今回はジーク・フリューゲル様から頂いたオリキャラが登場します。
それは、あっという間の出来事だった。
小宮のポケモンたちが彼のモンスターボールを奪ってそのモンスターボールを跡形もなく消したのだ。
ポケモンたちのまさかの反逆行為にその場にいた全員が驚きを隠せなかった。
「お、お前たち… どうして…?」
小宮は呆然としながらポケモンたちに呼びかけたがエーフィたちは小宮に見向きもせずオノノクスのところに向かった。
そして、エーフィたちがオノノクスにも何かを話すと、ポケモンたちは今度は穂乃果のところにやって来た。
『フィア〜♪』
エーフィが甘えるような鳴き声をあげて穂乃果の足元にすり寄った。
それに続いて、ハガネール、オノノクス、ワルビアル、パルシェン、プテラの5体も穂乃果にそれぞれ甘えるようにすり寄ってきた。
「え…? あなた達、いったいどうしたの?」
突然、自分に甘えるようにすり寄ってきたプテラたちに穂乃果は戸惑った。
特に命を救ってもらったハガネールは穂乃果にかなりの好感を持っており、完全に気を許していた。
他のポケモンたちも、相手のポケモンであるにも関わらず、必死で仲間のハガネールを助けてくれたり、小宮の非道なやり方に自分たちのために怒ってくれたことから、その気持ちが偽りでないことを理解しているのだ。
しかし、この光景に納得のいかない人物が声を張り上げた。
「お、お前たち! 何をしてるんだ! 俺を裏切る気か⁉︎ お前たちは俺のポケモンなんだぞ‼︎」
そう、それはボールをポケモンたちに破壊された張本人である小宮だ。
自分のモンスターボールを破壊して、敵であるはずの穂乃果に甘えている自分のポケモンたちの行動が理解できないのだ。
しかし、エーフィたちは喚く彼を侮蔑の視線で見るだけだった。
醜くエーフィたちに対して罵声を浴びせながら喚き続ける小宮に穂乃果が声をかけた。
「まだ分からないんですか? 小宮さん、貴方はポケモンたちに捨てられたんですよ… 貴方は、ポケモンたちを愛さない… ポケモンたちを都合の良い道具にしか思ってない、でも違う、ポケモンたちにも人間と同じく心があるんですよ、それに、さっきのポケモンたちの行動を思い出してください」
穂乃果はそう言うと、エーフィたちの方を見ながら続けた。
小宮もエーフィたちの方を見た。
「モンスターボールはポケモンと人間の絆の象徴とも言えるものです、それをただ壊すだけでは飽き足らず跡形もなく消す行為… これは、貴方との関係全て消したいというポケモンたちの意思表示ですよ」
その言葉に小宮は俯き、肩を震わせなから穂乃果の言葉を黙って聞いていた。
穂乃果は続ける。
「貴方はポケモンたちから見限られたんですよ… 今までポケモンたちとの関係をかろうじて繋ぎとめられていたのは『勝利』というものだけです。 しかし、今回のバトルのこと、ハガネールが死にかけたこと、そしてポケモンを最後まで愛さない貴方の姿を見たことでそれも切れたんですよ」
穂乃果はそこまで言うとエーフィたちの方を見た。
小宮も穂乃果につられて見るとエーフィたちは小宮に今までにないほどの冷たい視線を向けていた。
次に周りを見渡すと、海未たちは自分を侮蔑の視線で見ており、近衛たちは自分を失望したような視線で見ていた。
「これが、今の貴方なんですよ」
穂乃果はそう言うと小宮の中で何かが弾けた。
そして、小宮の腕が振り上がり、穂乃果に向けて振り下ろされた。
「うるせぇ!!!!」
ドガッ!!!
