自分たちの能力を持て余し、現実世界に飽き飽きしていた逆廻十六夜、久遠飛鳥、春日部耀、神様に選ばれイレギュラーと戦う一ノ瀬咲夜、半ば強制的に連れてこられた黒田隠牙、この5人は、さまざまな種族や修羅神仏の集まる箱庭の世界へとやってきていた、この5人はこの世界で一体何を成すのか。
神様から言われた最後の一言に怒りを覚えて異世界に行った咲夜は、いつか絶対にボコす、と考えていた。
__________上空4000mで
......うん、分かってたけど分かっていたけどさ、これはすっごく怖い、問題児の主人公達ってこの高さから落とされて良く叫ばなかったな頭おかしいんじゃないのか?って思うくらい怖い、本人達に言ったら殴られそうだけど、さて現実と向き合って見よう
「わっ!」
「きゃっ!」
「ど...どこだここ!?」
「うわ!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
上から順番に耀、飛鳥、十六夜、隠牙、最後が俺だ、普通は上空4000mから落とされて「わっ!」とか「ど...どこだここ!?」で済ますのがおかしい、まぁ外側は叫びまくって内側は冷静って言うのも人のこと言えねぇ、そんなこんなで色々くだらないことを考えていた間に下の湖に落ちて行った......という訳でもなく神様に貰った能力で助かろうとしてる。
「はぁ、濡れると面倒臭いから使ってみようか
【想像現実】浮遊
......あ、他の人に使うの忘れた、まぁいいっか」
ん〜、後で殴られないよな?大丈夫かなぁ、その時になったら考えようそうしよう(震)
じゃあ、降りるか皆陸に上がった事だし
「......大丈夫か?」
「えぇ、心配してくれてありがとう、それにしても信じられないわ!引きずり込んだ挙句空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ」
飛鳥は、俺にお礼を言った後に文句を言う、十六夜はそれに同意していた。やっぱり4000mからのスカイダイビングには文句の一つも言いたくなるのだろう。
俺も言いたいしな!
「ここ...どこだろう?」
「さあな」
「......なぁ、こんな状況で言えたことじゃないんだけど湖に浮かんでるあいつどうする?」
「「「あ」」」
俺の指摘に全員が湖の方向を見る。
なんだろう、あるゲームの中で同じことがあった気がする、気のせいだよな?
「はぁ...はぁ...あ゙ァ゙死ぬかと思った」
「...大丈夫?」
「あ、あぁ」
ッチ、生きていたかしぶとい奴だ。
「さて、まず間違いないだろうけど一応確認しとくぞ、オマエたちにも変な手紙が?」
変な手紙とは、あの招待状みたいな物の事だろう。
「そうだけど、まず"オマエ"って呼び方を訂正して、
私は
「...
その猫は、三毛猫だろうか?しかもオス、めちゃめちゃ希少じゃねぇか!?何でいるんだ?
「そう、よろしく春日部さん、次は野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」
......うん、十六夜だけ棘があるのは気のせいだろうか?
「見たまんま野蛮で凶暴な
そして言葉には気にしないかのように、自己紹介をする十六夜、あそこまで言われたら突っ込みの一つも入れると思ったんだけどな、まさかのスルー。
「取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜くん」
「マジかよ、今度つくっとくから覚悟しておけ、お嬢様」
なんだろう、すごく空気なんですけど、もう最後の自己紹介の時には解説みたいになっちゃったよ。何これ、俺らのこと完璧に忘れられてる気がする、十六夜と久遠は睨み合ってるし、春日部は猫を拭いてるし、そして俺の友人は魚を釣っていた。・・・何で魚釣ってんだあぁぁぁぁぁ!!!湖に落ちて少しの間放置されてたからか!?しかもご丁寧に木の棒と紐と針を使って、紐はともかくどこから針持ってきた!?あれ?ここって自由人しかいないのか?......ははは、俺疲れてんのかな、寝れば直るよな?
「さて、そこで湖で釣りをしてる貴方は?」
「俺は、黒田隠牙よろしく。魚が食べたいならもう少し待っていてくれ」
みんな魚を食べたいわけじゃないと思うんだが、そう思うのは俺だけか?
「わかったわ、最後にそこで寝ようとしている貴方は?」
「あぁ、俺は一ノ瀬咲夜だ、疲れたから寝ていよな?」
「いや何さらっと寝ようとしてるんだよ」
「だって、全員フリーダム過ぎて」
「だからって、布団を敷いて寝る貴方よりはマシだと思うわ」
失敬な、魚を焼いて食べようと火を付けてる十六夜よりはマシだ。何が釣れるか聞きに行ってるし。自分は問題児じゃないと言い張る咲夜。
「なぁ隠牙、魚って何が釣れるんだ?」
「さぁ?まだ分からない」
(うわぁ...なんか問題児ばっかり見たいですねぇ...)
あぁどうしよう、やることがないんだけど何したら良いんだろう、そういえば神様は一つの世界に必ず1人イレギュラーがいるって言ってたな、どんな奴なんだろうか?特に興味もないが、邪魔をするなら強制的に家に帰らせて寝かせるとするか。
「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねぇんだよ、この状況だと"箱庭"とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねぇのか?」
「そうね、なんの説明もないままでは動きようがないもの」
フリーダムに動いてた人が今更何を言っても説得力がない件について。そう考えていたら、飛鳥が鬼の形相でこっちを見たんだけど、怖っ!
「...この状況に対して落ち着きすぎているのもどうかと思うけど」
「まったくだよほら、咲夜も起きる」
「え〜」
あともうちょっとで、寝れたのになんてことするんだ!
あれ?俺ってもしかして、コイツらに劣らずの問題児?
咲夜が、別の事で頭がいっぱいになっている頃には、話が進んでいた。
「仕方ねぇな、こうなったらそこに隠れている奴にでも話を聞くか?」
「いや、あれ隠れてるって言わない」
「それもそうね」
「いえ、隠れていたわけではないんですヨ?出るタイミングを計れなかっただけで...」
いや、隠れるならまず耳を隠さないと、かくれんぼの達人になりたかったらもっと精進しなさい(なぜか上から)
「や、やだなぁ、そんな怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ここはひとつ穏便にお話を聞いていただけたら...」
「断る」「お断りします」「却下」
「魚釣ってるから、後でなら」「寝たい」
「あっは取りつくシマもないですね♪黒ウサギにも魚が釣れたら恵んでください、それと寝ないでください!」
(肝っ玉は及第点この状況でNoと言える勝ち気は買いです まぁ、扱いにくいのは難点ですけど)
......なんかこの視線は嫌だな値踏みされてるみたいで、って言うか考えすぎると後ろから来る人物に気付かないよな?
「えい」
「フギャ!!ちょ、ちょっとお待ちを!まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きにかかるとは!」
「好奇心のなせる業」
「自由にも程があります!」
好奇心で耳を引っこ抜くのはどうかと思うんだけど、いいゾ、もっとやれ!
「このウサ耳って本物なのか?」
「...じゃあ、私も」
「えっ、ちょっと待にぎゃー!」
......黒ウサギドンマイ、それにしてもこの世界は退屈しなさそうだな、まぁウサ耳を引っ張ったり、釣りをしたりと自由人しかいないけど、この世界は楽しそうだ。
___忘れてたけど、修行どうしようか。
小説って難しい。