃないほどな……!」

 

小宮は自分の6体目に相当な自信があるらしく余裕の表情だった。

しかし、穂乃果は小宮を見ずにオノノクスを悲しそうな目で見ていた。

そして、何かを決意したような顔になり、今度はヨノワールを見つめた。

そして、ヨノワールにしか聞こえない小さな声で言った。

 

「ヨノワール、もう容赦しなくて良いよ… オノノクスの為にも、相手の他のポケモンの為にも、相手にトラウマを刻むくらいに叩きのめすよ……!」

 

穂乃果の言葉にヨノワールは力強く頷いて、『ヨルー』と鳴いた。

黙って聞いていたヨノワールも怒っていたのだろう。

 

 

バトルフィールドの反対側にいる小宮はそんなヨノワールを見て、唇を釣り上げた。

そして、6体目のポケモンのモンスターボールを投げ、ポケモンを繰り出した。

 

 

そして、バトルが再開された。

 

 

 

 

 




ご指摘、感想を良かったらお願いします。
次回こそ決着を書きます。
本当にすいません…

小宮への救済は必要でしょうか?
よろしければご意見を感想欄かメッセージで送ってくださると嬉しいです。
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