「「「「「「⁉︎」」」」」」
その場にいた全員が目を見開いた。
小宮が穂乃果の頰を拳で殴ったのだ。
穂乃果は比較的に運動神経は良い方だ、しかし、それでも女性だ、男性の小宮には劣る。
避けれずに頰に防御もなしに頰に拳を叩き込まれた穂乃果は吹っ飛んだ。
殴られた穂乃果は地面に砂埃をあげながら倒れた。
「……っ!」
穂乃果は殴られた頰を抑えながら起き上がり、小宮を見た。
それに小宮の目は逆上して燃え上がり倒れている穂乃果にさらに殴る蹴るなどの暴行を加えた。
「全部全部全部全部全部全部全部お前のせいだ!!!! お前なんかがいるせいで!!!!」
ドガッ! ボゴッ! バキッ!
「うっ…! くっ!」
穂乃果は小宮に首を押さえつけられながら地面に押し付けられ、動けなくさせられたまま暴行を加えられた。
逃げようとしても、穂乃果は抑え付けられ動けない。
穂乃果はどんどん傷だらけになっていった。
我に帰り、穂乃果を海未たちが助けに行こうとした時
『フィアーー!!』
「ぐわっ⁉︎」
ポケモンの鳴き声とともに空き地に念力波が放たれた。
みんなが念力波の源を見ると小宮のエーフィが彼を睨みつけながらサイコキネシスで浮かび上がらせ動けなくしているところだった。
小宮がエーフィにまた怒鳴りつける。
「何しやがるんだ!!!! さっさと下ろせ!」
しかし、エーフィはそれを無視して小宮を鋭い目で睨みつけた。
ワルビアルたちも小宮を怒りのこもった視線で睨みつけている。
エーフィはさらにサイコパワーを増幅させるかのように両目を蒼く光らせた。
『フィアーーー!!!!』
「あ、ああっ! ぐわああああああ!!!!」
エーフィは凄まじいパワーの念力波を小宮に向けて放った。
凄まじいパワーの念力波を受けた、小宮は空中に舞い上がり、
『ビアーール!!!!』
ビシビシビシビシビシビシビシ!!!!
「ぐっ! ぐがっ! や、やめろ…! うわああああああ!!!!」
そこにワルビアルがそれに追い討ちをかけるようにストーンエッジを放った。
勢いがバトルのときと比べてないため、出力は抑えているのだろうがあたると痛いであろう。
小宮の身体は地面から飛び出した大量の岩の破片に命中したため至る所が血だらけになっていた。
『フィアーーーー!!!!』
「う、うわあああああ!!!! 助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
最後にとどめとばかりにエーフィがフルパワーのサイコパワーを開放した。
フルパワーのサイコキネシスを受けた小宮は吹っ飛び、隣の廃ビルにまで飛んでいった。
そして、5階あたりの錆びれた窓のガラスを突き破り放り込まれてしまった。
そして、彼が放り込まれた窓から変な音が聞こえたが彼は気絶したのか声が聞こえなくなった。
「「「「「「「「………」」」」」」」」
あまりの一瞬の出来事にみんなが呆然としていると、
『フィア…』
『ビアール…』
『ネール…』
『テラー…』
『ルシェーン…』
『ノクス…』
小宮の元ポケモンたちが怪我をしている穂乃果に近づいた。
「え? どうしたの?」
穂乃果が戸惑っていると、エーフィが傷口に顔を近づけた。
『フィア〜』
「⁉︎」
なんと傷口を優しく舐めたのだ。
見ると他ののポケモンたちも穂乃果の周りを囲み心配そうな視線を向けてくる。
エーフィ以外は身体が大きくて傷口を舐めたりすることは出来ないからだろう。
「ありがとうね、みんな、心配してくれて、でも私は大丈夫だよ!」
穂乃果は立ち上がり、ポケモンたちを見渡して1体ずつ撫でながらニッコリと微笑えんで言った。
しかし、傷が痛むのか引きつったような笑顔だ。
エーフィたちは自分たちの恩人に対しての、元主人のあまりの仕打ちに落ち込んだ顔になった。
ポケモンにも人間と同じく心がある。
だからこそ、「気にしないで」と言われると心が痛むのだ。
目の前の自分たちの恩人をこんなに傷つけたのは、勝利を得られるから従っていだけの主人だったが、それでも自分たちの元主人だ。
エーフィたちは穂乃果に対しての罪悪感で押しつぶされそうだった。
『フィア! フィア!』
その時、エーフィが仲間のポケモンたちを見渡しながら何かを話すように言った。
仲間のポケモンたちはエーフィの言ったことに一瞬驚いた顔をしたが、すぐに全員が力強く頷いた。
『フィア!』
そして、エーフィを筆頭にポケモンたちが穂乃果をが何かを決意したような瞳で見た。
そして、穂乃果に近づき穂乃果のモンスターボールをコンコンと叩いた。
「え? 何? みんなどうしたの?」
ポケモンたちの行動に穂乃果が困惑した。
エーフィたちは何かを訴えるように穂乃果を見ている。
「もしかして、穂乃果ちゃんにゲットしてもらいたいんやない?」
その行動を見て希が穂乃果に言った。
「私に?」
穂乃果が目をパチクリと瞬かせた。
海未たちも理解したのか穂乃果に言った。
「恐らく、自分たちの元主人の所業に罪悪感があるのでしょう、だからこそ、穂乃果の仲間になって役に立ちたいと思ってるのではないですか?」
「仲間にしてあげたらいいんじゃないかな、エーフィたちは穂乃果ちゃんに好感を持っているようだしね!」
「下手なトレーナーにゲットされるよりは、穂乃果先輩の方が良いと思うしね」
「みんな……」
海未たちもエーフィたちの願いどおり仲間に加えることを穂乃果に勧めた。
穂乃果はエーフィたちの目線に合うようにしゃがみ問いかけた。
「本当に私なんかでいいの?」
穂乃果が聞くと、ポケモンたちが頷きながら鳴いた。
返事は言葉が分からなくても分かるだろう。
穂乃果はそれを聞くと、ポケットから空のモンスターボールを6つ取り出し、エーフィたちにコツンと優しく当てた。
しばらくボールが揺れてポンと音がなった。
エーフィたちが穂乃果の仲間になった瞬間だった。
モンスターボールに自分からエーフィたちは入っていくように見えたのは見間違いではないだろう…
穂乃果はエーフィたちをモンスターボールから出すと、6体を見渡して言った。
「これからよろしくね! ワルビアル、エーフィ、プテラ、パルシェン、オノノクス、ハガネール!」
穂乃果がそう言うとワルビアルたちは『こちらこそ!』と言うように鳴き声をあげた。
穂乃果のポケモンであるヨノワール、ゲッコウガ、サーナイト、オニドリルも仲間が増えたことに喜びの声をあげている。
まるで、それは種族は違えど1つの家族のような光景だった。
ー公安委員会 sideー
「「「「………」」」」
一方、一部始終を見ていた公安委員会の近衛たちはあまりにも驚きすぎて言葉がなかった。
公安委員会でもトップクラスの実力を持っている小宮をほぼ圧勝したことだけでも驚きだったのに、その後、ハガネールが死にかけ、相手がそれを必死に助け、小宮がポケモンたちに見限られ、相手に腹いせに暴行を加えた小宮を廃ビルに吹っ飛ばして、小宮の元ポケモンたちが、小宮とバトルした相手のポケモンに6体全てがなったのだから。
「「「「………」」」」」」
近衛たちはまだ理解が追いついていなかった。
吹っ飛ばされた小宮のことも心配だが、今はこの現状を理解したいのだ。
その時、
「おい、公安委員会とやらは、未だにこんな事をやっているのか?」
近衛たちが棒立ちになりフリーズしていると後ろから声がかけられた。
驚いてその声のした後ろを振り返ると2人の青年が立っていた。
1人はショートカットの黒髪に白髪の混ざった髪型に強靭な意志の宿っている瞳、冷たさを含んでいる整った顔立ちに似合っている、ただならぬ雰囲気が醸し出されている青年。
もう1人は髪を前で右に分けた茶髪の髪型に、大きく切れ長の瞳に高い鼻をしたジュノンボーイ並みの整ったルックスをほこりながら、頭の良さそうな知的な雰囲気を漂わせる青年だ。
「‼︎ 花谷大我さんに天城飛彩さん……!」
奈良が2人の青年を見て名前を呟き、怯えたような声をだした。
他の公安委員会のメンバーも2人を見た途端に冷や汗を垂らしている。
「まあ、何をしていたかはだいたい想像はつくが、さっさと消えろ!」
「「「「………ひっ!」」」」
ショートカットの髪型の青年がモンスターボールを取り出して荒川たちに怒鳴ると、荒川たちは蜘蛛の巣を散らしたように空き地から逃げていった。
逃げていった公安委員会のメンバーたちを見て2人が呟く。
「本当に口ほどもない奴らだな、昔もそうだったが本当にあいつら腐ってやがるな…」
「そうだね、俺たちがいた頃も公安委員会は腐っていたけどあの様子では何も変わっていないようだね」
ショートカットの青年が呟くと茶髪の青年も呟いた。
2人は今度は、空き地の真ん中にいて、今の怒鳴り声が聞こえたこちらを驚いたように見ている4人とポケモンたちを見た。
「さてと、医者を目指す者として彼女の手当てをしないとな、それと、彼女たちにも俺たちのことを説明しないといけないかもね、おそらく公安委員会と関わりがあると思われるだろうから」
茶髪の青年がそう言って、4人に近づこうとすると、やはり、公安委員会と話していたのを見て警戒されているのか身構えられた。
ショートカットの青年は面倒臭そうな態度を取っていたが誤解されるのは嫌らしく、茶髪の青年についていった。
ー公安委員会 side endー
ー小宮 sideー
「う、う〜ん…?」
俺は目を覚ましすと知らない天井が目に飛び込んできた。
あの、空き地の後の記憶が咄嗟に思い出せなくて思考を巡らす。
空き地でポケモンたちが俺を裏切った後、俺を侮辱したあいつに然るべき処置をしようとしたら、突然、俺のポケモンたちから攻撃され吹っ飛ばされてからの記憶がなかった。
取り敢えず起き上がって辺りの様子をみようとすると、
「うっ! いててててて……!」
起き上がろうとすると、身体が激しく傷んだ。
自分の身体を見てみると、ワルビアルのストーンエッジやサイコキネシスでここに投げ飛ばされた時にできたのであろう傷が身体中に無数についていて血があらゆるところから流れていた。
俺は痛い身体に鞭を打ち立ち上がり、廃ビルのトイレに駆け込み、埃にまみれて汚れた鏡を見ると予想よりもっと酷いことになっていた。
顔には無数の岩の破片が掠ったりあたった跡があり、皮膚はボコボコになっていて誰が見ても『醜い』と言われるであろう顔になっていたからだ。
俺は拳を握りしめた。
「くそっ! くそぉっ! あいつ! 俺をこんな目に遭わせやがって! 必ず復讐してやる! 公安委員会のメンバー総出であいつをぶっ潰して! 公安委員会の権力を思いっきり使ってあいつをこの学園から追い出してやるぅ!」
俺は高坂穂乃果への怨みを募らせながら、近くにあった古びた掃除用具でトイレの鏡を割り、さらに、そこら中の物を壊して物に八つ当たりを始めた。
何年も使われていない古びた廃ビルの物は脆くて壊れやすく、音をたてて壊れていった。
鏡の近くにあった、枯れた花の挿してある花瓶を割り、錆びれた古いトイレのドアを凹むまで蹴りつけた、高坂穂乃果への怨みごとを言いながら、
「あいつが! あいつが! 全部全部全部全部全部全部あいつが悪いんだ! あいつのせいで俺はこんな目に遭ったんだ! 許せねぇ! 公安委員会は学園の正義なんだぞ! 公安委員会のやることが常に正しいんだよ! あのクソ野郎!」
俺は近くにある物を片っ端から壊していったが、高坂穂乃果への怨みは募るばかりだった。
「そこまでにしなさい」
「ああっ⁉︎」
その時、俺の背後から声がかけられた。
怒りで頭に血が上っていたためぶっきらぼうな返事になったが、誰なのか確認すると血の気が引いた。
「み、宮下さん…!」
ー小宮 side endー
それは、公安委員会のNo. 1の実力者かつトップである宮下だった。
小宮は宮下だと分かると途端に蛇に睨まれたカエルのように萎縮した。
宮下は空き地でのバトルの一部始終を見ていたが、あえて知らないふりをして小宮に何があったかを聞いた。
小宮はこれ幸いと思い、空き地で穂乃果たちに公安委員会に逆らい、暴行まで加えられ、こうなったのは穂乃果のせいだと宮下に伝えた。
さらに、自分たちのポケモンも穂乃果たちに取られたと伝えて、宮下に穂乃果たちを自分の代わりに潰してもらおうと考えていたのだ。
宮下は黙って小宮の話を聞いていたが、小宮の話が終わると冷ややかに小宮に言った。
「言いたいことはそれだけ?」
「え…?」
公安委員会に逆らったと言えば動くだろうと思っていたのに、予想外の言葉が返ってきたことに小宮が目を見開いた。
宮下は小宮を冷たい目で見ながら続けた。
「だからなんだと言うの? 調子に乗ってバトルに負けて、ポケモンを死なせそうになってあの子たちに助けられ、負けた腹いせにあの子に暴行を加えて、挙句にポケモンたちに捨てられて、最後にはあの子にポケモンを取られたくせに」
「⁉︎」
小宮はさっきより驚いて目を大きく見開いた。
なんで、宮下がそのことを知っているのだと思っていた。
宮下が廃ビルの屋上から一部始終見ていたことを知らない、小宮は、嘘を言ったことにさらに立場を失っているが小宮は、今はそこまで考える余裕がない。
さらに、自分のポケモンたちが穂乃果のポケモンになる前に吹っ飛ばされたためにその事を知らなかった。
宮下は続けた。
「それに、アンタ、私に嘘をついたわね。 そんな嘘吐きに協力なんてするわけないわ」
宮下の言葉に小宮は「違う! 誤解だ!」と宮下に言ったが全部見ていたため、宮下は鼻で笑うだけだった。
宮下はさらに小宮に追い討ちをかける。
「それに、アンタなんてもういらないわ」
「はあ…?」
宮下の言葉に小宮は一瞬何を言われたか理解できなくて、間の抜けた声を上げた。
宮下はさらに続けた。
「もう必要ないって言ってんの、アンタはいつも何かあれば暴力ばかり、ポケモンたちに自分勝手なことばかりをして見限られた。 たとえ、No.3の実力を持っていてもポケモンがいなければ意味がないわ」
その言葉を聞いて、小宮の顔が青ざめていった。
最後に宮下は小宮に顔を近づけると彼の耳元で言った。
「アンタは今日限りで公安委員会をクビよ、バトルに負けて、ポケモンも失ったアンタにはもう用はないわ」
その言葉を聞いて小宮は絶望の色に染まった顔になり膝から崩れ落ちていった。
宮下はそんな小宮を見て、カラマネロとマニューラを繰り出し、カラマネロのサイコキネシスで浮かび上がらせ、公安委員会のシンボルである黒い制服をマニューラの辻斬りで切り刻んだ。
下着姿になっても小宮は虚ろな瞳のまま動かなかった。
宮下はそんな小宮をつまらないものをみるような目で一瞥すると、「もうここには用はない」と言いたげに小宮に背を向けた。
宮下が出ていった後も小宮はしばらく立ち上がる事すらも出来なかった…
ー宮下 sideー
「〜〜♪」
小宮との話の後、宮下は1人で気持ちを抑えきれずにいた。
実は自分も小宮のことを嫌っていたので、厄介払いができて嬉しいのだ。
さらに、気に入った相手である穂乃果の強さも見れたことにも満足していた。
(ふふふ♪ 聞いていた通り、あの子の強さはかなりのものだったわね! おまけに強さに加えてあの優しさ! 私の好みにどストライクだわ! さあ、どうやってあの子を私のものにしようかしら!)
宮下は心の中でそう言いながら廃ビルの廊下を歩いていた。
そんなことを宮下が思っていることを穂乃果はまだ知らない。
宮下と穂乃果が直接対面する日も近いだろう…
穂乃果への今回の最大の受難は、もうすぐそばに近づいていた。
ご指摘、感想を良かったらよろしくお願いします。
少しやり過ぎたかもしれませんが…
次回の更新は来年の3月頃になります。